m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

【バルセロナのモデルニスモ建築・四匹の猫】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-30 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
2日目の夜ご飯はクアトラ・ガッツにて。
こちらはラスプンシャス集合住宅と同じく、プッチ・イ・カダファルク設計のカサ・マルティだった建物。
19世紀末にピカソを始め、芸術家や知識人たちが集った店として知られている。
一度閉店したが、当時の内装を再現して1981年に再オープンしたという。


中世の雰囲気漂う建物に、


ゴシック様式の尖塔アーチの入口には、ステンドグラスが入り、


看板の支柱はドラゴン・・
二階のバルコニー床のタイルも見える。


モデルニスモ様式も取り入れられ、独特なアイアンワークも興味深い。






窓周りの彫刻も繊細で、


バルコニーの軒は猿?の顔をしたガーゴイル。








イスラム風幾何学模様の装飾が施された扉は重厚な雰囲気で、



扉の取っ手も細かい細工が。


鍵穴も


店内へ。
奥から入口を見たところ。
カフェ&レストランになっていて、こちらはカフェスペース。



床と腰壁はタイル貼り。
この壁に貼られている「自転車に乗った二人の男」の絵はカフェのシンボルになっていて、オリジナルはカタルーニャ美術館にあるのだそう。



鋳物のシャンデリアも美しい。




腰壁には白とグリーンのタイルの上に花模様のタイルが貼られている。





カウンター背面の飾り棚も全面タイル貼りで、


スペインらしい明るい手描きの模様が描かれてた。


そして奥のレストラン部分へ。


こちらは落ち着いたシックな内装。


柱を利用した照明が素敵。


片隅にはアールヌーヴォーの優雅な曲線を描く家具が。


写真が悪すぎて、マズそうに見えるけど、美味しかったパエリア。


これは、プリン?スープ?
何を頼んだのか忘れてる・・;


洗面所前にはステンドグラスの照明。


洗面所床にはタイルがはめ込まれ、






アールヌーヴォーの曲線が美しい鏡。


洗面台も。


トイレの扉もこの曲線。


前日にホテル近くのインド料理店で食事した後、
実はクアトラ・ガッツでお茶しようとやって来て、間違えて入った隣の店。


プッチのラスプンシャス集合住宅に使われてたタイルが貼られてるし、
花モチーフの面格子などもあって、



建物のコーナー部分や窓周りにはスグラフィトや繊細な彫刻も施されていた。



赤煉瓦とタイルのコラボが見られる外観。




アールヌーヴォーのようだけど、ちょっと和の雰囲気が感じられる扉。








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花タイルの小引き出しを作る

2019-11-28 | 陶芸&タイル作り
少し前から作ってた「花タイルの小引き出し」が完成した。


以前からタイルを前板に貼った小引き出しを作りたいなあと思ってたところ、
100均のナチュラルキッチンで500円でこの棚を発見!
棚から作るのも面倒なので、この棚を利用して、中に入れる引き出しを作ることに。


シナベニヤを切り出して、木工ボンドで貼り付けて引き出しを作ってみると、
なかなかうまくいったので、


同じものを9個作った。


すべりよく収まるように、やすりをかけて微調整。


うまく収まった。


そして引き出しの前板のサイズに合わせてタイルを作成。


引き出しに着色。
三度塗り重ねて、好みの色合いに仕上げ、つまみをつける部分に穴を開け、
焼き上がったタイルを貼り付けた。



引き出しのつまみも製作。
丸めた後、タイルに使ったのと同じスタンプをバランスよく押して、
ねじを埋め込む穴を開けて焼いた。


ねじの頭を穴に差し込んで接着し


つまみを引き出しにねじでつけてできあがり!



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京都を歩く会【スコルピオーネ&喫茶ラテン】

2019-11-26 | 純喫茶&リノベカフェなど

勝持寺で紅葉狩りした後は桂から河原町まで、ランチ&お茶へやってきた。


ランチは築160年の京町屋を改装したというイタリアンレストラン、スコルピオーネへ。
スコルピオーネ=さそり、ののれんがかかる。


1階のカウンタースペース。


予約をしていたので、二階の個室へ。
部屋は写真撮り忘れ・・四人でちょうどいいくらいの落ち着くスペースだった。


この日は毎年恒例のクリスマス会も兼ねて、私たちにとっては?ちょっとリッチなランチを・・


スパークリングワインやぶどうジュースで乾杯した後、前菜はサーモンと果物。
サーモンが分厚く、美味しい。


マッシュルームのスープはキノコ感たっぷり。


からすみのパスタと自家製フォカッチャの後、牛頬肉のラグーソース。


最後はこのカタラーナというデザートが、しっかりしたクリームブリュレみたいな
味わいで美味しかった。。
食事の後は恒例のクリスマスプレゼント(家庭の不用品)交換タイム。
個室でゆっくり喋れて、リラックスできた。


ランチの後は、以前友人に教えてもらって気になってた純喫茶ラテンへ。
入口が大人し目で、今まで気づかなかったけど、こんなところにあったんだ~


中へ入ると、ステンドグラスいっぱいのレトロな店内。


席を仕切るステンドグラスと、カウンター上のステンドグラス、
ペアのようで可愛い。


更に奥の部屋ではさまざまなステンドグラスの競演が見られる。


このアールデコっぽい花モチーフの対になったものも素敵だなあ。




奥の部屋の仕切りの扉に入れられたステンドグラス。


木にとまる鳥のステンドグラス。


クレオパトラぽい、エキゾチックなデザインのものもあった。


私たちは入口近くのこの禁煙席へ。


ステンドグラスの中ではこの薔薇の模様のものが一番新しいそう。
お店は27年前にオープンし、なんと、お店にあるこれらのステンドグラスは
全て、こちらの店主さんの現在88歳になられるお母さまが、コツコツと作り上げられたものだとか。
素晴らしいなあ。





この壁の周りをぐるっと取り囲む鹿?らしきものが彫られた木彫の装飾も美しい・・


ステンドグラスだけでなく、さまざまなガラス細工があり、全ておばあさまの手作りらしく・・



家型のステンドグラスもたくさん。


最新作はこの鳥かごで、中は「妖精のいる森」が表わされているとか。
中の小物も用意され、ディスプレイされたそうで、とてもそんなお歳の方が作られたものには見えなかった。夢のあるかわいいデザインがとってもいいなあ。



レトロな造花が入ったディスプレイは、壊れた時計の外枠を利用したものだという。
面白いアイディア。
喫茶店も満喫できて、久々のつもる話もできて、今年も集まれてよかった。
学生時代から今年で32年目というのが、あっという過ぎて恐いけど・・
また来年も新年会で皆元気で会いたいなあ。

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京都を歩く会【勝持寺~大原野神社の紅葉】

2019-11-25 | 季節の花・自然
学生時代の友人たちと、恒例の京都を歩く会、今年の紅葉は去年散策途中で出会った元タクシーの運転手さんに教えてもらった勝持寺へ。
去年も訪れて、紅葉の美しさにめちゃ感動したので、
今年もぜひそこへ行こうということになった。
勝持寺へは阪急洛西口からタクシーで2000円弱、4人で乗り合わせて行ったので
桂からのバスで行くのとあまり変わらず、ラクラク到着。


雨が降りかけの曇り日和だったけど、境内へ入ると、そこは天国のような
美しい紅葉の景色が広がっていた。


光が少し足らなくて残念だったけど、しっとりと落ち着いた景色を楽しめた。


ここの紅葉は赤の後ろにオレンジ、黄色・・と重なり合うように、いろんな色の
重なりが見れて、深みがあってとてもきれい。
正に錦繍・・


おまけに人がほとんどいなくて、超穴場。


しばらくうっとりと紅葉を楽しんだ。












































勝持寺を満喫した後は、大原野神社まで歩きつつ、紅葉を楽しみ、
帰りはバスで桂駅まで出て、河原町までランチへ向かった。























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【バルセロナのガウディ建築サグラダ・ファミリア】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-24 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
そしてこの日の最後、時間指定で予約していたサグラダ・ファミリアへやって来た。
サグラダ・ファミリアは1882年の着工から今もなお工事中。
完成予定は2026年といわれている。


これは↑23年前にやってきた時の写真。聖堂内側から。
23年前にやって来た時はまだ屋根がついてなかった。
ステンドグラスももちろん入ってないし・・
どれだけ完成に近づいているのかも楽しみ。


同じく23年前↑尖塔アーチの中はステンドグラスが入る予定のところ。


地下鉄の駅を上がると、目の前に現れたサグラダ・ファミリア、受難のファサード。




現在も工事中のため、クレーンが見える。


12使徒へ捧げられた鐘楼。
各ファサードに4本ずつ、計12本立つ予定。
先端はモザイクタイルで飾られている。
前回はこの塔の上に上がったが、今回は上がらず。


聖書の内容を聖堂全体で表しているというサグラダ・ファミリア。
生誕のファサードには様々な彫刻と装飾が施されている。


入口には雨の中ものすごい長蛇の列ができていた。
予約しておいてよかった・・


生誕のファサードは唯一ガウディの生前に完成。
キリスト誕生の喜びを表し、
キリストの生誕から幼少期までが彫刻で表現されているという。


15体の天使の像は日本人の主任彫刻家、外尾悦郎の手によるもの。
天使のうち2体は東洋人の顔をしているそう。



東洋人はどれかなあ?!




イエスが聖母マリアに冠を授ける聖母戴冠を表わす彫刻。





入口には生誕の門と呼ばれるブロンズ製の三つの門扉、信仰の門、慈悲の門、希望の門があり、それらの門扉も外尾悦郎が手掛けたものだそう。
慈悲の門。
蔦の葉の間に昆虫が潜んでいる。


葉脈まで表わされた葉や生き生きした昆虫がリアル。
全ての生き物はつがいで作られているという。


トカゲも。


信仰の門にはとげのないバラがびっしりと。


そして聖堂内へ。



60mもの高さの柱は途中で枝分かれし、ドームを支える。


ドームを支える柱は先が枝分かれした樹木をイメージし、


天井のギザギザはシュロの葉をモチーフにしたものだそう。





傘を広げたような覆いの下には十字架上のイエスが宙に浮く。
祭壇もこれまでにない摩訶不思議なデザイン。




光にあふれる聖堂。


ステンドグラスも自然光に照らされ、美しく輝く。
生誕のファサード側の寒色系のステンドグラス。





受難のファサード側の暖色系ステンドグラス。


西日が差す頃が最も美しいと聞いて、夕方に予約したのだけど、
雨降りだったので、関係なかったかも。
それでも、外からの自然光に照らし出されるステンドグラスはとても美しかった。












柱には四人の福音書記者、マルコ、マタイ、ルカ、ヨハネのシンボルが飾られる。


翼のあるライオンのシンボルはマルコ。











パイプオルガンのパイプにはステングラスの色が虹色に反射してとてもきれい。





地下はミュージアムになっていて、サグラダ・ファミリアやガウディに関する資料を見ることができる。
サグラダ・ファミリアの断面模型。
思ったより柱が詰まってるんだなあ。


模型などが置かれた作業場も。


ガウディの肖像


1882年から建設が始まっているので、既存の部分の修復も行われている。


サグラダ・ファミリアのステンドグラスで使われている色見本。
それぞれの色の中でもこんなに細かく階層に分かれているとは。
前回からは、一気に完成に近づきつつあるサグラダ・ファミリアをみることができて
よかった。内部空間はやはり圧巻だった~



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【バルセロナのモデルニスモ建築カサ・リェオ・イ・モレラ&バロ・ダ・クアドラス他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-22 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
カサ・バトリョの並びには、カサ・アマトリェール(翌日訪れる)、そしてカサ・リェオ・イ・モレラとモデルニスモ建築が並んでる。
カサ・リェオ・イ・モレラは現在改装中の為、見学できなかったので、外観だけ。


カサ・リェオ・イ・モレラは1902年~1905年にドメネク・イ・モンタネールにより
改装されたモレラ家の住居兼集合住宅。

現在は一階はロエベの店舗に。
本来は二階のモレラ家の住居となっていた部分が見学できるそう。
(現在二階は改装中)



一階にはカタルーニャ音楽堂を思わせるような花のモザイクタイルが可愛い。
両脇の柱もピンクで、柱頭飾りはもちろん花尽くし。


屋上にある塔の上部にもステンドグラスが見える。


ガラスの扉越しに見えたエントランスホール。
床のモザイク、階段のモザイクも花尽くしのラブリーな内装。



大理石モザイクのようだが、色使いがとても華やか。


別の入口には扉に美しいステンドグラスが。
内部もモザイク画やダイニングルームのステンドグラスもすばらしいようで、
見れなくて残念;


グラシア通りの歩道にはガウディによるデザインのタイルの複製品が敷かれている。
海の生物である、ホタテやヒトデ、タコがデザインされているという。



朝からほぼ飲まず食わずで歩きまわってきて、やっとひと休みに食べたパンプディング。
ボリュームもたっぷりで甘くて美味しかった~


こちらの石積みの建物、クアドラス邸はラス・プンシャス集合住宅と同じく、プッチ・イ・カダファルク設計の建物。
雨もひどくて全体像撮り忘れ;


軒下には鳥獣のようなガーゴイルが貼り付く。


花模様のアイアンとステンドグラスの入った扉。
こちらは毎週水曜日のガイドツアーでしか見れないと知っていたので
諦めていたのだけど、中に明かりが・・
警備員?の方がおられたので、少し中をみてもよいか?
尋ねると、OKとのこと。
やったー!


中へ入ると、壁にはイスラム風タイルがびっしり


二列毎に帯状に違ったパターンのタイルが入れられている。


左端にはコラベルの元祖が?!


アイアンの小花で飾られた照明、腰から上は搔き落しのスグラフィトで描かれた花模様のタイルが入れらている。


照明を横から見ると。


うねるアイアン、壁との接着面まで細やかな装飾が。


床はローマモザイク風。


植物文様が貼り付いたグリルも。


そして吹き抜けの階段ホールにはモザイクが敷き詰められ、中央には噴水。


階段手摺が優雅に弧を描く。
手摺子には花の彫刻が。





吹抜けを見上げると、周りにブルーの花のステンドグラスが入った天窓。


こちらの建物は二つの通りに面していて、もう一方の通りに面する扉はアイアンの
フレームに瓶の底のようなガラスを入れたもの。



地模様がそれぞれ違っていて、光の反射がとてもきれいだった。


もう一方の階段にも花模様のスグラフィトが。


見せて頂き、自由に写真も撮らせて頂いて感謝!!



そして、クアドラス邸の向かい辺りには、カサ・コマラがある。
サルバドール・ヴァレリ設計の集合住宅。
天辺の辺りまでアールヌーヴォーこてこての建物だけど、木々で隠れてしまって撮れず。


バルコニーのうねるような曲線、扉上の華やかな彫刻など密度の濃い玄関周り。


玄関扉両脇のバルコニーはカサ・バトリョの窓を思わせるような造形。
骨のような柱がつく。
その奥の窓の上部にはステンドグラスも見えた。


扉のハンドルも優雅な曲線美。


ドアの中を見てみると、そこには驚くべき空間が広がっていて、
ちょうど住人の方がいてたので、玄関先へ入らせて見せてもらうことができた!
ガウディともちょっと違う独特な個性のある内装で、驚愕したのだけど、
ちょうど警備員の方がやって来て、写真はだめと言われて退散;
こちらの建物はこのメインファサードのあるダイアゴナルストリートと
コルセガストリートの二つの通りに面していて、コルセガストリートの方はカラフルなモザイクタイルが貼られて、こちらのメインファサードとは全く違った趣だったようだが、そちらを見逃してしまってた・・
コルセガストリートのファサード→
内装などは、ガウディよりくどい感じがすごい→



そしてこちらは、サン・パウ病院へ行く途中に、すぐ手前で病院と間違えて
入った建物。


建物に入ってすぐ、日本語を学んでいたという学生に出くわし、
ここがサン・パウ病院ではなく学校であることを教えてもらえたが、
あまりに立派な建物なので、了承を得て見学させてもらった。






エントランスホールはドーム状の天井に、両脇に列柱が並び、


床は細かな大理石モザイクタイル貼りで所々ガラスブロックも使われている。


吹抜けの階段ホール。
タイルに囲まれた豊穣空間が広がる。


階段のコーナーが何分割かされて、組み絵タイルが彩る。









圧巻のタイル階段だった。。



二階に巡らされた回廊は三方を窓ガラスに囲まれ、開放的な空間が広がっていた。


タイル壁も。


ステンドグラスも。



馬蹄をデザインした模様が描かれた床のタイル。
ここは特にガイドブックなどには出てない施設だったが、
ちょっと中へ入ると、こんなスペシャルなタイルコーナーがあったりで、、
こんな建物がバルセロナにはきっとごろごろあるんだろうなあ。


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【バルセロナのガウディ建築・カサ・ミラ】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-20 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

サン・パウ病院の後はカサ・ミラへやって来た。
こちらは前日に行く予定だったので、予約してなかったが、
雨がザーザー降りになってきたため、屋上に上がれないということになっていたようで、そのおかげで空いてた。
カサ・ミラは地元の実業家ベレ・ミラ夫妻の依頼で1906~1910年にガウディにより建てられた邸宅兼高級アパート。

地中海をイメージしてデザインされたという建物は、
この石を積み上げたような外観から、別名「石切り場」とも呼ばれている。
ファサードはダイナミックに波打ち、バルコニーのフェンスは
わかめのように絡みつく。


いろんな太さ、形のものが寄り集まってできたこのフェンスはくず鉄をリサイクルしたものだそう。


一階のショップのウィンドウにつくフェンスも壁面に合わせて緩やかに波打つ。


どっしりとした石の重厚感。


そして内部へ。
こちらの吹き抜けのエントランスホールは広い建物内に、多くの光を取り入れる
工夫がされているという。


採光の為、ガラスと鉄の組み合わせで作られたという入口扉。
デザインは亀の甲羅や蝶の羽など自然をモチーフにしたものだそう。


エントランスホールから二階への階段は円柱が立ち並び、渦を巻く天井には花のような抽象的な絵が描かれ、幻想的な雰囲気。




昆虫の顔みたいなデザインの照明がぶら下がる。




アイアンの手すりは、それ自体もひだひだになっていて、複雑な弧を描いてる。


ランダムにぐるぐると渦巻く手すり。


そしてエレベーターで一気に屋上の一つ下の階の屋根裏階へ。
煉瓦のパラボラアーチが強度と美しさを兼ね備えた空間に。


建築当初は住民の共同スぺースとなっていて、洗濯物を干す場所になって
いたという。



場所によってさまざまな大きさ、角度のアーチが並び、
現在は展示室になっている。


フニクラという逆さ吊り実験の模型。


ガウディ設計の椅子も数種類展示されてた。


背もたれや座面や脚もうねるような曲線で形作られている。


面白い形の肘置き。


カサ・バトリョ設計の際にデザインしたという二人用椅子。


元カサ・バトリョの床の為にガウディがデザインしたタイルは最終的にカサ・ミラの女中室のタイルとして使われたそう。
こちらのオリジナルの型を利用して復元されたタイルはバルセロナのメインストリートにも敷かれている。


カサ・ミラでは現在も住人の住むアパートなので、
1フロア―のみ見学可能になっている。
扉や窓周りにはひらひらとした独特な装飾がついていたり


天井には漆喰装飾が入っていたりするが、部屋の内装は大人し目。


壁や窓が波打つ廊下。








こちらは二間続きのちょっと広めの部屋。




漆喰で模様が描かれた天井は軽やか。


様々に描かれる天井装飾。


バスルーム


ベランダのわかめフェンスは自由な造形・・


今回は屋上へは上がれなかったが、窓から見えた屋上の換気塔


ドアノブも不思議な造形だけど、手に持つとしっくり馴染む。


様々なデザインが。


どれもしっくり馴染む。


最後に裏階段へ。
裏階段も手抜かりなくうねってた。
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日本民藝館・多々納弘光の仕事&国立民族学博物館・アルテ・ポプラル&銅鐸作り&さをり織り体験

2019-11-18 | 美術館・ギャラリー他
関西文化の日、万博公園無料デーで、紅葉見て、民藝館&博物館のはしごして
無料で遊びまくってきた。
まずは日本民藝館の「多々納弘光の仕事」へ。
民藝の出西窯の創業メンバーの一人、多々納弘光の作品をいろいろと見ることができたのだけど、
まず最初のコーナーですっかりノックアウトされてしまった。
水滴や石鹸置き、子供たちの為に作った貯金箱、小さな台座、などなどの小物類が
まとまって展示されていたのだけど、なんて可愛いのか!
と思うくらいひとつひとつが愛らしく、美しいものだった。
思わず、声に出して呟くと、隣にいた年配のおばさんも正にそう思ってたみたいで、
二人で意気投合してしまった。
たまたま一緒に見てた人と同じ思いを共有できてちょっとうれしかった。
多々納弘光はこれまでは窯元の顔として知られ、一人の作り手として注目されることは多くはなかったそうで、窯元では経営者としての仕事の他は、主に把手付けと型を使って成型する作品の製作を行っていたという。
型を用いた鉢や皿には櫛目で描かれたラインや型押しや指描きなどで装飾が
施されていたが、どれも小酒落れた感じで、どことなく洋の雰囲気も感じられる。
特にバター入れなどの蓋物が素敵だった。


そして、民族学博物館で開催されてた企画展、「アルテ・ポプラル-メキシコ造形表現のいま」へ。
こちらもかなり興味を抱いてた展示。
アルテ・ポプラルというのは芸術家や専門の美術教育を受けたアーティストによるものではなく、一般市民や熟練した職人がつくり上げたものだそうで、


その造形表現には、村祭りで使われる仮面や独特の世界観を描いた毛糸絵、
陶器、カラベラ(骸骨)や風刺画、そして「生命の木」といったものがあるという。


メキシコ中西部の山間部に居住する先住民族、コラの人々がカトリックの祭礼の復活祭の時に使用するために作った仮面。


仮面もさまざまで、リアルに毛がついてるものも。


祭りではこれらの仮面をかぶって、三日間休みなく、走り、踊るのだそう・・


そして、最も興味を抱いたのがこの毛糸絵。
これも一目見て、打ちのめされてしまった・・


これは、面白すぎる図案・・
一体何を表わしているのか・・?!



これらの毛糸絵はウィチョルという先住民族によるもので、蜜蝋を塗った木板に毛糸を貼り付けて描かれる。



この毛糸絵は「ニエリカ」と呼ばれ、
元々はシャーマンが世界を見るために使う呪物だったそうだが、



最近は販売目的として制作されているという。



毛糸絵にはペヨーテと呼ばれる幻覚サボテンを食べて体験した、神話的情景が表現されているのだとか。


幻覚サボテンって・・?!
とにかく、なんだかとてつもなく味がある・・
色彩も豊かで、毛糸で描かれてるっていうのもポイント高いなあ。


頭に花が咲いてるし、その風貌は宇宙人にしか見えない


すごいなあ・・これが特別なアーティストの手によるものでなく、
特に芸術教育を受けていない市民によるものだとは。
その作為のなさが味わいを生み出すのかなあ。


細部を見ていくと面白すぎる。。














そしてこちらは「生命の木」
生命の木はメキシコ中部の町、メテペックの特産品。
陶器でできた平板な樹形の陶器でさまざまな飾りがついている。
カラフルで、とってもにぎやか。
こんな風に燭台がついてることもあるが、灯されることはほぼないそう。


元は旧約聖書「創世記」に記されているエデンの園の木が由来で、
アダムとイブの説話を描くものだったそう。



サイズ小さめのこんな素焼きのものもいいなあ。


こちらはちょっと渋目の釉薬がかかったもの。
これもいい!このサイズだった欲しいかも!
他にも、骸骨や陶器などのアルテ・ポプラルを楽しめた。


その後は更に、イベントの北大阪ミュージアムメッセで、吹田市立博物館がやっていたワークショップ「銅鐸づくり」に参加。
ミニチュアの銅鐸を型を使って作った。


銅の代わりにビスマス合金という金属を溶かし


ゴムでしっかり型を止め、中子を入れた型枠に液体になったビスマス合金を流し込んでいく。


一回目、音を鳴らす「舌」を吊るす穴がふさがってしまっていて、失敗。
再鋳造・・


二回目はうまくいった!
裾のいらない部分をのこぎりで切り落とし、サンドペーパーで滑らかにし、
「舌」を糸で吊るして、


完成!
細かな流水紋もきれいに出てる。舌を吊るしたのでいい音も鳴った。
本当の銅鐸は28キロもあり、800度の熱で銅を溶かし作るのだとか。


そして「さをり織り」体験も。
機織りってやったことなかったけど、こんな風になってたんだ~と


小学生が織ったという生地がたくさんあったので、それを使ってペンケースとくるみボタンも作った。
この日は全て無料で、鑑賞し、体験した充実の一日だった。

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万博公園の紅葉2019

2019-11-17 | 季節の花・自然
関西文化の日の土曜に、万博公園へ。
紅葉見物&日本民藝館&国立民族学博物館へ無料で見学行ってきた。



毎年訪れてる日本庭園茶室の庭園へ。
紅葉はまだ少し早かったみたいだけど、部分的には真っ赤に紅葉したもみじや
紅葉前のグラデーションの美しいもみじもいろいろ見れた。


入口付近の真っ赤に紅葉したもみじ。


お茶室の屋根を覆うもみじ。


緑から赤へと変化途中。
背景は真っ赤なもみじ。


深紅がきれいなもみじ。



グリーンの部分が光に透けたところがきれいだったもみじ。


こちらはまだらの斑入りもみじ。


同じく斑入り。


こちらは黄色がかったオレンジのもみじ。
まだグリーンの部分も残ってる。


オレンジが光に輝いて鮮やか。


オレンジから深紅へのグラデーションがきれい。








朱色に染まるもみじ。


中心部は黄色のもみじ。


光が当たって透けるようにきれいなもみじ。





日陰で落ち着いた色合いのもみじ。













紅葉の完成形から紅葉途中のもみじまで、いろんな色合いの
美しいもみじが見れて、楽しく、癒された。



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【バルセロナのモデルニスモ建築サン・パウ病院内部編】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-16 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

サン・パウ病院、いよいよ内部へ潜入。


こちらはチケットブース。
サン・パウ病院はそれほど混雑しないとの情報だったので
事前予約なしでやってきたが、たしかに行列もなくスムーズに入れた。


天井のタイル。
淡い水色のタイルに、黄色のバラがついたリボンのような赤いボーダー状のタイル


聖サルバドール分館は1916年に患者を収容した最初の分館。
内部は当初の姿に修復されて、現在は設計者のドメネク・イ・モンタネールに関する展示がされている。


広いドームの空間の内部は全てタイルに覆われていて、
天井は白とグリーンのタイルが市松状に貼られてる。
が、それもよく見ると、白い部分はバラの花が描かれていて、
緑はバラの葉が描かれているという凝ったもの。


壁面にはこんなピンクの花模様のタイル。
衛生面からタイルが用いられたというが、こんなに広範囲に使われてるとは
さすがタイル王国スペイン・・


又違ったパターンの花タイル。
花のタイルや様々な装飾は患者に癒しを与えるという効果も備わっている。


円形のドームのあるホールは面会などに使われたスペースだいう。
天井のモザイクはまるで宮殿のような華やかさ。


プリシマ分館は修復されていない1920年当時の看護分館の様子が見られる。


そして、聖ラファエル分館。


こちらも薔薇の花のモチーフのタイルが壁面を美しく彩る。





ベッドが並べられ、当時の入院設備の様子が再現されている。
とてもゆったりとしたベッドの配置。
裕福な人向けの施設かと思いきや、民間医療を受けれない貧しい人々の為
の施設であったというのが驚く。


お手洗いのタイルの天井


そして各病棟は地下通路で結ばれている。
病棟間を医師やスタッフがスムーズに移動できるように考えられたもので
当時画期的な設備だったそう。


地下通路には天窓が設けられていて、外からの光が入るような工夫も。


そして管理事務分館へ。
このピンクのドームが圧巻!
可愛さにふるえる~


連続するアーチを支える大理石の柱もピンク。


ピンクのタイルの周りには紋章や建築年が入れられたモザイクタイルが
縁を彩る。







そして柱の上部には花のモチーフの装飾。


このピンクの空間は20数年前にやってきた時、うっとりした記憶がある。


しかし、この階段ホールからは未知の世界。


大理石の階段には、手摺には透かし彫りや彫刻が入り、


階段の蹴込み部分にはクリーム色の美しいレリーフタイルが貼られてる。


階段を上っていくと、更に装飾性は増していき、


モザイクタイルに覆われた照明の柱、


そして圧巻の天井装飾。



ステンドグラスもとても細かく華やか。





天井のアーチを支える持ち送りも花尽くしでアールヌーヴォーの曲線が優美。


うおぉ、この天井装飾も全てモザイクタイルでてきている。
キラキラと光沢のあるモザイクが華やかさをより一層引き立てている。







二階の回廊も窓にはステンドグラス、天井はタイル、
腰壁にもレリーフタイルが貼られた贅沢な空間。


クリーム色のタイルの上を厚みのある白いレリーフタイルが縁取る。


天井の花尽くしのタイル、素敵だなあ。


拡大すると、二種類の白い花と葉のタイルが交互に貼られてる。


そしてサンパウ病院で最も美しいといわれるドメネク・イ・モンタネール広間。
高さ18m、170㎡の広間には、美の空間が広がる。


大きく取られた窓からは明るい光が取り込まれる。



控えめに入れられたステンドグラス。


ほぼ立体といえるレリーフの彫像、そのアーチの奥にはイエス像があり、
モザイクタイルで表されたアールヌーヴォー風の植物文様。


今までのパステル調の色彩とは少し違ったやや強めの色彩の植物紋。


更にモザイクで装飾された柱からアーチが伸びる。




壁面の美し過ぎるモザイクとレリーフタイル。


クリーム色のタイルにライトブルーとオレンジのモザイク、
花を象った白いレリーフタイル・・
最高~


ベンチに座って、しばしこの大空間に身をゆだねる。
この美しい装飾群に囲まれると、美は病んでる人の心を癒し、ほんとに病を治癒させる力があるのではないかと思えてくる。


上を見上げると天井もやはりモザイクタイルで、壁面のタイルと同系色で彩られている。





床は大理石とモザイクタイルの組み合わせ。


二階回廊。
ガラス貼りの廊下はとても明るく、上部は十字架やカタルーニャの紋章などがデザインされたステンドグラスに、


天井は植物文様が描かれたタイル貼り。








床の細かい大理石モザイク。
管理事務分館は特にすばらしく、、
やわらかい色彩と優美で上品なデザインのドメネクの病院建築を満喫できた!!


コメント
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