m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ベルギー&フィンランドの旅2024【アアルト大学(旧ヘルシンキ工科大学)&建材屋さん他】

2024-12-16 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ヘルシンキ最終日は、午後一で空港へ向かわねばならなかったため
午前中に、アアルト大学(旧ヘルシンキ工科大学)へ行くことに。
アアルト駅に降り立つと、コンクリートと銅板のコンビがかっこいい空間が広がっていた。




アアルト大学は、建築家、デザイナーでもあるアルヴァ・アアルト設計により、1958年に建築された旧ヘルシンキ工科大学のメインキャンパスを元に三つの大学が合併し、2010年に設立された。
煉瓦の外観に統一されたキャンパス。こちらは本館


入口の扉と一体となった照明。



本館入口のドアノブ、アカデミア書店と同じデザインだなあ。



本館ロビー。


かまぼこ状のタイルが貼られた柱


階段周りには、真鍮の手すりに木製のスクリーン、壁面には黒いタイルが貼られている。






講堂。


講堂内は、思ったより明るく、


梁と梁の間に?天窓が設けられているようだった。



横から見た時に、壁から天井へとつながる3本の梁?の曲線のラインも美しい。




木材を細かく裂いて曲げ、貼り合わせたような?!オブジェ
木目の層がきれいで、木の国フィンランドらしい装飾だなあ。






講堂を囲む壁面は、学生の作品が展示されているようだった。
慌ててたのか?図書館を見るのを失念;


建築&デザインを学ぶ大学なだけあり、あちこちに置かれた家具のあるスペースがおしゃれで、スペース毎に違ったデザインの家具が置かれているので楽しく、見入ってしまう。


色彩も絶妙。


赤にオレンジもきれいだな。


食堂は、椅子の色が数種類あって並べるとカラフルで素敵。


シックでシンプルなテーブルセットに、ガラスのシェードの形が面白い温かみのある照明のデザイン。



違った色のシェードを並べるのもおしゃれ。





色味の違う木材を合わせたベンチ。



アアルトデザインのアルテックチェアもあった。
一通り見学して、アアルト大学を後にした。


ショッピングモールの中の、ちょっとしたインテリアもおしゃれ。
深緑の長いソファに、様々な形のガラスシェードのペンダント照明がぶら下がる。


蜘蛛の巣のようなシャンデリア。


休憩スペースにある椅子もデザインがそれぞれ違って楽しい。


カジュアルな真っ赤な椅子に大理石のテーブルも良いな。


同じ椅子に、こちらは木製の天板のテーブル。



カラフルなテーブルに、シックな茶色の椅子。


ウィンドウを見て、気になっていたお店、この日は営業日だったので最後にやって来た。


様々な建築資材を取り扱っているお店のようで、
ショーウィンドウからセメントタイルが見えていた。


お店の中は、装飾的な資材が充実。
排水溝などの金物のグリルもいろんなデザインが。


クラシックなデザインの暖房器具。
今でもこのようなデザインのものがつくられているんだな。


タイル貼りのカウンターに、ペンダント照明、エイジング加工されたような壁紙など、お店自体もショールームに。


そして色とりどりのセメントタイルがたくさん。
尋ねてみると、イタリア製のもののようだった。


セメントタイルから、他の装飾的な素材まで、様々な選択肢があるのは良いなあ。



セメントタイルを断面から。
色のセメントが入っているのは、上から数ミリ程度のようだ。


一見モザイクタイル風にラインの入ったセメントタイル。



大きなサイズのタイル。


壁紙も、ウィリアム・モリスなど、クラシカルで素敵なものが
たくさんあった。





最後に気になってたお店を見れてよかった。
この後は、ホテルへ戻りチェックアウト。


空港へ向かう前、最後のお昼ご飯に寿司ビュッフェへ。
サーモン食べ収めだ~~と、思う存分食べた。


寿司にぎり機が大活躍。
出てきたシャリにネタを乗せ、バーナーで炙る店員。


ベルギーとフィンランド、全く雰囲気の違う2国を1週間で
自分なりに味わい尽くすことができて満足感いっぱいで帰途についた。

タイルや建物、未だ見ぬ自分の好きなものを探して見つける旅、
自分にとって、非日常の異文化体験はいつも刺激的で、今回も海外旅行ならではの醍醐味が味わえた。
こんなに楽しいことってある?!と常に感じながらの旅だった。

今年中に旅の記録が完結できてよかった。。





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ベルギー&フィンランドの旅2024【町歩き&フィンランドサウナ体験他】

2024-12-12 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

エスポー現代美術館から戻り、町歩きを。
もはやどこを歩いたのか忘れてしまった・・


足元は石貼りで、太いアーチに囲まれた入口。
煉瓦色の正方形のタイルっぽいものが等間隔で貼られてるというおもしろいデザイン。


窓上のフードにも面白い模様が透かし彫りされてた。



開いていたアイアンの門。


こちらの建物の入口周りにも、煉瓦調のタイルが装飾に使われてた。


扉上の渦巻文様のレリーフのある番地表示。


こちらも渦巻文様の番地表示。


再び、煉瓦調装飾。





花崗岩の尖塔アーチに囲まれた入口


車輪の間で作業するおじさんのレリーフ。
建物と何か関係があるのかな?


こちらは大理石貼りの建物。













そして、フィンランドといえば、サウナ。
この日は地元民も通うサウナへ行ってみようと思ってた。
1928年開業、ヘルシンキ最古のサウナへ。



ええぇ、ここが入口?!
上半身裸のおじさんたちがずらりと並ぶ花道?!
めちゃめちゃ入りにくい入口を通って中へ。
ずらりと並んでるおじさんたちは、サウナの入浴途中に休憩に出ている人々。


もちろんサウナは、男女別。
更衣室には、年季の入った木製のロッカーが並ぶ。
要領がよくわからなかったのだが、ちょうど先客が一人おられ、
見た目外国人かと思った方が日本語ペラペラの日本からの留学生で
久々の日本語にうれしくなって、思わずぺらぺらしゃべってしまった。


シャワー室で体を洗ってから、サウナ室へ。
サウナは、薪窯で焚かれ、超高温。
素足で歩いたらやけどしそうな感じ。
サンダルがあったので、なんとかそれでしのげた。


サウナの隅には薪が積まれてる。


階段状になっているサウナ室。
男子の方は、にぎわっていたが、女子は二人だけとちょっと寂しい感じ。
たまたまこの日だけだったのか、いつもこんな感じなんだろうか?!


帰りもこのおじさんたちの花道を通って・・



サウナを出ると、すぐそばの広場で、人垣ができていて、音楽を奏でる人々が。
しばし聞き入る。


そして再び、散策を開始。











扉の装飾に膝を抱えて座るリス。傍らにはどんぐりも。
ヘルシンキでは、よく動物の彫刻に遭遇したが、こちらもかわいい彫刻だなあ。


ずいぶん立派な集合住宅だな、と思ったら、


真ん中で、柱を支えてるのは、カエル?!


コーナー部分に付けられたバルコニーがアクセントになっていた建物。










そして、こちらの建物。
遠目で見ると、とりたてて変わった風には見えないが、


近寄ってみると、扉周りには、密度の濃い装飾がいろいろ。


扉周りのアーチは、ヒラヒラレースのような繊細な細工で、


扉のドアノブには、獣のような妖怪のような不思議な生き物のレリーフ。


こちらは笑顔。
角が生えてるし、なんだろう?


蝶番のそばにも新たな生物の姿が。




上部には、2匹の蛇と両脇には鳥


波間に浮かぶ船?








ヘルシンキには、町中にこんな芝生や木々のある公園もちょこちょこ見かけて、そこで寛いでる人々も多く見かけた。





大聖堂前で一休み。
この明るさでも、夜の8時や9時くらいにはなってたはず。


最後にスーパーで買い物。
別の国でも見かけたがこの生絞りオレンジジュースは、やっぱり美味しい。


フィンランド名物のサーモンスープをまだ食べてなかったので、
スーパーで、出来合いのものを買ってみた。



フィンランドでポピュラーなビール、「カルフ」
ちょっと怖い顔のクマのパッケージ。
お土産用にいくつか購入。

フィンランド3日目も無事終了。
残りは後半日。
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ベルギー&フィンランドの旅2024【蚤の市&エスポー現代美術館他】

2024-12-09 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
実は、まだ6月のベルギー&フィンランド旅編が終わってなかった・・
今年中にはなんとか終わらせなくては!

フィンランド3日目。
朝ごはんは、このポテトがベースのパンが、食感がモチモチして気に入り、塩気のないモッツァレラチーズと合わせて毎日食べていた。このパンが気に入って、その後あちこちのスーパーで探したけど、同じようなものは見つかるけど、じゃがいもベースのこのモチモチ食感のものは結局見つけることができなかった。



成分表示をGoogle翻訳で。



午前中は、まだ歩いてない道を歩き、建物巡りを。



おもしろい装飾が貼り付いてる建物発見。



これは何だろう?
フクロウのような?植物文様と一体化したフィンランド風グロテスク装飾だろうか?!


人型のレリーフもいくつか貼り付いてた。


こちらは、斧を持った人。


動物文様も。


こちらはリスかな?!


グリーンがかった壁面の色が渋いアパート。




渦巻文様のレリーフが3階にも、








建物に高確率で取り入れられている渦巻文様。
果たしてどんな意味が?!






向かい合う獅子のレリーフ。









窓の下のレリーフ、こちらはよく見ると魚。



通りがかりにチラリとタイルが目に入ったお店。


開店前の準備中のようだったが中を見せて頂けた。
トルコ料理のお店のよう。


内装がトルコ風に統一されていて素敵。


一列に並ぶシャンデリアのデザインもいいな。


タイル貼りの壁面もあれば、イスラム風デザインのクロス貼りの壁も。




床の一部にはモザイクタイルも貼られてた。



思いがず通りがかったお店でタイルを見つけてHAPPY。


そしてやって来た市場。




扉の模様が独特。


市場と言っても中はこぎれいに。飲食店が連なっていて、
半分ほどは閉まっていた。






まだオープン前のお店の壁面に子供たちや動物、風景などが描かれたデルフトタイルも発見。






ポルトガルっぽい色合いのタイルたち。


市場の前の広場では、ちょうど蚤の市が行われていたのでちょっと覗いていくことに。


ガラス食器や陶器の類も多い。


買い物するつもりはなかったので、ひやかしで覗いていたが


とある陶製食器を扱ってるお店で



クマの親子発見。


コグマが三匹いて、それぞれポーズが違っていてかわいい~~


特にこのやんちゃなクマが気に入った。
動きや表情、釉薬のかかり具合もいいな~と、おじさんとやり取りしてるうちに欲しくなって、お値段交渉。
ロイヤルコペンハーゲンのクヌート・キーンという作家のもので、1940年代に造られたもののよう。
ちょうど私は、自作のタイルマグネットを持っていたので、
そのタイルマグネットと引き換えにと値切り、
10ユーロの値引きをしてもらうという荒業を成し遂げることができた。


その後、エスポー現代美術館へ向かう。
最寄りのタピオラ駅で降りると、ドット模様の通路。



タピオラ駅から歩くこと十数分エスポー現代美術館へやってきた。
1960年代に建てられた元印刷所の建物をリノベーションし、2006年に開館。
その中のタピオ・ヴィルカラ、ルート・ブリュック財団のコレクションを目当てにやってきた。


エントランスホール。


コンクリート打ち放しの壁面に陶芸作品やガラス作品がかかる。


カイピアイネンの絵皿がかわいい。
無機質なコンクリート壁に映える。


自由な形もいいなあ。







ルート・ブリュックの陶ピースの作品。


こちらのフランチェスカ・リンドの作品も繊細で色合いが好み。




カイ・フランクのガラス
背後から光が入るときれいだな。
複雑な色味も素敵。





アルヴァ・アアルトのベイス


様々なアーティストのプレート。
釉薬の表情が面白い。


青から緑の窯変が美しいシリーズ。


こちらは、細かい六角形の立体的なピースが集まった作品。
ひとつひとつに模様がプリントされていて、色のグラデーションもきれいだった。


2階の会場へ。



2階の一部は、倉庫兼展示室となっていて、タピオ・ヴィルカラとルート・ブリュックのコレクションが超充実。


ここからルート・ブリュックのオンパレード。


描き落としの繊細な絵皿もいいな。



やさしい雰囲気の器類もたくさん




ルート・ブリュックの作品の中でも最もタイルっぽい?シリーズ。
パッチワークのような素朴さ、可愛さもあって好き。




建物を描いた陶板も好き






透明感のある美しいライトブルー。
























あのタイル風の作品が、サイコロ状になったり、灰皿状になったり・・


黒い陶ピースで表された「木」




長女であるマリア・ヴィルカラによる作品も。
淡い色彩でまとめられていた。














その他、ゆったりした展示室には、現代アートの展示も充実。





特に気になったのは廃材アート。


カラフルな大小のタッパウェアを重ねた彩りの美しい作品に惹かれた。


みっしりと重ねられたタッパウェア。
円形だけでない、ギザギザしたものも、深め、浅め、様々なものが混じり、その凹凸感も面白い。
日本には、こんなカラフルなタッパはないけど、こちらのタッパは、こんなに色彩豊かなんだろうか~?!それにも驚く。


こちらもカーペットだったか?各家庭で、もういらなくなったリサイクルの敷物を集め、重ねていくことで、それが層になり、カラフルで素敵な断面が現れるという現在進行形のアートのよう。
たしかに断面が複雑な色合いでとても美しい。


こちらも建築資材だったか?ネット状の廃材



こちらは錆びた銅板が素材


一つの役目を終えて、本来捨てられてしまうものが、アートとして生まれ変わる。
そのリサイクル精神や、物への視点の変換が楽しいな。






アート以外も、館内で使用されている家具やインテリアもおしゃれ。


1階のカフェのテーブルとイス。



1階カフェ。


エスポー現代美術館、思ったより見応えがあって、なによりルート・ブリュック作品の充実がすばらしくて満足した。

続く・・
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ベルギー&フィンランドの旅2024【ヘルシンキの地下鉄その二】

2024-11-06 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ベルギーとフィンランドの旅のきろく、まだ終わってなかった・・
とにかくやり遂げなければ・・

ヘルシンキ二日目夜、10時半くらいまでは、外は明るいのでついつい外歩きしてしまいがちだけど、この日は外歩きはそこそこに地下へ潜り、地下鉄巡りをすることに。


オレンジベースに赤やライトグリーンがカラフルな色彩の駅。
素材はパンチングメタルのよう。


向かいは、ライトグリーンがベース。




細かく穴の開いた鉄板をつなぎ合わせた壁面



七宝繋ぎ文様型の透かしカットも。


エスカレーターへ向かう通路もカラフル。





扉もグリーンで統一されてる。


こちらの駅の天井は、紙に切れ目を入れて、開いた時に立体になる
あの状態(どの?!)によく似た感じのデザイン。


もちろん素材は、紙ではなく、こちらもパンチングメタル。


この装飾の間から照明が見える。


そしてエスカレーターに沿ってマルチカラーな壁面。
カラフルながら落ち着いた配色で、フィンランドらしい感じがする。


通路の壁面は、ダークな色味に。


次の駅は、切り絵風。


ベースのグラデーションのある壁面の上に、切り絵のような模様が重なる。
デザインは、主に植物文様のようだった。



向かいの壁面は、まるでオーロラのよう。
カーテンのようなひだがブルーの照明の中に浮かび上がる。






木の根のようなひび割れ模様が、壁面いっぱいに広がる駅。


メタリックな赤紫色。






お次の駅は、シンプルな照明が天井全体に散りばめられているのだけど、
天井全体が波打つように動きがあって、まるで星空に包まれたような感覚を覚える駅。


シンプルだけど、素敵な演出だなあ。


横からみたところ。


更にエスカレーターへと続く通路。
少し控え目な照明と落ち着いた色調の壁面。




そしてエスカレーターに乗ると、天井は、夜空に浮かぶ星座のような演出が。



美しい~
やはりこの駅は、星がテーマだったんだなあ。






次の駅、こちらはまた雰囲気がガラッと変わって、天井のダークブルーのカラーが美しく、天井へ向かって、まるで氷をイメージするような壁面が現れる。




シルバーカラーの壁面は、ゆらゆらとゆらめいていて、クール。






床面は、きれいなブルーとイエローでアクセントがつけられている。
ヨーロッパへ来るといつも思ってしまうけど、
一つの色にも多種類の色味があって、その場に最適な色が選ばれていて
色使いのセンスの良さを感じる。
こちらも天井の濃紺に対して、鮮やか目なブルーに目が惹かれる。




ホームの中央にも、一本のブルーのラインが入る。


エスカレーターを上ると、天井面は、ホーム階でも使われていた
揺らめく氷のような天井に。


氷山のようでもあり、透明感があってとても素敵だ。


こちらの壁面も面白い素材が使われていた。


金属製の鎖がつながっているようなイメージ。









そして、終点の駅だったかな?!
ホームに降り立ち、あまりの美しさに呆然とした。



天井から降り注ぐ無数の光は、線香花火を思わせる形状。
地下鉄巡りのクライマックスにふさわしい駅と思えた。









エレベーターから改札階への天井は、大小無数のドット模様が描かれている。




最初は、穴かな?と思ったが、こんな感じで、白地に黒いドット模様が入ってるようだった。






最後にヘルシンキの地下鉄のトイレ。
ベルギーでは、地下鉄にはまずトイレはなく、
町中でもめったに見かけることなく、あったとしても有料と、トイレ事情はかなり厳しいものだったが、



ヘルシンキに来て、まず地下鉄駅にトイレがあることがすばらしいと思ったし、トイレのデザインもメタリックで、清潔感があっておしゃれ。



手洗いシンクは、エアータオルまで付いた一体型で機能的にも良い感じ。
もちろん日本のようにウォッシュレットまではついてないけど。


これにてヘルシンキの地下鉄巡りは終了。
各駅、シンプルな素材、シンプルな照明ながら、
アイディアがすばらしいのか、あっと驚かされ、感動させられることがしばしばあった。
それほどコストをかけずとも、アイディア次第で素敵なデザインというものは生み出すことができるのだなあと、ヘルシンキの地下鉄巡りで感じることができた。





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ベルギー&フィンランドの旅2024【テンペリアウキオ教会&カタノヤッカの町歩き】

2024-10-06 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ヘルシンキ2日目後半にやってきたのは、テンペリアウキオ教会。
一見、目の前はならだかな岩山があるだけなのだけど、
教会は、この岩山の下にあるという洞窟教会。
1969年建築。


中へ入ると、今までに見たことのないような空間が広がっていた。
岩をくりぬいて造られた教会内部は、周囲は岩肌が露出し、天井は渦巻状の銅板、天井と岩の壁面の間はガラスの柱が入り、外からの光を取り込んでいる。





祭壇はとてもシンプル。



パイプオルガンも。
音響効果は良いそうだ。



2階席も。


2階席から見下ろす。



銅板をひも状にしたものをぐるぐると巻いたように見える天井。



ほぼ地中に埋まっている教会なので、外観は、岩そのまま。


教会を出て、町歩きを続行。
扉を収集し(撮影)、ふとドアノブを確認すると・・


うおぉ~、これはクマではないか?!



ハンドルの根元には、上下共、クマがいた!
可愛い~
フィンランドの国の動物は、クマだそうで、
あちこちににクマモチーフを見ることがあったが、
こんなところにも潜んでいたとは・・


更にこちらの建物にも・・


柱に、クマの顔のレリーフが貼り付いてた。
なんだか和む。


ボウウィンドウのデザインも素敵だなあ。


そうかと思えば、こちらの建物、


扉の両脇には、戦士のような人物像が柱と一体となっている。
ヘルシンキ中央駅舎を思い起こすようなセセッションの雰囲気漂う意匠。




ものすごい威圧感のあるアパート?!


ブルーのタイルに緑の扉。


エジプト壁画風レリーフ。





ヘルシンキ自然史博物館。
2階のベランダからクマが見下ろしてる。
建物は、1913年にロシアの男子校として設計されたそう。
その後、フィンランド独立によりフィンランド政府のものとなり、1919年には、フィンランドで最初の士官候補生の学校となる。
ヘルシンキ大学の動物博物館を経て、現在は、自然史博物館として公開されている。




アーチに囲まれたエントランス。


時間もないので、入場はせずエントランス付近だけ見学し、町歩き続行。


1868年に建てられた、ヘルシンキ正教会のウスペンスキー大聖堂。
赤煉瓦造りの堂々とした外観。
残念ながら、オープンしてる時間帯ではなかった。


この角度もかっこいいなあ。


またまた不思議な扉を発見。


扉に彫り込まれてる文様の中におたまじゃくし風のものがいてる。
唐草おたまじゃくし文様。



1階はショップだったか?の集合住宅。


この扉周りもおもしろいなあ。
扉両脇には、猿のような動物が彫り込まれてる。


一部文様化していて、情けない顔が、魔除けにしては、頼りなさそう。









フィンランドの建物に貼り付く装飾が、いろいろと斬新でおもしろかった。
これなどは、植物のような菌のような、、?!





ゴツゴツ感が半端ない花崗岩に囲まれた扉。


扉には木彫りが施されているのだが、
これは、なんと猫が三匹も。
1匹以外は、体が尻尾だけにデフォルメされていて、この密集感がなんともいえない。


赤いタイルのラインが美しい集合住宅。





きりっとしたタイルの直線に囲まれたボウウィンドウ。


そして、刑務所をリノベーションしたホテルカタノヤッカへやってきた。
赤煉瓦の外壁、更に敷地を取り囲む赤煉瓦の塀。


建物は、1837年から1888年にかけて建てられ、刑務所や未決拘置所として使われ、2002年に刑務所は閉鎖されたそう。
改修工事を経て、2007年にホテルがオープン。


ホテルの中央を通る吹き抜けの長い廊下。






ホテル内は元刑務所とは、思えない内装に。



地下へ下りると、牢獄だったスペースがレストランになっていたり、
元牢獄の一部がそのまま残されていた。


港近くでは赤煉瓦の倉庫が会社事務所などに活用されていた。



やや緑がかった壁面の大きな集合住宅。




窓周りなどに入れられたアール・ヌーヴォーのレリーフやスグラフィトが
細かいけど、良い味わい。








KATAJAは、この地域、カタノヤッカのことのよう。


特に扉周りが個性的で面白かった。
花崗岩に囲まれた扉はきのこのような形をしている。



葉ぐるまのような形の装飾、ドアノブの付き方、


こちらは、同じようなきのこ形だけど、少し違ったバージョン。


熊手のようなドアノブ。


こちらは、扉につく面格子的なものが蜘蛛の巣のようなデザイン。




建物のボウウィンドウを下から見上げると、


ずらりとふくろうが並んでた。


扉の上の花崗岩をよく見ると、


両脇にはザリガニ?が隠れてた。
なぜにザリガニなのだろうか??



こちらのレリーフもなにやら意味ありげ。
船といかりに、朝日。
医療の象徴、杖に巻き付いたヘビ・・
工場の煙突からの煙が出てるようだけど、、


こちらの門の上には、白鳥が整列してる。


波打つ水面も表現されてる。


摩訶不思議な彫刻が施された扉も。


鬼のような強面のおじさんに



おじさんの顔を挟んで、両脇にも、何かを吹き付ける顔、


更に下方には、妖精みたいなものがいてる。



正統派クラシカルな扉。


ゴージャスな装飾、そしてライオンの顔のノッカー。


規則正しく正方形の窓が並ぶ、
窓枠の立体感からキュビズム建築?!


珍しく、リアルな絵が描かれていたマンホール。
海の生き物たち編。


こちらは、竹の他植物と、鳥が骨になって見えるのだけど・・?

とにかく町を歩けば、今まで見たことがないような様々なデザインに出くわし、楽しさ極まりなかった。
この後は、地中に潜って地下鉄巡りを。


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ベルギー&フィンランドの旅2024【デザインミュージアム&ナショナルロマンティシズム建築巡り他】

2024-09-27 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ヘルシンキ二日目の午後、ランチの後やってきたのは、デザインミュージアム。
建物は、1895年にスウェーデンの学校の校舎として建てられたもの。






内部はほぼ改装されているようだったが、階段手摺のデザインも素敵な階段ホール。





2階の常設展示では、アルヴァ・アアルトのチェアなどが常設展示されていた。
1938年にデザインされたチェア65。



アルヴァ・アアルトのラウンジチェア。


緑青のふいた銅板。
ヘルシンキでは、緑青のふいた銅板が使われた建物をいくつかみることができた。
銅は美しさと耐久性、使用のしやすさなどの長所を兼ね備えた素材とのこと


杉江製陶所のタイル見本を彷彿とさせるきれいな結晶タイルがあるな、と思ったら、
1920年に改装されたスイミングプールに使われていたというタイルらしい。


こちらもそのプールに使用されていたタイル。


地下には、アラビア製陶所の陶磁器類などの展示も。


アラビア製陶所の色見本。


イギリス製のタイルに、ウズベキスタンのタイル。
フィンランドで、かつて暖炉に貼られていたタイルのよう。


イギリス製の磁器製ボール


鋼リングを溶接でつなぎ合わせて作られた椅子。


そして1階には、ルート・ブリュックの作品もいくつかあった。
こちらは、鳥のモチーフの背景がタイルを並べたようなデザインで興味深い。
1954年のミラノトリエンナーレで名誉賞を受賞したものだそう。
その後イタリアに売却され、こちらにあるのは複製のよう。


ルートブリュックのプレート。


ルート・ブリュックの真っ白なタイルが美しい作品。
他にもいくつかあったが、展示数は少なく、少し遠いが最終日に訪ねたエスポー現代美術館の方がルート・ブリュック他、展示が充実していた。


カイ・フランクによるカラフルなグラス。


デザイン美術館のそばにあった聖ヨハネス教会に立ち寄る。


1891年にネオ・ゴシック様式で建てられた教会。
外観は煉瓦と花崗岩が使用され、二つの尖塔が存在感あった。








アーチが連なる内部も美しい。
ちょうど結婚式のリハーサル?が行われていたようで、少しだけ見せて頂く。




更に町歩きを続行。






素朴で可愛い扉。


この立派な煉瓦造りの建物は?!
看板によると、消防署のようで、消防署博物館も併設されているようだった。



周囲にも魅力的な建物がいくつかあった。
半円状に張り出したバルコニーのつく建物。



市松模様の装飾が入った柱や、窓周りの控えめな装飾など。


様々な色合いの花崗岩がふんだんに使用された建物。


円錐状の銅板屋根の付いたボウウィンドウ。
渦巻状の不思議な装飾が貼り付く。


バルコニーの柱に刻まれる幾何学模様の装飾。



アーチの付け根に刻まれる装飾は、刺繍の図案のようにも見える。


窓枠に銅板が使われていて良い感じだった建物。


カモメが石畳を散歩していた。




ボウウィンドウの天辺に集中する装飾。






中央部分が奥まって建つグリーンの壁面に覆われたアパート


左右対称の建物の形状や窓周りの装飾も興味深い。


扉は、グリーンの壁面と対照的なブラウン系の赤がしっくりきていた。


こちらの建物も、細かく装飾が入っていた。


最も可愛かったのは、この窓周りに生えたりんごの木のレリーフ。
木の表現が妙にリアル。


半円バルコニーに描かれていたのは、森の中で、斧で木を切り、運ぶ子供たち?のレリーフ。


扉には、どんぐりのレリーフが彫られ、ドアノブは、なんとヘビがとぐろを巻いている。




銅板使いのモダンなビル。


内装がとてもカラフルで、一見タイルかな?
と思ったら、壁紙だった建物。


モザイクタイルのように正方形だけで、花のついた植物が描かれていた。

町歩きは更に続く・・



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ベルギー&フィンランドの旅2024【ヘルシンキ大学図書館&ヘルシンキ市庁舎のルート・ブリュック他】

2024-08-23 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

イッタラ&アラビアデザインセンターからやって来たのは、ヘルシンキ大学図書館。
先日にはヘルシンキ中央図書館を見学したが、ヘルシンキには他にも素敵な図書館がいくつかあるようだ。


エントランスホールを入ると、楕円形の吹き抜けのホールが現れる。
受付で見学の旨を伝えて中へ。





楕円形のホールの突き当りには螺旋階段があって、
スポットライトを浴びたような光が当たり、
階段はとても美しい弧を描いていた。


足にやさしいゆるやかな大理石の階段。


螺旋階段を見上げる。


楕円形の吹き抜けを2階から。


螺旋階段を最上階まで上がると、天窓があった。
ここから差し込んだ光が下まで到達してたんだな。


吹き抜けの最上階には、楕円形のテーブルがあり、周囲がカウンター状の席になっていて、
上は天窓なのでとても明るい。


上がってきた螺旋階段を見下ろす。
大理石の階段と、繊細な手摺がぐるぐる渦巻く。





シンプルな書架。


読書スペースは、各コーナー、デザイナーズチェアが置かれて、
とても居心地よさそうな空間が作られていた。


窓に向かって並ぶカラフルなチェア


こちらのコーナーのチェアのカラーもいいなあ。


この木製のひじ掛け椅子のデザインも素敵。

ヘルシンキ大学図書館、家具デザインの宝庫でもあり、とてもくつろげそうだ~


図書館を出て、町歩きを再開。


入口周りに装飾のあるアパート。










2階のバルコニーの柱頭飾り兼持ち送り?に向かい合う獅子の顔。


ヘルシンキのランドマーク、ヘルシンキ大聖堂と元老院広場。
1852年に30年の歳月をかけて完成した聖堂。



大聖堂の大階段の上から元老院広場を見下ろす。




そしてヘルシンキ市庁舎へやって来た。
こちらへは、ルート・ブリュックの作品を見るためやって来た。
1833年にホテルとして建てられ、1913年にヘルシンキ市庁舎となる。
第一次世界大戦中は、病院としても使用されていたという建物。


エントランスホール
ソファの形がおもしろく、組み合わせが自在



階段ホールには、ルート・ブリュックの作品、「陽の当たる街」


壁面いっぱいに真っ白なタイルを背景にレゴのようなタイルピースが寄せ集まる。
全体像は、ヘルシンキ市をかたどっているという。


白ベースに、カラフルな色のピースも混ざる。


大小さまざまな形、淡い色彩。












ヘルシンキ市庁舎を出た後、お昼ご飯にすることにしたのだが、
googleマップで見つけたビュッフェのお店を探す。
ここだろうか?と思って入ったお店が違ったみたいで・・
しかし、あまりにも興味深い内装だったので、見せてもらう。



入口の柱には、鳥類のレリーフが


こんなところにもフクロウぽい鳥が彫り込まれてる。


壁面から天井に向かって入るレリーフ、これも孔雀をモチーフにデザインしたものではないかな?!


ホールは、天窓が入り、台形のおもしろい造り。


奥にも円形のコーナーがあって、木々が描かれた壁面を、


顔のついた柱が支えてる。


面白い装飾・・鳥?が三羽並び、周囲の装飾も独特だなあ。
象形文字のような彫刻も。




階段の親柱も独特・・


ヘルシンキでは、ほんとに今まで見たことのなかった系統のデザインの装飾を
見ることができて、ここもそうだけど、度々衝撃を受けた。





動物モチーフも多くて興味深いなあ・・


結局、行きたかったお店は、閉店していたのか見つからず、
とにかくご飯が食べたかったので、お寿司のビュッフェ(Haru Plus Sushi)へ行くことに。
ここが、超当たりのお店で、北欧ならではのサーモン寿司のバリエが豊富。


おまけに不足していたサラダバーも大充実。


揚げ物類まであるし、1日分の栄養は、ここで全て賄えそう。


寿司はとても美味しいし、晩御飯の分まで食べに、食べた。


サーモンは、厚切りで贅沢に使用されている。


スィーツも充実しているのだ。
甘いものをあまり接種していなかったので、これまたうれしくて食べてしまった。
こんなに食べて、三千円台・・
普通のお店でも、1品と飲み物だけで同じくらいの料金になるので
ヘルシンキでは、ビュッフェがいかにお得かということを実感。

この後は、デザインミュージアムへ。



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ベルギー&フィンランドの旅2024【イッタラ&アラビアデザインセンター】

2024-08-18 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ヘルシンキ二日目は、朝活後、オープン時間に合わせて、郊外のイッタラ&アラビアデザインセンターへ向かった。
トラムに乗って向かい、アラビアの文字と煙突が見えたので、
ここか?!と思って降りたら、アラビアという名のスーパーだった・・
紛らわしい~なんでスーパーに煙突があるの?!


時間をロスしてしまった・・
仕方なく次のトラムを待ち、ようやく「イッタラ&アラビアセンター」へ到着。
アラビアの元直営工場で、現在は、博物館、ショップ、アーティストのアトリエなどとして活用されている。


タイル貼りの建物には、レリーフが貼られていて、陶芸家マイケル・シルキンのサインが入っていた。


入口を入ると、まずはエレベーターで8階の博物館へ。



博物館では、アラビア&イッタラの歴代デザインなどが展示されている。


カイ・フランクのガラスのカップとピッチャーのセット。


オイバ・トイッカの鳥


カイ・フランクの蓋付の瓶


アラビアの歴代デザインのカップがずらり




「日曜日」という名のカップ。


「大漁」と名前がついていたが、これは、網なのかな?


「JAPAN」


「ブリュッセル万博」


こちらも面白いデザイン


レトロで可愛い花柄


突き当りのガラス貼りの壁面には、アラビア製陶所に所属していた著名なアーティストの作品などが並ぶ。
カイピアイネン


作品が見たかったルート・ブリュック


ルート・ブリュックの中でも最もタイル感のある好きなシリーズ。


建物をかたどった陶板も好きだなあ。


ルート・ブリュックの透明感のある青も好き。



後ほど見るヘルシンキ市庁舎の大きな陶板作品でも用いられている
レゴブロックのようなピース。
ルート・ブリュックの作品は、もう少しまとめて多く見れるのかと思っていたのでちょっと拍子抜け。
後日行くエスポー現代美術館の方がかなり充実してた。








1階へ下りてきて、ショップを覗く。
ショップの入口付近もルート・ブリュックの作品、ヘキサゴンが間仕切りの役割をしている。



銅板転写?で描かれたクラシカルな花模様の入った六角形の陶製の筒がハチの巣のように並べられている。


ショップには、復刻デザインの陶製やガラスの食器類が並ぶ。










赤レンガ造りの工場





帰りのトラムに乗ると、シートの背もたれの部分が路線図のようなデザインだった。


赤のシートにグレーの色彩も良いし、さすがデザインのセンスが素敵。
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ベルギー&フィンランドの旅2024【ヘルシンキの建築巡り&アカデミア書店他】

2024-08-11 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ヘルシンキ二日目、この日は郊外にあるイッタラ&アラビアデザインセンターへ行く予定にしてた。
オープンが10時だった為、朝ひと歩きできそうと、早朝散歩をしてから
向かうことに。


歩いていると、次から次へと見つかるナショナルロマン主義の建物。


装飾がやはり独特で興味深いな~これなんて気持ち悪いくらい・・
動物や植物をモチーフとした装飾も多いのだけど、
幾何学模様というか、何がモチーフなのかわからない装飾のデザインも面白い。






1階部分は花崗岩、三角屋根がついて、中世のお城感のある建物も多い。


こちらは、少しクラシックな印象だが窓周りには細やかな装飾が。



女性の顔も。



お花のモチーフやロープなども見える。


これは、別の建物だったが、面白い模様


人?!が口から光線か何か?を出してる・・



両脇の魚が口から何かを出していて、中央で交じり合ってる図。





花崗岩に囲まれた扉。




アイアンの門。


1階にエスティティックサロンが入っていた建物。

最上階の周囲に花の入った壺のレリーフがぐるりと入っていた。


こちらも花崗岩がふんだんに使われた建物。
1906年に建てられた元出版社のビル、オタヴァビル。
現在は、1階にレストランも入っているようだった。


木がモチーフなのかな?!


尖塔アーチの入口。




アーチに沿ってミツバチのテラコッタが並ぶ。



扉の両脇にあるのは、なんとなくセミ感のある装飾。


扉上には小石で作られたモザイク
「OTAVA」は、フィンランド語で北斗七星のようで、
モザイクで北斗七星が描かれていた。


別の出入り口には、牧神?!













扉は、木彫りが施されている素朴なデザインのものも多かった。


小花模様が彫り込まれていた。


ドアハンドルもお花のモチーフ。





四葉のクローバーのような植物がデザインされたレリーフ


こちらの扉は植物文様でまとめられ、柱共々細やかな細工が入っていた。


ドアノブは斜めがおしゃれ。




もう一方の出入り口は、三角アーチでごつごつした花崗岩に囲まれていた。


この宮殿のような建物、家具屋さんのショールームが入っているようだった。



重厚感あふれる入口周り。


照明の支柱の複雑なアイアンワーク。


軒裏にお花のレリーフが。


こちらの洋品店が入っていた建物の装飾も興味深かった。


窓上部の三角のラインに沿って、ゆらゆらゆれるようなラインのレリーフが


こちらは、正面を向いたイルカ?魚?が面白い。










町中には、緑の木々が生い茂る公園も多くて、多くの人が公園を利用していた。(この時は早朝だったのであまり人はいなかったが)



お花屋さん






目の前に広場が開ける。
アートも出現。


「TORIINNA」と名前のついた建物。
1905年に建てられたもので、オフィス&アパートとして使われているよう。


窓周りには、石のモザイクで装飾されていた。


入口のアーチ。
大きなアーチの中に、玄関扉のアーチと車庫の扉のアーチが並ぶおもしろいデザイン。


ボウウィンドウの周りには、数珠繋ぎになった玉の間に「顔」が見える。



ぱっちり目を見開いたおじさん。
表情は、とてもにこやか。


三角の塔を支えるおじさんの顔も。




アール・ヌーヴォーデザインのドアノブ。




向かいは、やや角張った建物。
ボウウィンドウの上に付くバルコニーがアクセントに。



扉周りの形状も、台形?というのか、見たことのない形が新鮮。


素敵なタイルのレリーフのある壁面。
カフェのテラス席になってるようだった。



レリーフの図案は、人と木が描かれているよう。




朝、ふらりと近辺を回っただけでも、あちこちの建物にヘルシンキならではの味を感じて興味尽きず、
やはり、二カ国周ると違いがより感じられて楽しいなあ。



港までやって来た。





カモメが間近で休んでる。
かわいい~


マーケット広場があって、果物や野菜などを売る露店、簡単な食事もできるようになっていた。

近くにインフォメーションもあって、木製のその建物のフォルムも
斬新。





港に面して、1899年に設立されたヘルシンキ最古のマーケット、オールド・マーケットホール。



屋内に飲食店や食料品店が並ぶ。


早い時間だったので、開店してるお店は少なかったが、こぎれいなお店が並んでいた。




ピンク色の石が美しい建物は、1899年建築の旧ワサアクティエ銀行ビル。
現在は、オフィスビルなどとして活用されているようだ。









大通りに沿って大きな公園もあった。
エスプラナーディ公園。
中心部にあって、何度か通ることがあったが市民の憩いの場としていつも賑わっていた。


お花がふんだんに植わっていて癒される。


そしてやって来たアカデミア書店。
1969年にアルヴァ・アアルト設計により建てられたヘルシンキ最大の書店。
  

入口のドアノブは、縦に三つも並ぶ個性的なもの。


建物は3階建て。
大理石を使用した内装、照明や本棚などもアアルトが手掛けたという。




三層吹き抜けの回廊式で、天窓からは光が入る。


アアルトデザインの家具の展示も。





天窓は、本をモチーフにしたものだとか。












2階の奥には、カフェ・アアルトがある。
テーブルや椅子などもアアルトデザインのオリジナル。
こんな書店内のカフェでも犬連れOKなのが良いなあ。





エレベーターホール。


朝散歩もそろそろ切り上げて、
この後は、イッタラ・アラビアデザインセンターへ向かうことに。


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ベルギー&フィンランドの旅2024【ヘルシンキ地下鉄駅巡り】

2024-08-05 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
そろそろ日も暮れかかって来たので、地下へ潜り、ヘルシンキの地下鉄巡りをすることに。
2019年のポルトガルのリスボンでタイルだらけの地下鉄駅に感激(メトロリスボンという本に)したことを発端に、それぞれのお国柄が現れた地下鉄のアート巡りをするのは、すっかり旅の楽しみの一つになっていた。
デザイン大国、フィンランドの地下鉄駅なので、これまた楽しみ!


ヘルシンキ地下鉄は、27年間の計画と建設により1982年に開業、それから20年に渡り、少しずつ延伸されてきた。
現在は、全長43km、2路線、30の駅に。


カンピ駅は、ごつごつした岩のトンネルのようなホーム、
天井に、世界中の都市名が書かれた矢印のような表示板が束になって突き出している。






カンピ駅、改札を出て上階へ上がると、こんなモザイクタイルが貼られた小山のオブジェが出現。


モザイクタイルは角が取れたふっくらしたもので、5、6種類のパターンの形がランダムに貼られてた


青い洞窟天井の駅、青い天井に合わせて、カンテラみたいな照明のカバーも濃紺が素敵。



タイル貼りの円柱を重ねたベンチも。


エスカレーターへの乗り口上には、タイルで迷路のような文様が描かれている。



改札階にも。


ホームが満点の星空のような幻想的な駅。





シンプルな照明を垂らしているだけなのにおしゃれに見えるのはなぜだろう?!



ブルーの間接照明が美しい駅。



車両が赤なので、青い照明が映える。




わあ~、これまた繊細な照明。


マッチ棒のような、細いラインのシンプル照明だけど、こんな風に、縦横上下に配置していくと、立体感も出て、天井は異空間のような美しさに。


床への反射もきれいだなあ。


そして改札階へ上がるエスカレーターの壁の青の鮮やかさ!


大胆に広範囲に使われた色が美しい。


こちらは、アールト大学のある、アールト大学駅。
茶色のパンチングメタルの鋼鉄天井が渋い。


鋼鉄板の間には、照明も仕組まれている。





エスカレーターから上階へ上がってくると、鋼板とコンクリート壁面との間のガラス窓からは、光が差し込み、外の風景が見えてくる。




暗めのライティングと外の光との対比がいいなあ。
たしかこの時、夜の8時とか9時だったけど、この明るさ。


タピオラ駅は、天井にずらりと並ぶ大きな丸い照明。



大きな円がインパクトあって面白い。




苔の人形で有名なアーティスト、キム・シモンソンの巨大な彫刻も。


タピオラ駅には、エスポー現代美術館があり、後日訪れた時、
地上にもこんなドットがモチーフとなった壁面に囲まれた通路があった。


プリントされた鋼板が縦横に並ぶユニークなデザインの駅。



照明はリング状になった軽やかなもの。







改札階へのエスカレーターの壁面。
ブルーの壁面なのだけど、他の駅で見たブルーとはまた違う。
ブルーだけで、どれだけの種類を見ただろう・・
どのブルーもハッとするような美しさ。
ヨーロッパの色彩の表現の幅の広さにつくづくすごいなと思ってしまう。


長いエスカレーターの先には、外の光が見える。


傾斜したガラスの壁面には、ホーム階で見た鋼板がバラバラとレイアウトされてた。








この日は、地下鉄巡りはこれくらいにして、ヘルシンキ中央駅へ戻ってきた。
この動物が描かれた照明が可愛い。半分壊れてるようだったけど。



もうかなり夜も深まっているというのにこの明るさ。
ぶらぶらとホテルまで歩いて帰り、ヘルシンキ1日目が無事終了。




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