m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

名古屋日帰り【一宮・Re-TAil&個展「SONG OF BIRDS」他】

2025-01-28 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

名古屋市役所本庁舎ツアーを終えた後は、一宮へやって来た。
日本最大の毛織物産地で知られる尾州、一宮に1933年に建築された
尾西織物同業組合事務所だったという尾西繊維協会ビルへ。
7年前に訪れた時には、外観しか見れなかったが、
2016年にリノベーションされたそうで、おすすめと伺ったのでやって来た。
現在は「Re-TAil」という繊維やデザイン関係のテナントやギャラリー、カフェなどが入る複合ビルとして活用されている。



スクラッチタイルの外壁に、白い隅石が映える。
アーチ窓の間には、ヘリンボーン状に貼られたタイルがアクセントに。



外壁のスクラッチタイル。



スクラッチタイルがはがれて、ちょっと似た感じの型押しタイルで補修されたと思われる部分。


ヘリンボーン状に貼られたタイル。
型押しタイルだけど、網代に編んだやわらかな質感のものに見える。



入口はアイアンワークの扉や面格子が入っていて、






門を入ると、床面には、布目タイルが貼られてた。
踏みしめられてやや色あせた感じ。


エントランスホールには、無釉モザイクタイルが市松模様に貼られていて、その周囲は、違った色味のタイルで縁取りされていた。







1階には、テキスタイルを扱うショップも。
レンタルスペースでは、イベントも開催中だった。


ミシンを扱うお店もあり、予約制で、試し縫いや時間貸しも可能。


2階には、創業1850年、老舗のテーラーが入っていたり、
カフェもあったが、満席との看板。



3階には、広い講堂のような部屋があり、布が山のように積まれてた。



重厚な雰囲気の舞台も残されていた。




舞台に彫られた装飾。



天井には、シーリングファン

建物は、建築当時の状態がよく残されている感じで、建物にちなんだ繊維関係の店舗もいくつか入り、いい感じに活用されているようだった。



リテイルビルを出て、少し街歩き。
きれいなタイルを見つけた。
ブルーと紫、茶色混じりの窯変が美しい。


おもしろい街灯が。
人の形をしてる?!


商店街を歩く。


シャッターが閉まってるお店もちらほらあるが、看板がかわいい。



前も写真を撮った覚えある、、



そしてもう一つ見ておきたかった丸八株式会社の建物。
こちらの会社は織物卸業を営む会社。



まるで型押しタイルの見本帖のように様々な二丁掛け型押しタイルが貼られてる。


さまざまなタイルが貼られた壁面を遠目で見ていると、織物のようにも見える。


縦横ラインのものや石目のついたもの、


凹凸のあるものや、スクラッチタイル風にわらびを出したもの・・


布目もあり、色合いもさまざま。



型押しのないフラットな二丁掛タイルの貼られたコーナーも。
一軒で、ありとあらゆる型押しタイルを見れる神スポット。


一宮を後にし、この日のもう一つの目的地へ。
杉江製陶所タイル見本室プロジェクトでご一緒した髙木さんが、ちょうど名古屋で個展をされているというので、会場へ向かった。


最寄の久屋大通駅で降りる。
素敵なモザイクタイル壁画が目に飛び込んできた。


シャボン玉を吹く子供。
ひまわり畑だろうか?ひまわりとシャボン玉が一体となったきれいな作品。



モザイクタイルの背景が、ピンクからえんじ、紫までのグラデーションが美しい。






展示会場の「スペースプリズム」へやってきた。
タイトルは「SONG OF BIRDS」


会場の白い壁面に、色とりどりの千鳥が舞う。



真っ黒な明烏が飛び交う壁面


明るい未来を思わせるような色とりどりの千鳥が舞う壁面。

千鳥に交じってペンギン発見。


こ、これは、鳩サブレー?!



私は、このうっすらピンクに見える千鳥をお持ち帰りした。
展示は、翌日が最終日だったので、鳥たちは、だいぶ減った後のようだったけど、久しぶりにお会いした髙木さんと作品や陶芸のお話ができ、ゆっくり楽しませて頂けた。


この後は、高木さんもご一緒に、ウィンク愛知地下一階にある「ジート」いうウクライナ料理店でLindenさんと合流。


ウクライナ料理おすすめセットを頼む。
ウクライナ料理、初めて食べたが、とても美味しかった。
特に、ニシンが、酢漬けのビーツに巻き込まれたシューバサラダが超美味で見た目もきれいだった。
ボルシチは、ロシア料理かとばかり思っていたが、
ウクライナが発祥なのだそう。



キーウ・チキンカツレツもウクライナ伝統的料理で、バターとハーブを鶏肉で包み込み揚げたもの。中に味付けがされていて、レモンを絞って食べるとさっぱり美味しかった。
お腹いっぱいで満足。
久々、杉江製陶所タイル見本室プロジェクトメンバーのお二人にもお会いできてよかった。


地下街で見つけたタイル壁。


ふっくらクッションのようなやわらかさを感じるタイル。


こちらは、キラキラしたガラスモザイクで七宝繋ぎ文が表されていてきれい。

そして、私は、夜行バスの時間までにお風呂屋さんへ。
名古屋駅近くの金時湯は、徒歩圏内で行けるので重宝する。

時間調整の為、閉店までゆっくりしていたら、店主さんが、番台に座らせてくれたり、
写真を撮らせてくれたり、


男湯の浴室前のモザイクタイル。


モザイクタイルの洗面台。

この日も、早朝から晩まで名古屋をフルコースで満喫できて満足し、帰途についた。


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名古屋日帰り【タイルの宝庫・名古屋市役所本庁舎見学ツアー】

2025-01-25 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

午前中の予定をこなし、やって来た名古屋市役所本庁舎。
1933年、一般公募から採用された平林金吾設計により建築。
名古屋城との調和を図り、時計塔には和風の屋根瓦が乗った和洋折衷の外観
のデザインが考えられたという。






受付を済ませ、ツアー開始。



1階の大理石に包まれた中央階段。
階段手摺などに使用されているのは、山口県産の小桜という大理石だそうで、
国会議事堂で使用した残りのものが使われているとか。


階段ホールで目を惹くのは、手摺の上に乗った陶製の照明。
小森忍による作品で、花文様の透かし彫りの中から緑色の明かりが漏れている。
三彩のような色合いの釉薬が、流し掛けされて、それらが複雑に交じり合ってとても良い風合い。


各階に設置されている照明器具は、少しずつ釉薬のかかり具合も違っている。
緑の明かりによく合うなあ。


階段上から見ると、上部も透かし彫りが施されていて、とても豪華だ。



流し掛けされた釉薬が、裏側で溜まってる様子。


吹き抜けの階段ホールを下から見上げる。



階段下のスペースには、御休憩室。



北側、東側の廊下は、明るめのベージュ色の布目タイルが貼られていた。




廊下には郵便のシューターも。
シューター周りのタイルは、少し赤みを帯びたもの。



2階中央廊下は、濃紺とちょっと渋めの金色のタイル。


議場前壁面には、華やかなタイル貼りのコーナーが設けられていた。


色とりどりのタイルが貼られた黒い大理石に囲まれたコーナー。
黒い大理石が、内に貼られたタイルを引き立てている。



タイルは、一枚一枚、見たことのないような風合いの窯変が現れていて、
それぞれがとても複雑な表情。


藍色やえんじなどの深い色合いの中に、鮮やかなライトブルーやオレンジなどが所々に現れていて、何これ?!状態・・


なんと魅惑的な風合いなんだろうか~





うっすら布目が見えてるものもあるが、
ほとんどが布目が隠れてしまうくらい、たっぷりと釉薬が掛かっている
ようだ。




いつまででも眺めていたくなるような魅惑のタイルたち。





2階の中央廊下沿いには、外にテラスのようなスペースも設けられていた。
建築当初はパーゴラが付いていたそうだが、
現在は老朽化の為取り払われ、その名残の庇がいくつか残る。


布目タイルの貼られた階段ホール。


2階、3階にある議場。
円形の議場は、全国的にも珍しいのだそう。


格天井の中央部は、ステンドグラスに。



こちらは市長室。
天井飾りなどは、そのままだがシャンデリアは新しいものに変えられている。




柱のやハンチの装飾。




こちらは4階の貴賓室。
海外からの賓客などをお迎えする部屋。


大理石のマントルピース。
東山魁夷の絵がマントルピースの上に掛けられてる。


シャンデリアの傘も大理石。
戦時中、貴賓室は、金属供出されなかったのだそうで、
シャンデリアやヒーターのグリルなど金属製のものが多く残されていた。


ハンチには、雲のようなデザインの装飾。




大理石の壁かけ時計も。
金属製の飾りもおもしろい。


洋風ぽい装飾の中に、五三の桐をモチーフとした文様があちらこちらに使われていた。


ヒーターの装飾グリル。
マントルピースのグリルにも、同じくデザインされていた。


そして、貴賓副室を挟んで、貴賓化粧室が設けられている。
扉が開くと、一面のブルーのタイルが目に飛び込んできて、
うおーーっと歓声を上げたくなった。
広々とした化粧室は、床面も、壁面も美しい光沢のあるブルーのタイルが
一面に貼り巡らされている。




うっすらと布目の見えるタイルは、ぬめっとした艶やかさがあって、
美しい~~







洗面台上の、三段ラックは、大理石の造り付け。


洗面の壁を挟んで向こう側には、トイレも。
なんと贅沢なトイレなのだろうか・・


貴賓化粧室のタイルも小森忍が手掛けたもの。
議場前のタイルとはまた雰囲気が違っているが、こちらもブルーの濃淡がつけられていて、味わい深い・・


階段ホールのアーチ。
手摺に嵌められた金属は、金属供出時に全て取り去られ、
新しい、シンプルなものが入れられている。



上から階段の吹き抜けを見下ろす。


階段や、ホール付近の各フロアには、ベージュ系の布目タイルが貼られていた。


屋上へも案内して頂く。
広い屋上の床面は、クリンカータイルが敷き詰められている。


ここのクリンカータイルは、中央部分がほんのり赤みを帯びているな?!
とてもきれい。


屋上から見た時計台。


屋上から見た城郭風の屋根部分。
銅板貼りの屋根の天辺には鯱が、屋根の軒下には、鬼面が建物周りにぐるりと貼り付く。




防空迷彩の為、壁面をコールタールで黒く塗った部分も残されていた。




屋上から望む名古屋城。
この日はとてもいい天気で、背景の山並みまで、こんなにはっきり見えることは、あまりないとのことで、きれいだった〜



最後に、トートバッグ、缶バッジ、付箋メモまでお土産に頂く。
市主催の無料ツアーだったが至れり尽せりで、大満足。
念願だったタイル三昧の名古屋市役所本庁舎をじっくり楽しめた。
この後は、一宮へ。



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名古屋日帰り【パスカル青山&瑞泉寺の敷瓦】

2025-01-23 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】
先週末は、タイルが見たいと思いつつなかなか行けてなかった名古屋市役所本庁舎の見学ツアーに当選し、名古屋日帰り。
どうせなら、丸一日動きたく、夜行バスでの車中泊2泊、現地0泊の強行軍を決行。
いつも思うが夜行バスというのは、なんと時間を有効に使うことができる乗り物なのだろう。寝てる間に移動できる上に、朝一から活動できるなんて・・




6時前に名古屋に到着。
1時予約の名古屋市庁舎の時間まで、たっぷり時間があるので3つの予定を詰め込んでいた。
まずやって来たのは、鳴海にある喫茶店「パスカル青山」。
今年、閉店するというのを聞き、行っておきたいと・・更にお店は7時開店と好都合。
外観から緑のテント使いがとても素敵。


「いらっしゃいませ」のマットに導かれて店内へ。
入口床のタイルが渦のような、波のような感じで可愛い。



入口横の、元ショーウィンドウらしきところの丸モザイクタイル。


店内に入ると、アーチの柱の間から目に飛び込んでくる太陽をモチーフにしたクッション壁。



うおおぉ、素敵だ。
店内の緑のソファとこの太陽の色合いが最高にマッチしている。



ママさんのご主人がデザインされたというお店は、隅々までその素敵なセンスが宿っていて、
ママさんは、ご主人が作ってくれたからこそ今までこの喫茶店を守ってくることができたと言われていた。
残念ながら今年いっぱいで閉店されるとのこと。



店内をゆるく区切るようなこのアーチが良い仕事してる。


ママさんは、お客さんがあまりいないうちに、写真を撮ってあげる。と言ってくださり、
ここに、座って!と言われるがままに何パターンか写真を撮ってくださった。
週末になると、ブログなどをされてるお客さんが多く来店されるそうで、
そんな私のような一見客に対しても細やかな気配りがうれしい。



照明もいいなあ。



どこを撮っても絵になる店内。




中央のシャンデリア。



カウンター上に下がる照明。






太陽と向かいのクッション壁には、ブローチのような装飾が埋め込まれてる。


ほとんどの飾りは、中央のキラキラしたガラスが取れていたけど、
唯一残っていたもの。こちらもさりげなくソファの色と同じグリーンだった。



モーニングは、どのドリンクでも選択可で、ドリンク代で、トーストとゆで卵がついてくる。
バナナジュースと小倉トーストにした。
パンは厚切りで、食べ応え十分。
自家製バナナジュースも美味しかった。


お手洗いの扉。


お手洗いに貼られていたタイルもかわいい。

お近くでお店をされている常連さんとのお話にも加わらせて頂いて、
短い時間の滞在だったが、あたたかい気持ちになって、お店を後にした。




パスカル青山から歩くこと約20分。
次なる目的地、瑞泉寺へやって来た。
こちらで、今回偶然にも名古屋市庁舎の見学が一緒だと判明したLindenさんと合流。


こちら、瑞泉寺は、1396年に建立された曹洞宗のお寺で、
1867年に建てられた坐禅堂の中には、敷瓦が敷かれているという。
モザミューの「敷瓦の世界」展でも紹介されていたスポット。
通常非公開のようだが、事前にお断りを入れて拝見させて頂けた。




本堂の左にあった坐禅堂。


中へ入ると、ベッドのような畳敷きの坐禅スペースの前には、ずらりと敷かれた敷瓦。
通常の向きから45度角度を付けて貼り合わせる、四半張りで貼られたもの。


これだけの広々とした床一面に貼られた敷瓦は、初めて見たかも。
織部、黄瀬戸、飴、鉄赤(赤天目?)チタンと五種類くらいの釉薬が使われているようだけど、渋い色味ながら、所々に入れられたチタンの白が効いていて
華やか。



27cm四方の敷瓦は、やや膨らんだものや、反ったものなどが入り混じり、
一つとして同じものはない手作りの風合いが良い。



坐禅スペースは、一人畳一畳あるようで、それぞれ物入もついていて、
ここで寝泊まりできるようになってたのだろうか。
今は、こちらの坐禅堂は使用されていないとのこと。















四半張りなので、端は必ず三角形の形状の敷瓦が必要。
端だけでなく、所々、三角形の敷瓦が貼られてた。


中には、無釉のものも2、3枚あった。
美しい敷瓦の洪水?!を浴び、エネルギーをチャージした後は、東山動植物園へ向かった。


東山動物園駅構内には、以前、多治見の丸万商会さんで見せてもらった可愛いお花と葉っぱのタイルが広範囲に貼られてた。





動物園駅なので、動物のタイルを期待したいが、
この安っぽい合成感ありありな写真がちょっと残念・・



ただ、駅を出たところで、コアラの親子のモザイクタイルに出会った。


そして東山動物園内には、クマの親子の陶壁画。
背景は小口タイルが並べられ、クマの親子は、焼き締めのタイルのパーツでできているようだ。



引っ掻いたような模様で毛並みが表されている。
釉薬が掛かってないので、やや汚れが目立ってた。



背景の小口タイル。


そして、しろくまの陶壁画も!
周りのモルタル造形?で表された氷山と一体化していて、
すごくいい感じ。



シロクマは、白からベージュのグラデーションで釉薬がかかっていて、
周囲の氷山も雰囲気出てる。



上部の背景が一番タイルらしい?タイル。
数種類のラインの入った型押し模様の、厚みが様々なタイル。



こんな動物のレリーフの入った陶製の噴水もあった。



ぽかぽかした日差しに、日なたぼっこするアシカたち
この後、東山動物園の目玉のコアラは見ておくつもりだったのに、うっかり失念;


そして植物園へやって来た。
重要文化財の東山植物園温室前館は、1936年竣工の現存する日本最古の公共温室。
イギリスの王立植物園キューガーデン「バームハウス」がモデルになったといわれ、「東洋一の水晶宮」と呼ばれていたという。


鉄とガラスでできた美しい温室は、ほんとにガラスの宮殿のようだなあ。


温室の入口は、モザイクタイルが敷き詰められていて、


一歩中へ入ると、温室内の床面はクリンカータイル貼り。
湿気と水気が多い温室なので、滑り止め付きクリンカータイルは必須。
チョコレート風デザインのこのクリンカータイルは、Lindenさん調べにより、
伊奈製陶のものだとか。



温室の鉄骨の柱などの錆びや耐震不足の部分は、
1937年の開園当時の姿に補修されたそう。






あたたかな温室で、ブーゲンビリアの花が咲き乱れる。




そして、こんな可愛いモザイクタイル壁も。
色といい、お花の感じも素朴でレトロ。







奥のサボテン室


サボテン室に転がってたオブジェのようなマカロニ状の陶器、
Lindenさん調べにより、常滑造形集団が制作した期間限定のアートの残骸だとのことで、写真を見せて頂いたが、確かにこのニョロニョロが大量に使われていた。
植物園の裏山にもっとあるはずだ、と力説されていたが・・


前室に戻ってきて、東花卉室。
こちらは、池をあしらった庭園風の造りになっていて、



こんなマントルピースのような花台があったり、


居間を兼ねた温室のようなつくりに。


クワトロフォイル型のモザイクタイル貼りの小さな池のようなスペースも。
水は張られてなかったが。


これは、ベルガモットらしい。紅茶のアール・グレイの香付けの、、
初めて見た。


温室を出て、出口へ向かう。
この石のプランターは、脚にはライオンのような動物、プランター表面には、
人と動物の姿のレリーフが刻まれてた。
開園当時のものだろうか?!二つ並んでた。



合掌造りの家を見て、植物園から撤退。


















お昼は、こちら星が丘製麺所へ。


おしゃれなきしめん屋さんで、ビャンビャン麵か?というほどの太い
きしめんが出てきた。
すだちうどんがさっぱりと美味しかった。

この後は、名古屋市役所本庁舎の見学ツアーへ向かった。



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寿山(丸仙化学工業所)見学

2024-04-07 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

丸万商会さんを経て、平田会長さんにご案内されたのは、126年の歴史のある会社、寿山(丸仙化学工業所)さん。
社長さんにお出迎え頂いた。
事務所前には様々なタイルのサンプルがあり、


サンプルの中には、布目タイルもあるではないか。
お話をお伺いすると、なんと泰山タイルの下請けもされていたという。
もしや、あの立命館大学の布目タイルも・・?
とお聞きすると、作ってました。と、しかもあのいくつもある校舎
の8割方を下請けで作られていたとのこと。
ええっ!ここで作られていたの~~~?!
あの大量のタイルは、どこで作られていたんだろうか?と常々疑問に思っていたのだが、
会長さんに、何の前フリもなく連れてこられたこちらの会社が
泰山タイルの下請けをされていて、しかも立命館大学のタイルを作っていたなんて・・なんというお導き?!
泰山タイルだけでなく、大仏タイルも作られていたのだそうで、、
すごい会社にやって来たようだ。
現在も、湿式の押出し成型により、人の手の加わるタイルづくりをされているそう。



実際の立命館大学の布目タイルのサンプル。
紫がかった赤茶色の上品な色合い、「赤失透」
これだ~!


工場も見学されますか?と聞かれ、
もちろん!
と、案内して頂くことに。
寿山(丸仙化学工業所)さんでは、土づくりから自社で一貫生産をされている。


岐阜県美濃地方の粘土を中心に、岡山県の陶石などをブレンド、こちらにあるようなリサイクル品も交え、14種類もの原料を混ぜ合わせ、オリジナルの土を作られているという。
やきものの色合いは、釉薬だけでなく、土と釉薬の相互の作用により決まるということ、その為土づくりが大切であることを知る。



こちらは、原料を細かく挽くフレッドミル。


布目タイルは、粘土とドンゴロスの布をサンドして、ローラーで
圧力を加えて作られているそう。


押出し成型の為の様々な金型。


製品が押出され、カットされているところ。


完成品、釉掛け前、乾燥前。


乾燥後、釉掛けされた後は、一枚一枚、手作業でこちらのさやに入れられ、


トンネル窯で38時間かけて焼成される。



出来上がった製品たち。



表には、試行錯誤されながら開発中のタイルがずらりと並ぶ。


見たことのないような表情のタイルも。


現在販売中の布目タイルとスクラッチタイルのバリエーション。



こちらは、縁を手でちぎって風合いを出されたという商品。
土の質感や手作りの風合いも良いなあ。


さまざまなサンプルが貼られた壁面。



昔作られていたという印花で模様をつけたおもしろいデザインのタイルも



世界的な高級ブランドの店舗に使用される立体感のあるタイルは
湿式の押出し成型でしか実現できない複雑な形。
半円状のめくれ上がった部分はすこしずつ角度が違うため、それぞれに金型が必要なのだとか。



こちらも高級ブランドロエベの店舗用の試作品。
色に対して妥協しないブランド側に応えていく苦労も。



事務所兼ギャラリー。
タイルだけでなく、器も製造販売されている。


床のタイルも素敵だった。





展示のボーダータイルは、どれも好きな雰囲気。


泰山製陶所のタイル見本も。


泰山製陶所のカタログなども見せて頂いた。
右端には、喫茶フランソアと同じデザインの八芒星のタイルも。


社長さんの古いタイルのコレクション。
この窪みのあるタイルは、何度か見かけたことある。







こちらのタイル壁の塊は、京都の和菓子店、大極殿本舗本店のタイル。
手の込んだ覆輪目地が入れられている。
こちらのタイルの復元も手掛けられたという。



復元されたタイルのサンプル。


そばにあった旧小学校の校舎を曳家で敷地内に移築した建物は、



今後ギャラリーとして整えられるそう。


お手洗いのタイルが、これまた素敵だった。
腰壁のボーダータイルと床のタイルの色味が美しく、


上部はオフホワイトの布目タイル。



女子トイレは色違いのグリーンが基調に。

一通り見学させて頂き、寿山さんのものづくりへのこだわりや情熱を感じ、
このように今でも手仕事を大事にしたものづくりをされている会社があるのだということを知って感激した。
この後は、寿山の社長さんに多治見駅まで車で送り届けて頂き、
無事帰途へつくことができた。

タイル三昧の一日、各所で貴重なお話をお伺いすることができて、実り多き一日だった。


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多治見・丸万商会さんのショールームへ

2024-04-07 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

モザミューを後にし、平田元会長に連れてきて頂いたのは、丸万商会さん。
ショールームの入口付近には、レトロな好みのタイルが貼られていた。素敵〜


ショールームの中には、これまた違ったパターンのレトロタイルが数種類床に貼り巡らされている。


これらのタイルは、現在は作られていないものだそうだが、
昔、海外輸出用に製造されていたものだそう。


現在は、ショールームとして使われているお部屋は、以前は、事務所として使われていたという。


丸万商会さんでは、新たなタイルのデザインの開発や、海外へ向けての輸出もされている。
現在販売されているタイルも素敵なのだが、


目が釘付けになってしまったのは、昔、海外輸出向けに作られていたというタイル見本。


渋い色味のラインナップが並ぶ。


わあ~これも素敵。
可愛いデザインに渋い色味、というのが超自分好み。


こちらも色のラインナップはさまざま。
でもどれもシックな色味で、今もあれば、人気が出そうに思うのだけど・・
現代の主流はミニマムでシンプルなインテリアなので、
こういった重みのあるデザインのものは一般ウケはしないのだとか。



海外輸出用とは伺ったが、レトロな喫茶店などの床などに貼られていそうなデザインだなあ。





細かいパーツなこのタイルも可愛い。







輸出用のタイル、どれもこれも好みのタイルばかりだった。


こちらは、現在作られているタイルの中で、最も気になったもの。
一枚のタイルで、釉薬が何色か掛け分けられている。
その掛け分けラインがまちまちなのと、土の質感に温かみがあり、手作り感があっていいなあと・・


こちらは色違い。


オリジナルのマジョリカタイルも。
左から柊、葵、ポインセチアをデザインしたものだとか。
こちらのタイルは、ハンドメイドで、職人さんが一枚一枚手作業で色を塗り分けされて作られている。


台湾やシンガポールでは、昔のマジョリカタイルが、ずらりと並べられて用いられているが、日本ではこういったポイント使いの方が受け入れられそう。


輸出向けでは、海外ではプールを持つ人が多く、プール向けのタイルとして、ブルーが基調の素敵なタイルが多かった。



ショールームを出て、外回りにも貼られているタイル。
グリーンと葉っぱのデザインがさわやか。


葉っぱのタイルの中に、お花がいくつか加わることで、ガラッと雰囲気が変わった。



お手洗いを借りると、トイレの壁面に貼られていたタイルも味わいがあって素敵だった。
こちらもカタログに掲載されていたので、現在も販売されているもののよう。

この後は、社長さんに、次なる目的地の寿山(丸仙化学工業所)さんまで
車でお送りして頂けた。









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名古屋&津島&岐阜の旅2023【名古屋・最古のコメダ&中産連ビル&モザイクタイル巡り他】

2023-03-31 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】
犬山から名古屋へやってきた。
名古屋では、まだ見たことなかった中産連ビルへ行こうと高岳駅から向かう途中、
前回閉まっていた日本最古のコメダ珈琲店へリベンジ、お茶することに。


日本で2番目にできたコメダらしいが、
1番目はもうないので、現存する最古のコメダだそう。



レトロな店内。


壁に描かれた壁画。


赤いベルベットのソファに古時計。



壁面の飾りは何を意味してるのか?
と思ったら、漢字で「珈琲」と書いてあるのだとか。


シロノワールで一休み。


休憩後、更に歩く。
ブルーのタイルに覆われた5階建てのスリムなビル。


各階の窓の横に付く面格子が可愛いな。



女子力高いビルだった。


そしてやってきた中産連ビル。
昭和38年坂倉準三設計により、社団法人中部産業連盟の研修施設として建てられた。



改めて見てみると、縦長、横長、正方形の窓がランダムな感じで並んだ窓の配置が面白いなあ。
グリーンのグラデーションのタイルも素敵。
もっと近くで見たかった。


1階の回廊。


深緑混じりの大理石が使われた壁面も。


1階階段ホール。



床に入れられた真鍮のラインが優雅な曲線を描く。


鮮やかなブルーの階段、


つややかな木製の手すり。








1階のカフェ。

う〜ん、タイルが良い色。


その後は、まだ名古屋で見てないモザイク巡りを。
名城大学八事キャンパス、薬学部の体育館棟外壁に設置された矢橋六郎による「薬と生命」


全体を見渡した後は、やはり細部が気になる。色とりどりの大理石、目の覚めるようなブルーのモザイクガラスがきれい。





遠目で見ると、色合いが単調に見える箇所も、寄って見ると、さまざまな色合いのモザイクが使われている。


淡い色合いのモザイクもきれいだなあ。


八事駅のモザイク画。






こちらの、ベンチが一体となったモザイクタイル柱も素敵!
楕円の柱にガラスモザイクがびっしり貼られている。



メロン色のモザイクもきれいだな。


そして最後に名古屋メトロ鶴舞線原駅へ。
長〜い壁面に貼られたモザイクが圧巻。


鳥や木々が見える。森や空の色だろうか、ブルーからグリーン系のモザイクがさわやかで、うっとり。


所々、光沢のあるピースが入っていて、それが効いてる。



透明感のある色彩も素敵。



こうして、1泊2日の名古屋、津島、岐阜の旅は、終了〜
建物とタイル、がっつり楽しめてよかった〜&今頃になったけど記録が終結できてよかった;
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名古屋&津島&岐阜の旅2023【犬山の街並み】

2023-03-31 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

迎賓館サクラヒルズの川上別荘旧後藤別荘を見学した後は、名古屋へ向かう途中に、犬山を通るようだったので、久しぶりに犬山へ立ち寄ることに。
駅近くの孔雀のビル、これはモザイクタイルのようだ。
いきなりスケールの大きいタイル物件。




バラの花をかたどった華麗な面格子発見。



今にも落ちそうな「R」が絶妙な理容院。





そしてまずやって来たのは、レストラン開晴亭。
前回来た時には閉まっていたので、リベンジしたかった。
ちょうど閉店間際の駆け込みで、セーフ。


壁面を飾るこのタイル。
フリーハンドで描いたようなやわらかいラインがいいなあ。


腰壁のタイル。


店内は、お昼をとっくに過ぎ、閉店時間近かったのでだれもおらず。


藤のパーテーションと椅子も素敵。


カニクリームコロッケのランチを。
美味しかった。


食後、街中をぐるりと一周。
やきもの店のショーウィンドウ下のタイル。


ふっくら厚めのクリーム色。


豆腐屋さんのタイル。


ガラスブロックとタイル。


何屋さんだったか?パステル調のモザイクタイルが可愛い入口。



もやっとタイル。

慶長2年創業、荵苳酒 という薬用酒を製造されている小島家の建物。
蔵を改装した味噌カツ丼のお店。


お土産屋さんで活用されてたモザイクタイルのショーケース台。


赤い目地に白いレリーフタイルが映える。


ベンガラ色の赤い壁、旧遊郭らしき一画も。


扇形の透かし彫りが入ったうっすらピンクのコンクリートブロック。


腰壁に細かいえんじ色のモザイクタイル。




玄関脇にグリーンと白の市松模様のタイル。










この後は、駅へ向かい、一路名古屋へ。 
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ワークセンターかじま 杉江製陶所タイルテラス竣工お披露目会

2023-03-28 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

先週末は、常滑のワークセンターかじま
杉江製陶所タイルテラス竣工お披露目会のお手伝いへ行ってきた。
杉江製陶所見本室タイルの解体が決まり、初の見学会が開催されてから約1年。
クラウドファンディングに始まり、さまざまな交渉事、複雑な手続き等、
加藤さんをはじめ、実行委員の皆様の超絶なる実行力、支援者の皆様のおかげで、ベストな形で保存することができて、本当に感謝!


除幕式で、徐々に姿を現すタイルテラス。


今後は、こちらのワークセンターかじまにて、誰もが目にすることができ、テラスとしても活用されるという、最も良い形での保存がすばらしい〜
竣工式後は、にざまつ散歩道店特設会場にて、グッズ販売やフロッタージュワークショップのお店番を。
かじまにタイルテラスを見に来られたお客様などが、時折立ち寄ってくださった。

木版画の晴三さん×杉江社長コラボデザイン手ぬぐい二種、Lindenさんデザインのクリンカータイル手ぬぐい。

Lindenさんによるニューデザインの絵葉書いろいろ

杉江製陶所で発掘された、クリンカータイルをはじめとする様々なタイルを使った
誰もが夢中になれるフロッタージュコーナー。

この他、加藤さんのスライドトークなども行われ、2日間、まったりと無事終了。



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名古屋&津島&岐阜の旅2023【迎賓館サクラヒルズ•旧後藤別荘】

2023-03-24 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

萬松園と同じ敷地内、サクラヒルズ創寫舘に建てられているのは、旧後藤別荘。
日本で初めて毛織業を始めた後藤恕作の別荘で、木曽川の下流にあったものを
移築し、リノベーションしたもの。

赤煉瓦造りの外観に瓦屋根が乗り、唐破風の車寄せがつく、ちょっと不思議な和洋折衷風。


エントランスホールは、格天井、同じく格子の装飾や窓ガラス、擬宝珠のような階段親柱など和風の造り。



玄関入って右手の部屋は、折上げ格天井に寄木貼りの床、壁に描かれた桜が華やか。桜は後から描かれたものだそうだが、結婚式場の雰囲気にぴったり。


お部屋の入口にもこんな唐破風が乗っている。
螺鈿の装飾が細かく入り、


入口両サイドには、瓢箪や扇子などの細かい象嵌細工が可愛い。





格子が細かい格天井。



3Dに見える寄木貼りの床。


2階への階段は一部鏡貼り。


アンティークの家具調度品も雰囲気にぴったり。





各部屋天井装飾が異なり、



1階のホールはヴォールト天井の縦長の広いホールに。
新しい部材で復元された箇所もあるだろうけど、新旧が馴染み、アンティーク家具と共にセンスのよいリノベーションで楽しめた。

萬松園と併せて、和洋どちらも写真映えするスポットが充実してて、結婚式場としても、良いなと思った。



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名古屋&津島&岐阜の旅2023【迎賓館サクラヒルズ川上別荘(萬松園)見学

2023-03-23 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

岐阜の続き・・今回の旅のもう一つのメインは、岐阜の「迎賓館サクラヒルズ川上別荘」萬松園の見学ツアー。
萬松園は昭和8年、川上貞奴が菩提寺である貞照寺に年三回の参拝時に滞在する為に建てられたという別邸。
貞奴自ら内装に4年かけて完成したというこだわりの26部屋は、細部に渡って趣向が凝らされ、見どころ満載の建物だった
各部屋、解説を聞きながら、案内して頂いた。



茶色く見える建物の屋根瓦は、特注の鋳物製だそう。実物が庭の片隅に置かれてて、触らせてもらったが、ずっしり重く、当時は、今の値段で1枚3万円ほどもしたとか。



「桐の間」は天井も高く、折り上げ天井、桐文様の透かし彫りの入った欄間、
福沢桃介と開発した桃山発電所の風景が描かれた襖絵があり、



三間の広い畳床、壁面は打雲紙貼りが施され、花頭窓も。


源氏香をモチーフとした襖の引手。

「梅枝の間」には杉戸に、中国風の意匠「胡蝶の夢」をテーマにした絵が描かれ、皮付きの赤松、大きな節が現れたこぶしがインパクトのある天井が見られた。





最も興味深かった部屋は、中国風の「藤袴の間」。
ガラス戸に雷文、羅漢竹で氷割れ文様がデザインされ、



金唐紙が使用された引戸や、棚板の裏の見えない部分にも施された網代など、細部にまで、行き届いた細工がされている。



ガラス戸の下部は、蝙蝠の意匠で細かく編み込まれ


天井の網代も渋い。

仏間として使われていた「御法の間」は、天井には天女が描かれ、


襖に金泥で描かれた菩提樹から、



腰壁に描かれた蟻の行列が仏間を回り、菩提樹へ戻る様子は、輪廻転生を表している


こちらのお部屋は船底天井に、大きな欠け円窓があり、絣のようなデザインの竹節の桟が入っている。

そして唯一の洋室のサンルームは、床がタイル貼り。
窓ガラスはひし形のステンドグラス。外の庇も、光が取り込めるよう、
ガラスの庇が使用されている。

床は、つやつやと光沢のある、グレー~黄土色のタイルが貼り巡らされる。


広い風呂場には、木製の浴槽が二つ。床と腰壁にはタイルが使用されていた。

茅葺屋根の民家風の部屋も。


部屋毎に趣向が凝らされた引手いろいろ。

廊下の壁にかかる、鳳凰の彫刻が施された額は、


蓋を開けるとスイッチプレートが隠されているなど、見た目の細やかな配慮がされている。


他では見たことのない金属の板を透かし彫りし、扉の装飾に使用したものも。



4年間かけて、内装を手がけたと言われるだけあり、ひと部屋ひと部屋、細部にまでこだわりが感じられ、とても見応えのある建物だった。





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