m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

赤穂・坂越の街並み

2023-04-29 | 建築巡り・街歩き【兵庫】
混雑するGWが始まるまでにちょっと遠出したいなと思っていたら、旦那が赤穂にある海辺の良いカフェを教えてもらったというので、そこへ行きがてら周辺を少し回ることに。


前回、室津で牡蠣をたらふく食べたが、この赤穂の坂越でも牡蠣を養殖しているようだ。
牡蠣シーズン終わったと思っていたけど、まだ水揚げされてて、販売もしていた。


近くの赤穂の塩を製造してる赤穂化成株式会社では、調べてみたら工場見学もやっていて、洋館もあるようだったので、当日、ダメ元で電話してみたが、、この日は、立て込んでおられたそうで、見学できず。
しかし、事前予約で日が合えば平日、見学可能なよう。
また次回、何かのついでに来てみたい。


ピンクの下見板貼りの外壁にセメント瓦葺きの洋館は、
現在、会議室などとして使われているそう。






門を入って、右手にある守衛所も同じくピンクの下見板貼りのセメント瓦だったので、古いものだろうか・・


門の外から。


そして、坂越の中心部へやってきた。
坂越は北前船の寄港地としても栄えていたようで、赤穂でつくられた塩がここから全国へ運ばれていたようだ。
こちらの旧坂越浦会所は、現在観光案内所に。





大道というメインストリートを歩く。


石畳のいい感じの路地があちこちに。


散髪屋さんをリノベーションしたカフェがあったり、


規模の大きな家並みが続く。







慶長6年創業の、兵庫県で二番目に古いといわれる酒蔵、奥藤酒造。


「乙女」や「忠臣蔵」という銘酒が造られてる。





白壁と焼板の壁が続く奥藤酒造の酒蔵。


そして、ランチに「暖木」というお店にやってきた。
大正末期に建てられた下駄屋さんを改装したカフェ。






お店の前に、ミシンの台に乗ったモザイクタイルシンクがあったので、
ちょっとテンション上がった。


店内も素敵空間が広がる。





自家農園でとれた米と野菜を使ったランチがヘルシーで美味しかった。
この日の週替わりの一汁多菜定食は、鶏チャーシューがメイン。


周辺には、よさげな古道具屋さんもあったり、、閉まっていたけど。


おしゃれな外観のアンティークショップも。


「坂利太」という洋菓子屋さんでは、ここでしか手に入らない?!
ナポリの伝統菓子「アラゴスタ」が販売されてる。


アラゴスタはクロワッサンをもっとサクサクに歯ごたえをよくしたようなお菓子で、中にいろんな味のクリームが詰まってる。


アラゴスタをカップにした生乳ソフトがあったので、それにした。
生地がサクサク硬めで、、美味しい。
でもクリームと一緒に食べたかったので、普通のアラゴスタにすればよかったかも。


向かいには、大正末期に、奥藤銀行坂越支店として建てられ、その後、
さまざまな銀行として使用されてきた建物が、現在、坂越まち並み館として
活用されている。


中には、赤佐信用金庫坂越支店時代の大きな金庫が残されていた。


あちこちの路地裏を歩きつつ、駐車場へ向かった。


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みんぱく・ラテンアメリカの民衆芸術&自然文化園の花々

2023-04-26 | 美術館・ギャラリー他
お天気のよかった先日、ママチャリで万博公園へ。
事故でケガしてからちょうど1か月経つのだけど、太腿から3回血を抜いたのに、まだ腫れと傷が治らず;
バドやロードバイクなど激しめの運動は禁止だが
ウォーキングくらいなら良いというので出かけた。


まずはみんぱくの特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」へ。


玩具や楽器など、バリエーションに富んだ手工芸品が並ぶ。
手作り感のあるものから、



隙間なく細かい模様が彫り込まれたひょうたんは、熟練の職人技?!


鳥などの動物の形を模した土器、


「肩掛け袋」のコーナーは、とっても鮮やかで色彩豊か。


タイルづくりにも使えそうな文様が興味深い。





そして、先住民族ウィチョルの毛糸絵もあった。
4年前に初めて企画展で見た時、あまりの面白さに衝撃を受けた→
毛糸絵は、板に蜜蝋を塗り、下絵を描いて、毛糸を貼り付け描かれている。



シャーマンが、ペヨーテという幻覚サボテンを食べ、トランス状態に陥った時に現れるウィチョルの神話や信仰の世界が描かれているそうだけど、それが独特な世界観で興味深い。





毛糸の質感やカラフルな色彩、素朴さなど、味わいあり過ぎる



1950年代に作りはじめられた当初は、呪術的な要素が強かったが、
次第に民芸品として、製作されるようになったという。


こちらは先住民族グナが手掛ける手工芸品、モラ。
色の異なる布を重ねて、上の布を切り抜き、下の布の色をのぞかせる
リバースアップリケという技法でつくられるもの。


猫をモチーフとした作品。


モラを使ったブラウスなども。



顔が迷路のようになったインパクトのある土器。


植民地時代にアフリカから連れて来られた奴隷の子孫たちのコミュニティ、マルーン。マルーンが手掛けて木彫りの工芸品は、どことなくアイヌの文様にも似通っていた。


2階から1階の展示を見下ろす。


メキシコを代表する民衆芸術、生命の木。
おびただしい数の様々な物が枝分かれした木につく。
元々は、キリスト教的なテーマで作られていたが、現在は、さまざまなテーマで作られているそう。




チリの手縫いのパッチワークの壁かけ、アルピジェラ。
カラフルな布でつくられたパッチワークはのどかな題材だと思いきや、
そこに描かれているテーマは、日常生活の様子の他、軍事独裁政権下での襲撃、暴力の記録など、政治的なメッセージが込められたもある。

ラテンアメリカの民衆芸術、まだまだ他にも、版画や板絵、木彫…と多様な手工芸品を楽しめた。



最後は仮面のコーナー。
自分の気になった仮面ベスト9


その後、常設展へ。


一階ホールの天井。


常設展示にもひとつウィチョルの毛糸絵が展示されている。
ビデオテークのコーナーに、毛糸絵を作ってる様子を収録したものがないか?尋ねてみたが、、なかった。
1995年にも毛糸絵の大き目の展示をされていたようだ。


みんぱくを出ると、バラ園のそばに藤棚ができていて、ちょうど藤が満開だった。


手前から紫、ピンク、白と並ぶ藤のグラデーションがきれい。




ボリュームたっぷりな花。


青空に映える白い藤も清々しい。


そしてポピーが見れる花の丘へ行く途中に、新緑も楽しむ。


光を通す若緑が美しい〜







花の丘にはネモフィラも満開。


オレンジ色のポピーも元気に咲いていた。










博物館も花も楽しめて、やっぱりいい季節の万博記念公園は、最高〜自転車圏内にあるのがありがたいとつくづく思う、






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京都タイル巡りその二

2023-04-24 | 建築巡り・街歩き【京都】

アトリエ松田でコンサートを楽しんだ後は、自転車で西院へ向かいつつタイル巡りを楽しむ。
いきなり手作り感満載のタイル貼り門柱を発見。


小口タイルと正方形のモザイクタイルで、門柱が彩られている。
なかなかのインパクト。


門の付け根のところまで、タイルできっちり装飾されていた。


鮮やかなグリーンのタイル。


とある邸宅の玄関扉が、アールヌーヴォーな曲線を描いていた。


ふっくらモザイクタイル貼りのファサードだったが、グレーの塗料で塗り込められてた。
元の姿が見たかった。






かなり立体感のあるタイル。


タイルと面格子が端正で美しい家。


アクアブルーがきれいなぽたぽたタイル。




ボーダータイルを縦向きに貼ってあったのが珍しい腰壁。






丸窓や縦長窓がつく気になる洋館。





以前にも見かけたマジョリカタイル祠。


台座には、モザイクタイルが貼られてる。


周囲には、細長いタイプのバラの図案のマジョリカタイル。


周りのピンクぽい石に馴染む可愛い色のマジョリカタイル。


聖書の一場面のようなレリーフが描かれたこのタイルも好き。



最後に、行きにに通りかかってチェックしてた堀川商店街のドーナツ屋さん、かもDONUT&coffee へ。
行きにここの入口の足元のタイル使いを見て痺れた〜


モザイクタイルを活かしたデザインがとても素敵。


所々に入るスペインタイルらしき幾何学模様のタイル。
釉薬も鮮やかなマット釉なので、スペインタイル用のものなのかな?!


足元に貼られてるので、それほど目立たないのだけど、めちゃ可愛いかった。。





店内でシナモンドーナツと紅茶で一服。

この日もママチャリならではの新たな発見が多々あって、まだまだ通ってない道、見てないものがあるんだなあと、又、二度、三度と出会う風景もうれしい。
自転車散策&タイル巡りはやめられない〜

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京都タイル巡りその一

2023-04-23 | 建築巡り・街歩き【京都】

アトリエ松田へコンサートへ伺った日に道中で、出会った建物&タイルたち。


角丸の窓の縁取りが印象的だった美容院。


ガラスブロック使いも素敵。



一軒の町屋の前を通り過ぎようとしてふと気づく。
竹、竹、竹尽くしの町屋。
2階は、細い竹を並べた壁面。


玄関扉は太い竹に挟まれ、


1階壁面は、竹を開いてのした?ものが貼られてる。お隣との境の柵も竹。
こだわりの竹町家だった。


こちらは、タイルが2箇所に使われた町家。


腰壁には、青みがかかったグリーンのタイル。


2階の壁面の下部には、モザイクタイルが。


腰壁にびっしり貼られてた飴色タイルは、布目のような繊細なラインが入ったタイル。


郵便受けとタイル。


釉薬の濃淡もきれいに出ていた。


こちらは、少し小さめサイズの飴釉タイル。


ねじねじモールディングタイルと共に。
この艶やかさがたまらない。


下部にもモールディングタイルが入り、一番下の一列は少し濃い目の飴釉が
引き締めていた。


細かいモザイクタイルの腰壁は、黒地ベースに、雨に打たれたような斜線が入ったタイル。





路地でふと出くわした美容院らしき建物。
全体的にも可愛くて、2階の面格子は、初めて見るタイプ。
植物の葉のような意匠。


斜めに切り込まれた入口。
1階の面格子も優雅な曲線を描いてる。







2階のタイルの鮮やかさにふと立ち止まった邸宅。
1階のガラスブロック使いなども斬新。


窓には、さまざまなデザインの型板ガラスが魅力的だった高橋クリーニング店。


この日は、ねじねじタイルとの遭遇率高かった。
ベースのタイルが違う色だと映える。


塀越しに見えた邸宅がただならぬ雰囲気。
手前の建物には今井小児科との看板があった。
表札には「無風洞」とも。
調べてみたけど、特に情報はなかった。




3階建てタイル貼りの建物。
2階、3階とお揃いの面格子。


よく前を通るけど、ついつい撮ってしまう佐々木酒造。



腰壁の布目タイルがうっとりするほど渋い。








ベンガラ色の格子に黒いモザイクタイルが映える。





スクラッチタイルがいい味わいの家。





ふっくらモザイクタイルの塀。






ちょうどお昼時に、看板を目にして、
ここでランチしていくことに。


国産瀬戸田のレモンをふんだんに使った食堂らしい。
店内もレモン一色。




サーモンアボカド丼を。
レモンが効いててさわやか。



サラダとスープ付き。

この後は、アトリエ松田へ急ぐ。



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旧鎌掛小学校&古民家カフェ&ギャラリー守貞他

2023-04-19 | 建築巡り・街歩き【その他】
岡家住宅を見学させて頂いた後は、近くの旧鎌掛小学校へやってきた。
下見板貼りの外観がいい感じ。


旧鎌掛小学校は、昭和5年に建てられ、平成13年に廃校になった。
その後、NPO法人により、様々な活動の場として活用され、又ドラマなどのロケ地としても使用されてきた。


モザイクタイルアートが、、卒業制作?




土日は、一般公開されていて、維持協力金300円で見学できるようだ。


長い廊下の一番手前は、校長室。




校長室のガラス戸は結霜ガラスに。


長い廊下を突き進むと、
台形アーチの先は増改築部分か一段天井が下がり、更に廊下が続く。


給食室は、奥に調理室があり、こちらの窓から、配膳されていたよう。


講堂兼体育館。



後方部は、4本のモザイクタイル貼りの柱が支えていた。





2階へ上がる階段には、セセッション風の意匠が刻まれている。


こちらは図書室。畳敷で、格天井。
書架は見当たらなかったが、和風の図書室、落ち着いて読書できそう。


家庭科室も和式。


アニメファンの聖地でもあるようで、意外に賑わっていた。


最後、日野商人街道へ戻ってきて、お茶することに。
街道沿いでも一際大きなお屋敷は、明治時代の日野商人屋敷だった建物が、そば屋、カフェ、ギャラリー、そして一棟貸しの宿など複合施設として生まれ変わっている。


その中のカフェ守貞へ。入口前の持ち送りは紅葉をあしらった素敵デザイン。



カフェ棟は、新たに作られたようだが、
ステンドグラスや照明など、アンティークの部材が使われ、


古い洋館の雰囲気さながら。


天井に入れられていたアールデコのステンドグラス。


各コーナーにぶら下がるアンティークな照明もそれぞれ素敵。


店内のあちこちには、ステンドグラスの衝立やオールドノリタケらしきコレクションも。
値札がついてるものもあったので、販売もされてるようだ。


廊下突き当たりの部屋のドアのステンドグラス。


テーブルにも。


コーヒーゼリーのパフェを。


旦那はいちごのタルト。
ケーキもかわいい〜


カフェで一休みした後は、敷地内を散策。


こちらは一棟貸しの宿、お高いようだけど、
内装も気になる。





突き当たりは、そば処。


ギャラリーでは、昭和レトロ家電展が開催中。


レトロな照明他


様々な懐かし家電などが並ぶ。




この後、旦那がそば屋の方でお手洗いを借りたので、店内に入る。
井戸や古い電話室などもあり、興味津々で見ていると、店員さんが、よかったら中も見て行ってと言ってくださった。


うれし〜い!
ちょうど、お客さんは、おられなかったので、自由に見せて頂けた。
廊下の床は、ぼこぼこした質感の手斧仕上げに。


箱階段が見える1階の飲食スペース。


こちらのそば処もカフェと同じく、古い建物とアンティークの家具や小物とがとてもセンスよく調和していた。


社長のご趣味だそう。
照明も素敵で、型板ガラスが使われた建具などは、リメイクされたものなのか?




廊下突き当たりのガラス扉もそうかな?


2階の客席。



2階にはこんな舞台もあった。

広大な敷地の日野商人のお屋敷が、見事にセンスよくリノベーションされ、活用されていて、素晴らしいなと感じた。

この日は、岡家住宅と日野商人街道のお屋敷いろいろ満喫できた。
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台湾キッチンさんでのモザイクタイルコースター&トレイのワークショップ

2023-04-18 | 個展他


台湾キッチンさんでのワークショップのイベント、3回が無事終了しました。
1回目は、モザイクタイルのコースター2枚。
台湾キッチンさんのリクエストで、1枚は中央に台湾の吉祥モチーフを入れて、周りをタイルで装飾。
もう1枚は、自由にタイルを配置するというもので、なかなか細かい作業になり、しかも2枚だったので、予定より時間は押してしまいましたが、
皆さん、なんとか無事完成されてました。


それぞれ個性あふれる作品たち。


お作り頂いた後は、台湾キッチンさん、オリジナルのお茶とスィーツのセットを。


第2回目は、玉石タイルのトレイを制作。
大まかなレイアウトを決めてからは、接着、マスキング、そして、目地入れし、
余分な目地を拭き取って完成。

目地を拭き取ると、ピカピカのタイルが現れるのは、ちょっと快感で、、皆さん、きれいに磨き上げて完成させておられました。


そして制作後の台湾スィーツタイム。

第3回目は、玉石タイルトレイかモザイクタイルコースターということで、両方お作り頂いた方もおられました。

台湾がお好きな方、タイルがお好きな方と、様々な方々にお越し頂けて、タイルのおすすめスポットや台湾のおすすめスポット、台湾花磚博物館のお話などなどお話し、情報交換もできたりと、楽しい3日間でした。
ワークショップという初の試み、台湾キッチンさんには、貴重な機会を頂きありがとうございました。


台湾キッチンさんで頂いた台湾料理の数々肉飯、鶏肉飯、肉圓、葱抓餅、、
日本風ににアレンジされてない台湾現地のお味が、どれもこれも美味しく味わえて幸せでした。

タイル展示の方は、今週末から4月末までは2階から1階へ規模を縮小して、展示予定です。
ぜひ、お料理を味わいついでにお立ち寄りください。







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台湾花磚博物館徐館長によるオンラインセミナー

2023-04-10 | 個展他

昨日は、台湾キッチンさんでのイベント、台湾花磚博物館の徐館長によるオンラインセミナーが開催され、午前中のワークショップに引き続き、お手伝い&拝聴させて頂いた。
なかなか外国へ行けない中、お久しぶりの館長さんからリアルタイムでお話を伺うことができて感激だった。

2018年に訪問時には4000枚と言われていたタイルが現在では1万枚以上と、加速度的に救出枚数は増え、1000種類以上のマジョリカタイルの発見、リニューアルした博物館には、500種類のタイルの展示がされているという。
博物館に展示されているマジョリカタイルは、救出したものをそのまま展示するのではなく、カビなどの汚れを1枚、2.3ヶ月かけてクリーニングし、貼られた当時の姿に戻して展示されている。
土日は、長蛇の列ができるくらい台湾でも人気のスポットとなっている。



現在、博物館では、QRコードを読み取れば、そのタイルのメーカーや製造年が分かるシステムや、オンラインでデータベースを公開する準備もされてるそう。



高価なマジョリカタイルは、目につきやすい建物の正面、屋根の棟や妻に貼られていることが多い。



屋根の上のタイルを剥がすのは、体重の軽い館長さんの仕事とか。
高い屋根の上での作業は、危険極まりなさそう。



又高価なマジョリカタイルは、信者の寄付により賄われる寺院に数多く残され、富裕層のお墓、仏壇などに用いられることもある。

場所の分布でいうと、台湾の東海岸にはほぼなく、西海岸に集中していて、
台南がもっとも多いのだそう。
集中して見れるのは、金門だとか。

台湾にあるマジョリカタイルの95%は、日本製で、シンガポールになると、日本製は40%、ヨーロッパ産が60%を占める。
人気のタイルのデザインになると、一つのパターンで、20社ものタイルメーカーが製造していたそう。さすがに20社もあると、裏足を見なければ、メーカーは見分けられないなあ。



建物の正面に貼られる場合、複数のパターンのマジョリカタイルの組み合わせや、窓の格子に沿って貼られたり、「寿」の字にタイルで装飾、
幾何学模様で組んだり、洗い出し仕上げの壁面に絵付けされたタイルが貼られるなどという使用例がある。

マジョリカタイルの壁の中の一枚が盗まれ、欠けてしまったという金門のある家は、50年かけて同じタイルがないか探していたそう。
ある時、その家の方が台湾花磚博物館に訪れ、同じタイルを発見。
博物館では、無償で提供し、50年ぶりに壁が見事に蘇ったという。
台湾花磚博物館では、出来る限り、元あった建物でタイルを保存することを第一目的にしていて、やむを得ない場合のみ建物からタイルを救出し、保存するという形を取っている。


又、保存だけでなく、活用してこそ、永久に文化は残るという考えから、復刻マジョリカタイルを100年前の技術で製造し、積極的にそれらを使用。
こちらの写真は、復刻マジョリカタイルが貼られたトイレ。

又、既存のデザインの復刻だけでなく、台湾原産の白い胡蝶蘭、蝶々など台湾ならではのモチーフを取り入れ、台湾文化を融合したマジョリカタイルも制作しているそう。

更に今年は、台湾のマジョリカタイルスポットをマッピングした本も出版予定とのこと。
台湾花磚博物館の更なる進化が見られた貴重なセミナーだった。

世界的に有名になった徐館長さん、お忙しいところセミナーの依頼を快諾してくださり、とても有り難かった。
今後の日本での、台湾花磚博物館のマジョリカタイルの展示に繋がっていくと、とてもうれしい。
台湾キッチンのママさんとご主人のおかげで、言葉の壁を越えた素晴らしいセミナーを拝聴することができました。
ありがとうございました。

会場の皆さんへ、徐館長からのサプライズプレゼントもうれしかった。
台湾キッチンさんのおやつ、豆乳掛けの豆花など、博物館のある嘉義にちなんだお菓子をお作り頂けました。







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明日から台湾キッチンさんでタイルのミニ展示はじまります。

2023-04-06 | 個展他


明日から4月末(金土日)まで台湾キッチンさんで、ミニ展示が始まります💠8日(土)9日(日)15日(土)(9日14時半〜15時半入場不可)12時〜18時に在廊予定です。台湾キッチンさんの美味しいランチのついでにお立ち寄り頂けたらうれしいです。

手作りのマジョリカタイルや、デッドストックのモザイクタイルを使ったトレイやコースターなどもご用意してます。大きめのタイル作品も少し持ってきてますのでご覧ください。


















台湾キッチンさんの本格台湾ランチは予約がベストです。胡椒餅など台湾屋台グルメもあります。

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日野・旧山中正吉邸

2023-04-06 | 建築巡り・街歩き【その他】

向町カフェでランチをした後は、すぐそばの旧山中正吉邸へやってきた。
山中家は、静岡県の富士宮市で酒造業を営んでいた日野商人。
建物は、万延元年から昭和13年に渡り、増改築され、現在の形になったという。


門をくぐると、左手にドイツ壁の洋間の外観が見える。


玄関を入ると、江戸期に造られたという田の字型に並んだ四間が並ぶ。


釘隠しは蝙蝠。
それぞれ、形が違ったもの。


同じ蝙蝠で、それぞれ形を違えてるというような凝り方をしてるのは、初めてかも?
まだ他にも数種類。


毎年5月3日に行われるという日野祭を見物するための桟敷。


ぴったりビルトインされた金庫。


江戸末期から明治初期に増築された座敷のひとつ、だるま部屋と呼ばれた部屋は、丁稚見見習いに読み書きなど教育を行った部屋だそう。
欄間には、珍しく襖が入れられている。


梅が描かれていた。
季節毎に変えられると言われていたような?!


台所のおくどさんは昭和13年に改装されたもので、排煙設備も備えられている為、
全くすすけておらずきれいに保たれていた。


浴室、脱衣所は昭和初期に増築されたもので、



大理石の浴槽に亀甲型のタイル貼り、


椿と鳥が配されたステンドグラスが華やか。


当時、最新設備だったシャワーも完備していた。






脱衣所には、床面には、畳の下にコルクが敷かれていて、防湿面の配慮もされている。


天井は、網代貼りで照明もおしゃれなもの。



新座敷へ。
縁側の欄間には、結霜ガラスが入る。


昭和2年に建てられた新座敷。
お庭を一望できる部屋では、要予約でランチも頂けるそう。



次の間との境には、
細かい桟が入るおさ欄間が入れられている。


障子の引き手も様々で楽しい。
七宝焼で装飾されたものや、



船を引く人が描かれた地袋には、



櫂をモチーフにしたような引き手がついていた。


新座敷から庭園を望む。


次の間。


欄間には、鳳凰の透かし彫り。





結霜ガラスの入った廊下に入れられた建具


大正末期に建てられた洋間。
接客用に使用されていた洋間には、直接入れる専用の玄関もあった。




洋間に敷かれてた絨毯。


扉の向こうは、洋室専用の玄関。


洋館専用玄関と同じく、もう一方の出入り口にあったステンドグラス。
ガラスが膨れ上がって今にも割れそうだった。

増改築されながら、大事に使われてきたお屋敷を堪能することができた。


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水口&日野の街歩き&向町カフェ

2023-04-04 | 建築巡り・街歩き【その他】
日野に行く途中、水口も通るので、久しぶりに旧水口図書館へも立ち寄った。
昭和3年、ヴォーリズ設計により建てられた図書館。


入口は2本の円柱に上部は半円アーチにレリーフが施されている。


中央には蝋燭が灯された燭台、その両脇にブックエンドに挟まれた本、
オリーブの葉がデザインされていた。


入口のある棟のてっぺんには塔屋も乗って、こじんまりと可愛くまとまっている。桜も満開で建物に彩を添えていた。
掲示板によると、毎月第2第4日曜日の10時から16時は見学できるようで、
この日は、土曜日で残念。


同じ敷地内には水口小学校があり、校歌が刻まれた陶板が。
周りもタイル。


せっかくなので、水口教会へも立ち寄る。
昭和5年、こちらもヴォーリズ設計により建てられたもの。
煉瓦の門柱、門柱の上のアーチ形の照明も良いな~




隣の牧師館も同時期に建てられたもの。


向かいにあった旧鮮魚店の足元に、


ブルー混じりのモザイクタイルが貼られてた。


タイルが大胆に貼られた旧店舗。


入口上部は、丸モザイクがびっしり。




タイル壁に角丸窓。



その後、車を走らせ、日野に到着。
岡家住宅の予約時間の1時までに、ランチを済ませることに。


車を停めて歩き始めると、めちゃめちゃいい感じの旧たばこ屋さんに遭遇。


飴釉のモザイクが貼られたショーウィンドウ下の土台に、


小窓の下はカウンターのような台になった部分に数種類の細かなモザイクタイルが貼られてた。




腰壁に本物っぽい竹のタイルが貼られたお店?


太細、大小さまざまな竹、節がとてもリアル。




竹タイルの向かいのお店の腰壁には、


コンクリートで成形したような擬木が並ぶ。


2階の面格子がかわいいアパート?






旧野口写真館。
少し黄色味がかった壁の色もいいし、「野口寫眞館」のフォントといい、
窓回りの飾り、瓦屋根で和洋折衷具合も魅力的な建物だった。


2階の窓下にライオンも潜んでた。





入口横のショーウィンドウ。
こちらも内部は、日曜のみ公開されてるよう。


日野商人街道には、古民家が並んでいて、こちらは日野を代表する漢方薬、萬病感応丸を扱っていたお店。
現在、観光案内所となっている。


骨董屋「かく福」。
後ほど、こちらのお店が手がけた古民家カフェへ行くが、とてもセンスよく素敵なとこだった。




そして、この日、お目当てにしていた「向町カフェ」へやって来た。


お店の前には籐製の乳母車。


店内は、レトロで可愛い空間が広がる。


一番乗りだったので、どこに座るか迷うなあ。


型板ガラスが素敵で、一枚のガラス戸に、
数パターンの型板ガラスが嵌められてるのが良い。



こちらは、桟毎に、3種類の型板ガラスが使われてる。


カウンターには、コラベルタイルがしきつめられていた。色合わせも素敵。


そして、プレートランチを注文。
野菜が盛り沢山で栄養たっぷりなプレートランチを堪能。

この後は、旧山中正吉邸へ。


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