m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

旧伊庭家住宅&タイル巡り他

2019-08-31 | 建築巡り・街歩き【その他】

この日はohbaさん(oさん改め)と、八日市へタイル&ヴォーリス建築を見に行く予定で、

待ち合わせ時間まで午前中に、まだ行ったことがなかった安土にあるヴォーリス建築の旧伊庭家住宅へ行ってきた。

 

※近江八幡のヴォーリス建築は2007年に家族と一通り巡ったことがあり

その時の旅行記はこちらに→その一その二(旦那と子供を食べ物で釣り、建築巡りに付き合わせていた頃;)

ちなみにヴォーリス建築の前田邸内部見学はこちら→

 

旧伊庭家住宅は安土駅から徒歩約10分。

大正2年、ヴォーリス設計により、住友財閥2代目総理事の伊庭貞剛の四男慎吉の邸宅として建てられた

チューダー様式の洋風木造住宅。

 

 

建物の玄関部分と一階は和風が基調に。

ボランティアガイドさんがおられひととおり案内して頂いた。

 

 

玄関を入ると続く廊下は、天井が竹で編まれた網代に。

 

 

 

 

控えの間として使われていた6畳の和室には伊庭慎吉夫妻の肖像画が掛けられている。

襖絵や天袋の絵は親交のあった友人の画家によるものだそう。

 

 

「春の図」という菜の花が描かれた襖絵。

 

 

「春の図」のちょうど真裏は「秋の図」が描かれている客間になっていて、

多くの文人や芸術家が集ったという。

欄間は縦の桟が細かく入ったおさ欄間といわれる技術を要するもの。

  

 

床の間に掛けられていた軸は主人の伊庭慎吉が描いたものだという。

花魁を描いたものだそうだけど、顔は骸骨。

外見は違っても中身はみな同じという意味だそう。

 

 

書院の細工

 

 

客間の隣には建て増しされたという広縁や床の間もあった。

 

 

こちらは女中さんの部屋として使われていたそうだけど、舟底天井に造り付けの棚などが充実していて

凝った小部屋だった。

 

 

女中さんの部屋の階段下にあたるデッドスペースにもヴォーリスらしく収納庫が。

 

 

そして建物の中心に位置する階段を境に、和室と洋室が分かれていて、 

 

 

階段の向こうには洋風のリビングルームに。

中心には八角形のテーブル、

柱や天井の梁にはなぐり加工がされ、趣ある内装に。

 

 

そして何と言ってもすばらしいのはこのタイルに囲まれたマントルピース。

 

 

泰山タイルだ~!

興奮のあまり、タイルを撮りまくり、タイル写真多め;

 

 

落ち着いたベージュ色のボーダータイルとレリーフタイルが貼られたマントルピース前の床には

 

 

色とりどりの泰山タイル。

床の一部分だけカラフルなので映える~~

 

 

やはり、一枚一枚、色合いに深みがあって素晴らしい~

 

 

四隅の角の一枚ずつは絵付けがされたタイルがポイントに入れられてる!

可愛いーー 

 

 

タイルばかり執拗に撮る私を不審に思われてはいけないので、ガイドさんにはタイル好き、ということと

タイル友の会の一員であることを明かした。

 

 

この色とデザイン抑え目な周りのタイルが、いい仕事してる・・

 

 

暖炉そばには左右対称にソファが置かれてて、その横には上げ下げ窓、タイルのカウンターと・・

タイル好きにとったら至福のくつろぎコーナーだなあ。

 

 

リビングから廊下へ出るこの扉はスィングドアになっていて、両手がものでふさがっていても

両方から押して開けれて、自動に閉まるようになってる機能的なもの。

 

 

更に庭のテラスへ出られるサンルーム。

このスペースも素敵だった。

現在は炊事場兼ボランティアガイドさんの控室のようなスペースになっていた。

 

 

サンルームの天井には漆喰装飾の天井飾り。

大きな葉と葡萄のようなデザイン?!

 

 

このサンルームもタイルに囲まれてるのだ。

床は寒さからかフロアシート敷きになっているけど、シートの下はタイルだという。

 

 

ブルーの布目模様のタイル。

 

 

 

 

この旧伊庭邸が載った雑誌を見ていたら、ライオンの吐水口の写真を発見。

ガイドさんに聞くと、庭にまだ残っているというので見せて頂いた。

当初は池として使われていた円形の石積みの水槽らしき跡に、ライオンがいた。

 

 

かなり強面のライオン。

 

 

そして庭から建物を。

サンルームの部分は石積みの外観に。

 

 

更に一階には茶室があり、

 

 

天井はさお竹天井に。

 

 

こんな大理石の洗面台も残されていた。

念の為、トイレや風呂にタイルはないか?尋ねてみたが、やはり新しくなってしまってた。

 

 

ヴォーリスらしく緩やかな階段をつたい、2階へ上がると、廊下にはこんな窓が。

ヴォーリスはクリスチャンだったので、十字架モチーフがあちこちに取り入れてられているという。

この桟が途中で途切れたようなデザインのものも、十字架がモチーフではないかとのこと。

 

 

 

2階のこの部屋は洋室で慎吉のアトリエになっていたそう。

こちらには石造りの大きな暖炉がある。

改築前は隣の現在和室となっている部屋と一続きになっていて、部屋の中心に暖炉があったのだとか。

 

  

石造りの暖炉の暖炉前にはオレンジ色の鮮やかなタイルが敷かれている。

 

 

 

 

 

そして面白かったのはこの洋風の部屋の入口扉が和風の杉の一枚板による板戸。

板戸には椰子の葉らしき絵が描かれていて、

 

 

引手も純和風。 

 

 

廊下側にはこんな滝の絵が描かれていた。

この扉を開けて、洋室というのは意外性があるなあ。

 

一通りガイドさんに案内して頂き、ゆっくりお茶も頂いた。

平日のこんな日は、お客さんが一人もいない日もあるとか。

たしかに、この日も私一人で貸し切りだった。

最後に心ばかりの維持協力金を。

せっかくのすばらしい建物なので、たくさんの人に訪れてもらいたいなあ。

 

 

旧伊庭邸へ行く前後に歩いた安土駅周辺。

音堂川湧水。透き通った水の中には鯉が泳いでいて涼し気。

 

安土楽市楽座は元、滋賀銀行の前身の銀行支店として90年ほど前に建てられた建物だそう。

現在は住民の手によって、観光PR拠点となっている。

 

 

その斜め向かいのお宅のタイルが美しかった。

薔薇の花と共に。

 

 

深い緑と青、粗目の土がキラキラときれいだった~

 

 

毎日牛乳箱とまだら茶系タイル。

 

 

まだらグレー系タイル。

 

 

亀甲型の穴あきブロックと蔦

 

  

 

 

 煉瓦塀と同化したようなポスト

 

 

タイル尽くしの玄関周りのお宅。

この後は八日市へ向かった。

 

 

 

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鯛よし百番へ行く前後に出会ったタイル他

2019-08-30 | 建築巡り・街歩き【大阪】

鯛よし百番へ行く途中に通った末廣旅館。

軒と円柱に張り巡らされたマーブルタイルが圧巻!

 

 

 

見事としか言いようのないマーブルタイル柱!

 

 

なんと、扉が開いていて、旅館の方が表に出られていたので、玄関先も見せて頂けた。

 

  

玄関床は立方体に見える3Dタイルが貼り巡らされてる。

 

 

玄関にあったカウンターにもモザイクタイルがびっしり貼られてた。

 

 

グリル・喫茶カトレアもよさげ。

 

 

Curry shop ナイス・・そられるお店がたくさん。

 

 

飛田会館の門。

 

 

モザイクタイルの土台でできた地蔵祠も。

 

 

 

 

帰り道、駅まで送ってもらい、

 

 

途中、案内してもらったタイル物件。

 

 

おもちゃやお菓子、雑貨など雑多なお店、平松商店。

 

 

店先のショーケース下には二種類のタイルが

 

 

おもちゃで隠れてよく見えなかったけど、茶色のマーブルタイルがアクセントに入れられてた。

 

 

こちらは縦長のモザイクタイルでがかわいい。

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タイルのミニ壁泉風(ライオン口)を作る

2019-08-29 | 陶芸&タイル作り

先日から作ってたタイルのミニ壁泉風(ライオン口)が完成した。

 

 

ライオンの吐水口の顔を作るのが結構難しくて・・

なんか人間ぽい顔になってしまった;

ミニタイルには細かい布目をつけて。

 

 

飴、織部、均窯、瑠璃、黄瀬戸、鉄赤結晶、なまこ、伊羅保に一部白萩を吹き付けたりと変化をつけ、

 

 

焼き上がったタイルたち。

 

 

 

 

ライオンの顔にはなまこをかけたら、釉薬の濃淡でなんかそれっぽい感じに。

 

 

土台にはモルタル造形の時に使ったスタイロフォームをカットして形作った。

 

 

それにタイルを直に貼り、隙間にモルタルを塗りつけていくとなんとか壁泉っぽくなってきた。

縁の部分はモルタルむき出しの予定だったけど、少し寂しかったので、余ってたタイルを割って貼り付けた。

モルタルを接着剤代わりにして、悪戦苦闘しながらなんとか無理やりまとめる。

 

 

水盤の部分はランダムな形のタイルを貼って。

 

 

 

 

 

ライオンの吐水口を中央に貼り付けて完成!

 

 

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鯛よし百番

2019-08-26 | 純喫茶&リノベカフェなど

先日、個展へ伺ったタイル画家のこだんみほさんにお声掛け頂き、鯛よし百番へ鍋の会へ行ってきた。

念願だった鯛よし百番に初潜入できることに!

食事の前に、頂いた解説付きマップを持って建物内部見学へ。

 

明治末期に花街であった難波新地が全焼し、業者、遊女救済の名目で大正7年から昭和初期までかかり飛田新地が完成。

鯛よし百番は遊郭として昭和33年まで営業後、現在は料亭として営業中で、2000年には登録有形文化財となっている。

 

 

玄関を入って右手へ進むと、豪華絢爛すぎる入口に圧倒される・・

ここは応接室だそうで、日光東照宮を模した陽明門が入口に。

 

 

 

 

柱の上には唐獅子が貼り付き、華やかな金具のレリーフやカラフルに塗られた斗供・・

 

 

黄金に包まれた応接室には壁には天女の絵や牡丹の花が壁一面に描かれていて眩いばかり。

 

 

黄金の透かし彫り壁飾り

 

 

装飾で埋め尽くされる室内。

 

 

 

 

応接室の中から入口を見たところ。

 

 

応接室前のロビーに入れられたガラス窓の形やカットも凝ってるなあ。

 

 

ロビー奥の階段の親柱には、京名所三條大橋と書かれている。

天辺には擬宝珠。

この奥が帳場だったそう。

 

 

玄関の左手には「顔見せの間」といわれる部屋があり、松に白鷹図が描かれた襖、

 

 

上の造りは天満宮風となっている。

 

 

そして、桃山殿へ向かう通路には太鼓橋がかかる。

 

 

中庭に面した太鼓橋。

 

 

中庭には巨大な石があって、石組は「陰と陽」、手前は男、向こうは女を表わしているのだとか。

 

 

 

 

そして、この日のお部屋は桃山殿を貸し切り。

最も豪華絢爛なお部屋だそうで、とってもうれしい。

桃山殿は「牡丹」「鳳凰」「紫苑殿」の三部屋からなる。

 

 

一番手前の「牡丹」の間

 

 

窓ガラス上部には牡丹の透かし彫り

 

 

入口の扉には遊女が描かれている。

 

 

 

 

牡丹尽くしの意匠

 

 

天井は格天井で、一つ一つに花などが描かれている。

 

 

「鳳凰」の間は

 

 

鳳凰尽くしに。

 

 

欄間も鳳凰。

 

 

「紫苑殿」

紫苑とは菊科の花を指すようで、菊の花の意匠があちこちに散りばめられていた。

 

 

 

 

 

 

釘隠しも菊。

 

 

襖絵

 

 

襖などは相当傷んでる部分もあって、痛々しい。

 

 

 

 

紫苑殿と書かれた木彫と金物でできた大きな引手。

 

 

舟底天井の廊下。

 

 

廊下の照明は唐草模様の小ぶりなものがかわいい。

 

 

廊下にはめられていた細かい模様の型板ガラス

 

 

廊下の突き当りには男性用トイレが。

真っ赤な格子や孔雀や花々に彩られた入口。

 

 

 

 

入口の柱は孔雀モチーフの金物飾りが豪華。

 

 

扉を開けると、仰天の華やかな天井。

 

 

2階はお客さんの入るまでの間なら大丈夫、とのことで、2階もぐるりと一回り。

こちらはちょっと大人し目の共用スペース。

 

 

「千代の間」の部屋のアプローチに敷かれた石畳。

入口そばには井戸がある。

 

 

「湖来の間」は舟の形をした床の間?!や、

 

 

天井の梁には櫓が、

 

 

部屋のあちこちに船材の一部が埋め込まれているという面白い部屋。

 

 

「鈴の間」は捻じ曲げられた自然木の床柱や風変わりな形の窓のある部屋。

 

 

「喜多八の間」の入口。

五十三次の島田の宿の立て札

 

 

部屋は船の縁で一段高くなっていて、特別感あるなあ。

 

 

天井は大井川の渡しが描かれた彫刻が入れられている。

 

 

2階から中庭を見下ろす。

 

 

そして、2階で最も豪華な部屋といわれる「由良の間」

 

 

格天井には花々が描かれていて圧巻。

 

 

 

 

 

向かいの「オランダの間」に入れられたアーチ窓。

突然ここだけ洋風の意匠。

中は二つの部屋を一つに改装されたようでシンプルな造りになっていた。

 

ずっと気になってた鯛よし百番を満喫!

狂気ともいえるような装飾の洪水にうっとりと酔いしれたひと時。。

見学の後は、皆で寄せ鍋をつつき合い、楽しく過ごさせて頂くことができた。

ご一緒させて頂いた皆さん、こだんさん、どうもありがとうございました。

 

 

 

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箕面観光ホテルランチバイキング&別館「桂」

2019-08-23 | 建築巡り・街歩き【大阪】

先日はE家の夫妻と久々に会い、箕面観光ホテルランチバイキングへ行ってきた。

数年前は閑散としてた箕面観光ホテルだけど、大江戸温泉物語に変わってから人が増え、

夏休みのこの日も親子連れや観光客で異常な賑わい。

バイキングも大人気で、午前用事があった私たちに代わって、E家夫妻が整理券を並んでゲットしてくれ無事入れることに。

 

 

ふもとの駐車場に車止めて、滝道を少し歩く。

川の水の流れが涼し気。

 

  

滝道の途中にあるエレベーターで一気に上へ。

 

 

緑に覆われた斜面に建つ箕面温泉観光ホテルは昭和43年に坂倉準三建築研究所の

西澤文隆設計により建てられたモダニズム建築。

 

 

斜面にせり出すように建てられ、

 

 

見晴らしはこの通り。

ホテルの中は以前訪れた時とガラッと変わってしまっていて、昭和レトロな雰囲気のゆったりしたロビーや

レトロな照明などがなくなってしまってた;→以前の様子

 

 

ボーリング場へ通じるスプリングのような手摺の階段はかろうじて残ってた。

 

 

 

 

そしてランチバイキングへ。

整理券を持っていたのに、入口では入れ替えの為に長蛇の列ができていて、席もバイキングコーナーから遠くに。

関西最大級の品ぞろえというバイキングは和洋中バラエティーに富んでいて、ステーキや天ぷらなど出来立てを頂けるものも。

デザートにはハーゲンダッツもあった。土日は2580円、75分。

 

 

ただ時間が75分はあわただしくて・・

食べた後、もう少しゆっくりしたかった;

 

 

バイキング会場に続く渡り廊下の先には別館「桂」があり、

 

 

バイキング途中にちょこっと見学へ。

別館「桂」は元桂侯爵別邸(旧松風閣)と呼ばれ、明治中頃に政財界人により関西政財界人倶楽部として建てられた

桃山風の総数寄屋普請、三階建ての建物

 

 

こちらは大広間。

 

 

欄間には梅と松の豪華な透かし彫り

 

 

 

 

 

 

窓からの見晴らしは素晴らしい。

 

 

 

 

ゆがむガラス。

 

 

書院

 

 

金具が豪華絢爛な違い棚

  

 

 

 

天袋の引手。

 

 

襖の引手は紅葉

 

 

バイキングを楽しみ、旧桂侯爵別邸も見学できて満足。。

バイキングの後は我が家に移動してゆっくりティータイムした。

 

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「台湾のカケラ」展へ

2019-08-21 | 美術館・ギャラリー他

ツィッターで知り合ったぶちこさんの個展「台湾のカケラ」展へ娘と伺ってきた。

ぶちこさんは、私のツィッター(ブログをリンクしてるだけだけど;)こまめに見て頂いていて、

又ご自身の作品に私の作っているタイルを取り入れたいと言われた奇特なお方で、

今回の個展ではお好きな台湾を、花と、ガラスとコンクリートで表現する、という

オリジナリティーあふれる素晴らしい試みをされるというので楽しみに伺った。

 

 

「台湾のカケラ」展は阪急苦楽園駅0分のパルレ苦楽園3F、galerie6cにて8月25日まで。

かわいい絵ハガキの案内表示に従って、ギャラリーへ到着。

 

 

ギャラリーの素敵な入口。

 

 

台湾の面格子をステンドグラスで表現した作品。

ステキだなあ。

 

 

平面のステンドグラスもあれば、box状に立体のものもあって、光の加減でつくられる陰影

がとても魅力的。

 

 

台湾へ訪れるとよく目にするブーゲンビリアの花を流木と共に大胆に活けられた作品。

涼し気な金物の花器ともぴったりで、これまた素敵だなあ。

 

 

そして絵葉書にも載っていたこの可愛い台湾の家並み。

コンクリートの上にちょこんと乗ったガラスを加工した家が可愛い!

 

 

そして、ガラス、コンクリート、植物と流木、更に私のタイルも入れていただた大作。

 

 

コンクリートと植物の相性もいいなあ。

 

 

カラフルな台湾の花布を使ったランチョンマットやコースターも華やか。

その他ガラスと布のアクセサリーも多数!

 

 

展示を楽しんだ後は、この日限定で大阪上本町の「台湾茶 深泉」オーナーによる茶会もあり、

美味しいお茶とお菓子を頂いた。

こちらは烏龍茶。

 

 

美味しい日月潭紅茶も!

ほんとうに美しい色合いと香り。

 

 

いいお茶は何度出しても色が変わらないのだとか。

美味しくて何杯も頂いてしまった。。

 

 

このお菓子もすごく香ばしく美味しかった!

もし今度台湾へ行く時には買って帰ろう。

以前からお話に伺っていた「深泉」へも台湾ランチを頂きに行ってみたいなあ。

今日は展示に、お茶に、楽しませて頂きありがとうございました。

 

 

 

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ヒグチユウコ展&芦屋のマジョリカタイル&旧宮塚家住宅・ムジカ

2019-08-18 | 美術館・ギャラリー他

先日は猛暑の中、ヒグチユウコ展からの芦屋のマジョリカタイル、からの旧宮塚家住宅のムジカへはしごしてきた。

 

 

まずは六甲アイランドにある神戸ゆかりの美術館で開催中のヒグチユウコ展へ。

 

 

絵本などでおなじみのヒグチユウコの絵は自分のツボをついてくるたまらなく好みの絵で

今回は初の大規模な展覧会ということで楽しみにしてた。

 

 

展覧会のタイトルは「CIRCUS」

サーカスのテントの中へ誘われるような入口の演出にワクワク。

 

 

内部の展示は撮影禁止で入口と最終コーナーのみ撮影可だったので載せることはできないけど、

原画はとても美しく、細かい部分まで描き込まれた絵は緻密でリアル、そしてとてもシュール。

 

 

動物たちの表情はとても感情豊かで愛おしい・・

 

 

上半身は猫、下半身はタコの「ギュスターブくん」の絵本の一コマ

 

 

巨大なギュスターブくんが天井からぶら下がるインスタスポット。

 

 

展覧会を満喫し、展覧会の画集もゲット!

とても満たされた気分。。

 

 

その後、芦屋の教えてもらったポイントを巡りにやってきた。

こちらは阪神高速神戸線沿いにの緑地帯にある「龍頭の泉」

泉は新しいものだそうだけど、この龍頭はもともと芦屋の山の手に建つ洋館にあったものだそうで、

大谷石で作られているとか。

 

 

泉は災害時の防災用水として役立てたいと、地元の小学生らの手によりつくられ、底にはタイルが散りばめられている。

 

 

この角度から見ると、龍頭というのがわかりやすい、と後で教えていただけた。

なるほど、口が開いた龍の横顔がうかがえる。

 

 

泉のすぐそばに、友人に教えてもらったマジョリカタイルのお家を発見。

 

 

蔦に絡まれた壁面のお家は建築設計事務所のようで、大理石の柱頭飾りが埋め込まれてる。

 

 

そしてその家の壁面にマジョリカタイルがぽつぽつ見える。

 

 

サイズがやや大きめのマジョリカタイルが色違いで2枚。

 

 

 

 

そして更につづく生垣には、その四分の一ほどの大きさのマジョリカタイルが、

こちらもポツポツと色違いで入れられてる。

 

 

 

 

 

 

「建築展」という看板が見えたので、この設計事務所の中で何か展示でも見られるのだろうか?

と、うかがってみたら、今建築展はやっていないけど、ちょっと待って、と出てきてくださった。

そして、中へ招き入れて頂き、お話を聞かせて頂けることに。

 

 

こちらの建築設計事務所の福嶋さんは芦屋洋館建築研究会の代表をされていて、阪神淡路大震災により、

失われてしまった芦屋の和洋館の本も出版されているという。

この会のシンボルとなっている柱頭は渡辺節設計の取り壊された洋館の部材だそう。

洋風建築を模したものだけど、真ん中の花は梅で、素材は高砂で取れる竜山石が使われるなど完全に和風化されているという。

 

 

洋館で多く使われてたチーク材の親柱のデザインも西洋をまねながらも

日本らしくデザインされているとのこと。

 

 

この柱頭のボツボツは螺髪といわれる仏像の頭を表してるとか。

どの洋風建築も日本ならではの味付けがされていると、いろいろとお話を聞かせて頂いた。

そして、来年には芦屋の博物館の方で、こちらの福嶋さんが所蔵されている資料などを中心に、展覧会が行われるのだそう。

 

 

気になったこのウィリアムモリスの木版?はなんと、ご自身でベニヤ板を彫られたものだとか。

 

 

しかもこのアルファベットの装飾文字を全て彫られたという。

来年の展覧会ではこちらを使って、拓本のように写し取るワークショップも考えていると言われてた。

 

 

そして、この後行こうと思っていた友人に教えてもらったタイル尽くしの福嶋建材店はこちらの御主人のものだったそうで、

もう既に取り壊されたという。

残念がっていたら、なんとその福嶋建材店の外壁に使われてたというタイルをくださった。

 

 

そして、先ほど外壁で拝見していたマジョリカタイルは、30年ほど前に

イナックスが復刻版として作ったタイルを頂いたものだとか。

マジョリカタイルは一枚一枚が主張するタイルなので、ワンポイント使いで外壁で入れられたという。

イナックスではその後、タイルはあまり売れなかったようで、廃版になったのだそう。

やはり日本でマジョリカタイルを建物にうまく取り入れるのは難しいようだ。

 

 

建材店のモザイクタイルの一部が庭に・・

 

 

取り壊された洋館から救出されたステンドグラスたち。

来年の展覧会が楽しみだなあ。

 

 

その後やってきた、旧宮塚家住宅。

以前、建築講座で、リノベーション工事中の時に見学させて頂いたことがあったが、

そのうちの一つにムジカが入ったとは・・どんな風に使われているのか興味津々。

建物は昭和28年建てられた市営住宅で、

 

 

外壁には日華石という石が使用され、石の間には鉄筋の入ったコンクリートが入るなど

とても手が込んだものだという。

 

 

現在は向かって右手の道路寄りの1号室がムジカのティーサロンに。

1階にはもう一軒、革細工のお店が入っていた。

 

 

ティーサロンムジカの入口。 

 

 

ヌワラエリヤをポットで。

ムジカのスコーンが食べたかったけど、まだ作られてないとのことで、いちぢくのタルトに。

以前のお店ではお湯のお代わりOKだったので、試しに頼んでみたら快く出して頂け、

美味しい紅茶を心ゆくまで楽しむことができた。

 

 

店内はこじんまりと、テーブル席が三つとカウンターが二つあり。

お客さんはいっぱいだったので写真は撮れなかったけど、

来れてよかった。。

帰りは芦屋モノリスの前を通り、スクラッチタイルを愛でつつ帰途へついた。

 

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須磨観光ハウス

2019-08-16 | 純喫茶&リノベカフェなど

旧木下家住宅から須磨観光ハウスへ電車で移動。

須磨浦公園駅から歩くこと数分。

 

 

長い石段を汗をかきかき上ってようやく到着・・

 

 

須磨観光ハウスは昭和初期に神戸市迎賓館として建てられたスイスの山小屋風の建物。

  

 

現在は須磨観光ハウス味と宿花月となり、宿泊や食事、予約すればアフタヌーンティ、

そしてお茶もできるという施設になっている。

食後にアフタヌーンティはさすがに重いので、見学を兼ねてお茶しにやってきた。

 

 

玄関ホール

重厚感のある木の梁や持ち送り

 

 

受付カウンター

  

 

エントランスホール

 

 

天井から下がるオリジナルらしき照明

 

 

 

  

私たちは入って右手の部屋でティータイム。

クーラーががんがんに効いていて、ほっと一息つけた。

軒下ではこの暑さにバテたのか猫たちがお昼寝中。

 

  

館内を少し散策。

2階の部屋はほぼ改装されているようだった。

 

 

 

 

 

 

階段踊り場に設けられたコーナー。

 

 

この先は客室棟に。

 

 

斜面に建つ建物を外から。

張り出した窓のある部分は先ほどお茶した喫茶室。

 

 

喫茶室のちょうど下の階

アーチ型の窓と掃き出し窓が並ぶ。

 

 

中を覗くと、上の喫茶室よりも雰囲気がよさそうだった。

 

 

これで本日の行程も無事終了。

猛暑の中の見学だったけど、3軒じっくり回れて充実した一日だった。

  

 

 

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旧木下家住宅

2019-08-15 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

舞子ホテルから、旧木下家住宅へやってきた。

旧木下家住宅は神戸で海運業を営んでいた又野良助氏が私邸として昭和16年に竣工した数寄屋造近代和風住宅。

その後、明石で鉄鋼業を営んでいた木下吉左衛門氏の所有となり、

平成12年に兵庫県が寄贈をうけ、現在は一般公開されている。

 

 

玄関を入ると、ボランティアガイドさんに迎え入れられ、案内して頂けた。

 

 

まずは唯一の洋室の応接室へ。

応接室の全景を撮り忘れ;

 

 

すりガラスに入る模様。

何かをデザイン化したものだったけど、忘れた;

玄関脇にある応接室は外から見た時も、この窓ガラスが目に入り、内からも外からも楽しめるように工夫されているとか。

  

 

シンプルなアールデコ調の照明

 

 

大理石のマントルピースに電気ストーブは当時から使われていたもの。

 

 

マントルピースの隣の造り付けの戸棚にも窓ガラスと同じ模様が入れられている。

 

 

扉につくつまみも細かな細工。

 

 

マントルピースの上には同じくガラスに文様が入った間接照明がついていた。

 

 

床は寄木造り。

 

 

ソファなどの家具もオリジナルで窓ガラスの模様と同じデザインが用いられてる。

 

 

洋風のソファの背には竹が渡してあり、和風っぽさも。

 

 

ドアのノブ。

 

 

応接室から出て廊下を進むと、

 

 

右手には十畳の座敷。

琵琶床のある床の間に、

 

 

床の間天井は亀甲網代に。

 

 

夏の設えの簾戸が涼し気。 

 

 

幾何学模様のような透かし彫りは香道の組香が表わされたものだとか。

 

 

開けた時の二枚の障子の木目を合わせるなど、職人さんの細かい細工もあちこちに見られる。

 

 

座敷の隣の中室。

こちらの欄間にも組香の透かし彫り。

 

 

中室の前の広縁は舟底天井に。

 

 

広縁の片隅にはこんな造り付けの棚が設けられていた。

 

 

 

 

 

書院。

 

 

待合の書院には大きな丸窓。

棚板の下にも障子が入れられ、開けると露地の緑が目に入り、解放感たっぷりの空間に。

 

 

茶室

  

 

茶室から中庭を望む

 

 

 

 

細かいところまで手が込んだ邸宅見学を楽しみ、その後は電車移動し、須磨観光ハウスへ向かった。

 

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舞子ホテル

2019-08-13 | 純喫茶&リノベカフェなど

先日、建築仲間の方々と「舞子ホテルでランチ&見学後、旧木下家住宅見学からの須磨観光ハウスでお茶」の

スペシャルツアー?!を決行してきた。

舞子ホテルは、大正8年、日下部汽船のオーナー、日下部久太郎氏の迎賓館として建てられた建物。

昭和17年頃から、ホテルの営業を始め、終戦後の米軍接収時代を経て、

昭和38年より山陽電鉄が経営を引き継ぎ、現在に至っているそう。

 

 

玄関ポーチには海に浮かぶ帆船、浜辺には松など神戸らしい海側の風景と、

 

 

 

 

向かいのステンドグラスには木々や山の風景が描かれていて、海と山に囲まれた神戸の風景を表わしているのかも。

 

 

エントランスホールは折り上げ天井にシャンデリアが下がる。

  

 

下から見上げたシャンデリア。

真ん中のは三角柱のガラス棒が連なった傘が可愛い。

 

 

正面扉のステンドグラス。

 

 

 

 

グレーの大理石の柱、柱と一体となったような重厚なカーテンをくぐると、

 

 

一本の木から彫り出したというふくろうの浮彫がされた階段親柱と

 

 

柱の天辺には、ステンドグラスの照明。

 

 

応接室

 

 

大理石のマントルピース。

 

 

応接室の奥には半円状に張り出したボウウィンドウに沿って設置されたソファが居心地よさそう。

 

 

寄木貼りの床に

 

 

格天井から下がる優雅なシャンデリア。

 

 

 

 

当時シンガポール等から自社の船舶で運んだという家具は彫り物がびっしりで重厚感たっぷり。

 

 

トイレのドア入れられた丸窓には海に浮かぶ船が描かれていた。

 

 

ランチは大広間にて。

 

 

窓の外は小川治兵衛による日本庭園が広がる。

 

 

 

 

 

天井は鳳凰が描かれた豪華な折り上げ格天井。

 

 

鶴のレリーフが彫られた欄間

  

 

書院の欄間は細やかな組子細工。 

 

 

ランチコースはサービスのオリジナルカクテル付き。

各自で選んだ色とりどりのカクテルがきれいだった。

 

 

メインのポーク。

 

 

デザートの葡萄と赤しそのクレームダンジュも美味しくて、満足のランチタイムが過ごせた。

 

 

食後は更に館内を案内して頂けた。

エントランスホールのステンドグラスのはまった扉を開けると

 

 

洋から和へ一転。

 

 

中庭に面して新館と本館を結ぶ渡り廊下がはしる。

 

 

途中で折れ曲がる廊下は雰囲気たっぷり。

 

 

新館のエントラスの天井

 

 

大広間に続て、広いお部屋、桐の間。

オーナーの日下部氏の書斎として使用されていたとか。

書斎にしては、広い・・

 

 

お庭の眺めはこの部屋からが一番だそう。

 

 

欄間には丸くくりぬかれた中に花々や木々の透かし彫りが入る。

 

 

 

 

 

 

書院の欄間なども凝ってる。

 

 

 

 

 

舟底天井の廊下。

 

 

蔵を改装したスペースは式場として使われているとか。

なるほど、雰囲気はぴったり。

 

 

新館の玄関

 

 

日本庭園側から旧館を望む。

 

 

 

 

洋館の外観も一部見え隠れ。

この日は洋館の2階は使用中とのことで見せて頂くことはできなかったけど、

10年前に家族で訪れた時に、見せて頂いてた(すっかり忘れてた)・・→後半部分

この後は旧木下家住宅へ向かった。

 

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