m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

分離派建築会100年展&京セラ美術館&くをん

2021-02-26 | 建築巡り・街歩き【京都】

行きそびれてた分離派展へ、ちょうど京都に用事があった為
行ってきた。
このポスターや事前に手に入れてたチラシもとてもそそられるデザイン。



入口周りを彩る看板。
後で知ったのだけど、こロゴは当時の分離派展で使われていたものだそうで、
すごく素敵。


「ブンリ派建築会展覧会」漢字の方もおしゃれだなあ。
展示の中にもポスター類やチラシの装飾文字が素敵なものがいろいろあった。


撮影可能な部屋。
ブンリ派のネオンサインが中央に。
代表的な分離派の建築写真が周りに展示されている。
この中で実際に見たことがあるのは楽友会館ぐらいかなあ。
いくつかのパートに分かれたボリュームのある展示は建築図面や写真、資料、ビデオなどで楽しんだ。


4階のコレクション展へ。
SNSで見てたけど、陶器でできてるとは思えない
段ボール感が出てる作品。


触ってみたくなる。
触れるコーナーもあった。


こちらは視覚障がい者の為の触って、味わえる展示。


壺の中には八瀬陶窯から発掘された石黒宗麿の陶片が入っていて、
実際に触れることができる。


いろんな陶片が入っていて、触って味わえる展示、面白かった。



その後向かいの京セラ美術館へ、リニューアルオープンしてから初めて
立ち寄った。無料ゾーンのみ見学して行くことに。


ガラスリボンと呼ばれる曲面のガラスに囲まれたゾーンはカフェ。


中央ホールのリボンのような曲線を描く階段。


旧玄関は大理石とタイル尽くしの空間。


灯籠の形を模したような親柱の飾り。


そして床タイル。
擦り切れたようなタイルは風合いがあっていい感じ。


布目タイルも。
青緑掛かったもの。



泰山タイルも。



ステンドグラスも渋めの色合いで、いい感じの光が射し込んでいた。



大階段を上がって。


天窓がステンドグラスになっていて、明るい二階のホール。




二階ホールの照明。


こちらのタイルは中央ホールへの通路にあった柱のタイル。
微妙に薄く色づいたピンクや紫がかったタイルがとても美しい。
全く新しいタイルで、こちらのタイルに似せた柱もあった。


この日のお昼は、前回気になっていた、かしわキーマカレーのお店、「くをん」へ。


焙煎麦芽が入っているといううどんは茶色がかっていて、つるつる腰があっておいしい。
最後は西京味噌漬けの卵黄が乗った麦ご飯に残りのカレーをかけて頂く。
おいしい~満足。


デザートも気になったのでミニデザート付きに。
杏仁豆腐やタピオカ、白玉、豆や果物など盛りだくさんなスィーツも美味しかった。



建物は呉服屋さんをリノベーションしていて、建具なども窓に再利用されてた。



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喫茶ポピー

2021-02-25 | 純喫茶&リノベカフェなど

関大博物館を出た後は、以前チェックしていた旧垂水公民館が徒歩圏内にあったので、やって来たのだが、なんと既に二年ほど前に解体されていて
更地になっていた;
駅へ向かってとぼとぼと歩いていると、得も言われぬ外観の喫茶店が現れた。


もう一つチェックしていた喫茶店があったのだけど(結局なかった)
ここは入らなければと、入店。


お店の中には長いカウンターが一つ。
独特な雰囲気を醸しているのは、この壁と天井の塗りの仕上げのせい。
厚めに塗った壁を長細く搔き落とししたような跡が模様になっている。


天井もこんな感じで。
このようなデザインや内装は当時、この喫茶店を作られた大工さんにお任せ
されたそうなのだが、とてもいい味わい。


ポピーの絵も掛かっている。


窓辺に掛かるカーテン、これまた珍しい風合い。
カーテンの裾には錘が編み込まれていて、造りもよさそう。
この喫茶店の窓辺にぴったりマッチしてた。


ご主人とママさんは野鳥観察がご趣味だそうで、鳥好きのご主人
コレクションの鳥の絵や鳥グッズが店内にたくさん。


お店のショーウィンドウ。
ママさんはとても気さくな方で、ついつい子供の愚痴なども聞いてもらったり
といろいろお話でき、リフレッシュできた。


旧垂水公民館の跡地。


駅までの途中にあった医院の壁のタイル。
斜め格子状に模様が入ってるありそうでなさそうな柄。


同じく医院のポーチのタイル。


横道へ入ると、屋上にこんな庇のついた住宅があった。
庇にはモザイクタイルがびっしり貼られてた。


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関西大学と村野藤吾~建築図面・絵画・写真~ 円神館

2021-02-24 | 建築巡り・街歩き【大阪】

千里寺から関西大学へやって来た。
博物館で、関西大学と村野藤吾~建築図面・絵画・写真~の展示を観覧。
展示は関西大学創立80周年記念として建設された円神館についてで、
ちょうど学芸員によるギャラリートークが始まったので、参加することに。


一通り建設当時の写真や図面を見て解説して頂いた後は
実際の円神館へも案内して頂き、レクチャーを受けた。
円神館は当初は経済、商、工学部の三つの学部の専門図書館として建てられた
円形の建物。
現在はITセンターとして活用されている。


ドーナツ状の3階部分を16本の柱が支え、2階の箱型の部屋が吊り下げられる形状になっていて、直径35mの円形の建物の中には10m四方の中庭空間があるそう。
残念ながらやはりこの日も内部には入れなかったが。


天井と柱が接する部分はくぼみが付けられ、鉄製のリングがはまっている。
遠くから見ると、柱が天井面と繋がっているように見えないというような工夫がされている。


そしてありとあらゆる角という角は面取りされているという。


コーナー部分が面取りされた箱状の部屋。


三階部分は壁や窓が凸凹状に四層に分けてデザインされ、
壁や柱に使われている素材もザラザラした質感であるなど、遠くから見た時の
やわらかい陰影を考えたものだという。
細かいところまでこだわった村野藤吾の丁寧なデザインをいろいろと解説して頂いた。
円神館以外にも他の建物も案内して頂き、ミニキャンパスツアーを楽しんだ。


博物館の方では、村野藤吾の展示以外にも「占領下日本の輸出商標」
という海外輸出用の綿布や絹布用の商標の展示もあった。


簡文館の照明を落とした状態で、天窓の明かりも体験。


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千里寺の本堂

2021-02-23 | 建築巡り・街歩き【大阪】

前回、友人たちと散策中に見つけた千里寺。
こちらの本堂が登録有形文化財で、京都御所にあった宴会場を移築したものだと知り、その時はアポなしで見れなかったのだけど、今回見学予約をして訪れた。


こちらの本堂は昭和3年に京都御所で行われた昭和大礼の際に饗宴場として建てられた建物の一部だそう。
大礼後、関西大学へ移築されたが、再び移築され、昭和28年にこちらの千里寺の本堂となったという。

ご住職のお話では当時京都御所にはこの建物と同じような建物が三つあり、三つ子の建物といわれていて、ひとつは河内長野の観心寺へ、後ひとつは橿原神宮へ移築されたという。
観心寺の方は現存しているが、橿原神宮へ移築されたものは台風により壊滅してしまったのだとか。


本堂へ入ると、華やかな天井画が描かれた折上げ格天井の中心には
存在感のあるシャンデリアが釣り下がっている。




シャンデリアは35燈もある大きなもので、


根本の方には鳳凰の姿も。


正面上部には透かし彫りの細工に金箔が施され、鳥や花々が色鮮やかに描かれている。


折上げ格天井は二段構えの豪華なもの。



シャンデリアと同じく洋の雰囲気のブラケット照明。


そして襖を隔てて、後方にも部屋がある。
こちらは一段下がって板張りの床式のホールになっている。



天井の模様も少し違ったものだが、前方の部屋と同じく二重折上げ格天井に。


当初はこの左手の壁はなかったそうだが、使い勝手がよいように、
部屋を区切るために後ほど壁が取り付けられたという。


シャンデリアは前方の部屋と同じもの。
真下から見上げたところ。


本堂の外観。
後方の部屋に入る入口は朱色の扉に。


入口両脇にはこんな洋風のブラケット照明も取り付けられていた。


銅板の飾り金具の付いた朱塗りの扉。


大正9年、イギリスのレッチワース田園都市をモデルにして開発された千里山住宅地にある第一噴水。



この第一噴水を中心として放射状に道路が設置されている。



住宅街で見つけた渦巻き文様のレリーフタイルの門柱。
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レモンカードとショートブレッド

2021-02-19 | 食・グルメ

ご近所さんからレモンをたくさん頂いた。
大量のレモンをどうしようか?と・・レモンカードを初めて作ってみることに。
いろいろレシピがあったけど、有塩バターを使うレシピで作ってみた。


絞ったレモンと卵を裏ごしして、バターと砂糖と共に湯煎にかけ、
とろりとしてくるまでひたすら混ぜ続け出来上がった。
レモンカードってそもそもはイギリスの定番のおやつだそうで、
カードは「凝固した」という意味だそう。
イギリスではレモンを使ったおやつがよく登場するようだ。
以前「イギリス料理は本当にまずいのか?」を検証した異食文化の会でも
レモンメレンゲパイを作ったことを思い出した。


ショートブレッドとも相性がよさそうなので、久々ショートブレッドも作った。
ショートブレッドと言えば、昔、林望のエッセイ「イギリスはおいしい」に載ってたレシピ、100、200、300(砂糖、バター、小麦粉)でよく作ってたことを思い出したので、そのレシピで。


たしかにショートブレッドと酸味の効いたレモンカード、ぴったり合って美味しかった。
バターonバターで相当なカロリーだと思われるけど;
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膳處漢ぽっちり他

2021-02-15 | 純喫茶&リノベカフェなど
3月末にある作品展の搬入の為、烏丸のギャラリーまで車の運転練習。
初めての道や高速は無理なんで、友人付き添いの元ひたすら下道で1時間半以上かかって命からがら?なんとかたどり着けた・・
東寺が見えてきた時は、ついに自力ではるばる京都までやって来れたと感動~!


無事駐車場にも停められたので、ランチに「膳處漢ぽっちり」にやってきた。
他のお店にふらふら吸い寄せられそうになったけど、ここに。


この入口の雰囲気、やっぱりいいなあ。


元呉服屋さんの店舗なのにこの洋風感がほんとにおしゃれ。


透明のガラスと型板ガラスが交互に入る部屋との仕切り。


一枚だけ色ガラスが入ってた。周りの透かし彫り装飾もやや中華風なのも
雰囲気にぴったり。


元呉服屋さんの店舗だったスペース。
表通りに面した窓には大きな透明のステンドグラスが美しい。




ランチは奥の住居スペースだったところ。


部屋から見える雨上がりの中庭がきれいだなあ。





ランチはやはり麻婆豆腐にした。
クセになる味わい。


トイレの壁面には布目タイルがびっしりと。


この日は二階は見せてもらえなかった。
以前のレポ→


膳處漢ぽっちりに来る前に、かなり惹かれたお店、
かしわキーマうどんの店「くをん」
今度はここに来よう。


くをんの向かいのいい感じの歯科医院。


前にも撮ったかもだが、看板が味わい深すぎる。


食後は少し周りを歩いた。
面格子と型板ガラスとタイル。


このパズル風タイルの形は見たことあるけど、こんな毒々しい?模様は
初めて見た。


石畳の膏薬辻子を歩く。


型板ガラスの入った玄関扉と、掃き出し窓を覆う大きすぎる面格子。


久々の京都の町、少し歩けただけでも楽しかった。



この二階はアウーム手織り菓子が頂けるカフェ。

この日はまだ帰りの車運転のプレッシャーがあるので、
カフェはまた今度にして帰途についた。
帰りも何度か冷や汗がタラタラ流れたが友人のおかげで無事帰宅・・
つかれた。



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京都八幡市・橋本湯見学

2021-02-14 | 建築巡り・街歩き【京都】

八幡市の廃業された銭湯、橋本湯の見学にお邪魔させて頂くことができた。
平成15年に廃業された銭湯で、建物はそのまま残されている。
玄関を入ると、白からグレー黒色の玉石タイルが散りばめられた二段の上がり框がえんじ色のモザイクタイルで縁どられている。


番台の前には洋風の照明が取り付けられていた。


浴室はきれいに改装されていて、タイルはだいぶ新しい感じ。


大小の半円形の浴槽。


奥にはサウナがあり、そのそばの浴槽(水風呂用?)にはライオンの吐水口がついていた。


女湯にはベビーベッド付きロッカー。


緑のプロペラの大きなレトロな扇風機もあった。



そして男湯の脱衣所から居室部分へ向かう通路の先には、
緑の型板ガラスがはめられた扉が。


大きな緑のガラスにはダイヤ柄の桟が入っていて、とても魅力的な扉。
扉の向こうは台所だった。


居室部分も見せて頂くことができた。
欄間の美しい透かし彫り。
松竹梅が瓢箪や扇の中にとても繊細に彫り込まれている。


松の木


瓢箪の中に竹。


扇に竹。


瓢箪に梅が透かし彫りされたもの。



玄関扉上部の玄関灯。
内側に扉が付いていた。


二階の欄間は鳳凰と桐の花が彫られた優雅なもの。


左右、姿の違った鳳凰が彫られていた。


更にこんな型板ガラス尽くしの扉のついた戸棚が。



三種類の型板ガラスが使われ、緑と色の入っていないもの、白のガラスがうまく組み合わさり美しくデザインされていた。

橋本へ行く度気になってた橋本湯、今回見ることができてよかった。
ありがとうございました。

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