先日は、むらさき湯さんで開催していたポルトガルのタイル展の搬出で
むらさき湯さんへ訪れた際、ツィッターで教えてもらった
近くのペルシャ絨毯のお店のタイルを、女将さんと、お手伝いに来てくださったこだんさんと見に行った。
お店の外壁部分がショーウィンドウのようになっていて、
ガラスの内側には絨毯を模した巨大なタイル壁画が何枚も掛けられていた。
お店の方が言われるには、以前は本物のペルシャ絨毯をかけて
いたそうだが、ある台風時にガラスが割れ、雨水が侵入して
高価な絨毯がダメになってしまったことから、イラン人のオーナーさんが
絨毯の代わりに現地でタイルを注文し、作ってもらったとのこと。
タイル壁は、堀川通りに面した壁面だけでなく、北面にも
びっしりと貼られている。
ガラスが光って見にくいのが残念だけど、すごいスケール。
店内へ入ると、一番奥の部屋にも壁面にタイルで作られたアーチがあったので
間近に見れた。
色使いがカラフルで鮮やか。
一番奥の部屋は、超貴重なアンティークの絨毯が掛けられていたので
撮影禁止。
お店の方に、絨毯についてのレクチャーを一通り受けることができ、
超貴重なアンティークの絨毯をいくつも見せて頂いた。
絨毯は、時を経て、踏まれるほど価値が出て、色味も味わいが深くなってくる。
大きさというよりは、目の細かさで価値が決まるのだそう。
細かい目で編んだ絨毯は、裏側を見ても、まるで表のようにきれいで
目の細かさがよくわかる。
手織りのものは大きいものだと、一枚を織り上げるのに10年ほどの歳月を要するものもあるという。
若いうちから手織りをしていると、目を痛めてしまうなど、重労働でもあるので、最近はますます織り手が少なくなり、手織りの絨毯の価値がどんどん上がっているとか。
絨毯の話を聞いてるうちに、20代の頃、初めての海外旅行でトルコへ行った時、
親切な?トルコ人に騙されて、絨毯屋へ連れていかれ、
質の悪い絨毯を買わされた苦い経験を思い出した。
現地で購入すると、そのようにロクなものを掴ませられかねないらしいが、
こちらのお店では、正真正銘の良い品質の絨毯を安価で購入することができるそうだ。
しかし、本物のペルシャ絨毯はとても手が出るような値段ではなかった;
手織りの証は、絨毯の端からこのように房が出ていることだそう。
この端に描かれたライオンと王冠?のマークが可愛いかった。
アンティークの絨毯。
いい味わい。
上のような額に入った絵画のようなものもいくつかあったのだが、
それらも全て絵ではなく、織物だと聞いて、その再現度に驚いた。
1階の正統派のペルシャ絨毯を堪能した後は、2階へ。
2階は遊牧民が織ったというギャッベやキリムがたくさんあった。
羊やライオンなどの動物や植物が、デフォルメされてデザインされている。
このゆるさがいいなあ。
円形のラグも。
ペルシャ絨毯と違って、どれもほのぼのとしたデザインで楽しい。
キリムもたくさん。
絨毯にまつわるいろいろな話を聞かせて頂き、いろいろと勉強になった。
もし、この先自分が絨毯を欲しくなったら、ここへ買いにこよう。
更にこの近くにあるというタイルスポットに、女将さんに連れて行ってもらった。
マンションの外壁に貼られたタイルは、大小さまざまな大きさの長方形、真四角の組み合わせ。