m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

【ポルトガルの変な顔コレクション】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-31 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

建物内外で見かけた顔、タイル画の中に潜む変な顔を集めてみた。


建物の持ち送りについてたおじさんの顔。


顔はライオン、髪は人間?!


これも動物っぽいけど、何の動物だろうか?!


葉っぱの怪人。
顔は軒下や持ち送り、柱頭などに使われること多し。


建物のパーツだけでなく、手描きのタイルを見てると、ふと笑ってしまうような顔が描かれてることが多々あって、思わず無視できず、撮ってしまったものいろいろ。


装飾の一部に組み込まれて不満?!の表情を浮かべる顔。


頭に貝?をのせた顔のような装飾?!


壺に貼り付いた顔の装飾の口にタッセルの紐を突っ込む天使?の図。


不敵な笑みを浮かべる子どもの顔。


鋭くとがった耳と口ひげを持つ顔


ふさふさ毛のある犬のような顔


顔は人間、体は獣。


顔は人間、体はドラゴン?


表は人間、裏は化け物。




筋肉ムキムキのライオン人間。


困ったような顔が気になる・・鳥人間


顔から羽の生えた天使。


下半身が馬の化け物。


めちゃめちゃ省略形の顔・・

全体を見渡すと、まじめな大作の絵画なのに、細部には手抜きのような顔が描かれてたりするのを探すのが面白かった。
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ラ・コリーナ近江八幡へ

2019-10-30 | 建築巡り・街歩き【その他】

ビストロだもん亭でランチし、散策後、たねやの施設、ラ・コリーナ近江八幡へやって来た。
ここは藤森照信氏設計なので、一度見てみたいと思ってた。
八幡山を背景に、山に同化するように建つ、メインショップ「草屋根」


「ラ・コリーナ」というのはイタリア語で「丘」という意味だそうで、
「丘」からこのメインショップの屋根全体を草で覆う、というのを思いついたのだとか。



メインショップの軒はゆったりと。
皮を剥いだままの栗の木が軒を支える。
草屋根には水が常にポタポタ流れ落ちていて、涼し気。


イラストマップ。
このメインショップ「草屋根」を中心に、カステラショップの「栗百本」、本社である
「銅屋根」、「草回廊」、そして畑や田んぼなど約35000坪の敷地からなるゆったりとした施設。


メインショップの中には出来立てバームクーヘンや和菓子のお店、二階はカフェがある。


この漆喰の壁に埋め込まれているのは、炭片。
ラ・コリーナのシンボル、アリをイメージし、デザインされたものだそうで、
消音効果も兼ねて貼られたもの。
ワークショップにより社員や地元の学生などが手作業で埋め込んだという。


和菓子コーナーにあった菓子型いろいろ。



メインショップを抜けると、前には田んぼが広がる。
その周りを草回廊が取り囲む。


銅板葺きの屋根の本社「銅屋根」


社員や地元の学生などによる銅板を曲げるワークショップにより作られた5500枚5.5トンの銅板で覆われた建物。


北側からメインショップを眺める。
草に覆われた建物が田んぼに違和感なく溶け込んでる・・



草回廊。




子供が遊べそうな小さなドアがついたスペース。
壁には焼き杉板が使われている。


草回廊の屋根の内側はストライプ状に木が組み込まれていてモダンな雰囲気に。


回廊にはさまざまな形の自然木がスライスされたベンチが並ぶ。
めちゃめちゃ長いベンチがあるかと思えば、二人掛け用サイズのものなど
形も大きさもまちまち。


これは~、多治見のモザイクミュージアムを彷彿とさせるオブジェ。
天辺に松の木が並んでるところも一緒。


通路に沿って並ぶ照明も土でできている。




ガレージ風のショップもあった。
ガレージの中はヴィンテージカーが置かれ、お土産ものなどが並ぶ。



そしてカステラショップの「栗百本」


軒が低くデザインされ、柱はやはり栗の木。


端っこにはすごく面白い形の木も使われてた。


店内は「栗百本」の名前通り、栗の木が林立。
藤森氏自ら山に入り、一本一本を選定したものだそうで、
軒に使われていた木同様、製材されず丸太のまま柱として使われている。


晴れ渡った日に、とても気持ちのいい施設で、
周りの自然と一体となり調和した建物を楽しむことができた。


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近江八幡八幡堀めぐり&ヴォーリス建築のビストロだもん亭他

2019-10-29 | 純喫茶&リノベカフェなど
秋晴れの一日、異食文化の会の仲間で近江八幡へ訪れた。
イラン人のFさんがたしか船が好きだったと、八幡堀めぐりを予約。
近江八幡まではKさんの運転でラクラクやってくることができた。


予約時間ぎりぎりに船着き場に着くと、すでに同乗者の方々が船に乗り込んでいて、私ら待ちだった・・
勝手に貸し切りだと勘違いしてた;


船はゆっくりと堀を進んでいく。
近江八幡は何度か来たことあるけど、いつもヴォーリズ建築メインなので、
お堀めぐりはしたことなかったので新鮮な気分。


                                              

引き返し地点の堀端には赤煉瓦工場跡があり、ホフマン窯があったという。
船からは煙突だけが見えた。
現在は危険なので閉鎖されて、中には入れないそう。



約35分の船旅が終了。


お堀めぐりの後は、ランチの予約時間まで、ランチ場所へ向かいつつ散策。
白雲館は明治時代に建築された学校。


玄関周りにモザイクタイルが貼られてた廃店舗?


ヴォーリズ建築の旧八幡郵便局。


郵便局時代のカウンターも残されている。





応接室への入口前のコーナー。
コート掛けなどが残されている。


他のヴォーリズ建築にあったという子供用いす。


応接室への扉のノブは紫水晶でつくられたアメリカ製の貴重な物。


こちらは局長室。


集配室は骨とう品のお店になっていた。





こちらは二階の様子。


アンドリュース記念館は旧近江八幡YMCA会館でヴォーリズ設計第一号の建築。


二階にナッツ専門店が入っているというので、入ってみた。


二階に上がって右手にはこんな和室が残されていた。


ヴォーリズゆかりのアリゾナ産のナッツが売られている店内。



ナッツの詰め放題も。
いろいろ試食させて頂き、スモークされたピーカンナッツとサンマスカットのを
お土産に購入。


小さな喫茶スペースもあって、ナッツのスムージーなども頂けるみたい。


近江八幡教会。


ヴォーリズ建築の旧近江兄弟社地塩寮。


塀に、タイルならぬ、瓦のモザイクが貼られてた。


わぁ、ほのぼのしてていいなあ~
遠慮なく、一人一個ずつ頂いた。


ヴォーリズ建築、池田町洋館住宅街のダブルハウスは
大正10年に建てられた近江ミッション社員用の二世帯用住宅。


焼き過ぎ煉瓦と蔦が絡まるダブルハウスの塀。


そしてランチ場所へやって来た。
こちらはヴォーリズ建築の旧広瀬邸で、以前やってきた時は
日本料理店だったが、現在はカリフォルニア料理の「ビストロだもん亭」として活用されている。


入口はこちらから。


郵便受け


内部も和風の造りで、玄関を入ったところにはこんな丸窓も。


階段は洋風


食事はこちらのお座敷で。


座敷の奥にはこんな洋室も一室あった。


ビストロだもん亭はカリフォルニア出身の陶芸家、ダモンテさんがされているお店で、器も料理も全て手作り。
自家製天然酵母のパンに、枝豆フムス、そしてブロッコリとトレビソのサラダ。


自家製生タリアテッレにはチヌ、トマト、ズッキーニ入り。
大きな木のフォークで取り分ける。


最も気に入ったデザートの塩キャラメルアイスと天然酵母ブラウニー。
どちらもとっても美味しかった。


食事の後はラ・コリーナ近江八幡へ行く予定だったので、車を停めている日牟禮八幡宮まで散策。
江戸時代初期から活躍した八幡商人の邸宅、旧伴家住宅は小学校、役場、女学校、図書館としても活用されていたという。


向かいの郷土資料館は明治49年に八幡警察署として建てられたもの。


新町通りは古い町屋が立ち並ぶ趣のある通り。


この後はラ・コリーナへ。

ちなみに家族でヴォーリズ建築を全て回った時の旅行記はこちら→とこちら→

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【ポルトガルのドアノブ・鍵穴編】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-28 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

ポルトガル、扉編から更に寄って、ディティールマニアとしては見逃せない
ドアノブや鍵穴の装飾編。



ちょっとまぬけな顔のライオンの取っ手。


アイアンの迫力ある鍵穴と取っ手


ねじねじ真鍮の取っ手。


女神な取っ手。


鍵型の取っ手。


こちらも細工が細かい美しいラインの取っ手。


シンプルな真鍮の取っ手。


ちょっと強面ライオン


素朴な感じがいいアイアンの取っ手。


これまた珍しい形のドラゴン風?取っ手。


斜めにつけられた取っ手。


アールヌーヴォーな取っ手。


ポルトへ来ると、たびたび見かけた手の形の取っ手。








ライオンが横並びに二匹






真っ赤な扉に華麗な真鍮の細工と取っ手。


シントラの王宮内の扉についていた細工。


耳がついているので、これも何かの動物を模したもののよう。


鋳物の存在感。


周りの木と同化しそうな錆び具合の取っ手。




ピカピカに磨かれた真鍮の取っ手。
ドアノブひとつとっても、細かいところまで凝っていて、オリジナリティと手作り感のあるものがたくさん。
こんなディティールが町歩きの楽しさを一層盛り上げてくれた。

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ツーリズムEXPOジャパン2019からのイケフェス・針穴モダニズムin生駒ビルヂングへ

2019-10-26 | 建築巡り・街歩き【大阪】

今日明日と、いつもならイケフェスへ参戦するのだけど、ちょうどインテックス大阪で開催されてるツーリズムEXPOジャパン2019に台湾タイル博物館も出展すると聞いてこちらへ出かけた。
正確にはタイル博物館のブースがあるわけではなかったようで、台湾ブースで、台湾タイル博物館のミュージアムグッズにもなってるピンバッジを作るワークショップが開かれてた。
↑はそのワークショップに参加するともらえる色とりどりのマジョリカタイルが並ぶ絵はがき。


こちらは見本の日本製のエンボスのマジョリカタイル。
台湾タイル博物館に所蔵されているマジョリカタイルはほとんどが日本製。
台湾タイル博物館へ訪れた時のレポはこちら→


今回のワークショップではこちらのタイルと同じデザインのピンバッジを作成することに。
このマジョリカタイルのデザインは台湾でも最もポピュラーなもので、
「健康と平和」の意味合いを持つ。


金色のバッジの土台に細い筆を使ってレジンで自由に色をつけていくのだけど、
なにしろ細かくて、金がキラキラ光るので、見にくくてはみ出さないように塗るのは結構困難;


なんとか塗り終わったものをスタッフの方へお渡しすると、UVライトを照らして、
固め、更にトップコートを塗ってもらって、固めて完成!


私のピンクのバッジと、一緒に行ったTさんのバッジ。



ちなみにタイルミュージアムではミュージアムグッズとして、いろんな種類のマジョリカタイルを模したピンバッジがある。



台湾ブースではこの他にも「原住民瑠璃ビーズ」を使ったブレスレット作りもあったので、それにも参加。


好みの色合いのセットをチョイスして、ゴム紐に通していく。


腕に通してみて、先生に微調整してもらい、完成!


更にはTさんが整理券をゲットしてきてくれたマレーシアのバティック体験も。

あらかじめ描かれてるラインの内側に着色していく。
蝋の境界線ではじかれて、外へは決して漏れないのが面白い。


お昼は空飛ぶマレーシアのパン、ロティ・チャナイを40分以上は並んでゲットした。
40分もかかると知ってれば並ばなかっただろうけど;


さすがにNO.1チャンピオンのパフォーマンスだけあって、こねてる最中、パンの生地が空を飛んでた。


かなり伸ばして焼くので、焼き上がった生地は、何層にもなっていて、
モチモチ最高の食感。

その他、会場の様子を撮り損ねてしまったけど、とにかく人でごった返していて、
何かするには並ばなければいけないという混雑ぶりだった。
たまたま台湾ブースのワークショップはあまり知られてなかったのか?
スムーズに入れてラッキーだったが。



この後、私はTさんと別れて、生駒ビルヂングで開催されてる針穴写真家ohbaさんの写真展へ向かった。ohbaさんの写真展はいつも遠くで開催されてたので、なかなかちゃんと拝見する機会がなかったのだけど、今回初めて拝見させて頂いた。


いつものにぎやか?なohbaさんの雰囲気とは違って、めちゃかっこよくて、雰囲気のある写真ばかりで惚れ惚れした。
建築ディティールの写真も素敵だった~


生駒ビルヂングも一通り見学。


大理石の階段周り。


階段のステンドグラス。
ガラスのグラデーションがきれい。


金庫室の中。
引き出しがいっぱい。


屋上の時計塔。


地下室。

「針穴モダニズムin生駒ビルヂング」もツーリズムEXPOジャパンも明日まで。
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【ポルトガルのステキな扉いろいろ】ポルトガル(リスボン)他&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-25 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
リスボンやポルトで見かけた素敵な扉いろいろ。
ヨーロッパならではな重厚な扉、面格子が華麗なる扉、周りのタイルと一体となったいい感じの扉などなどを集めてみた。



扉の上部はタイルに囲まれて、木の風合いがいい感じの扉。


面格子に年号とイニシャル?が入った扉



住人がたった今、スクーターから下りて中へ入って行ったかのように
うすく開いていた扉。


黄色の外壁と植物がマッチした緑の扉。


こちらは緑のタイルに緑の扉。



扉についた金具がかっこいい扉。




重厚感のある扉。


青いテントが可愛いツアー会社の扉。


周りの石や壁が風化してしまった扉。



ブルーのタイルとマッチしたブルーの扉。


扉の上部、両脇の窓っぽく見えるものはなんとタイルに描かれた窓の絵だった。







タイルと植木鉢の花に彩られた扉


モダンなモザイクタイルに囲まれ、目玉おやじのようなイラストが描かれた扉。





植物がいっぱいのバルコニーがある扉。


同系色のグリーンのタイルに囲まれた扉。


ゴールドの郵便受けが映える真っ赤な扉。


靴屋さんの扉。


ピザ・バーの鋲が打たれた鉄の扉。


繊細な扉上部の面格子。


比較的多かったブルーの扉とブルーのタイルの組み合わせ。





ピンクの壁に映える緑の扉。


タイルの腰壁のある、シンプルな黒い扉。


グリーンがコンクリートの壁に映える扉。


石の切り込みが可愛い扉。
シントラのレガレイラ宮殿。



同じく、シントラのレガレイラ宮殿の扉。


クリーム色の壁にぴったりな緑の扉。



扉上部の細工がきれいな扉。



ピンク色が可愛い扉。
ポルトへ来ると、扉が縦長に・・


濃いブルーの扉に、ボーダー状に貼られた柄違いのタイルが素敵な玄関。


一面のタイルにシンプルな茶色の扉。


アールヌーヴォーのタイルが美しい、上品なグレーの扉。


ブルーのレリーフタイルが美しい扉。
頭を抱え込む人もろとも激写。



オレンジのタイルが彩りを添えるダークグリーンの扉。


緑の扉もやたらと多い。
これは周りの緑のタイルがちょっと和、ぽくてきれいだった。


面格子がにぎやかな赤い扉。





面格子がゴージャス。
周りのタイルも華やかな玄関。


飴色のモザイクタイルに黄色が映える扉。


面格子がゴージャス。





赤い扉に上げ下げ窓、腰壁にタイル



ドライフラワー化した花に覆われた赤い扉。


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【プラゼレス墓地からの市電に乗って装飾芸術美術館他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-23 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
最終日、地下鉄を巡った後は、プラゼレス墓地へ向かった。
なぜ墓地へ行くことになったかといえば、前々日、ツィッターで話した方の情報で、
ポルトガルの墓地が面白い、タイルもあるかも?とのこと。
たしかに、シンガポールでも墓地でマジョリカタイルが使われていたので、
こんなにタイルが豊富なポルトガルならタイルが使われていても不思議ではない。
タイルがあるかどうかは不明だが、リスボンに行けそうな墓地があったのでとりあえず行ってみることにした。


墓地へはラト駅からバスに乗っていくことに。
ラト駅でバスを待つ間、周辺を少し散策。
文房具屋さんのステンドグラス。



グリーンのラインで描かれたタイルがきれいな集合住宅。




こちらも二階以上の壁にカラフルなタイルが貼られてる。






扉周りに貼られてたレリーフタイル。


ベージュのカラーの濃淡が上品で美しい。


そしてバスに乗って墓地前へ。
プラゼレス墓地は9時に開くというので、開門時間ちょっと前に到着。



墓地前のカルサーダス。


こちらの墓地は裕福な家庭や有名人のお墓が多いそうで、立派なお墓が並んでいるという。
正面の教会の周りに、



教会のミニチュア版みたいなお墓がずらりと並ぶ。
残念ながらタイルはなさそうだけど、


バラエティに富んだお墓はこれはこれで興味深い。
真ん中のお墓は天辺がロープ状に縁取られてる。


尖塔アーチ窓が並ぶ立派なお墓。


ギリシャ神殿風もあり、


十字架モチーフの変わったデザインのものも。


窓ガラスには


色ガラスが使われていたり、


シンプルな建物に繊細な細工の扉がはまっているもの。


凝った彫刻やレリーフがついたもの。


教会かと思うような立派な建物だったり・・
裕福な家のお墓が多いというが、日本のお墓から考えるとひとつひとつのスケールが相当大きいなあ。


リボンの感じがアールヌーヴォーっぽい。


各お墓それぞれ、お家柄が出ているというか、それぞれにオリジナリティーが
あって、興味深かった。


お墓見学後は、路面電車はまだ一度も乗ってなかったので、ここからは路面電車で一気にアルファマにある装飾芸術美術館へ行くことに。
ちょうど墓地前に市電28番線の終着&始発駅があるのだ。


路面電車に揺られながら、車窓を楽しむ。
エストレーラ聖堂。
道幅ぎりぎりいっぱいの路地もあったりで、遊園地のアトラクションのように
楽しかった。


そして、装飾美術館のあるポルタス・ド・ソル広場へやってきた。
ここで電車を降りる。
サンタ・ルシア展望台からは目の前に絶景が広がる。


テージョ川に大きな客船が停まってた。


展望台のすぐそばのサンタ・ルシア教会。


アズレージョが描かれた教会の壁面。
新婚カップルの写真撮影が行われてた。





小花が描かれた手描きのタイルも。


そして装飾芸術美術館へやって来た。
建物は17世紀に建てられたアズララ宮殿を利用したもので、ポルトガル、そして旧植民地の家具調度品、金銀細工、絵画、磁器、テキスタイルなど、銀行家のコレクションが展示されている。


美術館内は元邸宅だけあり、あちこちがアズレージョで装飾されていて、建物もみどころに。





中庭の壁面にもアズレージョが飾られていて、


デルフト風の可愛い花や鳥などが描かれたタイル。


ノーブルホールといわれる部屋。
宮殿時代の壁のアズレージョに、カーペットや家具がマッチしていて、
博物館の展示というより、邸宅を見学しているかのよう。


植物の中に動物が組み込まれた刺繍のタペストリーや大きな染付の壺などは
東洋のコレクション。



脚が人魚と獅子でできているオリエンタルな雰囲気満載のチェスト。


ミュージックルームといわれる部屋には家具と共にクラシカルな楽器の展示が。


ヘキサゴンルームと言われる六角形の部屋。
天井装飾や天井の廻り縁の漆喰装飾などが緻密な小部屋。



クリーンマリアルームは華やかで軽やかなロココ調の天井装飾に、
豪華なシャンデリア。


そして腰壁のタイルが特徴的だった。


洋風の手描きのタイルかと思いきや、シノワズリなテイストも見られて面白い。


ベッドルームはブルーのアズレージョに真っ赤な壁紙




キング・ホセルーム。


部屋毎に、アズレージョの作風もがらっと変わる。


フラワーベース柄に、


デルフト風小花柄などなど。
こちらの博物館ではタイルも部屋の内装も楽しむことができた。



帰り道、お昼ごはんに、通りかかりのお店で、バカリャウのコロッケ他、いろいろ
テイクアウト。
もう時間がないので、食べながら、更にタイルハントしながらホテルへ向かうことに。


こちらもタイルがかわいい陶器のお店。


ちらりと覗いた、洋服屋さんの床。


あまり見かけないブラウン一色のタイル。
デザインが可愛い。












飴色タイル。


爬虫類のような、怪獣のような?二匹の顔が見える。
ボーダー状に貼られた二種類のタイル。




こちらはアートなタイル。


ステンシルのようなプリントタイル。


タイルとタイルの間は補修のため?同じ色目の違ったデザインのタイルが貼られてた壁。


ホテルの近くに戻ってきて、まだロクに食べてなかったエッグタルトを。
一日目にタルト生地の重いものしか食べてなかったので、これが本来のエッグタルトか~と、美味しさにうなった。


この日は昼過ぎの便でバルセロナへの移動日。
急いでホテルをチェックアウトして、地下鉄で空港へ向かう。
空港のあるアエロポルト駅のタイル。







全力投球したリスボン3.5日間。
あっという間だったけど、濃いい旅ができて大満足!
この後はスペインのバルセロナへ向けて出発。

あっ、ポルトガル編、まだ終わってなかった・・
この後、ポルトガルのディティール編として、扉、取っ手、ポスト、顔編が続く予定。

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【リスボンの地下鉄駅構内のタイルその五】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-20 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
リスボン四日目、いよいよリスボン最終日。
昼前には飛行機でバルセロナへ移動予定だったので、早朝から行動しても数時間しかない。
やはり朝一番は最後の地下鉄タイル巡りへ繰り出した。


イエローラインのエントレ・カンポス駅
ダイヤ柄?のタイルが貼られる階段。


大小のダイヤ柄がリズミカルに壁を彩る。


もう一つ別のパターンの模様のタイルも。


フリーハンドのようなやわらかいラインで描かれた丸や正方形の中に×模様。


ムラのある黄土色にパステル調の淡い色合いのラインが引かれている。


強めの色合いのモザイクタイルと共に。





モザイクタイル貼りの柱。


そして新たに出会った大理石を用いた表現。



大理石のアンティークな質感を背景に、文字やイラストが彫り込まれていて
とってもいい感じ。


ホームに貼られた広大な大理石の壁画


階段には赤味の入った石が効果的に用いられ、



シダの葉やアンモナイトの化石ぽいものが描かれ、太古の雰囲気。



動物や、


植物や人・・さまざまなものが単純な線で描かれている。


向かいのホームの大理石壁画。
かっこよくて、絵になる。
今まで大理石といえば、重厚感を出すために用いられるものと思ってたが、
こんなおしゃれな使い方があるんだーと目からウロコだった。
これも大理石という資材がふんだんにあるポルトガルだから発想できることなんだろか・・


シターデ・ウニヴェルシタリア駅。
子供の落書き風のかわいいタイルが並ぶ。





この黒人の女性と、背景の壁、アフリカンプリントのスカートが絶妙な調和を見せていて、思わず撮ってしまった一枚。



あちらこちらにタイルアートが出現。







向こうのホームに見える、こちらも大作のタイル画。


改札階にあったサインによると、この駅の装飾はフランス出身の画家、マリア・エレナ・ヴィエイラ・ダ・シルヴァによるもののよう。
抽象画家であり、絵本作家でもあるという。



通路は石畳のカルサーダスと、市松模様に入れられた白と藍色のタイルがクール。


この藍色タイルは


よくみると、様々な色が使われているので、平面的でなく奥行き感のあるものに。



この藍色のタイルがあちこちに使われ、
アートとのコラボや、


大理石の壁とのコラボ、


小さなサイズも登場して、階段を華やかに彩っていた。





手描き感のある装飾がされたタイルがおもしろいなあ。


こちらも筆跡を残した動きのあるデザイン。


イエローラインのマルケス・デ・ポンバル駅(だったかと?)に降り立つ。


エスカレーターに階段状に貼られたタイルと照明。


照明とタイル壁が一体となって美しいデザイン。




改札階にあったのは人物が描かれたタイル。
しかし、何かがおかしい・・


タイルに描かれた人物像は、タイルが組み替えられ、バラバラに


スライスされ、上下逆さになった人物や、90度曲がった上半身など、なんだかオカルトチックだけど、タイルならではな遊び心が面白い。


ラト駅。
シンプルな丸、四角のレリーフタイルがずらりと並ぶホーム。





レリーフタイルを背景に、町並みを抽象化したようなアートなタイルが貼られてた。


改札の外にはホーム内では白色だったタイルが、グリーンに変わり、
壁面を彩る。


この電話ボックスとの相性もよく、かっこいいなあ。
リスボンの地下鉄タイル巡りはここまでに。

早朝と深夜、執念?で巡り巡ってきた地下鉄駅、全ては網羅できなかったけど、
ほとんどの駅を巡ることができた。
ある意味、リスボンで最も衝撃的だったのは地下鉄のタイルかもしれない・・
巡ってる時は楽し過ぎて、リスボンの地下鉄専属カメラマンになってもいいかも?!
と思ってたくらいだったので;
ここからは地上へ出て、最後のリスボン観光へ。


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ルート・ブリュック・蝶の軌跡展

2019-10-18 | 美術館・ギャラリー他
先日、伊丹市美術館で行われているルート・ブリュック展へ行ってきた。
ルート・ブリュックはフィンランドを代表するセラミック・アーティスト。
名窯アラビアの専属アーティストとして約50年にわたり活躍したという。
日本では初の個展で、先日、東洋陶磁美術館でのフィンランド陶芸展で初めて数点拝見して以来。
好みの雰囲気の作家だったので、今回代表作を網羅した作品が見れるというので楽しみにしてた。



アラビア製陶所へ入る前はグラフィックアーティストだったというブリュックは、
初期の作品は陶板に描かれた絵画的なものが多い。
このコーヒータイムというこの作品、ほのぼのとしていていいなあ。



テーブルの天板として造られた陶板。
スグラフィートと呼ばれる搔き落し技法で描かれている。


この背景のように、化粧や釉薬を施した後、搔き落として、下の層を見せるという
技法。搔き落したラインに立体感や動きが現れていて、雰囲気がある。


鳥がモチーフとなった作品も多く、この淡い色彩の作品も素敵。
ひび割れに色素を染み込ませ、ひびが強調されているという。
淡さに風化が加わってより一層魅力的に。


この陶板の古びたような風合いは、引っ掻いた細いラインに
黒っぽく発色する酸化金属を表面に刷り込んで拭き取り、その上から施釉されたものだそう。 
この技法から生み出されるなんとも言えない風合いがとても気に入った。


建物好きの私としては、ブリュックがイタリアに憧れ、影響を受けて作られたというイタリアの宮殿や礼拝堂などの建物モチーフの作品が興味深い。
(ヴェネチアの宮殿、柱廊)


ヴェネチアの宮殿シリーズのリアルト橋。
当初は方形の陶板に描かれていたものも、そのものを象った形に変化。
鮮やかで透明感のあるブルーの釉薬が、古びた加工?!によって
より深みのある素敵な色合いに。


ヴェネチアの宮殿、鳥の扉


ヴェネチアの宮殿、ジョルノ
うゎ、この水色、キレイ過ぎる・・
アラビア製陶所の技師チームもブリュックのために200種類を上回る釉薬を
調合し、ブリュックも試験を重ねたというが、鮮やかでありながら深みのある釉薬は
どれも魅惑的。


イタリア美術や旅行の影響から宗教的モチーフ作品も。
この深い藍色の釉薬も引き込まれる。



これらの陶板は鋳込み成形といわれる石膏に絵を彫って型を作って作られたため、
同じ形の陶板をいくつもつくることができたのだそうだが、
釉薬や文様などは異なったものを施したため、同じものは一つとしてなかったといわれる。


上と同じ型で造られたカレリアの家。
ほんとに、同じ形でも釉薬と型押しされた模様が違うと全く別物のようだ。


まだまだ建物モチーフの作品はたくさんあったが、どれもこれも好みのものばかりで興奮した。


今回の展覧会のポスターにもなっている、ライオンに化けたロバ。
装飾的に彩られたライオンの鬣にはモザイクのようにタイルが散りばめられている。
同じ型でつくられたモノトーンのマットな釉薬で彩られた作品もあった。
ここで第一章?が終了。


第二章の地下の会場へ行く前に、展示されていた、現代アーティストであるブリュックの長女のインスタレーション作品。
母のブリュックが遺した膨大なタイルピースによってつくられた10mに及ぶもの。


このタイルのピースのひとつひとつがとても素敵なのだ。
ひとつはとても小さなものだけど、並べると、こんなに迫力があるなんて。


なんて美しいのだろう。
このピースのひとつひとつは可動式で、今回は日本バージョンで
台座に茶箱が使われている。



第二章(撮影禁止)では、蝶の研究者であった父の影響を受けた、蝶のモチーフの作品群や
さきほどのタイルピースなどを用いた大作のモザイク壁画など、
変化していく作風も楽しめた。



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台湾タイルスタンプを使ったタイルテーブル完成!

2019-10-17 | 陶芸&タイル作り

先日木工房KOKOさんへ伺い、パーツを切り出してきたタイルテーブルが完成した。


まずは天板に幕板を取り付け、


テーブルの脚は、長めのビスで取り付けた。


先細りに切り出した脚がスマートに見えてうれしい!
この後はペイントし、


天板に入れるタイルは台湾タイル博物館のミュージアムグッズのタイルスタンプを使って作ったタイル。中に花のタイルも忍ばせた。


天板に貼り、目地入れをして、完成!


好みの雰囲気に仕上がってうれしい。
もう一つ、同じ形のテーブルに違うタイルを入れて、
ツインテーブル?として作品展に出す予定・・
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