m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

和歌山日帰り【カフェ&レスト サンスイ&cafe charp他】

2025-02-21 | 純喫茶&リノベカフェなど

先日は、ミカンを求めて和歌山へ家族で日帰り。
道の駅をはしごしつつ、Googlemapで検索して選りすぐった?!喫茶店もはしご。
まずランチにやってきたのは、カフェ&レスト サンスイ。


アーチが連なるヨーロピアンな外観。


入口には、レトロなショーケースの中にサンプルがずらりと並ぶ。


そして、その背景はタイル。
正方形のタイルの中に、半円、長方形のレリーフが施され、
組み合わせで自在な模様に。


店内に入ると、窓の外に広がる日本庭園が望める特等席が空いていたので
迷わずこちらに。


高い天井に、豪華なシャンデリア、長いカーテンと、
まるで宮殿のような内装が想像以上で驚いた。


おまけに奥の壁面は、全面タイル貼り。


外のショーケースのタイルと仲間のようだけど、
こちらは正方形に半円が二つ浮き出るシンプルなデザインのタイルのみで構成されている。
縦に交互に並べるとゆらゆらと波のよう、
集めると花のようだったり、一種類のタイルで、こんな多彩な表現ができるのだなと感動。


建物は、傾斜地に建っているようで、アーチの向こうは一段高くなった客席がある。


こちらは、天井低めの落ち着きのある空間。


天井から筒状のホールが飛び出していて、そのひとつにはシャンデリアが下がっていた。





レリーフタイルの壁面は、同じタイルが使われているが、
また違ったパターンが楽しい。


豪華なお花のよう。


レジ前の照明も可愛い。


そして、お手洗いのタイルも、初めて見るようなタイプ。
一見すると、絣の着物の模様のような?和風。
漢字の口、日、中、田にも見えるし、


洋風の照明と合わせるとモダンにも感じる。


厨房の入口周りに貼られてたタイルも個性的なデザイン。
以前、どこかでこの色違いの煉瓦色を見た気がする。


入口付近の床タイル。


ランチは、レディースセットにした。
オムライスにハンバーグ、エビフライにコーンスープも、盛りだくさんでうれしい。


ランチの後は、道の駅根来歴史の丘へ。
道の駅に隣接して、移築された旧和歌山県議会議事堂がある。
建物は、1898年に建てられたもので、1938年まで使用されていた。
こちらへは、なんと三度目の移築で、
木造和風意匠の県議会議事堂としては、日本最古で重要文化財にも指定されている。





この日は、議場が貸切になっていたが、始まる前なので、
見学してもらってもよいと言われて拝見。
中央部分が折上げ格天井になっていて、正面には床の間があり、
唐破風もついている。なんと豪華な議場なのか。
2階は傍聴席となっている。





この日は、ハチ連れだったので、わんこもOKの「cafe charp」へも行った。


こちらのカフェは、テラス席もあるが、店内もわんこOK。


店内は、わんこ連れで賑わってた。


スコーンは、たっぷりの自家製ジャムとクロテッドクリームがついていてうれしい。


チーズケーキとスコーンを娘とシェア。


ハチと階段。


今年12歳になるハチは、最近夜になると甘えがひどくなってきていて、昼間にいろんな刺激を与えた方が良いと伺い、この日は連れてきたのだけど、
これからも度々一緒にお出かけしよう。


その後、和歌山県立紀伊風土記の丘へ。
周囲には、約500基の古墳が点在しているのだとか。
この日は休館日だったのだが、近くまで来たので
浦辺鎮太郎の建物の外観だけでも見れたらと・・
1970年、浦辺鎮太郎設計による紀伊風土記の丘資料館。


松下記念資料館とあるのは、松下幸之助が故郷が近いことから建設資金を寄付したのだそう。
青石がきれいに並べられた壁面、上部の面格子の渦を巻くデザインもユニーク。
銅鐸の文様がモチーフだとか。


残念ながら、ここでシャッターが閉められていたので、これ以上先には進めなかった。
次回は又開館日に来てみたいな。



建物へのアプローチには、埴輪がずらり。
土下座のポーズをとってるハニワも。




そして、これまたGooglemapで見つけた、太陽食品の工場直売店へ立ち寄る。
写真を撮り忘れてしまったが、
アップルパイ風のお菓子や、ダクワーズ、タルト系のもの、ロールケーキなど、どれも当たり外れなく美味しかった〜
ここもまたリピートしたい。



そしてこの日のみかんの戦利品、
不知火、はるみオレンジ、ポンカン、はっさく。
見た目、皮が厚くてゴツゴツした感じの不知火が、最も味が濃くて美味しかった〜


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京の冬の旅・特別拝観 西本願寺書院・経蔵他

2025-02-16 | 建築巡り・街歩き【京都】


この日は、京の冬の旅の特別拝観、西本願寺の書院と経蔵の見学申し込みをしていた。
いつものごとく西院からレンタサイクルを借りて、西本願寺を目指す。
モザイクタイルに目を惹かれて立ち止まる。
今は廃屋のようだけど、右手の方には、元ショーケースらしきものが
あったので、何かのお店だったのかな?


腰壁に貼られたふっくらモザイクタイルは、見事に結晶が現れていて、
一番下に貼られたタイルは、斜め線の地模様が入っていた。


竹製品を販売するお店のお気に入りの外壁タイル。


シンプルなラインが可愛いタイル。


西本願寺についたが、自転車は、どこに止めたらいいのか~?!
本願寺第二庁舎の辺りにある参拝者用駐輪場を案内される。
そのすぐそばにあった御手洗いのタイルが、スクラッチタイルで、グレーからブルーの濃淡がきれいで、良い風合いだった。
新しくてもこういうタイルは良いなあ~





そして、特別拝観の書院へ。(内部撮影禁止)


西本願寺の書院は1618年に建てられたもので、最も規模の大きな対面所、鴻の間は欄間に鴻の透かし彫りや松や鶴などが描かれた金碧障壁画など豪華絢爛な造り、鴻の間に続いて、雀の間には、襖に可愛い雀が飛び交う様子、
格天井の一つ一つには四季折々の花が描かれている。更に雁の間、菊の間と続き、
それぞれの間の障壁画と天井画がすばらしくて、めちゃめちゃ眼福だった。
書院には、対面所のほかに二つの能舞台もあり、
更にそれぞれ趣向が凝らされた白書院、黒書院といわれる小広間も続く。
そして桃山時代の様式である枯山水の虎渓の庭もすばらしく、とても見応えがあった。
ひとつ教訓を得たのは、冬のお寺の内部拝観は、特別厚めの靴下持参するのがよさそう。足が冷たくて冷たくてかなりキツかった・・
今回は有料ツアーだったが、毎月16日の親鸞聖人の日には、書院は、無料ツアーも行われてるみたい。


その後、経蔵へ移動する途中、
御影堂の天水受け、その四隅を支えてる石像、天邪鬼。
二頭身のこの石像が、それぞれポーズが違ってとっても愛らしかった。








経蔵。
こちらも内部撮影禁止で、窓の外からぐるりと一周回って見せて頂く。
経蔵の内部には、輪蔵といわれる回転式の書架があって、そちらに経典の全てが収められている。
見たかったのは、建物内部腰壁に貼られたタイル。
有田焼の2種類の龍を描いた色絵タイルが約300枚貼られていて圧巻だった。




記憶の隅にあった、そういえばINAXライブミュージアムで見たタイルかな?!
と写真を探したら、やはり一昨年開催していた「日本のタイル100年 美と用のあゆみ」で展示されていたものがそのうちの一種類、翼を持った龍、応龍だった。


有料の特別拝観が終了した後、お寺主催の無料ツアーにも参加。
お坊さんのお話を聞きながら阿弥陀堂と御影堂を案内して頂く。






和のシャンデリアには、葡萄の蔓と鳥たちが透かし彫りされている。





そして、探すのに夢中になったのが、この「埋木」というもの。
木材の補強や修復のために穴や亀裂を埋めた跡がいくつも残されていて、
様々なものをかたどった当時の大工さんの遊び心が伺えて楽しい。
魚の上には、瓢箪と桝?!


お茶碗のような形。



木の中にある年輪や模様を使ってるのもおもしろい。
これは、目力強めな魚。



ちょっとふっくらしたひよこもいる〜



ハートは、あえて黒い木材の中にうかびあがるように?



コマとお花?!



これは何だろう?!
としばらく考えたが、口を開けた蛇がとぐろ巻いてる姿かな?!



下はなすび、上は大根だろうか?!
年輪が大根葉のようでおもしろい。



小さいゾウさん。


富士山も。
茄子と鷹もあった。

建物の両脇に、意外とたくさんあって、パッチワーク状態。
当時の大工さんたちの技の競い合いみたいなのが垣間見れて楽しかった。


帰り、龍谷大学図書館の外観を少し覗いていく。


火灯窓を模したような窓。
窓の縁はタイルで縁取られ、窓上には、モザイクタイル。



腰壁にも、ボーダータイルとモザイクタイル、間には七宝繋ぎ文がタイルで描かれていた。


この日は、雨もやや降り出して来たので、大宮の喫茶Hattoryへ立ち寄って帰ることに。


ウロコミチさんのお店にある亀甲型のタイルの色違いがあると聞いていたので、遅めのランチを兼ねて。


このタイルだなあ。
毒々しいまでの鮮やかな赤と黄色が混ざり合っている。
このタイルに囲まれた特等席?!には、先客がいたので、横目でタイルを観察。


カウンターを囲む壁面もまた、渋めな赤色の小口タイルが貼られていて、
所々に岩っぽいものが貼られてる。






自分が座った席の後ろは布のクロス貼り。


日替わりランチを頼んだ。
日替わりは、白身魚のコロッケと言われたが、大きな平たい白身魚入りのコロッケが出て来た。
また今度来る機会があれば、タイルに囲まれた特等席を陣取りたいな。


西院へと向かう途中、ふと陶製の歯医者さんの看板を見つけた。


吉岡歯科という漢字になぞらえて、
絵文字みたいに、さまざまなものが寄り集まって文字が作られてた。


歯医者さんにまつわる何かかなあ?
と見ていたが、何なのかはっきりわからず。


Xに投稿すると、銃や火薬かなという書き込みを多数頂き、歯医者になぜ銃?!
と疑問だったところ、詳しい方から情報が寄せられて、「古銃収集・研究家として著名な故・吉岡新一氏の歯科医院」と判明。
さすがX、すごいなあ・・



漢字を模っているものは、銃関係の様々な備品のよう。吉の下は、銃口であるとのこと。
おもしろいなあ。
銃の素人では、ちょっとわからないような部品の数々。
謎が解けてよかった。
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京都近代美術館ワークショップ「辰秋を彫る」&鍵善良房他

2025-02-12 | 建築巡り・街歩き【京都】


大雪の降った一日、京都近代美術館の「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋ー木と漆と螺鈿の旅」展のワークショップ「辰秋を彫る」に当選していたので、
なんとしてでも行かなければ~と、京都までやって来た。
美術館前についた時は、一瞬雪は止みちょうど晴れ間が見えた。






黒田辰秋展には、昨年末に一度訪れていたが、その時にこのワークショップがあると知り、申し込んでいた。
今回100名以上の応募があったそうで、当選はかなりラッキーだったみたい。


ワークショップでは、黒田辰秋のお孫さんである黒田悟一先生より直々に
レクチャー頂けた。先生は、現役の中学校の美術の先生だということで、
スライドを使って分かりやすく説明して頂いた。


黒田辰秋の家具で度々彫られている彫花文、その四分の一の部分を彫っていった。
まずは、彫るライン、残すラインに分けて印をつける。
彫刻刀を握るのは、中学校以来かなあ?
しかも使うのは、この切出し刀という刃が斜めになっているもの1本。
まずはラインに沿って何度も刃を入れて深く彫っていく。
かなり木が硬いな、と思ったら私のは、ちょうど木の繊維的に硬い部分だったみたい;


彫花文は、辰秋がドイツの西洋古典家具という本の中から英国のゴシック様式の家具の木彫り文様(左下)からインスピレーションを受けたものだそう。
頂いた資料の中の辰秋の言葉で
「温故知新という言葉もありますが、創作なんてありません。新しいものはみんな昔からあります。」とあるように、文様などは、オリジナルかと思いきや、古典を踏襲したもののようだった。
同じ民藝の富本憲吉の「模様から模様を造らず」とは、正反対の考え方だったのだなあ。



この文様を花だとしたら、たった一つの花びらを彫るのも四苦八苦。
木彫というのは相当な力と時間を要するものだなあと・・
結局1時間半以上は悪戦苦闘したが、タイムオーバー。
始まる前は、この文様を時間内に全て仕上げるものだと思ってたが、
実際は1/4を仕上げるというものだった。(自分は1/4も終わらなかったが;)

最後に展示会場で、黒田先生のギャラリートークを聞きながら、主にこの彫花文が彫られた家具を見て回った。
黒田辰秋が彫った家具は、私たちがワークショップで使用した朴木(ほうのき)よりも更に硬い欅や栃など。サイズも大きく、その偉大さを実感。
又、文様部分にやすりなどはかけていないそうで、全て彫ることで微調整をしていたなんて驚愕。見た目はとても滑らかだった。
更に、木によって木目の雰囲気が違うので、造る物によって木材を変えたり、木目を見て縦横の方向を考えたりと工夫がされている。

ワークショップが終了してから、もう一度ゆっくり展示を見て回った。
一度体験することにより、より深く展示物を味わうこともできてとても楽しかった。


展示を見終わったらすでに2時を回っていて、
オーダーストップぎりぎりに古民家カフェ「卯sagiの一歩」へやってきた。


築100年の古民家を改装したカフェ








ランチは、メインのおかずが選べるおばんざいランチのなすのはさみ揚げに。
ヘルシーで美味しかった。



向いにあった洋館のついたカフェ好日居も興味津々。
この日はおやすみだったが。

この後は、ここまで来たので、村野藤吾のウエスティンホテルの佳水園を見に行くことに。


行く途中で通りかかった税理士事務所の建物。
縦格子が1階も2階も、扉にまでつけられていて、整然として美しい。
建物前に埋められた飛び石的なものは、逆にランダム貼られていて、その対比がおもしろいなあ。


そしてやって来たウェスティン都ホテル京都。


石が埋め込まれたアーチのある壁面が、村野藤吾っぽい。



車寄せの天井の模様もやわらかなデザイン。

佳水園は、一度建築講座で訪れたことがあったが、久しぶりに。


お庭とロビーのあたりまでは、見学できるようで、スタッフの方が案内してくださった。


自然の岩山を利用した庭園に所々雪が残っていて
岩の間からは水の流れもあり、風情があった


白砂の中庭を囲むように平屋建ての棟が建つ。


緩い傾斜の屋根は、銅板葺き。



ロビーには、村野藤吾デザインの美しいラインの家具。
低めの椅子に華奢な脚のテーブルがこの空間にぴったり


庭園との一体感が味わえる広く取られた窓。






斜めに入った障子の桟が斬新。





網代天井に、違い棚?
どこを切り取ってもスタイリッシュで洗練された空間が広がっていた。



ホテルのトイレ壁の木の葉型タイル。


帰り道に出会ったタイルたち





こちら、ふと目に留まったとあるマンションのエントランス。
犬矢来や障子に見立てた間接照明、竹をモチーフにしたステンドグラスが京都っぽいなあ。



笹の表現がリアル。

六角形の窓に嵌められたステンドグラスは、なんだか前衛的?な竹。


こちら、漢方薬局の大振りのタイルは、窯変がとても美しい。



黒田辰秋展で、螺鈿が美しいくずきりの器を見ていたので、帰りに引き寄せられるように鍵善良房に立ち寄った。
ここへ入るのはかなり久しぶり。


のれん掛けが、鍵善マーク。

入口の床面、壁面には、大振りの焼き締めのタイルが貼られている。


店頭には、黒田辰秋制作の飾り棚が、向かい合わせにどっしりと存在感を放っていた。
螺鈿と漆の岡持やお重も並ぶ。
美術館の展示でも、鍵善良房所蔵のものが多数あったが、
鍵善良房の12代目当主今西善造と黒田辰秋が交流があったようで、多くの作品の制作を依頼していたそう。


ショーウィンドウに置かれた真っ赤な漆の飾り板も美しい。

そして、この漆器でいただくくずきり。
透明の氷に冷やされて出てくるくずきりは、やわらかさと弾力があり、喉越しがいい。
私は白蜜が好き。



お手洗いにも、渋い色味のタイルが使われていた。


鍵善良房で1000円以上の飲食をすると、割引(と言っても100円)がある、鍵善アートミュージアム、ZENBIへも、気になってたので帰りに立ち寄った。


鍵善良房の包装紙や干菓子のデザインなども手掛けた鈴木悦郎生誕100年記念展が開催中。


玉兎や福良雀などの干菓子のデザインや、やさしい雰囲気で、少し洋風味のある原画が素敵だった。
展示のボリュームが思ったより少なかったのがちょっと残念。



おしゃれな観覧券と、ミニ菊寿糖のおまけ付き。




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フンデルト・ヴァッサーのキッズプラザ・こどもの街

2025-02-09 | 建築巡り・街歩き【大阪】

先日、天六へ向かう途中、
子どもたちが小さい頃に一度訪れたことがあったキッズプラザへ、
久しぶりにフンデルト・ヴァッサーの建物が見たくて立ち寄った。


キッズプラザの4階、5階には、こどもの街というフンデルト・ヴァッサーがデザインした街が広がっている。
迷路のように入り組んだ街に入り込めば、大人でもわくわく楽しい。


自然界に直線は存在しないという信念から曲線を多用した造りになっていて、あちらこちらにブロークンモザイクが用いられている。






フリーハンドで引いたようなラインの窓周りにはモザイクタイルが貼られ、


建物を支える柱は、色とりどりのカラフルな陶製で、迷路の内部も楽しい造りに。






床や階段には、煉瓦風のタイル


どっちに進もうか?迷ってしまう階段。


天井にもモザイクタイル






中央の塔から伸びる渡り廊下を伝って


螺旋階段のある塔に



チューブスライダーも楽しそうだなあ。


溝にも敷き詰められたモザイクタイル。


ハート型の窓。
カラフルなボールがついたフェンス。


こちらは、タイルではないが、不思議な形の木。


塔の上から見下ろすこどもの街。







モザイクタイルで表示された4階



エレベーターも入口周りがモザイクタイル貼りに。

フンデルト・ヴァッサーのデザインは、子供たちの遊び場にぴったりで
楽しさがあふれていた。

他のフンデルト・ヴァッサーデザインの施設
フンデルト・ヴァッサーのゴミ焼却場・舞洲工場→
フンデルト・ヴァッサーの下水汚泥処理場・舞洲スラッジセンター→



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村野藤吾建築ガイドツアー・カトリック宝塚教会

2025-02-06 | 建築巡り・街歩き【兵庫】


宝塚市役所本庁舎を見学した後はマイクロバスに乗ってカトリック宝塚教会へ移動。
こちらの教会は、2009年に2度訪れてから、久々の再訪。
カトリック宝塚教会は、1965年建築で、宝塚市庁舎より10年以上前に建てられたもの。




教会は、三角形の敷地内に建っていて、阪急電車の線路沿いから見るとハイヒールを逆さにしたような造形だけど、


正面に回り込むと、全く違う形状に。



更に真正面。
ゆるやかな弧を描く銅板貼りの屋根がかすかに見える。
コルビジェのロンシャンの礼拝堂にも影響を受けたといわれるフォルム


被昇天の聖母マリア像と内側に格子の入った窓。


住宅に囲まれた教会の周りをぐるりと一周。
家と家の間からそびえ立つ塔の銅板屋根がよく見える。


こちらは塔の背面。
まっすぐな面かと思いきや、こちらもゆるく外側に膨らんでいた。


地面と接する土台のセメント部分は、荒々しく見えるが、
人口と自然の間を表現しているのだそう。



銅製のガーゴイルも。
ガーゴイルの下には、水はけの為、石が敷き詰められていた。


地面に自然に馴染ませるような建物との繋ぎ目。
線路側の面は、防音面からも窓を覆うように深く軒が垂れ下がっている。



聖堂の入口。


聖堂内は、クジラの胎内を思わせるように大きく波打つ天井に包まれるような空間で、天井は、細くカットされたラワン材を貼り合わせて表現されている。



音響効果も考慮されていて、天井のうねりに反射する光もきれい。


祭壇には、木製の格子を背景に十字架上のキリスト。
祭壇両脇には作野丹平制作によるステンドグラスが入っている。



組み木による三層の格子は、落ち着いた和の風合い。


作野丹平のステンドグラスは、ガラスの上にガラスをトッピングしたようなフュージングのような?作品で、目黒区総合庁舎千里阪急ホテルにも作野丹平のステンドグラスが使われていたのを思い出した。


聖堂内にある椅子は、いぐさを編んだ座面のもので、長椅子ではなく
一人掛け用のラッシュチェア。


周囲の壁面の柱には、木彫りでキリストの生涯が表されている。


その上の照明が、形が可愛い上に、水玉模様とは~



祭壇から向かって左サイドは、スリットが入り、明り取りの窓が入っているが、



線路側の右サイドは、外側の深めの庇に隠れるくらいの高さに小窓が並べられていて、左右非対称の造りになっていた。
壁面もこちらは、北欧積みで積んだ煉瓦の上に白いペンキがぬられている。


二等辺三角形の建物の一つの頂点部分には、小聖堂が設けられていて、
入口は、祭壇と同じく格子のスクリーンや縦横に渡された柱で構成されていて、このアシンメトリー感がおしゃれだった。


スクリーンの足元には、石!?
何この演出は~


小聖堂内。
小さな小窓もついている。


もう一つの頂点は、2階に聖歌隊席のあるスペース。
2階へ上がる螺旋階段は、シンプルなラインの手すりが付いていた。



2階へ上がると、天井はすぐそばに。
近くで見ても細い木材が隙間なくきれいに貼られた天井だった。



2階から聖堂を見下ろす。


この日は宝塚市役所本庁舎とカトリック宝塚教会と、村野藤吾による二つの全く雰囲気の違った建物を詳細な解説付きで楽しむことができた充実のツアーだった。





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村野藤吾建築ガイドツアー・宝塚市役所本庁舎

2025-02-05 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

先日は、行けなくなった友人の代わりに急遽、村野藤吾建築ガイドツアーに参加してきた。(自分も申し込んでいたが落選してた)
第一部は、建築家の宮本佳明さんと建築史家の笠原一人さんの講演と対談を聴講し、2部でガイドツアーへ。
ツアーは今回の講演会会場でもある宝塚市役所本庁舎から、
1980年に村野藤吾設計により完成。
現代建築ながら、ヨーロッパの古典建築的表現を取り入れた建物で、あちらこちらに村野藤吾ならではのこだわりや工夫が見られる。
プレキャストコンクリートにより造られた円柱とベランダの手すりが整然と並ぶ外観。


建物前の車寄せは、車寄せでありながらも車が寄り付きにくい位置にある不思議。


古典様式を抽象化した円柱が支えるバルコニー。









壁面は、フランス積みで貼られた濃淡のある煉瓦風のタイルが目地幅広めで使用されていた。



床からの立ち上がりは、丸くカーブが付けられていて、やわらかな見た目や掃除のしやすさが考えられている。建物内の床も同様に仕上げられていた。


1階の市民ホールへ続く美しく弧を描く螺旋階段は


一段目が宙に浮いたような演出により軽やかさが感じられ、
低めの位置に設定された踊り場や、着物の袖などが引っかからないよう
丸く収められた手摺など、合理性と美しさが兼ね備わったデザインに。



どこから見ても流れるようなラインが美しいなあ。


三本の柱で支えられた階段裏もすっきりと。


階段床周りには丸モザイクタイルが敷き詰められていた。


市民ホールから螺旋階段を見下ろす。





市民ホールは、ヨーロッパの伝統的な庁舎をイメージした象徴的空間。
回廊が巡らされ、シャンデリアが下がる。


丸い照明が放射状に付いたお花のような形のシャンデリア。
村野藤吾のこんなちょっと可愛めデザインが好き。


回廊には北欧のガーデンチェアの座面が取り払われ、背面のみ装飾として置かれていたのもとても面白かった。
二個一で等間隔に並ぶチェア。



ヘリンボーン状に貼られた一画も。
その隅にも座面のない椅子。


窓を三分割、椅子も窓幅に合わせて分割されてディスプレイされた壁面。


大和貼りと言われる和風味のある天井と間接証明。


議場。ほんのりと温かみのあるピンクの天井は、周囲は間接照明が入れられ、壁に接さず宙に浮く様な軽さが演出されている。






天井は、音響が下へ響くように、途中で少し折れ曲がる形状に。


机などの角は、全て滑らかに面取りされていて、見た目のやわらかさを感じた。



更に書類が落ちないよう、手前以外は縁がつけられ、


机や壁面などは、段差を付けて足元を細くすることで、軽やかな見た目を追求。


2階席から議場を見下ろす。



村野藤吾デザインのカウンター机。



村野藤吾デザインの椅子も。


村野藤吾の設計の中では、古典様式を抽象化し、三分割のデザイン手法があちらこちらに用いられているとのことで、こちらの窓も三分割に。


こちらの受付窓口も三分割。



ドアハンドルもそれぞれ個性的。


「牛の舌」と呼ばれるドアハンドル。


こちらもシンプルながら美しいデザイン。


特別会議室は、木目の現れたベニヤ板の壁に囲まれる。


壁と一体となった限りなくシンプルな時計。



こちらの扉内には、黒板が隠されていた。


講演会会場だった大会議室はキュビズムのような立体感のある天井が特徴的だった。

この日は、お休みだった食堂には、ブルーのタイルが貼り巡らされている。


また一度、開いてる日に訪れてみたいな。


村野藤吾建築の様々な特徴や見どころを解説して頂きながらのツアー、
とても楽しかった。
後半は、宝塚カトリック教会へ。


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室津の牡蠣食べ放題&ザッパ村

2025-02-02 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

今年も恒例の牡蠣食べ放題へ。
両親のリクエストにより室津の瀬越海産へやってきた。



今回も、焼き牡蠣を食べ続けた後は、味変してアヒージョにして、バゲットと食べたり、、
思う存分に食べた。



カゴいっぱいの牡蠣、なくなったらお代わりも可だけど、今回は4人で食べ尽くせなかった。
お腹いっぱい、、


この日は天気も良く、ロケーションも最高で
両親も大満足してた。


その後、立ち寄りどころをGoogleマップで探していたところ、
車で30分ほどの姫路市に「ザッパ村」というちょっと惹かれる複合施設を発見したので、そちらへ向かった。



こちらの建物は、ザッパ村内のカフェ、harappa。



カフェへ入ると、階段には、なんとタイルが貼られてた。
マジョリカタイルから、銅板転写タイルまで
さまざまなデザインのものが階段の蹴込み部分に貼られてる。


全てオーナーさんのコレクションとのこと。






イギリス製の銅板転写タイルかな?
美しいな。


燕?のマジョリカタイルも。


これは初めて見るデザインのような?!


カフェ、2階の内装。
コーナー毎に少しずつ雰囲気が違っていて可愛い。



ピンクの壁に、水色の窓枠。
際どい色合いだけど、
素敵にまとまってた。



ザッパ村は、いくつかの建物が集まった小さな村といった感じで、お庭や建物が全方向かわいい。



先ほどのカフェだけでなく、そこかしこにタイルが使われてるのもタイル好きとしてはうれしい。
オーナーさんがタイル好きなんだろうな?



マジョリカタイルも無地のカラータイルの間に並べると、ひとつひとつが際立っていいなあ。




ボーダーのマジョリカタイルを縦に並べるのも素敵。



葉っぱのは、小皿だろうか?
自由な感じがおもしろい。



薔薇のプリントタイルも馴染んでる。

モルタル造形でコーナーを造られた部分もあって、古いステンドグラスなどとの組み合わせも素敵だ。


ここは、同じ模様のマジョリカタイルが贅沢に並ぶ水場のコーナー。


絵本の小屋もあった。


子どもたちがゆったりと遊べるスペースも



こちらは雑貨屋さん



玄関ポーチには、手作りで貼った感じのタイルが組み込まれてて楽しい。

モザイクタイルとガラスのカレット?との組み合わせ。




店内も素敵だった。


特にインドリボンの種類が豊富。


いいなーと思うデザインのリボンが多かった。



2階では、手作りのワークショップが行われていた。
可愛いディスプレイ。


窓周りにお花のタイル。


人懐っこい猫ちゃんもいてて、相手をしてくれた。


洋服屋さんの入口付近には、こんなモザイクタイルも敷き詰められてた。



黄色をメインに

葉っぱ型のタイルも混じり、まるで満開のミモザのよう。



看板の周りもモザイクタイル。


ザッパ村には、もう一軒カフェがあって、
その表示もモザイクタイル。


階段の蹴込みにもタイルか?とおもいきや、こちらは手描きのタイル風の絵が描き込まれてた。
とても素敵〜!


屋上にあった散水栓。
瓶のような陶器を逆さにして、タイルで装飾。


カフェharappaで食べたアフォガード。
一人ずつ生花が添えられてて和んだ。

父の頼んだコーヒーは、まるで鳥の巣のようなコースターが可愛い。


ザッパ村、ふらりと訪れたスポットだったが、思いがけず、大量のタイルに出会え、タイル使い方がそれぞれ素敵でとっても楽しめた。
新年早々、またタイルを引き寄せてしまった。


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