m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

個展「タイル標本箱」展がはじまります

2023-10-26 | 個展他


明日からの個展「タイル標本箱」
無事搬入を終えました。
友人と須田さんに手伝ってもらって、なんとか設営も完了。

作品は、ハンガリアンフォークロアを意識してデザインしたものから、布目タイル、スクラッチタイル、乱貼り、古材×タイルなどなど、自分の好きなもの、作りたいものを全て盛り込みました。




古材の活版トレイ×タイルのコーナーも充実してます。




今回、鏡×モザイクタイルが新登場?!



著書メトロリスボン他タイルのフォトブックの他、マジョリカタイル、タイルマグネット、ヘアゴム、ブローチ、モザイクタイルトレイにモザイクタイルコースターなどの小物もご用意しています。



メインに置かせて頂いた、ハンガリーを意識してデザインしたもの。



ハンガリアンフォークロア調のお花をデザインしてタイルにしてみました。


今年、久しぶりに訪れた甲子園会館の泰山タイルをイメージして、
乱貼りのタイルの額を制作しました。



古材の引き戸を額縁に見立ててスクラッチタイルを入れました。


スクラッチタイルを色違いで。



こちらも古材の建具を額縁に、タイルをデザインしました。



鏡×モザイクタイル。余ったタイルや焼き損じのタイルをモザイク状に貼りました。



今回のテーマのひとつ、古材の活版印刷トレイ×タイル。
布目タイルに釉薬を重ね掛けし、深みのある色合いを目指してタイルを作りました。


古材の活版印刷トレイ×タイルのバリエーション。



古材の活版印刷トレイ×タイルのバリエーション。



古材の活版印刷トレイ×タイルのバリエーション。



古材の活版印刷トレイ×タイルのバリエーション。




ミニタイル額も多数制作しました。



オリジナルマジョリカタイル


アール・ヌーヴォーの復刻マジョリカタイル。


復刻和製マジョリカタイルの小さ目サイズ。

マジョリカタイルモチーフのタイルトレイ。

マジョリカタイルモチーフのタイルトレイ。


モザイクタイルコースターや

玉石タイルトレイ。

今回は、ほぼ全て展示&販売もいたします。
土日は、イケフェス大阪も開催されますので、お気軽にお立ち寄り頂けたらうれしいです。
大阪メトロ谷町線田辺駅下車右手すぐ(0分)
27日(金)から31日(火)11時から18時まで(最終日は16時まで)



















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天王寺mioのタイル

2023-10-24 | 建築巡り・街歩き【大阪】

先日娘と出かけた際、牛タンが食べたいという娘と、天王寺ミオのレストラン街で食事し、その後、娘の買い物に付き合い、下の階のフロアを歩いていると、タイルが目に飛び込んで来た。

色むらのある渋いモザイクタイル。
いい感じの風合いで、


他のタイルとの組み合わせも素敵。


別のフロアには、こんなボーダータイルとモザイクタイルとの組み合わせ。



床全体に敷き詰めるではなく、動線に沿って
貼られているタイル、
年齢層低めの洋服のショップが入るビルだが、シックで落ち着いたタイル使いが好印象。



トイレに入った時、あっと驚いた。
クラフト感のある大判のタイルが床一面に貼られてた。
大胆な色使いだが、こちらもトーンは落ち着いていてとてもいい感じ。



壁面に貼られていたのは、真っ白だが、凹凸のあるタイル。
タイルに相当こだわりがあるように見受けられる。
ひょっとして、他の階のトイレもタイル尽くしではないか?とチェックせずにはおられなくなり、、
また始まったか、、という面持ちの娘と、今来た階をもう一度戻ってチェック。

別の階のトイレの洗面台周りは、タイルではなかったが、この凝りよう、、



4階のフロアは、エスカレーターを降りると、モザイクタイルで階数が表示されていた。




エレベーターホール周りに貼られていたタイルは、地模様のあるモザイクタイル。
白、グレー、黒のグラデーション。







各ショップの壁面にもタイルが使われているところもあり、
こちらは、表面がゆらゆらとしたニュアンスのあるタイル。
色味も均一ではなく、濃淡がある。



そして、この階のトイレは、とても可愛らしいモザイクタイルに覆われていた。
やわらかめのピンク色をベースに花々が散りばめられている。




トイレ奥の壁面にもモザイクタイル。







パウダールームがまた、ここは、どこ?みたいなとてもトイレとは思えないような長居できそうな空間。



更に別の階のトイレは、怪しげな紫色に包まれたアプローチを通ると、突き当たりには、


キラキラとメタリックに輝くモザイクタイルが使われたバラの花をモチーフにしたモザイク画。


トイレの中がまたゴージャス感が溢れてる。


壁面は、模様のない玉虫色に輝くモザイクタイルが貼られてる。


それにしても、この洗面台の色がすごい、、


男子トイレの方は、覗けないので入口だけ。


エスカレーター前に貼られたモザイクタイルも素敵。



同様のモザイクがエレベーター前に絨毯のように貼られていた。
色のセンスも好き。



うちの洗面所と色違いのタイルもあった。


別の階のトイレは、ますますリッチな雰囲気のタイル。


細かいランダムな形のモザイクタイルも。



こちらもランダムな形の大理石モザイク。
動きがあっていい感じ。




そして1階の柱に貼られていたタイルは、摩訶不思議な色合い。




天王寺mioのタイル、かなりこだわりのタイルが貼られてて見応えあった。


この後は、陶芸の先生が出品されてる大阪工芸展公募展をあべのハルカスへ観に行くと、
イベントステージに小島よしおが来てた。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハ地下鉄黄ライン】

2023-10-23 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

いよいよプラハ最終日、昼過ぎにはプラハを発たねばならない。
地下鉄がなかなか回れてなかったので、最終日は、地下鉄巡りに専念することに。
最終日の半分くらい、Aライン(緑)とCライン(赤)を巡った記録は、こちらにて→


そして最後に、空港へ向かう途中、Bラインの終点からシャトルバスに乗ることにして、Bラインの駅を時間が許す限り降りて見て回ることに。


Frorenc駅は、タイル貼り。
大き目の縦長タイルは、一枚一枚、色むらがあって、やきものの風合いがある。


くすんだピンク色の鉄骨とタイルとの相性も良い。


ホーム突き当りの壁面には、こげ茶色のタイルが貼られていた。


細かくラインが入っている。


通路のアーチの壁面にも使われるこげ茶色のタイル。



贅沢にタイルを使ったこんな装飾壁もあって、かなりの広範囲にタイルが使われていた。


Krizikova駅
赤でもない、オレンジでもない中間色の色。


構内の通路には、こんなグラデーションのタイルの壁面もあった。



Narodni Trida駅は、宿泊していたホテルエリートの最寄り駅。
黄色一色に覆われている。


太い柱も黄色。


Namesti Republiky駅は、メタリックなA線の駅を思わせる装飾で、
シックな茶色がチョコレートみたい。








Palmovka駅
白と赤、黄色がテーマカラーのようで、


ホームの白い天井に、赤いメッシュの入った平たいボックス状のものが
貼り付いていて、


エスカレーターホールにも同じく。
改札階の壁面は、白っぽい大理石が貼られている。






Ceskomoravska駅は、白っぽいタイルが使われている。


ホームに立つ柱も全てタイル貼り。



改札階は、アートな空間が広がる。


ホーム階で繰り返し使われてたタイルに、陶板が組み合わされている。


荒々しい表面。
うっすら入るブルーがきれい。


Vysocanska駅は、さわやかなライトブルー。



お隣のKolbenova駅は、鮮やかなブルーに黄色のラインが映える。


キリっとしたブルーが清々しい。




そしてHloubetin駅。
こちらはブルーからの黄色までのグラデーションが美しい。




ホーム突き当りには、丸窓のつくメタリックなドアがあり、


改札階へ上がると、ホームで使われていたブルーから黄色のカラーが
今度はタイルで、表現されている。
青より黄色の面積が多いのはホーム階の逆。


タイルの壁は、地上への階段まで続いていた。


Rajska Zahrada駅は、地下から地上へ。


こちらもブルーがメインカラー。
メインカラーがブルーの駅が続くが、同じブルーでも、
色味が少しずつ違っていて、駅に降りる度に、こんなブルーもあるのか~
と、驚く。
日本に比べると、同系色の色幅が圧倒的に多くて、色使いにセンスを感じる。






階段の手摺や建物の鉄骨もブルー。




こちらの駅構内にあるペストリーショップで、朝昼兼用ごはんを食べることに。
サンドイッチの類がどれも美味しそうで迷う~


スィーツ系も充実。



チキンがメインにサンドされたバゲットサンドを食す。
美味しかった。


再び、地下鉄巡りに戻る。
空港とは、反対方向の終点まで行ったので、一気にMustek駅まで戻ってきた。


Mustek駅は、黄色ラインと緑ラインが交差する駅。
こちら、黄色ラインのホームは、一部タイル貼りに。





Karlovo Namesti駅。
こちらの駅の装飾素材も少し変わっていた。


ガラスの筒状のものが並べられ、壁面や柱などに貼られている。









Radlika駅は、グリーンがメインカラー。
ライティングもシックな雰囲気。


Luzimy駅は、メタリックな柱に特徴が。


赤い柱を包むようにステンレス素材が覆っている。


地上駅で、天窓も開いているので、とても明るいホーム。

ベンチと一体化した球状のオブジェ。
球の中はシュロのような植物が入っていた。


次の駅は、Stodulky駅。
ここのメインカラーのディープなブルーも素敵。


抑えめな照明もこの深いブルーを引き立ててるように見える。



なんと、ここの駅のブルーと、自分のスーツケースの色がほぼほぼ同じだったので、駅とスーツケースとの記念のツーショットを。


地上へエレベーターで上がってみると、


エレベーター周りは鮮やかな黄色のタイルに


ブルーの扉。
黄色と青は、最高のコンビネーション。


そして終点のZlicinに到着。
煉瓦ぽい赤茶色のタイルに、薄紫色の円柱が連続して立つ。


こんな色は見かけたことがないなあ。
でも赤茶色の壁面にマッチしていて、おしゃれに見える。
チェコの地下鉄では、日本で見ないような幅広い色彩があふれていて、
それがとても新鮮で、ホームに降り立つ度にワクワクした。



この後は、シャトルバスで空港へ移動し、ドバイ乗り継ぎで帰途へ。
現地7日間の短くも長い、中身が詰まり過ぎた旅を無事終えることができた。
写真整理してブログに記録する中で、自分でも、一日でこんなによくも回れたものだ、と思えるような驚異的な?!動きが多々あって、神がかった1週間だった。
写真は、替えの充電池とバッテリー各1つで一日持たすのがぎりぎりだったため、
ほぼ1アングル1シャッターのみで、全ての写真一枚一枚、集中して撮影。
それでもなんとかブレずに撮れていて、ブログにも一通り記録することができた。これでやっと自分の旅が完結!
あ~、すっきりした。

後ほど、全く載せきれてないドア&ドアノブ編を作るかも?!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【マサリク堤防のアール・ヌーヴォー建築&ウ・フレクー他】

2023-10-22 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023
マラーストラナからヴルタヴァ川を渡り、マサリク堤防を目指す。


夕暮れの河岸、この日は休日だったので、ボートがたくさん川面に浮いていて賑やか。



西日に輝く国民劇場。


その先が、マサリク堤防のアール・ヌーヴォー建築群。



こちらは、元東ドイツ大使館であった建物。


妻壁の上部には、太陽のようなオブジェと銅製の人物像2体、赤煉瓦の煙突のようなものも。



扉の細工が美しい。
現在はドイツ語学校が入っているみたい。


カーブを描く道路に沿って建つ堤防の建築群。



こちらの建物はシリア料理のダマスカスレストランになっているようで、


扉周りなどの装飾がインパクトがあった。
髭の長いおじいさんの顔の周りには、勢いのある植物の葉のモチーフの装飾が貼り付く。
扉の模様も、木の枝のような不思議なデザイン。


ダマスカスレストラン入口。


こちらの門の格子も大胆に曲線がうねり、フクロウなどの動物の彫像と、
森の木々のようなレリーフ。



アール・ヌーヴォーの壁面レリーフや、
バルコニーの格子なども素敵だった。


西日に照らし出される建物。
27年前にプラハへやってきた時には、マサリク堤防の建物群を最終日の早朝に見て回ったことを思い出した。その時に、又いつか必ず、再び建物三昧の旅をしにここへ戻って来たいと心に決めたのだけど、
あの時の気持ちを20数年以上も持ち続けることができて、こうして実現できていることが感慨深い。



さすがに扉周りが凝った建物が多い。


天使と繊細なレリーフ装飾、アイアンの門。








こちらの入口周りも優美なレリーフ。
バルコニーには赤い陶製の飾り?のようなものもついている。











そしてマサリク堤防の建築群の中でもひときわ美しいフラホル合唱団の建物。
(なぜか全体像の写真ない・・)
この入口扉周りの鳥が羽を広げたような優美なモザイク。


扉全体に施された百合の花のレリーフや、ドアノブ周りの金物細工。
美しすぎる~


もう一方の扉のアーチのレリーフ装飾も本当に細やか。


こちらのドアノブ周りは、何がモチーフだろう?


建物妻壁部分にも、鮮やかなモザイク画が描かれている。








HLAHOLの文字と壁面のレリーフ。











アイアンのアール・ヌーヴォーの門は、


植物がとてもリアルで、


開いた門の間から見えたのはポーチに貼られたあひるのモザイク画。


扉の上部のアーチ部分にはエッチングが施されたガラスが入っている。




こちらの建物は、多くの男像柱が、軒を支えている。


筋肉や血管までもがリアルに表されていて、迫力いっぱい。




「顔だけ」持ち送りも、表情が豊か。





チェコの国章が入った建物。
壁面には鉢からあふれだすように描かれた植物文、青海波のような文様も。





顔からリボンが生えたようなかわいいお姉さんの顔のレリーフと、扉上部には
1906と建築年の入ったステンドグラス。

マサリク堤防のアール・ヌーヴォー建築群はここまでで、


そのアール・ヌーヴォー建築の並びには、こんな過激な現代建築、ダンシングハウスがそびえ立つ。
ぐにゃりとした形状のガラス壁の棟と、円筒状の棟とが寄り添うように建つ。
円筒状の棟の方の窓も傾いて見える。


中へ入るのは、初めて。
最上階にあるカフェへ行ってみる。
休業中のようだったけど、、
シャンデリアが斜めに?!



屋上には球状のオブジェ?!


そして、そろそろ日も暮れてきたので、初日の昼間に行って一度フラれて、
もう営業してないのかな?!と電話してみたら、無事営業中でホッとした、
ビアホールの「ウ・フレクー」へ、プラハ最後の夜を締めることに。


入口には華麗な装飾が施された時計、


牛の目ガラスとアイアンの照明。


店内へ足を踏み入れると、思ったより、奥が深い造りになっていて、
店内を抜けると、




オープンエアスペースに。


暗くなるにつれて、お客さんが続々と増えてきた。


ピルスナーと黒ビールのハーフ&ハーフを飲んでみたい、
と思って頼んでみたが、それはできないと。
でもその気前の良い店員さんが、なんとピルスナーと黒ビールを二杯分持ってきてくれた。サービスで、と
驚いて、一杯で大丈夫!
と言ってしまったが・・



ピルスナーは、とても飲みやすくて美味しく・・
後ほど結局、黒ビールもお代わりしてしまった。
黒ビールの方が、ウ・フレクーの創業当時から造り続けられてる自家製ビールだったよう。こちらも美味しい!



食事は、「スヴィーチコヴァ・スメタニェ」
牛肉にサワークリームのソースがかかっていて、レモンとこのソースが美味しく、付け合わせのパンとも絡めて食べたら最高だった。


屋外で食事をしていたが、食後に建物内もちょっと探検。
お店は1499年創業で、かつて、修道院だった建物が活用されているので、
雰囲気もすばらしい。



ステンドグラスも残されている。


天井からは、様々なデザインの照明がぶら下がっていて楽しい。



中庭に面した窓に入るステンドグラス。



室内にあったステンドグラスは、川に架かる石造り?の橋のよう。



この突き当りの部屋には、こんな天窓があった。


照明のカバーが素敵。







照明が建物の形をしていて可愛いなあ。
いくつかバリエーションがあるみたい。


こちらは豪華なステンドグラスを使った間接照明。


先ほどの棟には、お客さんはいなかったが、こちらはちょっと賑やか。
尖塔アーチのある壁面には、壁画が描かれ、重厚な家具が並ぶ。



天井には太い梁が見える。


とても不思議なデザインの照明。


こっちは、建物が連なったデザインの照明。



夜も更けて、中庭テラスの方は、ますます賑わっている。


建物も堪能できたので、そろそろホテルへ戻ることに。


この日もブルノへ遠出から始まり、プラハへ戻ってからも
町歩きをし続け、最後に「ウ・フレクー」で締めくくれて贅沢極まりない一日だった。
いよいよ明日は最終日。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万博公園のコスモス&交感する神と人-ヒンドゥー神像の世界展

2023-10-18 | 季節の花・自然

秋の間にやりたいと思っていたことの一つ、コスモスを観に行くこと。
去年は、時期を逃してしまったコスモスを今年はどこかに見に行きたいと思ってた。
ちょうどみんぱくへも行きたかったので、万博公園へ。



満開の花の丘のコスモス、
多くの家族連れやカメラマンの人たちでにぎわってた。


コスモスは、好きな花なので、テンション上がる。
このコスモス成分を自分の中に取り込むには、じっくり写真を撮るのが一番。



しばし無心になってコスモスを撮るひととき。



何しろ大量のコスモスのある花畑なので、どのコスモスを選ぶか?品定めが大変。
目があったコスモスたちを写真に写し込む。 


青空とコスモス。


光に透ける繊細な花びら


風にゆれるコスモス三兄弟。
  




コスモスの横顔も好き。




ハチがやって来た。






コスモスと言っても、ほんとにいろんな種類があって、
花びらの形状や色の入り方などが微妙に違うのが楽しい。


これは、くるんとした細めの花びらが菊のよう。



満開のコスモス。












じっくり写真を撮って、思う存分コスモスを自分の中にチャージできた。


コスモス畑の隣でコキアも真っ赤に色づいている。


真っ赤なコキアと青空の対比が美しい。





この日は久々にソラードも歩いてみた。
紅葉前の緑もきれい。





この針葉樹に囲まれたもみの池付近が好き。






そしてみんぱくの特別展「交感する神と人」展へやってきた。
インドの和製マジョリカタイルが見れるというので楽しみに。



展示は、マジョリカタイルに行き着くまでも、結構なボリュームがあって、
ヒンドゥー教の神様の種類が多くて混乱、、



後ほどミュージアムショップで、ヒンドゥーの神様相関図が載ったクリアファイルを見つけたので思わず購入。


多神教であるヒンドゥー教、信仰心の厚いインドの人々の間では、神様が身近に感じられるように、身の回りにある様々なものを神様代わりの神像として大切にしているということで、タイルもそのうちのひとつのようだ。


神様のポスターなどを参考にして、作られた日本産のマジョリカタイルが並ぶ。


 
色鮮やかに塗分けされたタイル。



展示されていたタイルでは人気の神様なのか?クリシュナ神が多かった。
同じ神様でも、タイルによって雰囲気が全然違っている。



同じくクリシュナ神だが、こちらはインド製のものののよう。














装飾文字がマジョリカタイルになったものも。






ラクシュミー神。
月星建設陶社製。



マジョリカタイル以外にも、プリントもののタイルもあった。



他にも孔雀のマジョリカタイルも数パターン。



そして広正製陶の金型の展示も。
モザミューの展示で見て以来。
真鍮の金型が光り輝いていて、美しかった。









淡陶のマジョリカタイルカタログ



佐治タイルのカタログも。
思ったよりタイルコーナーが充実していて、うれしかった。



神様ステッカ―。
キラキラとポップでキッチュなステッカー。
手軽に、車やバイク、カバンなどに貼ることができ、お守り替わりになるようだ。



神様のポスターには、ポスターの上から、様々な飾りを施せるようになっていて、


なんとそのポスター用の装飾品のカタログまであった。


明治中期から大正後期にかけて、日本からインドへ盛んに輸出されていたマッチ。
そのラベルにも神様のデザインは多く取り入れられている。



神様が描かれている円形のインドのトランプ。



神様歓迎用の戸口飾り布。
手刺繍で、ガラスミラーなども縫い付けられていて、とても華やか。
展示はとてもボリュームがあった。



本館の方では、神様を飾るワークショップもあって、見てるうちにフラフラと参加してしまった。
台紙にプリントされてる好きな神様を選んで、その神様を、スパンコールやリボンなどでデコる。
既にコスモスと展示で時間が押して、お昼をはるかに回っていた為、あまりの空腹で、飾りが中途半端なまま撤退、、


インドの展示を見てるうちにインドカレーが頭の中から離れなくなったので、途中でインドカレーを食べて帰宅した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハの街歩きその二】

2023-10-14 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

ネルドヴァ通りの坂道を歩いていたら、素敵なホテルらしき建物に通りかかった。


ホテル・ウ・クラーレ・カーラ
ヤギみたいな動物が彫り込まれた木製のこの看板も可愛い。


入口にこんなステンドグラスも見えたので、写真を撮らせてもらうと、
中も見て行ってよいと。
うれしい~
チェコやハンガリーでは、大抵どこでもウェルカムな雰囲気で、
写真撮影に対するハードルも低くて心地いい。



エントランスホールには、クラシカルで重厚な家具や絵画がかかる。


こじんまりとしたロビーは、梁には、細かく文様が描かれていて、暖炉に彫刻、ステンドグラスも数か所に入っている。





入口のステンドグラスの裏側。
ねじねじ脚のテーブルセットも素敵。


階段ホールも見て行くように言われたので、行ってみる。
階段へのアーチ両脇には天使が見守る。


その脇には、瓶の底のような牛の目ガラスが、照明の明かりを通して輝いている。


階段ホール、たしかに素敵!
天井にステンドグラスが入れられていて、自然の明かりなのか?照明なのかは
不明だけど、階段ホールを明るく照らしていた。



最上階まで上ってみる。
ステンドグラスの周囲の装飾もゴージャス。


階段踊り場には、牛の目ガラスの入った窓の両脇に天使の彫像。




更に階段を上がって、眺めの良い広場へ出てきた。
こちらは、プラハ城の入口になるが、過去2回入っているのと時間がなかったので、今回プラハ城はパス。


プラハ城のそばには、「世界一眺めの良いスタバ」がある。


「世界一眺めの良いスタバ」を外から眺め、


景色も眺める。
たしかに景色最高~







景色を堪能した後は、この高台から石畳の階段を下る。


石段の上から眺める景色もすばらしいなあ。


下りきると、お店やレストランなどが並ぶ町並み。
看板もそれぞれ味わいがあっていい。


こちらはアイアンの支柱にハート型。



またまた個性的な扉も。


ドアノブを撮っていても、ほぼ毎回見たことない細工に出会うのがすごい。
ほぼ一点ものなんだろうか?!


インパクトのある柱頭


キュビズム的な建物発見。


ダイヤモンド型の庇兼出窓に幾何学的なラインの入った扉。


こちらの扉も彫り込みがすごい。
扉上部の格子も立体感ある。


ライオンの顔のある扉。
ブルーグレーの色も素敵。
上部の壁面には繊細な装飾が施されている。




邸宅を改装したカフェは中庭のテラス席がよさげで、その途中の泡を繋げたような面格子の門が又素敵だった。


またまた見つけた、手がハンドルを握ってるタイプのドアノブ。






真っ赤な扉に、青い面格子と、珍しくカラフルな扉。


もこもこしたような花モチーフのドアノブも可愛い。


路地裏の小路を通ったら、壁面にミントグリーンの可愛い漆喰装飾が施された建物見つけた。



BARの扉。小窓の小さなアイアンの花型面格子がいい!


照明も素敵だったなあ。


びっしりと鋲が並ぶ扉。


この後は、マサリク河岸のアール・ヌーヴォー建築を見に向かった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハの街歩き】

2023-10-13 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

チェコの続き・・
ブルノから帰って来てから、まだ日が暮れるまで時間があるので、
そのままプラハの街歩きへ。
まずは、カレル橋を目指し、橋を渡って、マラーストラナの辺りを歩いてみることに。


プラハでは特に、細工が凝ってる門や扉をよく見かけ、
それらを探して歩くだけでも、楽しくて仕方がなかった。


キュビズム建築らしき建物発見。


ファサードが、緩やかに弧を描いてる?


エントランス上部には、労働者風の4人の人の彫像があり、


その下の柱が大胆にキュビズム的なラインを描いてる。
扉の装飾も興味深い。



一面に金具装飾が入る扉。


閉じた扉のラインにもレースのような細やかなレリーフが入る。


キュビズム的な看板と扉。


扉の彫り物とアイアンワークが華麗な扉。


ドアノブの金物も細やかなデザインが施されている。



傘を広げたような文様が入った扉。


近くに色違いもあった。



いくつか同じパターンを見つける。


テニスに何か縁のある家なのか?テニスラケットが彫り込まれた扉。



リアルに味わい深い顔が貼り付いた建物。


こちらの建物の扉の上部に二つ付いていた。


扉の前にテーブルセットのある家。


二匹のクマが見守る扉。






花型の鋲がたくさん打たれた扉。


なんと可愛いドアノブなのか・・





細やかな金具はため息もの・・
ドアノブの方は魚を模したもので、ノッカーには、小さな顔がついている。


扉に菱形のレリーフ文様は度々見かけた。
ドアノブは、開いた花と葉が絡みあうようなデザイン。





そして、カレル橋に差し掛かった。


橋上は、多くの観光客でにぎわう。
20数年前に訪れた時には、このカレル橋では、大道芸人たちが、橋の上のあちこちで音楽を奏でていて、それらを囲んで人の輪ができてたのだけど・・今回は旧市街広場同様、全くおらず、ちょっと寂しかった。


ヴルタヴァ川河畔の眺め。


500m以上あるカレル橋の橋の欄干には15体の聖人像が並ぶ。



橋の袂にある家は、窓辺を花々で美しく装飾していた。


橋を渡り、マラーストラナ地区を目指し、歩く。


アーケードのついた歩道に並ぶレストラン。


通りがかりにお店を覗いていくと、どのお店も内装など、雰囲気がいい。


壁画やシャンデリアなど、改装されているかもしれないが、いい感じ。


扉全体にレリーフが施された扉。


アーケードにつく照明もアイアンの様々なデザインのものが下がっている。










こんなキュビズム的な照明もぶら下がっていた。



これは、オブジェかな?
大小の鉄柱?






こちらの扉もまた面白い。



木彫で顔が彫り込まれ、アーチ部分にも赤い顔が見える。
こういうのは、何だろう?魔除け?!



ネルドヴァ通りへやって来た。
お土産屋さんや、各国の大使館などが並ぶ通り。



建物に潜む顔。







メドゥーサの顔が扉上にあったり、



装飾と一体となった独特な顔が並ぶ窓辺。





ルーマニア大使館。






イタリア大使館。


菱形の装飾金具が美しいイタリア大使館の扉。


近寄って見ると、ドアノブが口から水を噴き出してる魚。



そして、ドアノッカーは、顔付。


別の扉にも顔付きのノッカー発見。






ドアノブが、「手」になっているというのも、いくつか見かけた。


レストランと宝飾品店の入った建物。








扉の上には、家毎に様々なエンブレムがついている。


白鳥のレリーフが美しい


土産物店



二つの太陽のあるエンブレム。



花文様が大胆に彫られた扉も。


次々と興味深い装飾が見つかって、まだまだ他にもたくさん、夢中になって採集。
タイルを探していたはずだが、最後にはすっかり、こういう細かい細工に目が行ってしまうようになっていた。

つづく・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松山大学温山記念会館見学

2023-10-10 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

以前より、ここのタイルが見たいと思っていた、甲子園口の松山大学温山記念会館の見学の機会を有難くも与えて頂くことができ、先日訪れてきた。
松山大学温山記念会館は、昭和3年、松山出身の実業家、新田長次郎が孫の為に建てたスパニッシュ様式の邸宅。
設計者は、木子七郎で、新田長次郎の娘婿とのこと。
現在は、松山大学が所有し、関西地域の教育研究の拠点として活用されている。


車寄せから玄関へ向かうと、いきなり、入口のタイルに囲まれた美空間が出現。心の準備ができてなかったので、おお~っこれか~と驚く。
タイルの壁面は、外へ向かってやや開くように角度が付けられていて、
タイルに誘われるように中へ。


エントランスを囲むようにコの字に貼られたタイルは、連続して並べるとイスラムの伝統的な文様でもある八芒星と十字が現れるものになっている。
濃紺の差し色以外は、明るいブルー、グリーン、黄土色、白といった、やわらかなトーンの色彩でまとめられていて、上品で美しい。
十字になる部分は、白いものから、肌色系のものまで、少し変化がつけられているようだった。


これらのタイルは、加藤郁美さんの「にっぽんのかわいいタイル」の中でも紹介されていて、このタイルの石膏型が見つかったことから、多治見の笠原出身のモザイクタイルの創製者といわれる山内逸三制作のものとのこと。


色の塗分けは、一枚一枚、手作業で行われているため、所々むらがあったり、濃淡があったりと、同じものはひとつもなく手仕事の跡が見られる。
文様は細かいし、塗り分けするには、さぞ手間がかかったことだろう。



玄関の中に入ると、アールにカーブを描く壁面には、ニッチが設けられていて、その下部にも、やはりタイルが貼られている。
こちらのタイルも、同じデザインの試作品が見つかったことから、山内逸三の作だとのこと。


こちらのタイルは、ややグレー味を帯びた背景に、やはりグリーン、ブルー、黄色の不透明釉で彩色されていて、


中央部分は、タイルが湾曲しながらも、上下のボーダータイルと共に、ぴったりと収まっている。
収縮することを計算の上、このアールの壁面にぴったりと沿わせる技術がすばらしい。


たたきには、ボーダータイルがヘリンボーン状に貼られていて、その周囲には、布目のボーダータイルが囲んでいる。


上がり框には、アールの壁面と同じくチューブライニングのボーダータイルが
ぴったり収まっていて、色味もデザインも上品なコーディネイト、ほんとに素敵なタイル空間にうっとり。


ホールから玄関を見渡す。


入口の扉は、入口のタイルと同じく、スパニッシュの邸宅では典型的な意匠でもある八芒星が中央に彫刻された重厚なもの。


扉の横には、小窓があり、
瓶の底のような牛の目ガラスが使われており、外からの光を取り込んでいる。



邸宅内は、当時最先端のセントラルヒーティング設備が完備。
玄関にも設置されていて、そのグリルの装飾も美しい。


玄関ホールは、ゆるやかなアーチを描く梁と階段裏のカーブが美しく、目に留まった。






玄関ホールから階段への眺め。
照明は新しいもののようだけど。


階段ホールは、三つのアーチ窓が階段状に並び、小さなバルコニーが張り出す。このバルコニーが良いアクセントになって、階段室の雰囲気をより一層高めていて素敵だった。


階段のアーチ窓にはステンドグラスが入り、オパール味を帯びた乳白色のガラスが、やわらかな光を通している。
ガラスが外側に大きく膨らんでいたのが心配だったけど。


そして1階へ戻り、ダイニングに続く応接室から。
現在はセミナー室として使われている部屋。庭に面して、大きく窓が取られ、隣にはサンルームのような部屋が続く。






部屋の一画には、鹿の剥製の周囲に貼られたタイルが見られる。




タイルは、アーチの間に、馬に乗った騎士、植物文や動物文様に囲まれた僧侶のような姿が描かれた2種類で、とても細かな図案。
多彩に色が塗分けがされていて、手が込んでいる。
こちらは石膏型などが見つかっておらず、作者は不明のよう。


応接室中央のシャンデリア。



応接室も、隣のダイニングも、中央の豪華なシャンデリアの周りに、
鎖で繋がった少し雰囲気の違う陶製の傘のシャンデリアがいくつか下がっていた。


アンバー色のガラスの支柱が美しいフロアライトも。


お隣には三つのアーチ窓が並ぶサンルームのような部屋。



半円アーチ部分の淡い色彩のステンドグラス。



こちらの床もやはり寄木貼りだけど、デザインはこのようなちょっと変わった
感じに。


元ダイニングルームには、新田長次郎の銅像が置かれている。
日本産業の発展に多大な貢献をした新田長次郎は、
松山大学の前身である松山高等商業学校の創設者でもある。
温山記念会館の温山とは、新田長次郎の雅号にちなんで命名されたのだそう。


ダイニングルームのヒーティンググリル。


勝手口?のたたきにも、表玄関と同じくヘリンボーン状にタイルが貼られ、
周囲は布目のボーダー、立ち上がりにはモザイクタイルが貼られてた。


小さな空間にも凝った細工がすばらしいコート掛けなどが残されていて


宿泊室として使われている小部屋にもこのシャンデリア。


そして2階へ。
こちらは、談話室として使われていた部屋で、中央には、ビリヤード台が置かれている。



床はモダンなデザインの寄木貼り。



天井のガラスの照明カバーには、アール・デコ文様がうっすらと入っていた。


窓に沿った造り付けのL字型のゆったりしたソファは、座り心地よさそう。


階段から見上げていた小さなバルコニーは、この談話室についていたもの。



アーチの小さな扉を開けると、階段を見下ろせる。
遊び心で付けられたものなのだろうか?
細かな仕掛けがおもしろい。


談話室の向かいの洋室には、素敵なアール・デコのステンドグラスが存在感を放っていた。





ステンドグラスは、マーブルがかったちょっと渋めの色合いの中に、ブルーのきれいな差し色が入り、無色のものも地模様が様々で、とても美しくまとまっている。


緩やかに弧を描く窓周りには、


窓に沿って、造り付けの家具とヒーターがビルトインされていて、スマート。



天板には、アール・デコな換気口がおしゃれだった。


2階の和室には、丸窓のある窓辺に、一枚板で作られたという違い棚が組み合わされていて、初めて見るような造りに。


丸窓は、開閉できるようにもなっていた。


広縁には、低めの台がついていて、座って日向ぼっこできそうな良い空間だった。


お隣の洋室との境には、台形アーチの扉があって、
扉の寄木細工もモダン。


お隣の会議室1


新しそうな照明だけど、デザインもこの部屋にぴったり。


造り付けの可愛い棚。
引き出しのつまみは、市松模様に。


バルコニーに出ると、階段室のアーチのステンドグラスが外からも眺められ、


足元には、やや凹凸のある渋めのタイル。


和館と洋館の間にある階段室の手摺は、シンプルな格子状のもので、
和にも洋にも馴染むものだった。


外へ出て、お庭から建物を。


テラスには、壁泉があって、思わず近寄ると、
陶製かと思ったライオンは、銅製のようで、背面にはグリーンのモザイクタイルが貼られてた。


洋館の方の妻壁にあった換気口。
換気口周りまでが手抜かりなくデザインされてた。


和館側の壁面。
和室にあった開閉式の丸窓が見える。



お庭は、広大な池泉回遊式庭園になっていて、


お庭の一画には、防空壕までが備わっている。
邸宅竣工の翌年に造られたものだそう。
こちらの中へも案内して頂いた。


入口上の天井にはガラスブロックがはめ込まれていて、
つくられた当初は明かりが入ってきたのかも。


防空壕の内部。



お庭には、こんな灯籠も。
傘を閉じたようにも、アール・デコぽくデザインしたようにも見える。



最後に、今回見学手続きなど、お世話してくださった方のフォトジェニックな一枚。
とてもこの空間の雰囲気に似合っていて、思わず撮らせて頂いた。(掲載承諾済)

見学は、管理人さんの案内を含めて2時間たっぷり楽しませて頂いた。
見学後の旧宮塚家住宅のムジカでのお茶会や食事会含めて楽しいひと時でした。
今回ご一緒させて頂いた方々、ありがとうございました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【チェコ・ブルノへ日帰り】

2023-10-05 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

チェコの続き・・
今回、プラハは三度目なので、別の都市へも訪れたいと、チェコ二日目には、ブルノへ行ってみることにしてた。
チェコは、西のボヘミアと東のモラヴィアと大きく二つの地域に分けられ、
プラハは西の中心、ブルノはチェコの東の中心といわれる。
列車で2時間半ほどかけてやってきた。


中心部を歩いて見て回ることに。
グランドホテル。


グランドホテルのレストランのある棟には、美しい壁画と、繊細なアール・ヌーヴォーの装飾が施されている。






すぐそばには個性的な現代建築も。


そして、見たかった髭のおじさんのレリーフが貼り付く建物。


長い金の髭を垂らし、頭にブドウをかぶったたおめでたい福の神のような顔が微笑んでいる。


教会があったので、中を覗き、ドアノブの写真を撮っていると、


中にいたおじさんが察してくれて、


こっちにも、あっちにもあるよ~と教えてくれた。
暗くて、あまりよく撮れなかったが、これは、何度か見た口を開けた魚がモチーフになってるドアノブ。



重厚感のある鍵も。



こちらの建物は、よく見ると、最上階部分や、窓周りなどに白いタイルが貼られている。






タイルの他にも壁面に陶製レリーフなどが貼られているが、
2階の軒を支える持ち送りは、赤いずきんをかぶった小人?!



軒の両端に、立膝ついて、体全体で軒を支える小人。
今まで見かけたものは、もっと屈強そうな人が支えていたのだが、こんな可愛いのは初めて。


こちらもブドウがモチーフの陶製装飾。


こちらは典型的なデザインの男像柱。


ブルノでは様々な男像柱のパターンを見つけた。


こちらは、初めて見た二人一組に合わさったもの。


頭には、そのままアカンサスの柱頭飾りがついていて、下半身は装飾の付いた柱に、足元は獣の足になっているという複雑さ。


女性が正座してるパターンも初。



リアルな表情の男像柱。








顔がついたアートな門。


魚の顔が並ぶレリーフのあるアパート。


口を開けた魚がずらりと並んでいる。



お昼は、ついついタイ料理のお店でパッタイを頼んでしまった。
チェコビールと共に。
やっぱアジア料理が口に合う・・



チェコでも電動キックボードなどで
デリバリーしてる人をよく見かけたが、
こんな乗り物あるんだ?!
と驚いたのは、一輪車の座面がないタイヤだけのもの。
究極のコンパクトさ。
思わず、カメラを向けて撮っていいか?合図すると、
カメラ目線でポーズをキメてくれたお兄さん。


そしてやってきた、アール・ヌーヴォーの建物が2軒並ぶ通り。
一見普通の地味なアパートに見えるが、





窓周りに繊細な太陽のレリーフが入っている。


バルコニーも複雑な曲線を描く。


扉の落書きがとても残念だけど、左官職人の腕が光る装飾が見れた。


同じ並びのあやめのアパート。


これは美しい〜
アパートの3階から5階にかけて、あやめのレリーフが壁面を覆い尽くしていて、その優美なアール・ヌーヴォーの曲線にうっとり見惚れる。


バルコニーの装飾もあやめで、持ち送りと一体となったもの。


最上階、軒裏にも赤い花と葉の装飾が施されていた。


スグラフィトがファサード全面に施された建物。


鹿やりす、鳥などの動物たちが描かれ、出窓には細かなレリーフが入る。





ビアレストランの中に、銅製のビアタンクがチラ見えしてたので、
カメラを向けたら、、店員さんたちが瞬時にポーズをキメてくれた。
みんな息ぴったり、陽気でノリがいい。


町中にあったゴミ箱は、籠三つ付き。


道端で見かけたチェーンもただの輪ではなく、凝った形が可愛かった。


ブルノでも見つけたライオンのドアノブ。


アイアンのヒンジの細工が美しいドア。


建物についていた時計から出てるポールの上に、ひっそりと小人が座ってるのを見つけた。


ネオ・ルネッサンス様式のクライン宮殿。
鋳鉄製の出窓が特徴的な建物で、銀行として使用されていたこともあり、
現在は、いくつかの店舗が入っているよう。


出窓の持ち送りがまた個性的。


下半身が白菜のような装飾と一体化した人の持ち送り。


町中には、路面電車も走っている。


ブルノの中心的広場、自由広場。
周囲には、様々な時代や様式の貴族や富豪の屋敷がある。


こちらの塔のある建物は旧市庁舎。


入口の装飾は、とても細やかな石細工が施されている。



グランデッザホテル。


正面入り口のホテルのロゴがモザイクタイル貼りに。





ロビーを見せて頂くことができた。


ステンドグラスの入った天窓が美しい。
たっぷりと光が入り、とても明るいロビー。




フロント上部には、モザイクタイルの装飾があった。


クリムトっぽいデザインで、女性の洋服が幾何学模様のモザイクタイルで描かれていている。




フロントのカウンター。
天井のステンドグラスと共に、オリエンタルな雰囲気のモチーフ。


そして、ロビーの突き当りには、タイルで囲まれた壁泉が。


水色のやさしい色合いの、受け皿が三段になった壁泉。


周囲のタイルは、植物が幾何学的にデザインされたようなもので軽やかな雰囲気でとても素敵。


フリーハンドで描かれたようなラインの手作り感のあるレリーフタイル。
さまざまなデザインが楽しい。


このアール・ヌーヴォーの照明のデザインもいいなあ。


階段手摺。


アール・デコぽい階数表示板のついたエレベーター。
思いがけなく、モザイクタイル画やタイルの壁泉が見れてうれしかった。


窓の上部にはステンドグラス、両脇にはガーゴイルがついていて、
コンパクトながら、装飾が密集していた建物。


出窓の持ち送りには、羽の生えた天使?!


両脇にアールに張り出したショーウィンドウが魅力的なお店。










最後に、ブルノにある、近代建築の名作といわれている住宅、
トゥーゲントハット邸へ行くことにした。
建築家ミース・ファンデル・ローエにより1930年に建てられたもの。
予約をしてなかったので、外観だけでも・・と。


玄関付近だけみることができた。
ここ数日、コテコテの歴史的建築ばかりを見ていたので、
あまりにすっきりしていて新鮮。





そして、予定してたプラハへ帰る列車に乗るために駅へ向かったが・・
ちょうど、乗ろうと思ってチケットを買った列車が
大幅に遅れてるみたいで、長らく待つ羽目に。


ブルノ中央駅の駅舎。


漆喰装飾が施された壁面に、大理石の柱が並ぶ。



トイレへ行ってみると、真っ白なタイル貼り。
正面の扉はキュビズム感ある。


大理石の洗面台以外は、扉も壁面も全て白かった。



やっと列車に乗り込むことができた。
おやつに、スーパーで買った箱に入ったケーキ、「メドヴニーク」を。
チェコの伝統的なお菓子で、はちみつ味のスポンジにキャラメルクリームが重ねてある。これがとても美味しかった。

この後は、プラハへ無事到着し、更にプラハ散策へと繰り出した。
続く・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自転車で丹後半島一周

2023-10-03 | ロードバイク

ほんとは春に予定してた丹後半島一周にようやく行ってくることができた。
気温が下がってくるのを待ち、お天気もベストの日に設定。
天橋立に7時半出発予定にしてたのが、車のトラブルその他で現地9時発になってしまった。


せっかくここまでやって来たので、朝の補給(モーニング)場所までのルート上でチェックしてた近代建築をいくつか見て回ることに。

昭和4年に旧口大野村役場として建てられ、
その後、京都銀行口大野支店や大宮町商工会館としても活用されてきた建物。


ストライプの外観がモダンで、
近寄って見ると、漆喰の壁に板がストライプ状に貼られてた。あまり見たことない外壁。



すぐそばの公民館と消防団のある敷地に入る門柱が、セセッション風なデザインだった。


旧口大野小学校雨天体操場。
現在は、大宮町消防団口大野分団として活用されている。



こんなパズル風タイルも発見。



善王寺公民館は現役の公民館のようで、旧長善村役場庁舎だった建物。
あちこち立ち寄る私に、そろそろ旦那が、プチ切れ気味に、、
ただでさえ、出発時間から押してるのに、
こんな出だしから、あちこち寄ってたら着かんぞ!と、、
まあ、たしかに、、先がわからないだけに、ちょっとマズいかも?!


後、狛犬ならぬ狛猫がいるという金比羅神社にも立ち寄りたかったけど断念、、

雲みたいな外壁の模様が面白い建物。↑



時間なかったら、モーニングを端折ろうか?と言うと、それは端折らないらしい。
COFFEE SHOP TONという喫茶店へやって来た。



ドアノブが良いデザイン。



店内は、落ち着いた雰囲気で、壁面にはあちこちアートが掛けられていた。



窓から見える中庭が素敵だった。
外の席もよかったなあ。



サラダもたっぷり付いたモーニングで補給し、出発。



ちょっと気になる洋館付き邸宅。



最後に、道沿いなのでと、止まってもらった峰山小学校本館。


ここもなんだか公民館ぽい建物だった。
いい具合に蔦が絡まってる。
ここから伊根を目指して、ノンストップで走るぞ〜


網野辺りまで来ると、目の前が開けて、海が見え始めた。
なんと美しい海の色、そして風景。
少し山手の方を走っているので、
断崖絶壁を見下ろす感じが良い。



自転車を入れて記念撮影。


美しい〜!度々止まってしまう。
景色を撮るのは、旦那的にもOKらしい。



田園地帯に入ると、こんなマネキンの集団に遭遇。
「あつまれ~農業女子」「がんばれ日本の農業」
ここから、度々、要所要所に、人かと思ったらマネキンが二人一組でいたりと、驚きのしかけがあり、人口の少なさをマネキンで補っているのかな?と思わせられる地域だった。




しばらく行くと、また海が見える。
秋の風を感じながら海沿いを走るというのは、なんと気持ちの良いことか。
これが少し前の暑い時期だとたぶん、爽快感より疲労感がまさっていたと思う。




波がすぐ目の前に見える砂浜の近くも通った。



様々な表情を見せる海は、見ていて飽きない。


アップダウンを繰り返しながら、快適に飛ばしてゆく。
タンイチ、もっとしんどいのかと思ってたが、アワイチの南あわじのアップダウンよりは、全然マシみたい。
新しい自転車の性能もさすがに良いみたいで、全く疲れない。
長距離を走って実感した。


そして、あっという間に伊根の道の駅、舟屋の里公園にやってきた。
伊根湾を見下ろす。


美しい〜



舟屋は、後で下に下りてゆっくり見るとして、まずは遅めのランチを。


道の駅舟屋の里伊根にある油屋で海鮮丼を。
新鮮な海の幸が盛り盛り。
きれいで、美味しい〜



食後は、舟屋を散策。
晴れ渡る空に、深いエメラルドグリーンの海と対岸に並ぶ舟屋群が最高に美しい〜


舟屋は、2014年に一度、家族で宿泊しに来ていて、その時に乗った海上タクシーがとても良かった記憶があったので、又カモメに餌やりもしたい、と提案したが、そこまでの時間はない、と却下される。
海上タクシーで舟屋見学&カモメの餌やりはこちら→







前回宿泊した与謝荘と、その船着場。



舟屋の一階は、このような船着場になっている。


今回は、耳鼻の谷の方へも足をのばしてみる。
民家に混じって、蔵も立ち並んでいる。



こちらは観光客も少なく、静か。



1件、タイルが目を惹くお宅が。



美しい布目タイルと、ボーダータイルの取り合わせ。


舟屋の町並みを戻りつつ、
こんな下見板貼りの洋館風の建物もあった。



たばこやさんのタイル付きショーウィンドウも。



凝ったショーウィンドウ!
タイルの色合いもいい。












これにて、舟屋を後にし、起点の天橋立目指して爆走。


そして、天橋立の松林を渡り、起点の駐車場にゴール!
この日は、本当にお天気にも恵まれて、最高な1日だった。

移動距離と獲得標高から見ても、この前のるり渓の方がよほどハードだったことがわかる。

移動距離97.4km  獲得標高889m


帰りに舞鶴を散策して、銭湯入って帰りたいと考えてたが、、
散策は、時間の関係上却下され、銭湯だけになってしまった。
前回来た時に、外観だけ見た、若の湯へ。
創業は100年以上、現在の建物は大正16年に建てられたもので、登録有形文化財となっている。


のれんをくぐると、マジョリカタイルがお出迎え!

わ〜、このタイル、作ったことあるやつだ〜
これだけびっしりと貼られているのは、初めて見る。


ちなみに以前作ったタイル。


洗面台もさまざまなタイル貼り。
(撮影了承済み)


シンクは、緑の丸モザイクタイル。


脱衣所には、こんなタイルもあった。

お湯は熱過ぎず、程よい温度で、汗を流せて疲れも癒せ、満足な1日となった。











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする