この日の宿泊は、前回と同じく大宗旅館にしたので、神保町から築地へ向かう。
乗り換えの日比谷駅で遭遇したタイル壁。
ブルーの細かいボーダータイルの間に白いボーダータイルがランダムに入っている。
こちらの壁面は、ブルーより白多め、ゆるいグラデーションも面白い。
改札階には、白いタイルの背景に、
きらきら光るモザイクタイルが2列ずつ入っていた。
大宗旅館、今回は、もぐもぐ建築でも一緒だったりせんさんと偶然一緒。
前回撮り忘れたお風呂の天井。
朝は、女将さんがしていた、鶴のマークが入った昔のJALの客室乗務員用胸当て付きエプロンが可愛くて、そのお話でひとしきり盛り上がる。
朝の大宗旅館。
翌朝、朝倉彫塑館へ行こうと思っていたが、その前に昨日もらったマップで、日本橋の建物を少し巡る。
時計塔のある細長いビルは、光世証券兜町ビル。
1999年建築。
外壁の煉瓦やアイアンの門など、大阪にある光世証券のビルと同じ素材のよう。
外壁の煉瓦はイギリス製だそう。
凹凸のある積み方がされているので、遠目で見ても表面に表情があって良いな。
アイアンの照明カバーもゴシック調で美しい。
展示でも色付きの類似品があったが、ロンデルガラスのステンドグラス。
細い通りに面してる東面は、こんなロンデルガラスの入った丸窓や、ステンドグラスのある窓も見られた。
東面の通用口?もアイアンで装飾された門がついていた。
もう一枚、壁面に同化したような扉。
小さなビルだけど、細かく装飾されていて、大阪のビルと同様おしゃれな雰囲気だった。
この辺りは以前にも歩いたことがあったが、山二証券とフィリップ証券が並ぶ通り。
1935年建築、フィリップ証券
1936年建築、山二証券。
装飾のついた丸窓が二か所に。
1928年建築、日証館。
1930年建築、旧江戸橋倉庫ビル。
朝倉彫塑館へ向かう途中、遭遇したブルーのタイルがきれいなお家。
2階、3階のバルコニーの格子もブルーで統一されていて美しい。
朝倉彫塑館に到着。
朝倉彫塑館は、彫刻家朝倉文夫のアトリエ兼住居だった建物。
現在の建物は1935年に朝倉氏自ら設計し、建てられたもの。
石の門柱に刻まれた「朝倉彫塑館」の文字。
通常撮影禁止の館内だけど、この日は、特別展が開催中で、
このアトリエ内の決められたポイントからのみ撮影OKになっていた。
アトリエは、天井が高く、天窓や、壁面いっぱいに取られた大きな窓から
光がふんだんに入るように設計されていて、明るく開放感があった。
こちらのアトリエでは、制作の他、門下生の育成も行われていたため、広々。
天井のアールに沿って入れられた天窓。
天井からいくつかぶら下がっていた照明は、同じデザインで統一されていた。
この日は、朝倉文夫の猫作品ばかりを集めた特別展が行われていて、
様々なポーズをとる猫たちが集合。とってもリアルだった。
3階の朝陽の間は、最も格式の高い間。
こちらには、触れる猫のブロンズ彫刻も。
朝陽の間からは、テラスに出ることができた。
階段、テラスの床はクリンカータイル貼り、壁面は、スクラッチタイルが貼られてる。
豚の顔の付く壁泉風のコーナーもあった。
内側には、パステル調のタイルが。
豚の顔は、青銅製のよう。
口に筒のようなものが通ってるようだったので、
設置された当初は、口から水が流れ出てたんだろうか?
今は水は枯れていた。
更に階段を上って、
やってきた屋上庭園。
植物を育てる園芸実習の場となっていたという。
門を入って左手には、こんな東屋もあった。
網代天井が風流。
ノミ跡の残る木材が貼られた腰壁にベンチがついていて、床は、大小の石が敷き詰められた凝った東屋だった。
駅に戻る途中に通りかかったインド料理店。
ちょうどお昼時だったので、ここでランチすることに。
入口からなんだかすごかったが、内装もコテコテのインド風。
こちらの席に。
チャイとカレーとナンを頼んだら、なぜだかチャイが先に出てきた。
カレーは、じゃがいもとカリフラワーのカレー、アルゴビを。
美味しかった~
そして場所を移動して、
これは、更にサービスだと、ポットの紅茶が出てきた。
料理を頼んだ人にたっぷりのポットサービスで紅茶を出してるみたい。
美味しかったけど、そんなに何杯も飲めず、、なんとか2杯飲んで
お客さんも混んできたので退散。
その後周辺散策中に、お手洗いを借りたお寺の手洗い場が、モザイクタイル貼りだった。
モールディングタイルも。
つづく・・