ベトナムへ行く目的の一つはもちろんベトナムの建築巡り。
前回二年前のベトナムではホーチミンのみの滞在だったので、今度は古都フエやホイアン、ハノイの建築が楽しみ。
何度か図書館で借りてきて眺めているのが増田彰久氏の美しい写真と共に紹介されている「建築のハノイ」と「ベトナム町並み観光ガイド」。
旅先で本を持ち歩くのは重いだろうし、高い本なので・・ついにコピーを取ってしまった・・
本によるとハノイはアジア最大のフランス建築の宝庫!
東洋と西洋が融合したバラエティに富む近代建築!
王朝時代からハノイの中心だった旧市街36通り地区にはフランスと中国の文化の影響を受けた町屋!
ベトナム、中国、フランス、日本と交流を持った様々な国の家屋の特徴を融合させているホイアンの旧家!
中国の紫禁城を模して建てられたというフエの王宮!
フエの貴族たちが住んでいたという、建物と自然の庭が調和したガーデンハウス!
っと建物だけでも見たいものが山積み・・・
そして二つ目に気になるのは「ホンノンボ」
独特な視点のエッセイが楽しい宮田珠己氏の「ふしぎ盆栽・ホンノンボ」という本がツボにはまってしまった。
ホンノンボというのはベトナムの伝統的な盆栽のことで日本の盆栽のように植物が主役ではなく、岩が主体。その上に陶器のミニチュアが乗っており、それが水を張った鉢の中にある。
ホンノンボの岩の中にはいろいろな地形が形造られていて、独特な風景が描き出されているという。
日本の盆栽のように堅苦しくなく、ちょっととぼけたゆるい感じが魅力のホンノンボ。
宮田珠己氏はホンノンボの魅力について、
探検のワクワク感、その奥に何が隠れているかわからない迷宮性、ダイナミックな地形を持つエキゾチズムと語っている。
ホンノンボの魅力が語りつくされたこのエッセイを読んでどうしても実物が見たい!と思うようになった。
ホンノンボを手っ取り早く見るにはホーチミンではチョロンの中華街のお寺、
ハノイではタイ湖のほとりの鎮国寺や鎮武観などに行くとよいらしい。
そのほかにも個人の邸宅、レストランやカフェ、小学校や役所のような公共施設にもあるという。
ベトナムで出来る限りたくさんのホンノンボを探し出すのが楽しみだ。
そして、もう一つは前回行った時にとても気に入ってしまった水上人形劇!
(写真は国立民族学博物館に展示されてる水上人形劇の人形)
水上人形劇というのは1000年近くも前から存在したと言われるベトナムを代表する伝統芸能で、
農村での収穫や祭りの際に村にある池や湖を舞台にして行われていた。
現在は庶民の生活を描いたものや古くから伝わる伝説などをモチーフとした、17編の短編劇が披露されている。
水を張った舞台には人形と人形遣いの間に幕があり、人形遣いは幕の後ろで水に浸かりながら竹と糸で操っている。
その仕掛けは水中に隠れているので人形だけが動いて見える。
前回ホーチミンの歴史博物館で見た水上人形劇に感動。
独特な味わい深い人形の表情と繊細で、時には大胆な人形の動きに目が釘付けになった。
今回はハノイにある水上人形劇場で国立人形劇団による人形劇を見るのがとても楽しみ。
ホーチミンにも水上人形劇場が新たに出来たそうなのでそちらも楽しみだ。
前回ホーチミンでお土産に買ってきた水上人形劇の人形。
子供達がいたずらしてボロボロに・・
この三つを主目的に、今回は四つの都市を廻るのでその地方ならではの名物料理やお菓子、雨季の果物にも期待!