m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【マーチャーシュ教会&旧グレシャム宮殿】

2023-07-30 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023
いよいよブダペスト最終日、ちょっとケチケメートへ行きたい欲にも駆られたが
まだ今回ブダペストで見てないところもあるし、プラハへ移動日に無理は禁物
と、ブダペストを楽しむことに。
まずはジョルナイ瓦が使われているマーチャーシュ教会へ向かった。
ブダの丘にある教会へは、ホテルからバスで向かい、最寄り駅からは結構な坂を上ってきたのだが、(もっと近い停留所はあるはず)
更に、この階段・・早朝からなかなかキツイ




上部にアール・デコ風のステンドグラスの入った素敵な扉発見。


この日は、ちょっと小雨模様。
しかし、最終日まで、よくぞ雨が降らないでいてくれた。
旅前に週間天気を見たら、ブダペストまるまる雨だったので、
どうなることかと思っていたけど、自称晴れ女?だけあり、
完全な晴れとまではいかないが、ほぼ曇りにとどまっていてくれてたのが
ほんとにありがたかった。
最終日だし少しくらい濡れてもいいなあ。


高い塔がそびえ立つ、マーチャーシュ教会が見えてきた。



この教会の陶製屋根は、ジョルナイ製のもの。


現在の建物は、14世紀にゴシック様式建てられ、19世に修復したもの。


ジョルナイ製の陶製瓦屋根が、美しく彩りを添えている。



ちょくちょく見かけたハンガリーならではのこの陶製屋根とも、今日でお別れ。
一見同じように見える屋根瓦も、この教会のような六角形もあれば、
鱗状、横長とバリエーションがあって、その瓦で描かれる文様は、
モザイクタイルを並べるようにさまざまなデザインがあって楽しい。
色使いも素敵だ。





27年前に訪れた時にはこの教会で、オルガンコンサートを聴いた記憶がある。
今回は、まだ教会も開いてなく内部も見れずじまいだったが、
外観をじっくり堪能。





正面扉は尖塔アーチが何重にも重なり、


アーチ内にはレリーフとレースのような装飾。


アイアンのヒンジも凝っていて美しい。


ヒンジは扉毎に、デザインが違う。




お花模様が可愛い。


入口上部は細やかな石のトレーサリーが華やか。


満開の花束のようなデザイン。







マーチャーシュ教会の後方には、ブダペストの観光名所でもある
漁夫の砦、眼下にはドナウ川が流れ、対岸のペスト地区が一望できる。





対岸には、今回は行けなかった国会議事堂の堂々とした姿。







スグラフィトだろうか?
インパクトのある壁面のあるカフェ。


ブダペストのマンホールも、レヒネルっぽいデザインで好き。


ライオンが向き合うエンブレムパターン。



このパターンモチーフも素敵だなあ。


こんな模様のもあった。



ハンガリー郵便局と書かれたマンホール。


王宮の丘からは、バスに乗り、フォーシーズンズホテルへやって来た。
こちらは1906年にグレシャム保険会社により、家屋兼オフィスとして建てられた旧グレシャム宮殿だった建物。


2001年にフォーシーズンズホテルにより買収され、改修されて
現在は高級ホテルとして、活用されている。


建物は、ウィーン分離派の影響を受けたアール・ヌーヴォー様式で建てられていて、窓周りや入口周りにはモザイクタイルが貼られていた。



入口のアーチの内側と、アーチに沿って貼られるモザイクタイル。


何をモチーフにしたものかは、わからないが、、


デザイン違いのものも。


内扉の上部にはピーコックをデザインした華麗なアイアンワークが施されていた。


風除室の換気グリルは、よく見ると蝶がたくさん。





エントランスホールの床の大理石モザイクも優雅に渦を巻いている。
ロビー付近の見学&撮影を申し出ると、快く承諾頂けた。


天窓から光が差し込みサンルームのように明るいロビー。


そして壁面はタイル貼り。


緑がかったグレーの淡い色合いのタイルが上品。
一部、植物のようなレリーフタイルが入っている。
これらもジョルナイのタイルだろうか?!



色の濃淡があって、一枚一枚微妙に違う、雰囲気のあるタイル。


上を見上げると、天窓のラインに沿って、太陽のようなモチーフのレリーフタイルも貼られてた。






ロビーに置かれてた植木鉢もモザイク。


天窓の真下に来ると、とっても明るい。


丸いドームと尖塔アーチが組み合わさった不思議な形。


ドームから入口方向を。


アール・ヌーヴォーの扉と、タイルが美しくマッチしている。


面白い文様のタイル。





ロビーから続いて、カフェ&レストランも。
カッコいいバーカウンター。


床の大理石モザイク。


ゆったりとくつろげそうな贅沢な空間が広がっていた。



ステンドグラスの入った扉、大理石の脚のテーブル、いすもおしゃれ。



階段室の手すりの優雅なこと。


向かい合う鳥が愛らしいデザイン。


美しいレリーフを照らし出す照明。


二重のフリンジのあるシャンデリア。


アール・ヌーヴォーのステンドグラスも美しかった。


美しく改装されたホテル。
タイルやステンドグラスは古くからのものだろうけど
新しいものとの調和も素敵なホテルだった。

この後は、これまたジョルナイのセラミックが使用されているというブダペスト動物園へ。

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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ブダペストの地下鉄その五・4号線Szent Gellert ter他】

2023-07-28 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

3日目の夜、ペーチからブダペストへ戻り、日が暮れてからは地下鉄巡りへ。
まずは4号線のゲッレールト温泉駅へやって来た。
ホームへ降り立つと、モザイクタイルの渦に包みこまれる。


黒いモザイク帯と多色モザイク帯とがストライプ状になり、壁から天井へかけて渦を巻くように貼られている。


近寄ってみると、ランダムに貼られたモザイクタイルに見えるのだが、、





少し離れるとこの通り


柱の側面は、黒いモザイクタイルをベースに、カラフルモザイクが散りばめられている。


そして角は、ステンレスの金具で覆われていて、とてもシャープな印象。


いまだかつて、これほどまで贅沢にモザイクタイルが使われた空間を見たことがあっただろうか?!


天井を見上げると、モザイクタイルの渦に吸い込まれそう。


今まで日本で見てきたモザイクタイル使いとはまた一味違って、
モザイクタイルでこんな風な表現することができるんだ?!
と、衝撃を受けた。


そして、空間全てがおしゃれ。
椅子や時計、消火栓の位置も全て計算済みなんだろうなと思わせられるこの配置。

椅子の形状も面白かった。



エスカレーターで、改札階へ上がる。
ブダペストの地下鉄も、かなり深くて、エスカレーターは急で長い。


上を見上げると、コンクリートの梁が大胆に通っている。


照明もとてもシンプル。


梁に沿うように照明も交差。


そして壁面を覆うのが、モザイクタイルとはうって変わって金属板の銅板?


元々、錆びた感じを演出しているのか?
渋い金属板がいい感じ。






Moricz Zsigmond korter駅は、ホームに降りると、カラフルな色彩に囲まれていた。


赤、青、黄色、緑、白、紫と色のパネルが賑やか。




改札階へ上がるエスカレーター。
コンクリートの梁が通り、その中に青いライトが仕組まれているようで、
間接照明の光が浮かびあがっている。




改札階へ上がると、オレンジ色のモザイクタイル円柱が何本も立っていた。



オレンジのモザイクタイルは、三段階くらい濃淡のバリエーションがあった。


Ujbuda-kozpont駅、こちらの駅も個性的。


コンクリート打ちっ放しのシンプルな壁面に、天井を見上げると、
独特なテクスチャーの金属板?が貼り巡らされている。


アルミを丸めてシワシワにして、広げたような雰囲気の素材。
所々に当たったライトにより、玉虫色の輝きが見られる。
まるでエオシン釉のように。


コンクリートの梁は、照明と一体化していて、
天井を引き立てるかのようなシンプル空間が広がる。


ホーム突き当りの壁面にはガラスが入れられていて、
気泡のようなものも入り混じり、水中の雰囲気。



エスカレーターには、鋲で止められた透明のガラス。


少し青みがかかった透明のガラスがきれい。





改札階を出ると、大理石の柱に、天井には規則正しく照明が並び、


照明と照明の間には、貝の絵がプリントされてた。
シワシワの天井も、海辺をイメージしていたのだろうか?!


Bikas park駅。
駅のサインボード兼ベンチにはブルーの透明のアクリル板に
細かく絵が描き込まれてる。



緑のも。






ホームに吊るされたライトが並ぶ様子は、なんだか厳かな雰囲気で、、
地下鉄のホームだというのを忘れそう。







そしてエスカレーターへと誘われる。


エスカレーターを上っていくと



上を見上げると、ガラス貼りの楕円形の天窓が。


宇宙船に吸い込まれるような。











こちらは、終点のKelenfoldi palyaudvar駅の改札階。


階段を上がると、円形のこんな照明が現れる。


上からぼわっと青い間接照明も。


ブダペストの地下鉄、これにてほぼ網羅することができて、満足。
タイルが使用された駅ばかりではなかったが、さまざまな素材を用いて、
デザインされた駅を見るのは楽しく、照明もシンプルなものを、並べ方や、
用い方の工夫でインパクトのあるものにデザインしていたり、
ブダペストのセンスの良さを感じた地下鉄巡りだった。

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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ブダペストへ戻ってきて街歩きへ】

2023-07-25 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

ペーチから無事ブダペストに戻ってきた。
荷物など置きに一旦ホテルへ戻り、ホテルの隣のカフェで、ペーチで時間なくて食べれなかったジェラートをリベンジ食いすることに。
う~ん、ここも美味しそう。


ケーキも美味しそうだなあ。






ラズベリーとキャラメルを頼んだのだけど、、一瞬ラズベリーはどこ??
って思ったが、キャラメルの下に潜んでた。
映えない盛り方だけど、濃厚で美味しかった。


この建物の1階に入ってるカフェ。

この後は、すぐに街歩きに繰り出す。
この日はペーチまで往復6時間も列車に乗ってたので、十分休養は取れてるはず。
夏時間の為まだ日が沈むまで時間ありそうなので、暗くなるまで、街歩きして、日が沈んだら地下鉄巡りだ~


インド風のアーチ窓が連なる建物。
芸術大学と、国立映画劇場とのサインあり。



お隣の建物もルネサンス風の古典的な佇まいで、ベージュのやわらかい外観に、多数のレリーフが建物に貼り付いている。
1階にはスーパーやハンバーガーショップが入ってた。


窓上や付け柱に貼り付く女神レリーフ。


ゴシック風の装飾のつく建物。


4階のアーチには、壁画が。






このホテルアストリアは、27年前にブダペストに来た時に、泊まったホテル。まだあった~懐かしい・・


こちらの建物は、最上階には優雅な女性像のレリーフとアール・ヌーヴォー装飾が美しい。






こちらは古い映画館のよう。


ちょっと中を覗いてみよう。


外観だけでなく、内部もクラシックな雰囲気が漂う。



大理石と金の装飾に包まれた吹き抜けのホール。







ファッション&アート、デザインの看板あったので、何かのお店かな?
中へ・・


壁面の足元がタイル貼りの通路が奥へと誘う。


通路を抜けると、中庭の素敵空間が登場。
思ったより奥行きのある建物。
こちらの2階の明かりがついてるところがお店になってるみたいだ。



外から見ると、中にこんな空間が広がっていようとは、想像できない。
こんな建物がいくらでもあるんだろうなあ。


こちらの建物は、陶製装飾がたくさん貼り付くタイル貼りの建物だった。



1階はステンドグラスがきれいなクリスタルのお店。


塔部分はカラフルな陶製の壺に、ブドウや桃などを頭の上や脇にはべらせた髭を蓄えた男の顔。


その下のアーチにはひまわりがモチーフの陶板が入っている。


三角形に突き出るバルコニー。
ライオンの顔の付く持ち送りが支える。




お隣は3階より上がタイル貼りのネオ・ゴシック様式の建物。


苦し気に軒を支える男像柱、アトラスはよく見かけたけど、
こちらは、とりわけ大きくて迫力があった。



ここは、ホテルだったかな?!


階段手摺のアイアンワークがすばらしい~


1階がレストランでにぎわっていたこの建物もセラミック使いの素敵な建物だった。


1階の軒上に巡らされたドレープたっぷりの陶製装飾。



バルコニーや窓周りにもボーダー状に装飾が入り、最上階も凝っている。
帰ってからよく見たら、最上階にフクロウが二羽いた。


壁が所々剥がれ落ちて、ややみすぼらしく見える建物だけど、


2階の窓上に、四羽の鳥が描かれたアール・デコ風のモザイクタイルが残ってる。
美しい~



こんなレリーフも。


ここからいい感じの扉が続々登場・・
この扉は、アイアンワークが立体的に盛り上がっていて
相当気合の入った造り。


真鍮製のアール・デコっぽい扉。
上部に入るレリーフ模様もいい感じ。



可愛いお花が並ぶアール・ヌーヴォーの扉。


かなり繊細な細工が施されていた扉。



重厚な彫刻が施された扉。
相当な数、扉やドアノブを見て、撮り続けてきたけど、今まで一度たりとも同じデザインのものに遭遇することはなかった。
全てが建物それぞれのオリジナルの一枚ものなんだなあ。
すごいとしか言いようがない~


ちょうど夕食をどうしようか?と思っていた時に目に留まった
「ビャン」の文字。
これは、、ビャンビャン麵の専門店?!
今までビャンビャン麺を店で食べたことがなかったので、
ブダペストで初体験することに。


扉の引手が龍だ~


そして、こちらがビャンビャン麺。
めちゃめちゃ幅広・・
弾力あって、モチモチで美味しかった。
アジアの麺・・やっぱり落ち着く。


頬杖つくような仕草のおじさん、何かかわいい。
その上の持ち送りについたモザイクタイルも見逃さず。


お花のつぼみだろうか?


孔雀がキュビズムっぽくデザインされていた。

そろそろ日が落ちてきたので、地下へ潜ることに。
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炭屋旅館・夏の懐石料理とお茶席

2023-07-24 | 建築巡り・街歩き【京都】

先日、まいまい京都の炭屋旅館、夏の懐石料理とお茶席&見学ツアーへ、行けなくなった友人の代わりに急遽、参加してきた。


この日も強烈に暑かった京都、玄関には打ち水がされていて、
清々しさを感じる。


座敷に通され、女将のご挨拶を伺った後は、食事タイムに。


食前酒には日本酒、ナプキン代わりに炭屋旅館の手ぬぐいが添えられていた。


先附は葉っぱの蓋を開けると、シャコが。
超久しぶりに食べたシャコ、美味しかった。


八寸は、夏らしい涼やかなガラスの器に並べられて登場。
見た目も美しい!



他にも、器共々、目にも美しく、美味しいお料理の数々をじっくり堪能。
それぞれに贅が尽くされたお料理で、ボリュームもたっぷりあって、お腹もいっぱいに。



部屋の片隅に吊るされているのは、京都えびす神社で十日えびすの日に手に入る「人気大寄せ」といわれるもの。
麦わらと折り紙で作られたたくさんの人型が吊るされている。
お店にたくさんの人が集まり、輪が大きく広がっていきますようにとの願いが込められているとのこと。
大阪じゃ、十日えびすといえば、熊手に飾りがついたものがポピュラーなので、こういう飾りは初めてみた。



お部屋の釘隠しは、龍。


食後は、館内見学班と、お茶席班の二組に分かれ、
まずはお茶席に案内された。
築120年の旧館にあるお茶室、玉兎庵。
少し広めの京畳4畳半の空間に、さわらや楓他7種類の木材が使用されている茶室で、桐板と赤松の格天井が特徴的。
桐板の木目を縦横交互に100枚が並べられているという。



お抹茶を頂いた後、露地を見せてくださった。
つくばいに使用されている石は、大阪城の石垣になるはずだった残念石で、
そばにある石灯籠は、マリア像がはまっていたというキリシタン灯籠だそう。
塀の下には、井戸瓦がリサイクルされているのだとか。
青々としたコケがしっとり風情があった。
冬には、コケを雪から守る為、松葉が敷かれるそう。
美しく手入れされた庭は気持ちがいい。





床の間には、うさぎの香合?置物かな



兎の陶板も。
ちょうど今年はうさぎ年で玉兎庵なので、兎尽くし。


お茶席の後は、お部屋を二部屋ご案内頂けた。
こちらは、洗月亭。
お茶席のお待合などに使用されているという。
床の間の半円は、琵琶湖の水面から月が出る様子を表したものだとか。


琵琶床のある床の間。



床には網代が敷かれていて涼し気。
飴色に経年変化した網代は、現在修理できる人が少なくなっており、
和歌山で補修されてるそう。



網代床に、簀戸は、彼岸までの夏の間の設え。



こちらの衝立には、先代の女将の幼少期の頃が描かれているという。
リアルで、可愛い絵だな。


中庭には、滋賀県の走井の井戸だったものが、つくばいに再利用されている。
苔むしていていい感じ。


こちらは客室の残月亭。


床の間は、能舞台のような雰囲気も。


部屋から一段下がった広縁?に置かれていたテーブルセットは、
竹と和紙で作られ、漆塗されたものだそうで、雰囲気があってよかった。
お庭は、先ほどの洗月亭と共有してる。





ドレッサーも木目や網代が美しいもの。


お風呂や脱衣所は増築されたスペースで、高野槙が使用されている。



廊下の飾り棚に置かれていたうさぎ。



どんぐりか松ぼっくりか?廊下にあった小さな引き戸に使われてた引手。



昔のタイルは残っているか?伺ってみたが、竹の形をしたタイルがあったそうだが、水回りなので老朽化し、改装時に失ってしまったとのこと。
現在は、こちらの洗面所のタイルのみとのことだった。

炭屋旅館での贅沢過ぎるひとときを楽しめた。


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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ペーチ・ジョルナイクォーターその二】

2023-07-23 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023


タイルや陶製装飾に囲まれたジョルナイクォーターの建物。
こちらの建物内には、展示スペースや、レストランなどがある。



ボタンのような陶製装飾で彩られた窓周り。



ブルー単色のものと、


三色に塗分けられたもの。



軒下には、4種類のタイルをボーダー状に並べて組み合わせたものが貼られてた。
この四角形を組み合わせたタイルは、ぺーチ駅近くの教会でも見たタイルだなあ。


グロテスク文様が入った多彩色の壺。
レリーフの造形がとても細やか。



こちらは水盤?!
緑がかったきれいな単色の釉薬が掛かり、人物像がリアル。








軒下に貼られている繊細な装飾。



これは、クリンカータイルだなあ。


何層にも分かれた凝った噴水もあった。


イルカは噴水に付き物、というくらいよく見かける。


足元の方にも細かく文様が刻まれている。





こちらは、トイレ。
入口周りがタイルで縁取りされてる。


ビーズのようにつながったモールディングタイルと共に4つの球が中心に入ったタイル。
ユニークなデザイン。


こちらは、花のレリーフが入ったモールディングタイル。


地下への階段には、セメントタイルが敷かれてた。


ここからは、展示の有料ブースに。


エジプト的な図柄のタイルが入口を飾る。


こちらの部屋には、タイルタペストリーのようにさまざまなタイル見本が展示されていた。




部屋の一画にこんなコーナーがあると素敵だなあ。


麦の穂と苺。
凹凸のあるレリーフタイル。
周りの真紅のタイルとぴったり合っている。



こちらの多彩色のレリーフタイルも素敵だなあ。


タイルを繋げることで、繰り返される連続模様。


開口部にアーチ状に貼られたタイル。



教会用か?イエスの記号の入ったタイル。




一番奥の部屋は、青と白のポルトガルのアズレージョ風のもの。


松ぼっくりかな?!


そして、2階は、ピンクジョルナイのコレクション。
19世紀半ばから数十年間に製造されてたという約1000点のピンク色のジョルナイ陶器を集めた部屋。



手作りされていた為、形状や色合いが微妙に違うピンクのワインピッチャーとラードポット。



プレートなどの他、ココットやクグロフ型まで、さまざまなものが作られていたようだ。


家具と合わせた洗面ボールやピッチャー。


モザイク風の床のタイル。


マントルピースに貼られたタイルは、とても華やか。





こんな風にピンク製品を家具とコーディネートすると、とてつもなく可愛いなあ。


カップ&ソーサーやポットも。





可愛いタイルもあった。


だんだんと技術も高度になり、繊細な絵付けが施されたものも。


さらに別棟のジョルナイの黄金時代(1870~1910年)のコレクションともいわれる、アメリカのギュギ博士のギュギコレクションなどの展示を鑑賞。


アプローチの階段もジョルナイ製のエオシン釉のタイルが貼られている。


小さな渦巻きタイルや、ボーダータイルは、ブダペストのリスト音楽院でも見たものだ。



この手すりを固定してる金物もおしゃれ~


上階には、ジョルナイの技術を結集したような凝った作品群の展示が見られた。
ピンクジョルナイが活かされたようなピンクと金彩が多用され、鳥が描かれたティーセット。


レースのような透かし彫りが、器全体を覆う飾り壺は壮麗。


ハンガリーらしい民族文様が細かく描き込まれ、首の部分などには、
立体的な花と葉を模したパーツが付け加えられている。


モコモコした地模様のある白い地肌を生かし金彩などで装飾された不思議なフォルムの壺類。


そして地階にあるギュギコレクション。
アール・ヌーヴォーの流れるような曲線、金属的に光輝くエオシン釉
エオシン釉は、ハンガリー千年紀の1896年にヴィルモシュ・ジョルナイによって開発された新しい釉薬技法で、夜明けの女神、イオスにちなんで名づけられたという。


造形はガラス工芸のエミール・ガレっぽくもあるが、
釉薬のおかげで、すごい存在感の器やオブジェたち。



テーマは、想像するに「秋」なのかなあと思うけど、、毒々しいまでの色彩の壺たち。


様々な人物像など、、色彩がハデ過ぎて色にしか目がいかないような・・


馬の蹄のような足を持つ、本物の貝を背負ったこのおじさん、、半端なくインパクトある。


伊勢海老のようなエビが妙にリアルな花瓶。


象の首が二つつく花器?!
デザインと色彩感覚がぶっ飛びすぎてて、もう理解不能。。



ある意味、振り切れた感のあるエオシン釉の陶磁器たち、
約700点のコレクションを堪能した。

エオシン釉、興味深い色彩の釉薬だけど、壺やオブジェとしては、
個性強すぎて、疲れる、、自分的には、建築装飾の一部にポイントとして使用されてるくらいが好きかなあ。

ジョルナイクォーターを存分に楽しんだ後は、ペーチ駅からブダペストに戻ったのだった。

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千里阪急ホテルのプールサイドビアガーデン

2023-07-22 | 純喫茶&リノベカフェなど

2026年に閉館してしまう千里阪急ホテルへ。友人たちと今年は、楽しみにしていたプールサイドビアガーデンへ行く約束をしていた。


なんとこの日は、夕方から雨の予報で
どうなることやらと思いつつ、ビアガーデンは、開催されるというので、1時間半前に集まり、ホテルを見学。


キャンセルもできると言われたので店を変えようかギリギリまで迷ったが、テントのある席にとってもらえてたし、この日を逃すともう予約がほぼ埋まっていたので
決行することに。
平日にもかかわらず、お客さんは、ほぼ満席。
雨雲レーダーによると雨はすぐそこに来てたはずだけど、ひとしきり飲んだり、食べたりするまで、雨も降らず、楽しめた。


ビールは、3種類、保冷効果のあるカップをサーバーにセットすると、自動的にサーブしてくれる。

しかしやはり2杯が限度で、後は梅酒や杏酒を楽しんだ。


飲み放題&食べ放題〜

ビールのようなリンゴゼリーと麻婆豆腐のような杏仁コーヒーゼリーなど、面白スィーツも。
飲むコロッケ?とかもあった。


途中で2度ほど、大雨が降ってきて、プールサイドの席の人たちは、慌てて屋根のある所に移動してて、大変そうだったが、、


5時半の開店から、閉店の9時まで、ゆっくり楽しめた。


ビアガーデン前には、ひととおり見学。
以前の詳しいレポは、こちら→⭐︎

今日のメンバーは皆、ここで30年ほど前に挙げた私の結婚式に来てくれた友人たち。
皆で、ゆくゆくは解体されてしまうホテルの様々な凝った意匠を味わい、もったいないなあと言いながら、、名残り惜しんだ。















今回、初めて見つけたブライダルサロンのコーナーに嵌められていた色ガラス。
蝋燭の他動物が描かれている。






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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ペーチ・ジョルナイクォーターその一】

2023-07-20 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023
タイルを探しつつ歩くこと約20分、ジョルナイクォーターへやって来た。
19世紀から20世紀にかけ、ジョルナイ家が、陶磁器業を営んでいた地。
ジョルナイの陶器工場に隣接し、敷地内の歴史的建造物などを美術館、工房、カフェ、ショップなどとして保存、活用し、一般公開されている。


門を入ると、カラフルな陶製屋根の小屋が目に飛び込んできた。
かわいい~
煉瓦造りの小屋には、陶製の瓦と煙突が乗っている。


町中でもよく見かけた陶製瓦屋根だが、高いところにあるので
よく見ることができなかった。
様々な色合いの陶製の瓦がとても美しく、
目の前でこの陶製瓦を眺めることができてうれしかった。




隅棟瓦も、こんな可愛いお花の形をしてる。


煉瓦積みの壁面には、更に陶製タイルで装飾がほどこされている。


ハンガリアンフォークロアモチーフの花々が素朴で可愛い。
ベースのタイルの上に、更に花の陶製パーツを貼りつけてあるようで
とても手が込んでいる。


ジョルナイらしいカラーの棟も。
全てタイルで囲まれた建物。
ここは、タイルの楽園~


このライトブルーは、ゲッレールト温泉カラーだなあ。
明るくさわやかな色。


眼下には、煉瓦造りの工場群が見える。
後で行ってみよう。


庭園内は自由に散策できるようで、
チケットブースへ行く前に少し散策。
次々に現れる陶製装飾に釘付け。



三彩に似た色合いの大きな陶板と、花のボタンのような装飾。


煉瓦の階段を下りると、東屋風の建物。
何、これ、中が全部タイル貼り~
しかも様々なタイルがツギハギ状に貼られてる。
イスラム風のものもあれば、単色のトーンのもの、様々なデザインの
タイルの見本室のようになっていた。


注文を受けた際に、余分に作られたものが、この庭園内で様々な形で活かされているようだ。



絵付けタイルもいいけど、この下のやわらかな青緑系のグラデーションのタイルも素敵。


焼き締めのベースに部分的に釉薬が入った可愛い花柄のタイル。


ベンチの座面として貼られてたタイルは、正方形がベースの幾何学模様で
渋い色合わせがいいなあ。





東屋を出て更に下っていくと、こんな煉瓦とタイルでできたベンチも。
先ほどと同じ座面のタイルに、背のところには、飴と黄瀬戸(こっちではなんという釉薬が分からないが)の好きな取り合わせのタイル。




工場へやって来た。


タイルでできたサインにはPIRPGRANITの文字。
ピログラニットというのは、建築用の陶器のこと。


煉瓦の煙突のある風景は、
日本でも常滑などを思い出してしまうが、


こちらの煙突には、更に装飾が加わっている。
煙突の先辺りには、幾何学的なマジャール民族文様が、



そして煙突の基部には、いくつかの草花をデザインした文様の入ったカラフルな陶板で装飾されている。


こちらは、かつて冷却のために使用されていた氷の家といわれるもの。
塔はイスラム風のエキゾチックな文様のタイル貼り。



うろこっぽい陶片


公園内にはあちこちに陶製のオブジェがあるので、まるで宝探ししてるかのよう。


陶製のベンチがあったり。


こちらは、建築陶器のピログラニット。
レヒネル・エデンの応用美術館の屋根についてたものだろうか?!



これは地理学研究所のものかなあ?
無造作に置かれてる。


豪華なセラミックの持ち送りも。


公園内には、こんな子供たちの遊び場用の小さな家もあって、屋根瓦から棟の稜線にも、内部もタイル尽くしに。


腰をかがめて中に入ると、、
いろんなタイルが貼られてた。
これは、子供たちにとっても楽しいだろうなあ。


ハートのエンボスタイルや、豪華なボタン風、


草花文の繊細なレリーフタイルも。


面白い文様の入ったレリーフタイル。



マジョリカタイルのような華やかなものまで。


小屋にくりぬかれた窓。
窓下のタイルも面白いデザイン。


こちらの建物はパペット劇場。
屋根の瓦や、軒下、バルコニーのフェンス、窓や扉周りには陶製装飾がついていた。


扉を囲む丸や四角形の立体的な装飾がついたタイルがかわいい。






こちらはタイル尽くしの通路。


壁面には、様々なタイプのタイルが貼られてた。


鮮やかな黄色のタイルに、もやもやっとニュアンスのあるタイル。


下部のサインによると、
ジョルナイ創立175周年を記念して2003年に造られたもののよう。
この像は、ジョルナイの発展に大きく貢献した二代目ヴィルモシュ。


辰砂釉のような雰囲気もあるえんじ色のエオシン釉。



天井の照明も細かな装飾陶器で彩られていた。

続く・・



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上野・喫茶古城&喫茶丘

2023-07-17 | 純喫茶&リノベカフェなど

東京へ講演会にやって来た日、午前中は江戸たてもの園で歩き回って
暑さのあまり、死にそうになり、、お昼に前回来た時、ロケ中で入れなかった上野の「喫茶古城」へリベンジにやって来た。


お店は地下。
入口の足元に、こんな素敵なサインが。
テラゾーで細かくデザインされている。



ドアノブもこんな形。


大理石に囲まれた入口。
ひし形形状のシャンデリアやステンドグラスなど期待が高まる。


シャンデリアを下から。


階段の手すりに沿って真鍮のライオンが並んでる。


階段を下りていくと、こんなステンドグラスも。


地下のお店入口の床は、更にカラフルなテラゾーで彩られていた。


通路も可愛いなあ。



奥には、窓や階段が描かれたステンドグラスがあって、奥行き感が感じられる。シャンデリアは階段のものとお揃いのよう。


大理石のパーテーションで、部屋が区切られていて、
向こう側には大理石をタイル状にしたもので壁画が描かれていたりと、様々なインテリアが見られた。


ナポリタンランチを。


ランチセットは、ドリンク付き。


お手洗いもゴージャスだった。


壁面には、あまり見かけないようなタイルが貼られてた。



床のタイルも、いいなあ。


この後、上野界隈でもう一軒、行ってみたかった「喫茶丘」へ。
最も暑い時間帯なので、休憩がてらはしごすることに。
こちらの喫茶店も地下にある。


階段を下りていく。
黒いレースのカーテン越しのステンドグラスがいい感じ。
天井から豪華シャンデリアも下がり、天井装飾も細かい。


階段の壁面にはお花模様のタイルが貼られてる。



入口周りにはこんなシミぽたタイルが貼られてた。



店内も素敵。ステンドグラスやシャンデリア、


この透明のアクリルパーテンションのデザインもいいなあ。
ハンガリーの民族文様にも似てる。





そして圧巻だったのは、この吹き抜け空間のシャンデリア。



シャンデリアを下から見上げる。
地下2階にも喫茶室があるようだったが、使われてないみたい。


レモンの果汁がたっぷりのレモンスカッシュで生き返った。
しばらくここで休憩していく。


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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ペーチのタイル&建物巡りその二】

2023-07-17 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023


セーチェニ広場近くのジョルナイの噴水へやってきた。
四方に羊の頭が付いていて、その口からは、水がちょろちょろと流れ出てる。
土台の噴水は、緑がかった大理石風の陶製のもので、複雑な肌合い、
ポイント的にエオシン釉の陶製飾りが施されている。


エオシン釉が、メタリックに輝く羊の頭。



羊を正面から。
中央部分には装飾的な文様が。


噴水の天辺につけられた三角屋根は、内側までが、細かく装飾されている。


噴水の足元は、マジャールの伝統的な草花文様が見られ、渋い陶製のベースに
エオシン釉のポイントが映える。






2階に素敵なアイアンワークのバルコニーのついた建物。


扉は銅板製で、デザインも面白い。
バルコニーの渦巻が、扉にも繰り返される。


羽の生えた鳥獣のレリーフ


こちらもバルコニーの軒裏、扉装飾が素敵な入口。


ペーチでは、カラフルな扉もいくつか見かけた。
黄色の壁に水色の扉。


ピンクの壁に赤い扉。



黄色の扉、などなど。
他にも重厚な扉や、アール・ヌーヴォーな扉などなど、日々あちこちで集めた
扉とドアノブコレクションは、又別口で。


そして市庁舎へやってきた。
この日は、平日だったので、建物も開いていて、
中へ入ったのだが、


正面に、この時計が!!
おおっ、これは全てやきものでできているではないか~
警備員さんがおられたので、この時計はジョルナイですか?!
と聞いたら、そうだと、
写真も撮ってもOKとのことだったので、撮らせて頂いた。


圧巻は、この時計部分。
様々な色味のエオシン釉が、まるで色見本のように、放射状に敷き詰められている。
どれもが玉虫色に輝いているのだが、深い暗めの色から、明るめの色まで、
バリエーションに富む。


文字盤の下にもよりメタリックな細長いタイルが貼られている。
両脇の、一見マーブル模様に見えるタイルは、花模様が絵付けされていて、
色の濃淡など細やかに表現されている。
周りには立体的な装飾も貼り付いている。
ジョルナイの技術が結集したような時計だ。



下部は水盤があって、壁泉になってるんだなあ。


大きく口を開けた鯉は、背景の水紋と共に迫力いっぱい。
水の流れは止められているようだが・・
製作年が1998年と記されていた。


階段のアイアンワークもうねり具合が良い。


階上には、立入禁止だった。
壁泉付時計が見れただけでもよかった~


市庁舎の向かいには県庁舎が。
県庁舎もジョルナイ製のタイルが使われている。


屋根瓦や、こちらの塔屋は、
赤みを帯びた茶系の屋根に、黄色の陶製装飾が映える。


最上階には、窓と窓の間に、陶板が貼られている。
これは、のちほどジョルナイクォーターでも見かけた、
タイルの上に更に陶製の絵のパーツが貼り付けられたものだろうか?!
額縁の陶器も細やか。


こちらは、ミツバチと蜂の巣、タンポポがモチーフ。




「ハプスブルグ帝国のアール・ヌーヴォー建築」の中でも紹介されてたパラチヌスホテル、アール・ヌーヴォーのホテルで、このホテルのレストランで昼食を取ろうと思っていたのだが、、
なんと、ホテルは閉鎖されていた~~



どうやら改装中のようで、、
内装がとてもよさそうだったのに、見ることか叶わず無念、、


食事はこちらの、テラス席もほどほどに人が入っていて人気のありそうなハンガリー料理を食べれるお店に入ることにした。


古い建物をリノベーションしたお店で、内装もいい感じ。
外国では、いくら暑くても店内よりテラス席の方に人が集中するようで、店内は、ほとんど人がおらず。



料理はグリルチキン的なものを。
付け合わせには、ポテトがたっぷり。
ガッツリボリュームのある一皿だった。


すぐそばに、ジェラート屋さんもあって、
食べたかったのだけど、
修学旅行生なのか?子供たちが行列作ってて、無理だと諦める。



ジェラート、めちゃめちゃ美味しそうなんだが~


そして、もう一軒見に行きたかったジョルナイ製のものが使用されているホテルフェニックスへ。


この建物は何様式というんだろう?
窓の形状や入口の軒のギザギザ・・いろいろ気になる造り。


天辺に星のようなオブジェのついた渦を巻く壁が二つ。


柱の上に乗るのはジョルナイ製の陶製人形。
大きな箒を持った魔女のような風貌のおばあさん。


キューピットもいた。


ホテル前の広場には、ジョルナイ製の噴水もあり、
これまた個性的なデザイン。


芋虫の顔のような突起から噴水の水が出るようだったが
水は出ておらず。



噴水の土台部分にも、厚みのあるレリーフ状の陶板が、埋め込まれていた。
年代のような数字も刻まれてる。
1868?1968?


ここからジョルナイクォーターまでは徒歩20分だったので、
タイルを探しながら歩いて行くことに。


何?!この屋根は?
キュビズム建築ぽいような・・?
キュビズム建築はチェコにしかないと思ってたけど・・


こちらの建物も、、
多面体というわけじゃないので違うのかもしれないけど、
なんていう様式なんだろうか?



こちらも、ちょっと特徴的な建物。
連続して不思議な形状の建物に遭遇。


全面タイル貼りの建物もあった。


三つの窓の面格子はお揃い。



ちょこちょこ見かけた、こんな換気口カバー。
見た目も兼ねてるのか、カラフルで可愛い。



陶製装飾がいろいろと施されてる建物も。


窓上のレリーフ装飾。



窓下にも同じようなレリーフ装飾が貼られていて、
換気口になっているようで、カバーが付けられていた。


別のお家の入口上部には、こんなかわいい鹿のレリーフも貼られてた。
この後は、ジョルナイクォーターへ到着。



ジョルナイクォーター見学後、
バスを乗り継いで、駅へ行く途中、
陶製屋根の建物発見。
おもちゃ屋さんのようだ。


おもちゃ屋さんらしい、かわいいとんがり屋根も陶製瓦葺き。


このメタリック柱は、エオシン釉のモザイク??


レインボーに光り輝いていた。



移動古本屋さんの赤い車が可愛い。



この後、バスを乗り継いで駅へ戻ろうとしたが、
全く気付かず、駅と同じ名前の違った場所に降り立ってしまったらしく、
ここは、どこ?状態に;
Googleマップも現在地が駅とは全く違う所をさしていてバグってしまったのかと・・
帰りの電車の時間が迫っていて超焦り、近くにいた若者に駅はどこか?聞くと、道案内してくれたのだけど、バスで駅まで乗ったはずなのに
こんな遠いはずはない~と訳がわからなくなり、、ペーチ駅だよ?と何度も聞いて、若者を疑ってしまった。
結構な距離を歩いて道案内をしてくれて、ようやく見慣れた所まで戻ってこれた。
半パニック状態のおばさんを冷静に案内してくれた若者に感謝!
そこからダッシュで駅へ駆け込み、帰りの電車に間に合った~
よかった。。


半パニック状態になりながら歩いていても、
こんな陶製の屋根を見つけるとカメラを構えてる自分。


こんなブルー系のグラデーションの屋根は初めて見たなあ。

さすが、陶磁器の町、ペーチはあちこちにタイルや陶製装飾があって楽しめた。

ジョルナイクォーター編へ続く・・
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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ペーチのタイル&建物巡りその一】

2023-07-15 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023
ブダペストからペーチへ、列車に乗って3時間もかけてやって来たのは、
ペーチはジョルナイ発祥の地で、ジョルナイの工場や美術館がある、というのと、
陶器の町ならでは、街中にはタイルがたくさんあるのではないか?!と、期待してのことだった。
駅から中心部へ向かって歩いて行くと、ジョルナイ像のあるロータリーまでやってきた。
ジョルナイ工房を発展させたジョルナイ・ヴィルモシュの像。
その後方にはジョルナイの陶製屋根瓦が使用された建物。


よく見ると、屋根に窪みがあるのだけど、
面白いデザイン・・






建物の1階腰壁部分には鮮やかグリーンのタイルが貼られ、
丸窓が同じくグリーンの円筒状の役物タイルで縁取りされている。


ずらりと並ぶ丸窓。


タイルは透明感のあるきれいなグリーン。


そう古くはなさそうな建物だったが、
さすがに陶磁器の町らしいタイル使いのビルだった。


斜め向かいにも、タイル物件が。


1階に連なるアーチは独特な形をしていて、そのアーチを支える円柱は青緑のタイル貼りに。


腰壁にも貼られ、ジョルナイぽい、ボタンのような丸い飾り。



同じロータリーにあった建物。


この建物に隣接して、タイル貼りの建物が。


1階から5階までの窓をタイルアーチが取り囲むように。


1階のお店の出入口周りにも。


表面に動きのある青緑色のタイル。


更にその向かいの建物も陶製の屋根瓦に。
三角屋根の塔が可愛い。


塔の部分の屋根瓦がカラフル。



瓦にも丸いうろこ状のものもあれば、こちらはやや横長で角があるバージョン。


塔の窓上には、焼き締めの陶板が入っていたり、


三階窓上には、こんなレリーフも。


そして郵便局へやってきた。
木々で隠れて全体像が見えないが、こちらの屋根もジョルナイ工房のもの。


屋根瓦や、陶製装飾が太陽の光に照らされて鮮やかで美しい。




こちらの屋根は六角形。
ピンク色が良いアクセントに。


郵便局の扉。


エントランス。
中は、新しく改装されている。



エントランスホールにあった真っ赤なポスト。



上がりたくなるような優雅な階段があったが、2階は立入禁止。


1階の営業場は立入可。
ガラスの天井から明るい光が入っていた。


郵便局の前の広場にあった噴水。


ブドウらしきものがついていたので、ブドウの木をイメージしたものかな?



水盤の周囲にも丸いレリーフ陶板が貼られていた。


これは何のマークだろう?
ジョルナイ工房のマークとはちょっと違うようだけど・・




日本ぽい笹の葉文様の陶板も。


風変りな形の窓。


窓周りに陶製の装飾が施されている。


抽象的なユニークな文様。


窓上は、アール・ヌーヴォーぽい植物文様のよう。


街中に、こういう陶製装飾が現れると、さすが陶器の町だなあと思ってしまう。


塔の屋根部分だけが、頭をのぞかせる。
こちらもセラミックの屋根瓦。



こちらのビルは、ファサードの中央部分がブルー、水色、白のタイル貼りに。


陶器の町らしく、こんなかわいいお花の陶製飾りのお土産も売っていた。

街歩きは更に続く・・


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