m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ベルギー&フィンランドの旅2024【アントワープの建築&タイル巡りその三】

2024-06-28 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
アントワープの町歩きの続き、少し地味目な建物でも、よく見ると
タイルや煉瓦壁の間に装飾的なタイルが組み込まれていることも度々あったので、油断ならない。
こちらはアール・ヌーヴォーのマジョリカタイル。
肉眼ではタイルかどうかも分からない感じだったが、カメラの望遠で見て、ようやくタイルと分かる。





こちらもデザインの違うアール・ヌーヴォーのタイル。
背景の水色がさわやか。


こちらの煉瓦造りの建物にも、2階の窓上のラインにタイルが貼られてた。


手描きで絵付けされたもののようだ。


肉眼では、ほとんど見えないので、もう少し下の位置にあればなあと思うばかり。

こちらの建物最上階にも、



アール・ヌーヴォーのアイリスの組み絵タイルが貼られていた。


石造りの建物に面白い絵が・・



Noordはオランダ語で北。
北極なのか、ペンギンや氷山が見える。
スグラフィトかと思ったら大き目のモザイク片に描かれたタイルのようだ。



ギリシャ神話の北風の神、「Boreas」、こちらもタイルに描かれていた。
神には見えない表情がおもしろい。


お隣の棟は、東を表すOostと太陽、


東風は、東洋人がイメージされてるのかな?


日本でいう型板ガラスの入った扉のお家もたまに見かける。


ドアノブは陶板。


こちらの邸宅は、レストランにリノベーションされているようだった。
まだ開店前。


そこそこ歩いて、お腹が空いてきたところに、ペストリーが出現。



うわああ・・おいしそう・・


無性に甘いものが食べたかったので、この右端のボリュームありそうな
カスタードクリーム入りのデニッシュを購入。


お店の前にあったベンチで小休止。
このデニッシュがめちゃめちゃ美味しかった~
サクサクの生地に、カスタードが後ろから垂れ出てくるほどぎっしりで、お腹も大満足~
エネルギーを蓄えたので、またこれから歩けるぞ。



窓辺にお花を飾っているお家もちらほら。


三叉路に建つタイル貼りの建物


ボウウィンドウはグリーンと白のタイルが貼られていて、


玄関扉上部もタイル貼り。


全面に孔雀のステンドグラスが入った豪華な扉のあるお家も。


天使のいるバルコニーのある邸宅。


ライオン、魚と来て、新たに天使バージョンが登場。
アイアンワークも良い感じ。



扉上部には、お花のかわいらしいステンドグラスが入っていた。


こちらも、2階と3階の窓上には、ミツバチとクローバーのデザインモザイクタイル、最上階のアシンメトリーな曲線のラインといい、
付け柱から2階の魚のレリーフにつながるラインが美しい~


両脇で魚がくわえるバルコニー。


みつばち、クローバー、シロツメクサ。
家の外壁に、こんなにかわいいモザイクを入れようと考えられるなんて天才的・・?!


こちらの小さなアーチにはクローバーの葉



オレンジ色のタイル貼りのモダンな邸宅。
3軒ひとまとまりの邸宅だったが、お隣が工事中。


2階のアーチ窓のラインや、バルコニーのフェンスもすっきりした感じ。


1階の面格子は、蝶がモチーフかな?!


入口がモザイクタイル貼りだった建物。




重厚な質感の木の扉にアール・ヌーヴォーの意匠。




鉄道橋に沿って歩いていく。



煉瓦と石造りの鉄道橋は、橋の下のアーチ部分に煉瓦で模様が描かれていて、


その模様がひとつひとつ違っていた。


何パターンもの模様が・・


2階の窓の流れるようなライン、渦を巻くようなレリーフが控えめについていた、まとまりのある美しい邸宅。


タイル貼りの建物、水色のタイルがラインで入っていて、
バルコニーの柱やフェンスのアイアンワーク、壁面にもアイアンの装飾が散りばめられていた。
天辺のアーチ部分には1908とレリーフで建築年が入ってる。
後で気づいたけど、バルコニーの内側の両サイドにも水色のタイルとマジョリカタイルらしきものが貼られてた。


ツバメのタイル
なんと愛らしい・・扉の上にも、窓の上にも、三角屋根の塔の下にも
ツバメが描かれたタイルが貼られてる。













えんじ色の扉、窓枠なども雰囲気がぴったりマッチ。


ドアノブまで、鳥をイメージするような面白い形。







こちらのバルコニーの持ち送りは、人面。
そういえば、これまでベルギーではあまり見かけなかった・・人や人面のついた持ち送り。


お隣も建物の装飾がアール・ヌーヴォーより少しクラシックな感じ。
顔や花綱など細やかなレリーフが施されている。

よく似た形式の邸宅が2軒。
窓の形やバルコニーのアイアンワークなど少しづつデザインが違っている。



こちらのボウウィンドウ下にはモザイクタイルが貼られてた。


お花のモザイクタイル。






そしてこちらは、タイル貼りの建物に天使のような子供が花を持つモザイクタイルが2面貼られてた。







こちらは女性の横顔が2面。







アール・デコっぽさのある建物も。


リベットのついた鉄骨が無骨な持ち送りがついていた。


型板ガラス?の入った扉に陶製のドアノブの組み合わせ。



陶製のドアノブのパターンも見つける度、デザインが違っていておもしろい。


箱のような出窓のついた建物。


1階の車庫?の扉の面格子には渦巻が並ぶ。



そろそろアントワープ中央駅に近づいてきた。
町歩きは続く・・




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ベルギー&フィンランドの旅2024【アントワープの建築&タイル巡りその二】

2024-06-25 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

アントワープの建築&タイル巡り、次々に現れるアール・ヌーヴォー建築に
心の中で感嘆の雄叫びを上げ続けながら巡る至福のひととき。

隣同士、よく似たデザインで少し変化を付けた邸宅もよくみかける。
窓の形や位置などは同じだが、少しずつ違ってる細部を見つけるのも楽しい。


2階の窓のステンドグラスと、玄関扉上部のステンドグラスがお揃い。


お隣と扉のデザインは同じようだったが、色が違うと全く違ったものに見える。



1901年に建てられた3軒がひとつにまとまった邸宅。
黄土色のタイルに、赤と青のタイルがクロスステッチのように所々に入り、
素敵なアクセントになっていた。



バルコニーのフェンスのデザイン、アーチ窓を縁取る赤と青のタイルもいいな~

1904年建築。
タイル貼りで、2階には石造りのバルコニー、3階窓上には、
組み絵タイルが入っている。

タイル絵は、日の出とコウノトリ。





四つ角のそれぞれの角に建つ4軒の家、「四季の家」は、
1899年にジョス・バスコート設計により建築。
タイル貼りで、南側の2軒はエメラルドグリーンのタイルが建物の上下にライン状に入っている。


各家の壁面には、四季を表すモザイク画が入れられている。
ミュシャっぽいデザインのアール・ヌーヴォーのモザイク画。





扉のそばには、素敵なデザインの面格子も。


四つ角の北側の2軒は赤茶色のタイルのラインが入る。
こちらは、秋と冬を表しているようだ。



ぶどうをモチーフにしたモザイク画が入れられていた。



1901年に建てられた邸宅。
窓や扉の意匠が直線的で、幾何学的なアール・ヌーヴォー。


2階、3階部分に貼られているのは、レモンが描かれた組みタイル。





ドアハンドルのアイアンワークもちょっと変わっていて、
何かタワーを表しているかのような形。


向かいの邸宅も、アール・デコっぽい。


デザインが違う二つの扉がある。




窓ガラスにはステンドグラスが入っていて、中央に家が描かれたデザイン。
建築家との表札があったので、設計事務所だろうか?


タイル貼りで比較的シンプルなお家。
見逃してはならない2階の窓上に絵付きのタイルが並んでた。


拡大してみるとバラの花の銅板転写のタイルかな?


他にも、一見シンプルに見えるお家の外壁に、さりげなくマジョリカタイルが貼られていたり、


外壁の煉瓦のアクセントにセメントタイルが入れられていたりする。








アール・ヌーヴォーデザインのセメントタイルも。


ハーフティンバーの外観がクラシックな邸宅。


アーチのある玄関の柱や階段にバラが絡まる素敵なエントランスだった。



セセッション風味のある階段柱と手摺子。

赤い煉瓦造りの家に、目の覚めるような鮮やかな赤のバルコニーや玄関周り。
背後には塔も聳え立っている。


日本だと完全に浮いてしまうであろう色が街並みにしっくりなじんでるのは
ヨーロッパならでは。
赤も青も色のバリエーションが豊富で、その色遣いのセンスにうなってしまうことがしばしば。


扉の横に何気に掛かる番地表示板、そのお家ならではの個性が出ていたり、
たまにとても可愛いものに出くわす。


ここのお宅は、こんな可愛いリスのプレートだった。


こちらの建物は、煉瓦造りの建物にアーチ部分にはひなぎくモチーフのタイルがデザインされていて可愛かった。


それにしてもひなぎくモチーフのタイルが多い・・





煉瓦の間に、数種類のタイルが貼られていた邸宅。












1900年に建てられた3軒がまとまった家。
左の最上階に張り出し窓のある家と、中央の台形の張り出し窓のある家、
そして右端の孔雀が描かれたタイルのある家の3軒。


孔雀の組み絵タイルが鮮やかで美しく、


窓の上のアーチの中にもミュシャ風の女性が描かれたアール・ヌーヴォーのタイル絵が2か所。






ちょっとマンガちっくな孔雀が描かれたタイル絵と


オウム?がデフォルメされたようなタイル絵も。


1905年に建てられたこの辺りで最も立派な邸宅。
さまざまな様式が混在。
最上階の窓上にあるモザイクが豪華。


モザイク画はワーテルローの戦いが描かれている。



火薬と炎を描いたモザイク画。


1906年建築。
石造りの豪華な邸宅で、2階のバルコニーには鋳物の柱やフェンスが優雅な曲線を描いていて、


3階のバルコニーの両脇にはライオンが見守っている。


アーチの上には女性と日の出が描かれた組み絵タイル。
ダイヤモンドディーラーだったという家、女性は職業を表すダイヤモンドを持っている。
ちなみにアントワープはダイヤモンドの取引量世界一の都市、ダイヤモンド研磨の聖地といわれている。


目の覚めるようなブルーの扉、お花の面格子も美しい。


1898年、ジョス・バスコート設計により建築。


六角形に張り出した窓部分が特に装飾的で、上部にはステンドグラスや、細工の凝った持ち送りなど見所がたくさん。



こんなタイル絵も。
古代ギリシャ語で北風「ボレアス」が描かれている。


1901年、ジョス・バスコート設計の2軒の邸宅。
最初に歩いた通りに、この窓と周りの装飾とそっくりな邸宅があったが、同じ設計者だった。
こちらの邸宅が先に建てられていて、アーチの先が少し尖った尖塔アーチに。


蓮の花が描かれたタイル。


アーチ上部にも蓮の花が描かれたタイルが貼られている。






1階の窓辺。
お花がきれい。


こちらの邸宅にもタイルが数か所


3階のバルコニー下両脇には魚を描いたモザイクタイル、


中央には、女性?の顔のモザイクが。



2階のバルコニー下には帯状に手描き?のタイルが貼られてた。

お隣の邸宅にも・・


2階のバルコニー下に一列タイルが貼られてる。


ハーフティンバーが立派な邸宅。


3階のバルコニーを支える持ち送りが、よく見たら人が膝をそろえて座ってる人たちだった。まるでアフリカの木彫りの人形みたい・・



こちらの邸宅も、正面は端正なファサード


お庭に張り出したバルコニーやテラスが一癖あるアール・ヌーヴォーだった。

散策はまだまだ続く・・






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ベルギー&フィンランドの旅2024【アントワープの建築&タイル巡りその一】

2024-06-22 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
ベルギー2日目。
前日が到着日で、初日に散策がここまではかどるとは思ってなかったのだが、
日が長いのと、自分の体力のおかげ?でかなりの行程をこなすことができたので、
2日目は、できれば行きたいと思っていたアントワープ行きを決行することに。
朝6時台の電車に乗ろうとがんばった。


ブリュッセル中央駅からアントワープまでは列車にて。


約50分であっという間に到着。
降りたのは、アントワープの一つ手前のAntwerpen-Bercherem駅。
こちらの駅に近い方にアール・ヌーヴォー建築が多いようだったので、
建築巡りをしながらアントワープの中心部へ向かうことにした。


駅を出ると、見えた歩道橋。
キュビズムっぽいデザインで黄土色のカラーも良い。


駅からすぐのところにチェックしていた通りがあった。
うおおぉ~魅力的な建物が連なっている。
が、なんと道路の下水道管?の工事中で、真ん中の道路は通行止めになっていて、人も渡れないようになってしまってた。


通常は、建物全体像を2、3軒見て写真を撮ったら、道路を渡って
細部を観察する、を繰り返していたが、それができず、
一旦道路の切れ目まで歩いて、道路を渡ってからまた引き返してくることに。
(後で写真の整理が大変に;)


道路の真ん中に工事途中の下水道管?!が並ぶレアな光景が・・


ブリュッセルでは、比較的間口の狭い京都の町屋のような家が連なる通りが
多かったが、アントワープのこの通りでは、豪華だったり、間口も広めな邸宅が立ち並ぶ。



モザイクで描かれているのは、柱頭?絵筆とパレット、楽器のようなもの?



1軒に見えて、玄関が二つ、左右対称のテラスハウス的な建物も多い。


細部のアール・ヌーヴォーの意匠が興味深い建物。


窓周りのレリーフのデザインが細やか



ひなぎくモチーフのレリーフがアシンメトリーにあしらわれてるところも良いなあ。


1904年、バスコート・ジョス設計により建築。
所々に黄色のタイルがアクセントに入ったタイル貼りの建物。
丸窓やアーチ窓が壁面を彩る。


二つのアーチ窓囲むレリーフ装飾のラインがとても優雅。


中は、レリーフタイルとモザイクタイルで装飾されていた。


モザイク部分は、鳥が羽ばたいているようにも見える。



1898年、ホフマン・ジュール設計により建築。


バルコニーには、ステンドグラスの入った庇、庇の奥にはモザイクタイルで女性の顔や花が描かれているよう。
石造りのバルコニーのフェンスはわかめを思わせるようなアイアンワークが個性的だった。


玄関扉庇の持ち送りやフェンスのラインのうねりも最高。


玄関ポーチの庇を支える持ち送りが、チューリップが踊ってるかのような
ラインが楽しいお家。


玄関が4つある、4棟が連なる豪華なテラスハウス。


左右対称で両端の2棟には八角の塔付き。



真紅でまとめられた玄関周りがかわいい。



道路の切れ目がきて、やっと向こうに渡れると思ったら・・
四つ角は、道路が掘り起こされて大変なことに・・
大廻りさせられて、やっと渡れた。



花や葉が複雑に絡み合うデザインの扉の面格子。


その扉の鍵穴周りが、こんなチューリップに。
遊び心のあるデザインがいいなあ。


窓下に貼られたタイル。



1903年建築。
 両サイドの3階窓上部分には組み絵タイルが貼られていたお家。


時間がテーマで、右手は月、


左手は、太陽がモチーフに描かれている。
こちらは所々タイルがはがれているのが痛々しかった。



中央のバルコニーのある窓。
窓を丸く囲むアール・ヌーヴォーのレリーフ装飾。


色ガラスの入ったアーチ窓のある家。





壁面に部分的にタイルがあしらわれていたお家も。
こちらもひなぎくがモチーフかな?
目の届く高さにこれほど多くのタイルが貼られてたのを見たのは
初めてかも?



玄関ポーチへの階段手摺が複雑なラインを描く。


1905年、建築家ジョセフ・ベッケルマンスが母親の為に建てた家とのことで、モザイクタイルのパネルが全部で12パネルも入れられている。


ベースの水色のモザイクにひなぎくモチーフの白いモザイクタイルが、
とても可愛い。



ひなぎくがさまざまなデザインで散りばめられている。




建物は三棟続きのようになっていて、左手の棟には、こんな組み絵タイルも。


女性と鳥などが描かれたアール・ヌーヴォーぽいラインのタイル絵。



右手の棟。


こちらの棟は、湖?に浮かぶ白鳥のモザイクタイル、素敵だった。











扉に付くドアノブ、郵便受け、装飾の金物細工のデザインも楽しい。




1904年、デ・ヴィールト・ジャックにより建てられたナポレオンハウスと呼ばれる家。


モザイクタイルで、ナポレオンと大砲、ひなぎくが描かれている。


2階の台形の出窓と3階のバルコニー、グリーンで合わせた色ガラスやサッシ、フェンスも素敵。


1904年、ホフマン・ジュール設計により建築。



シンプルなボウウィンドウには薄紫のステンドグラスが入り、窓下や、
窓上部のアーチ部分にすみれモチーフのレリーフやモザイクが入っていた。



すみれのモザイク。


庇と、側面まで色ガラスに覆われたバルコニー



1905年、デ・ヴィールト・ジャック設計により建築




3階のバルコニーは、魚が口から手摺を吐き出すデザイン。



アーチの中には朝日とカモメを描いたモザイクタイル。

アントワープの建物&タイル巡りはまだまだ続く・・
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白商店&喫茶ねりね

2024-06-22 | 純喫茶&リノベカフェなど

豊中の清風荘にある築100年以上の邸宅を改装した古着屋さん、白商店(つくも商店)の中に喫茶ねりねというカフェができたと知り訪れてきた。



邸宅の周りは生垣が囲み、石段を上がると、真正面に洋館。








庭園だったところがウッドデッキで覆われ、歩きやすいようになっていた。
右手が洋館で、左手が主屋。
1階は古着屋さん、2階はギャラリースペースになっていて、
この日はイベントが行われていた。


こちらは洋館の内部。
この日は洋館もイベントで使われていて、子供のおもちゃや古着なども置かれてて、やや雑然とした雰囲気。







洋館の中には、タイル貼りの暖炉も。



ベージュ系の窯変のボーダータイルに、上部は布目の藍色のタイルが貼られてた。


天板にはモザイクタイルも。





主屋の二間続きの広間は、元の造りを生かしてリノベーションされていて、おしゃれな空間に。





松が透かし彫りされた欄間。



茶室として使われていた部屋だろうか?
斬新なディスプレイが。





網代天井に、四方竹。模様も入ってる。


こちらは玄関。
玄関ホールも展示空間に。


この邸宅をこれまで守ってこられた方のお写真。







玄関のたたきはモザイクタイル貼り。



2階は木工作家さんとお花屋さんのイベント中。



カラフルな燭台、可愛いなあ。


2階の窓からお庭を。


1階奥の元、蔵?


残念ながら喫茶スペースは、母屋の中ではなく、裏庭の方。



このウッドデッキの上の2,3席と、


新たに建てられたという細長い建物の中が喫茶スペースになっていた。




二人が座れるほどの小さなお座敷も。


おすすめのりんごのチーズケーキが売り切れで、レモンのケーキにしたけど、
さわやかで美味しかった。



季節のフルーツタルトはフルーツぎっしり。




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ベルギー&フィンランドの旅2024【ブリュッセルの郵便受け1日目】

2024-06-21 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
昨年訪れたハンガリーとチェコでは、郵便受けをほぼ見かけなかったのだけど、ベルギーでは、扉にはほぼ郵便受けがついていて、
ドアのハンドルと一体型になったものが特に多かった。
もちろんアール・ヌーヴォーのユニークなデザインのものも発見。


















































































































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ベルギー&フィンランドの旅2024【ブリュッセルのドアノブ一日目】

2024-06-18 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
扉と同じく、ドアノブもそれぞれのドアに合わせた特注品のごとく多彩。
特にブリュッセルならではのアール・ヌーヴォーの曲線が美しいものも多数見つけた。
中にはドアノブと郵便受け、扉の面格子が一続きの一体型になっているものなど・・デザイナー(建築家?)の細部にまで行き届くこだわりの演出に「おおっ!」とうなることもしばしば。

建物全体だけでなく、建物に施される装飾、扉、ドアノブと
1軒の邸宅の中にも見るべきものは無限にあって、、それが連続してやってくる楽しさ・・
こんなに面白くて楽しいことはないよなあ・・と思いつつ巡りに巡った。
1日目にして、完全に自分のキャパオーバー。
その時その時の感動は、とりあえず写真に収めてきたので、これからじっくり味わう。
まだまだ自分の旅行は終わりそうにない。


























扉の色を上から塗り重ね、年輪のようになっているところが、ちょこちょこはがれて下の色が見えている感じがまた良い。


これは、陶製。
この後、同じく陶製の違ったデザインのものをいくつか見つけた。
3日目に伺ったヘミクセムのタイル博物館でもこの陶製のドアノブの企画展が
行われる準備がされていたので、一時期流行ったもののようだ。



これは、ドアノブと郵便受けと、のぞき窓?が一体となったもののようだ。
扉の上部は、ステンドグラスの入った美しい扉。






扉に型板ガラスが入っていて、ドアノブがこのような形のモダンなものも。













おじさんの口からドアノブが出る。
人面や動物面が見つかると更にテンションも上がる。








小さ目のドアノブだけど、とても凝った細工。








こちらは、下の根本にライオンの顔。


ドラゴン?!


シンプルだけど、丸い部分にライオンの顔が見える。


上と同じ形のデザイン違い。






こんな感じの横型で、ポストと一体となったものもよく見かけた。




イルカ?!






この流れるような曲線と収まり具合は秀逸。










こういうタイプは初めて。









イルカ


接着面のデザインも抜かりなく。




おじさんが二人。


コンパクトにまとまったアール・ヌーヴォー。




ドアノブ&面格子一体型。


同じく一体型。


こちらは、ドアノブ&面格子&郵便受けも一体となり、
うねる植物と化していた。












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ベルギー&フィンランドの旅2024【ブリュッセル街角の扉コレクション一日目】

2024-06-16 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
ブリュッセルの町を歩き続け、素敵建築物をシャワーのように浴び続けた1日目。
建物の数と同じだけと言っていいほど扉のバリエーションも多彩だった。
扉の一枚一枚が工芸品。細部にまで凝った意匠が施され、
建物とのバランス、色合わせも美しく、扉巡りも最高に楽しかった。

































































































































































































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ベルギー&フィンランドの旅2024【ブリュッセルのアール・ヌーヴォー建築&タイル巡り】

2024-06-15 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
地下鉄で移動して、サン・ジル、イクセル方面の町歩きを再開。
町歩きも佳境に入ってきて、チェックしている建物をひとつ見つけると、
そのあとは数珠つなぎのごとく、素敵建築が連続して出現。
ブリュッセルという町は、なんと素敵建築物の密度が濃いのか!
夢中になり建物を追いかけていて、気づいたら自分がどこにいるのか??
分からなくなることもしばしば・・しかしgoogle mapのおかげで
自分の居場所が即座に確認でき、次の目的地へ向かえるのがスマホさまさまで、ありがたい。



1902年ギュスターブ・ストローベン設計のアパート。
間口が狭めの5階建ての建物は、細長い建物にぎゅっと凝縮されたアール・ヌーヴォー様式が詰まってる。



5階の屋根に付く避雷針?!まで優雅な曲線を描く。


バルコニーの持ち送りも、とても繊細なライン。


正面から見ると分からない持ち送りのデザインのこの凝りよう。


大胆な曲線を描くドアノブ。
こんなに長いラインのノブって見たことない・・こんなのもありなんだ~
自分のドアノブの固定観念が崩される瞬間。
外国へ来ると、こんな些細なことから大きなことまで、自分の固定観念がどんどん崩されていくのが快感で、その度に自分の世界が広がっていく感じが楽しい。


こちらのポーチ天井の装飾は、ややイスラム風の意匠が施されていた。



Y字路に建つ建物は、窓が張り出すコーナー部分が素敵。



ブリュッセルの町並みは、必ずと言っていいほど、道路の突き当りには、ランドマーク的な建築物が建っていて、それが町並みの美しさを際立たせているように思う。


1901年建築。
4階のスグラフィト、3階には細かく分かれた窓に幾何学模様のステンドグラスが入る美しい建物だった。


コーナー部分には、太陽と月がモチーフとして描かれている。


お隣の建物は、3階の出窓が風変わりな台形。


1階にはステンドグラスの入った窓



外壁にこんなタイルがポイント的に入れられている邸宅もしばしば見かける。



ずらりと並ぶ邸宅群。

こちらの邸宅は、家全体に密度の高い装飾が施されている。
1905年アーネスト・ブレロ設計により建てられたアーティストのスタジオ兼邸宅。


水辺に鳥がたたずむステンドグラスのデザインと窓や桟のラインが描く優雅な曲線・・
半地下?の面格子のデザインも良いな~



この3階部分のまとまりも素敵。
台形の出窓に、その下部の緻密なデザインの持ち送り、隣の窓のフェンスのおさまり具合・・改めて見てもうっとり。



更に朝日に照らされるニワトリが描かれたモザイクタイルも豪華。


最上階にも4羽のツバメのモザイクが入っている。
(初日、ホテルに多少望遠の効くコンデジを忘れた為拡大写真が撮れなかった;)



扉上部にも鳥モチーフのステンドグラスが入っていた。



扉のアイアンワークも華麗。


お隣はやや直線的なデザインのお宅だったが、窓下の花のスグラフィトがかわいい。


家の前のマンホール的なアイアンの透かしの入ったもの、
この時点で何のためのものなのか?わからなかったが、のちに
外から直接、石炭を貯蔵庫へ入れるための入口だと知った。
家ごとに少しずつデザインが違うのも良い。



たまに歩道に、こんなモザイクタイルが入れられていることも。
発見するとうれしい。







扉の上部にステンドグラスが入っている家も多く、
玄関ホールの採光と共に装飾が得られてよいなあと・・
中から見てみたいと何度思ったことか。





アール・ヌーヴォーのマジョリカの組みタイルが素敵なお家も。


扉上部には、鳥と植物がモチーフのステンドグラス。


1905年建築。
2階のオレンジ、3、4階の紫のシンプルなラインのステンドグラスがおしゃれ。
窓のサッシと合わせた濃紺の扉もいいなあ。






1893年に建てられたポールアンカール設計の自邸。
オルタのタッセル邸と同時期のアール・ヌーヴォー建築初期の作品。
石と煉瓦が積まれたファサードに、



ボウウィンドウには鉄骨で桟が入る。


ウィンドウ下のスグラフィト装飾。


扉周り。




とある建物で、ちらりとのぞいた腰壁のカラフルでかわいいタイルを拝見させて頂いた。



1897年、ポール・アンカール設計により建てられたチャンベルラーニ邸。
現在は、アルゼンチン大使館の建物として使われている。


3、4階のスグラフィトが豪華で美しい。




1898年建築、装飾をヴァン・ド・ヴェルドが担当。
ヴァン・ド・ヴェルドは、自分が学生時代にアール・ヌーヴォーを知るきっかけになったデザイナーだったと記憶してる。
伊丹市美術館で行われてたヴァン・ド・ヴェルド展へ行って、アール・ヌーヴォーの流れるようなデザインの工芸品を初めて見て感激した記憶あり。


アールのついた玄関ポーチのタイル貼りの天井、端正な扉と窓に
落ち着いた色彩のステンドグラスが美しい玄関だった。





コーナーはアールに沿ってボウウィンドウがついていて、
窓には、タイルらしきものも貼られてた。



2階のバルコニー。



1893年ヴィクトール・オルタ設計により建てられたタッセル邸。
オルタの2番目の作品で、アール・ヌーヴォー建築初期の建物。




カラフルなバイクが背景の煉瓦壁に映えていた。




1900年にルーゼンブーム設計により建てられた邸宅。
2023年に修復されたばかり。


入口扉の美しいアイアンワーク。
隣の窓と左右対称風にデザインされていた。
扉手前のアイアンの蓋は、三つもあるけどこれも石炭貯蔵庫の蓋?!



郵便受けと靴の泥落としが一体となったデザインがすばらしい~とうなってしまう。


最上階にはスグラフィトで装飾も。


ガラスブロックもあり、こちらも地下室があったようだ。


横から見る玄関周りのうねり。




1898年、アーネスト・ブレロ設計による邸宅。




バラの花が窓辺を彩っていた。


アール・ヌーヴォーな曲線が素敵なお店のショーウィンドウ。


ひときわ目を惹いたステンドグラスのある邸宅。
1902年デルーン・アーネスト設計により建築されたガラスアーティストの邸宅。ステンドグラスはオーストリア製。



扉横の窓と合わせて円を描くとてもユニークな扉。



階段ホールらしき位置にはめられたステンドグラス。
紫色の花が美しくデザインされている。


イクセル池を望む



1904年、アーネスト・ブレロ設計のテラスハウス。
現在ホテルとして使われているようだった。



階段の手すりが複雑な曲線を描いていた。






クリンカータイルのような床タイル。
他の場所でも何度か見かけた。


ポーチには、アール・ヌーヴォーデザインのモザイクタイルが貼られていて、
素敵だった。



グリーン基調のステンドグラスが美しい窓辺。




扉のアイアンワークとスグラフィト。


ドアノブと面格子が一体となる形。


















1898年、ヴァンド・ヴェルド設計により建てられた邸宅・・工事中だった;
















1887年、アーネスト・ブレロ設計により建てられた。
孔雀のスグラフィトが美しい。


扉上部のスグラフィト、こちらも孔雀のような鳥がモチーフ。



お隣も同じく、アーネスト・ブレロ設計。
窓枠や扉がみんなピンク色に塗られているが、元の色はどうだったんだろう?


扉のデザイン。

一番右端の煉瓦造りの建物は、1897年建築のアーネスト・ブレロの自邸
ステンドグラスが2階から3階にかけての階段ホールらしきところに入っていて、




1階窓のステンドグラスも窓の桟が優美な曲線を描いていた。



扉はお花と葉がモチーフのアイアンワークがこれでもかとうねっている。


扉上部には、花モチーフのスグラフィト。


お店玄関のポーチタイル。


お店の入口に敷かれてたタイル。


虫食いのようなデザインの側溝蓋。


この日、最後に、ブリュッセル最古のビアホールへ。













おすすめを聞いて、チェリー風味のビールに。
ちょっと甘めのビールが飲みやすくて美味しかった。

まだ外は明るいのだが、時間は夜の9時、10時くらいにはなっていた。
日が落ちるのが遅いと、やはり建物巡りがはかどる~(だからこの時期にしたのだけど)
アドレナリンが出ているので、全く疲れず、歩くのは楽しくて仕方がなかった。
ブリュッセルは、良い建物密度が濃すぎて、初日にもかかわらず、こんなにたくさんの建物に出会えて、もうお腹いっぱい。
1日目にして、当初の予定よりもだいぶはかどったので、
ブリュッセルだけでいっぱいいっぱいかもしれない、と迷っていたアントワープに明日、朝イチで向かうことに決めた。
この後は、スーパーで買い物し、地下鉄巡りも少しして、宿に戻った。

建築年や建築家は、こちらのサイトを参照




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ベルギー&フィンランドの旅2024【グランプラス~王宮周辺のタイル&建物巡り他】

2024-06-10 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
ブリュッセルに到着した一日目に戻って・・
古民家アパートにチェックインした後は、町へ繰り出す。
この日は朝9時半には空港に到着していたのだが、やはり初めての土地は、何をするにももたもたしてしまうので出かけるころには昼前の時間になっていた。
とりあえず、地下鉄、トラムなどの1日乗り放題券を購入していたので、切符の心配なく乗り降り自由。



トラムに乗っていく途中に、旧ニケ紳士用品店の建物を発見。
1899年、ポール・アンカール設計
マホガニー材を使用した優雅なアールヌーヴォーの意匠が美しい。
現在は、花屋さんになっているようだった。


バルコニーの持ち送りに天使が貼り付く建物。




扉の木彫りの細工も細やか。
ブリュッセルでもなかなか凝った扉や郵便受けをたくさん見かけたので
ここからコレクションを始めることに。



目の前に大聖堂が現れたので立ち寄る。
13世紀から15世紀にかけて建てられたサンミッシェル大聖堂。



二つの塔を持つゴシックの大聖堂だが、正面からの写真撮り忘れ。
内部は、列柱が並ぶ高いリブヴォールト天井。


聖堂内は、数々のステンドグラスに彩られていて、その数1200にも上るという。美しさと量が圧巻だった。









高い位置につく窓ガラスは透明で、そこからも光が補われていた。








その後、タイルで有名なレストランヴィンセントの前を通りかかる。
まだ、歩き始めたばかりなので、ご飯するには早いなあと思いつつ、
お店の方に、中を見せてもらってよいか?
と尋ねると、もちろん!どうぞと、ウェルカムな返事を頂けたので
見せて頂く。
ベルギーもフィンランドでも、お店の方は皆寛容で、写真撮影などは喜んで受け入れてくれるのがうれしい。
調理場となってる壁一面のタイル画には牧歌的な風景が描かれている。


なんと天井にも全てタイルが貼られているのだ。



奥の客席も、三方がタイル画に囲まれてる。
天井の真ん中は天窓が入っていて外からの明るい光で、タイルも輝いていた。


タイル好きには、パラダイスのようなお店だなあ。


部屋の四隅に照明がついていて、シーリング装飾もタイルで装飾されている。
本当に美しく、感動。


入口付近も隙間なくタイルが貼られていて、Maison Helman ceramiques d'art
のサインが入っていた。





引き続き町歩きを。



看板に廃材を活用した面白いオブジェ。
デッキブラシやいろんな部品が融合。


ギャルリー・サン・チュベールにやってきた。
1847年に完成したというヨーロッパでも最も古いショッピングアーケードのひとつ。



王室御用達のチョコレート店などが並ぶ。
店構えがどこも可愛くて、ウィンドウショッピングが楽しい。


ここのチョコレートショップなんて、天井の照明がオールステンドグラスで、鏡や建具などもアール・ヌーヴォーの曲線を描いてた。


繊細なベルギーレースのお店も。


ベルギーチョコレートの老舗ノイハウス


アーケードの横道をそれた所にある本屋トロピズムは、世界一美しい本屋といわれる。



元ダンスホールだったという建物の壁面は鏡貼り。



天井や柱の装飾が豪華。





大通りも楽しいが、こんな小路を発見して、ずんずん突き進むのも面白い。


意外に奥が深かったり、小さなお店がいくつかあったり、通り抜けできたりもする。


面格子の中にステンドグラスが潜んでいた。


1897年建築の旧グランド・メゾン・デュ・ブラン。
最盛期には家庭用リネンのお店が入っていたという建物。


タイル貼りの建物で、3階部分の窓と窓の間には、ベルギーのミュシャと呼ばれたアンリ・プリヴァ・リヴモンによるタイル絵が描かれている。


デザイン、色合い共にとても美しい建物。







そして、チェックしていたお店へやって来た。
創業1903年、オルタ設計のレストラン、ファルスタッフ。
お昼のランチセットがあったはずなので、お昼をここで取ることに。
入口の庇が全てマーブル模様のステンドグラスでできていた。





店内は、建具が美しい曲線を描く。


お店は、夜ににぎわうお店なのか?お客さんは、一組だけ。
店内も自由に見せて頂くことができた。


奥の部屋は、ステンドグラス尽くし。
天井にも壁面にも・・眼福・・





折上げステンドグラス?!天井があったり、









入口のそばの、大きな丸窓と控えめなステンドグラスのあるコーナーに
席を陣取った。



ランチセントはサーモンステーキ、ポテト添え。
パン付きで3000円以上。物価の高さの洗礼を受ける。


グランプラスへやって来た。
あいにく小雨がパラついてきて、青空ではなかったのだけど、
重厚な歴史的建造物に囲まれた広場の美しさは圧巻。


15世紀にゴシック・フランボワイヤン様式建てられた市庁舎。





16世紀に建てられた現在市立博物館となっている建物。


グランプラスから移動し、王宮近くへやって来た。
1階がカフェになっているこちらの建物、あれに見えるはモザイクタイルでは?!



写真を撮って見ると、やはりモザイクタイルで描かれたもの。
太陽にフクロウ、ニワトリ、数字が描かれていて、針のようなものが見えるので、時計なんだろうか・・
それにしても遠くから見ると、モザイクとは思えないような仕上がり。


そしてやってきた旧オールドイングランドといわれる1899年に建てられたデパートだった建物。
ほぼ鉄とガラスのみを使い建てられたもので当時では最新の建物だったそう。
現在は楽器博物館として活用されている。





OLD ENGLANDの文字部分はタイルのよう。



華麗なアイアンワークのある六角の塔。
塔に貼られてるエンブレムのようなレリーフもタイルのようだ。


エントランスホールも鉄骨が柱となり、アイアンワークが華麗な手すり


柱の根本から広がる装飾。


床は大理石モザイクで装飾されていた。


アイアンのレリーフがずらりと並ぶアンティークショップのお庭。





こんな壁泉もあった。


煉瓦の壁面にタイルが二か所にあしらわれた建物。



アール・ヌーヴォーの曲線を描く花が素敵な組みタイル。
窓にはステンドグラスが見える。



2階の窓下にも菊?モチーフの組みタイルが貼られていた。
こちらの窓にも1階とよく似たデザインのステンドグラスも


オルタ設計の個人邸。


小さなカフェがあり、その入口や腰壁にランダムにタイルが貼ってあるのを発見。
うわぁ、と喜んでいたら、お店の人に気づかれて、にっこり笑われてしまった。


デルフトタイルらしき手描きのタイルが、貼られてる。


お花や家、風景や壺、人物など、この素朴さがいいなあ。


カラフルなものもあるし、デザインもさまざま。


この波線に囲まれたお花が三列に並んでるタイル、可愛い。



こちらの煉瓦貼りの建物にも、


窓と窓の間にタイルを見つけた。


お店のポーチに貼られた床タイルも素敵だ。



1900年建築の邸宅。
目を惹くスグラフィトやバルコニーのアイアンワーク、
扉のステンドグラスなど見所たくさん。




蝶の羽のような雰囲気をもつスグラフィト装飾。
その下のアーチ部分にもステンドグラスが。


2か所あった扉は幾何学的な文様のステンドグラスが入る。


こちらの扉のステンドグラスもまた違ったデザインに。


ドアノブは、郵便受けと一体となったような不思議デザイン。


1897年、オルタ設計の初公共建築の幼稚園。



入口の庇の持ち送りが美しい曲線を描いていた。


こちらの建物は1909年にワイン輸入業者のワイン倉庫として建てられたもので、2002年以降は、ビジネスセンターとオーガニック市場として活用されている。レストランも入ってるようだった。


ファサードに並ぶのアーチ内には、ぶどうやエンブレムのようなものがスグラフィトで描かれていて、







入口の床にライン状に入れられていたモザイクがギンガムチェックのような
色合いで可愛かった。



ぶどうモチーフのステンドグラスが入口上部のアーチにも。


このワイン倉庫の隣の建物、(病院だったか?)ちらりと見えたタイルを見せてもらった。



きれいに果物が整列する果物屋さん。
この後は、地下鉄で移動して、建物巡りを続行。



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ベルギー&フィンランドの旅2024【アネリーさんのタイルコレクション&ルーベンの町並み他】

2024-06-08 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ヘミクセムの博物館を見学させて頂いた後、アネリーさんご夫妻のご自宅へお招き頂き、コレクションを拝見させて頂くことになっていた。
そのコレクションがただならぬもので、あまりの凄さに感極まる。
とても一度に消化し切れる量ではなく、放心状態に・・・


玄関を入ると、早速タイルに迎えられる。
船がモチーフのマジョリカの組みタイル。
博物館で見たものと色違い。ブラウンがベースのこちらの雰囲気も素敵だなあ。
玄関ホールだけでも、多くのタイルがあちこちにディスプレイされていて目移りしながらも、可愛くカラフルなキッチンを通り抜けてリビングルームへ。
(撮影&SNS了承済み)



リビングルームでまず目を惹いたのは、こちらのディスプレイ。
鳥と自然の風景が美しい、落ち着いた色彩のマジョリカの組みタイル。
gillioto&cieのもの。
下段には、魚をモチーフとしたさまざまなマジョリカタイルが並ぶ。
美しすぎるコーディネイト。


波間に魚が整列するデザインは、なんと面白いのか!
こんなデザイン、初めて見た。
(ビレロイ・ボッホ)


2枚のタイルを合わせて、鯉の間に蓮の花。
(ビレロイ・ボッホ)


こちらのサンゴと魚のマジョリカは、チェコのラコ社のもの。


そして、全面マジョリカタイル貼りのストーブ。
やわらかで透明感のあるミントグリーンが上品。


更に・・ブルーコーデが最高に美しいアール・ヌーヴォーのマジョリカタイルのコーナー。



お隣の部屋には、ドイツの希少なユーゲントシュティールデザインのタイルがずらりと並ぶ。(右のピンクの花のタイルはチェコのラコ社の希少タイル)


デザイン、色合い共にかっこいい~
素敵すぎて、全てが自分のツボに入る。
タイルだけでなく、インテリアのセンスがすばらしくて、本当に素敵なのだ。

しかし、まだまだこれだけではなかった・・
時々、ディスプレイは入れ替えられるとのことで、ストックルームにもご案内頂けた。



ストックルームは、四方をタイルが並べられた棚に囲まれ、何段もある引き出しもいくつかあって、一段、一段、拝見させて頂く。
深いグリーンやブラウンの色彩がヨーロッパならではなマジョリカタイル。


水辺に浮かぶ蓮の花のマジョリカタイルのコレクション。
白鳥も泳いでる。水の色合いが美しい。


アール・ヌーヴォーの曲線を描くお花たち。
引き出し毎にテーマがあるようで、収納兼ディスプレイというのか・・
引き出しを開けてもらう度に、感嘆の雄叫びを上げそうになる。


唯一、見たことのあるデザインのタイルが出てきたが、
この色合わせがまた素晴らしい。


4枚繋げると模様が浮かび上がるマジョリカタイル。


こちらも縦に、横につながるマジョリカの組みタイル。


こんな風に横に三枚一組で、図案が浮かび上がるものもあるんだなあ。
一番下のアール・デコデザインのものも色のバリエーションが豊富。


子供たちの遊びを表したマジョリカタイルも色合い共にめちゃくちゃ可愛い。


縦長の風車や木、ヨット、建物など風景が描かれたものも。
リスのタイルもかわいいな。


落ち着いた色合いのアール・ヌーヴォータイルも好き。


1枚を4分割したデザインのタイルも。

写真はコレクションのほんの一部であり、ほとんどのものが未だ見たことのないタイルばかり。
ヨーロッパのタイルの世界のとんでもない奥深さと広さを
こちらのコレクションを拝見させて頂いただけでもよくわかり、
こんな世界があったのだ~と感動と共に衝撃を受けるばかりだった。


コレクション拝見後は、お茶を頂き、息子さんも交えてルーベンの旧市街へ繰り出す。
こちらの建物、教会とばかり思ったが、なんと市庁舎だそう。



ルーベンはベルギーでもそれほど大きな町ではない、と言われていたが、
建物を見る限り、相当な歴史があり、古い町並みが美しく維持されているように思える。


そして夕飯にレストランへ連れてきて頂いた。
なんと、ちょうどタイル画のある前の席へお通し頂ける。
BFKのサインがあり、Boch freres Keramis製のタイルだそう。



ステーキやビーフシチューなどがおすすめと伺い、
ビーフシチューに。やわらかい塊肉がごろごろ入って美味しかった。
ベルギービールで乾杯!
アネリーさんのご家族は、皆本当に優しくて、私はロクに英語ができないにもかかわらず、分かりやすい英語で話し、理解できているか確認してくださる。


食後は、更に旧市街の町歩きへ。
こちらは、ルーベン大学図書館。
先ほどの市庁舎といい、図書館といい、建物の重厚感が半端ない。
息子さんもこちらの大学へ通われてるとのこと。
すごい大学なのでは?!


タイル好きの私の為に、タイルスポットなどへもご案内頂く。


こちらの建物の窓の上のアーチにも組み絵タイルが見られる。








けしの花?赤い花と実が美しいタイル。



同じくアーチの中にデザイン違いのもの。



こちらはマジョリカタイルで、紫の花の濃淡も美しい。


モザイク風に模様が入ったセメントタイルが敷かれたポーチ。


こちらもポーチのセメントタイル。


タイル貼りの外壁にレリーフタイルがポイント的に貼られていた。



入口周りの両脇につく鳳凰?の羽や尾の優雅なライン。
扉のアイアンワークもいいな。


ブリュッセルでもよく建物の前に見かけたこの鋳物の透かし彫り。
マンホールでもなく、何だろう?と思っていたのだが、
伺ってみると、昔、石炭を直接外から貯蔵庫へ入れるための入口だったとか。


よく玄関前にガラスブロックも見かけたこともあったのだが、昔は、使用人を地下に住まわせていたとのこと。キッチンも地下にあったという。


他にも、学生の下宿に使われているアパートには、


このようなKのマークのある表示板が建物に付けられているとのこと。
ルーベンは大学が多くあるようなので、この通り一帯は、下宿用のアパートが多かった。


アール・デコっぽい建物も。


渦がモチーフの装飾。





最後に駅前でのお茶もとても楽しいひとときだった。
知り合って半日という短い時間だったけど、あたたかいご家族にすっかり癒されてしまい、最後はお別れするのも辛いほどに。
素晴らしいタイルコレクションに出会えたことも奇跡だけど、
この素敵なご家族に出会えたことも奇跡だなあ。



至れり尽くせりのおもてなしを受けた上に、大事なコレクションの中から
タイルのお土産まで、、タイル研究者マリオ・バック氏の今では書店でも入手できない本も用意してくださっていた。
本当にありがとうございました。



後日、私がお贈りした手作りのタイルも飾って頂いているお写真も送ってくださった。
うれしい~。


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