仁風閣を急ぎ足で見終えた私たちは、ランチ予約時間が迫るたくみ割烹店へ
ここから駐車場へ戻って車で移動して、再び駐車場探して・・となると直で歩きで向かった方がロスタイム少ない上、
チェックポイントの建築も見て回れるのでは?と判断下し、駆け足でたくみ割烹へ向かった。
途中にチェックしたわらべ館。
昭和5年に建築された鳥取県立図書館の外観を保存、復元した建物。
現在は童謡・唱歌とおもちゃの博物館、わらべ館として利用されている。
風格のある塔屋が印象的。中へ入る間もなく、通り過ぎながら写真を撮る。
昭和6年建築の五臓圓ビル
江戸時代から続く薬種商森下家の先代が施工させたものだそう。
当時は城下町一番の繁華街のランドマーク的な存在だったという。
外壁には1枚1枚手作りで復元されたという複雑な色合いのスクラッチタイルが貼られている。
館内へ足を踏み入れると大理石の豪華な手すりの階段が3階まで続いていた。
1階は薬局、2階にはカフェやギャラリー、3階には鳥取大学のまちなか工房などが入っている。
階段手すりのに入れられた透かし彫りはイカリのマークかと思いきや、
薬種商森下家の「森下」の文字と「三心五臓」を図案化したものだそう。
たくみ割烹店へ到着。
左は鳥取民藝美術館、お隣はたくみ工芸店で、その隣がたくみ割烹店の建物。
柳宗悦が提唱した民芸に共鳴した町医師、吉田璋也によって、建てられたもので
民藝を見て、買って、使える、という三拍子揃ったスポット。
たくみ割烹店は前回鳥取へ家族で来た時、飛び込みでやってきたら貸切で入れず、
この度、ようやくリベンジを果たせた。
1階の店内
予約したので2階の個室だったけど、民藝の器などが飾られてるこの空間での食事もよかったなあ。
2階へ
木製のスイッチプレートのデザインがかわいい。
個室の障子の取っ手は硯型?!
ランチはいろいろ付いてた、たくみ定食だったか?にした。
鳥取産民藝の器でコーディネイトされてるのがうれしい。
食後にコーヒー、フルーツ付。
そこそこゆっくり食事を満喫した後、お隣のたくみ工芸店をひやかし、民藝美術館へ。
企画展では「吉田璋也の新作民藝」が行われていて、吉田医院の診察室の再現や家具や木工品などが見れた。
向いは旧吉田医院。
吉田璋也が昭和27年に鳥取火災で焼失した医院を再建した建物。
内部特別公開もたまにイベントでされてるようだけど、この日は残念ながら見れなかった。
最後に訪れたのは昭和30年頃に建築されたという円形の病院、旧横田胃腸科外科医院。
こちらの旧医院では現在、鳥取大学地域学部主催のアート・プロジェクト「ホスピティル」という催しが行われていて、
1階ではアーティストの滞在制作が公開されていた。
滞在制作なだけあり、まさに作りかけ?のものが所狭しと広がる1階。
2階へ上がる
2階3階は元病室 中心部分には円形の部屋、それを取り囲む廊下、廊下から放射状に細かく部屋が分かれている。
2階にはセルフのカフェ、そして図書室もオープンしてた。
扇状に造られた手洗い場。
図書室
病室の名残のベッドが置かれた部屋も。
円形病院を出た後は、タクがなかなかつかまらないまま結局歩いて駐車場へ戻り、
最後に一軒、車で立ち寄った大正9年建築の鳥取高等農林学校。
ここからは一路、米子空港へ。時間も差し迫る中の長距離運転、ほんとにお疲れさまでした。
駆け足での建築巡り三昧のハードな二日間、思う存分巡れて楽しかった~
ご一緒していただいたみなさん、ありがとうございました!