夏休み最後の旅行に家族と両親で世界遺産の石見銀山へやって来た。
戦国時代から江戸中期にかけて日本最大の銀山として栄えた石見銀山。
17世紀のはじめには世界の銀の産出量の約1/3が日本銀で占められ、そのほとんどが石見銀山のものだったのだそう。
その石見銀山の中で一般公開されている龍源寺間歩と旧銀山街道の大森地区を散策した。
銀山地区はは車の進入が規制されているので世界遺産センターに車を止め、バスに乗り換え、大森代官所跡バス停から
大森地区を歩いて、龍源寺間歩を目指すことに。
鉱山に隣接して栄えた町、大森は武家や商家の旧宅、社寺などが点在していて重伝建保存地区にも指定されていて風情のある町並みが続く。
旧大森代官所跡にある石見銀山資料館は明治35年に建てられた元邇摩郡役所だった建物。
市松模様のタイルが貼られたたばこ屋さんのショーウィンドウ。
大正末期から昭和初期にかけて町内にあった5軒の理髪店のうちのひとつ「理容室アラタ」
店内は当時の雰囲気が再現されていて、素敵なアンティークの椅子が。
江戸時代から続く老舗のお菓子処有馬光栄堂へ、げたのはという黒糖のお菓子が有名だそうだけど、
その横にあった大豆入りの銀山飴が美味しかったのでそっちを購入。
古いたばこ屋さんのかわいいショーウィンドウ。
ショーウィンドウの足元には色合いがきれいなタイルも残されていた。
狭い土地で鉱山を営むために普通の城下町とは異なって、武家や商家が入り混じって建つ町並みが見られる。
これから龍源寺間歩までは片道50分ほどの道のりがあるので、こちらの「群言堂」にてお昼ご飯を食べて行くことに。
こちらのお店の詳細は別記事にて。
コカコーラの自販機も美観を損なわぬように?美しくコーティングされてる・・
こちらは明治23年に建てられた旧大森区裁判所。
現在は町並み交流センターとなっている。
この日は地元の方たち?が流しそうめん大会をしていてにぎやかだった。
鳩の見張り?!
塀の瓦の上に見かけたかわいい鳩
ここは石見銀山の中にある唯一の小学校太田市立大森小学校。
全校生徒は現在16人だとか。
行き違いになったガイドさんが教えてくれた。
のどかな風景の中、ひたすら歩き続ける・・
この辺りは山手とはいえ盆地だからかやたらと暑く、容赦なく照りつける太陽にみなぐったり気味に;
龍源寺間歩までは歩き以外ではレンタサイクルや環境に配慮したベロタクシーなどで行くこともできる。
レンタサイクルの人も行きの坂道はキツそうだった・・
汗、ダラダラでやっとたどり着いた龍源寺間歩の入り口。
入り口からは白い冷気が出ている~
一歩中へ足を踏み入れたとたん、強烈な寒さが押し寄せてきた間歩の内部。
龍源寺間歩は全長600m、見学できるのはそのうちの156m。
これら全て人力の手掘りで掘ったというのが驚異的・・
想像通り当時は相当過酷な職場だったそうで、鉱山で働く工夫は30歳まで生きられたらお祝いした、というくらい
平均寿命が短かったそう。
その分福利厚生はしっかりしてたのだとか。
こちらで採掘された銀は灰吹法といわれ、鉛と銀を一緒に加熱し結合させ、その混合物を加熱して鉛だけを灰に吸収させて
銀を採り出すという方法で精錬されていたそう。
寒~い間歩内でクールダウンした後、もと来た道戻り、石見銀山を後にした。