Mさんに聞いていたUNKNOWN KYOTO五条楽園へやってきた。
以前何度か五条楽園を歩いた時に、見たことのあったこの二棟の元遊郭建築が
見事に生まれ変わっていた。
”泊まって、食べて、働ける”複合施設とのことで、向かって右手の建物はレストラン&バーに、
左手の建物はホステル&ドミトリー兼コワーキングスペースとして活用されている。
ホステルの方の玄関を入ると、モザイクタイルが貼られた玄関周りがそのまま残されていた。
アールのついた壁面と木製の格子が可愛い。
階段の手前にはモザイクタイルが敷き詰められた半円形の階段~
こちらも当初のまま。
1階のコワーキングスペースは快適そうな空間が広がっていた。
こちらの暖炉も当時のままで、布目のタイルがびっしりと貼られている。
釉薬の色合いも美しいなあ。
暖炉にビルトインされた引き出しも初めて見た。
これも最初からのものだそう。
こちらは改装時に床を剥がしたら出てきたというタイル。
クリンカータイルなので、元は中庭など屋外だったのか?
繊細な細工が施された建具もそのまま使われていた。
こちらのスペースも省スペースだけど、天窓があるので明るく開放感があるなあ。
お隣でランチを食べた後、ホステル&ドミトリーになっている2階も見学させていただけた。
こちらはダブルベッドの部屋。
天井や梁などは以前のままだそうだけど、お部屋はきれいに改装されていて
清潔感が漂う。
いいなあと思ったシングルルームは、高い天井にこんな天窓が付き、
小さな床の間も。
竹の落とし掛け。
廊下にもこんな凝った飾り窓が。
洗濯スペースの一角に用いられた建具も古いもので、
扉の上部に入れられたガラス窓は血のような赤い模様が妖艶・・
これも初めて見るような模様。
洗面所は床のタイルや水洗金具は新しそうだったけど、シンクは古いものだなあ。
床のタイルはうちの洗面所で使っているのと色違いだ~
新旧のタイルがうまくミックスされてなじんでる。
一番広いというツインルームには洗面所付き。
窓からは中庭が見下ろせる。
ドミトリーはベッドだけでなく、小さな座卓もついていて、ちょっとした作業ができるようにゆったりとした造りに。
廊下にあった小さめの洗面台には
シンクはモザイクタイル貼り。
ちゃんと残されて使われていてうれしい。
裏階段。
下りたところにも2室あって、一番静かなお部屋だそう。
宿泊施設は2月にオープンしたばかりだそうだが、コロナの影響で、
やはりお客さんは少ないそう。
隣のレストラン&バーで5000円以上の飲食をしたら
そのまま1500円で宿泊できるという「寝落ちプラン」とか面白いプランもあるそうで素敵にリノベーションされた宿泊施設、今後利用客が増えるといいなあ。
そして、宿泊施設と中で繋がっているレストランへランチに。
玄関ポーチの古いタイル。
開け放たれた窓際の席へ。
この日はいい天気だったので気持ちよかった。
窓下にはポーチにも貼られてたきれいな水色の布目タイルが貼られてるので
ここは特等席。
ランチは唐揚げ定食やスパイスカレーなどの定番から、
魯肉飯まであったので、私は魯肉飯に。
八角の風味が効いた久々の魯肉飯が美味しかった~