お昼ごはんの後は生野銀山へやってきた。
中世以来、日本有数の銀山として発展、明治には日本初の官営鉱山となった。
昭和48年に閉山し、現在坑道の一部が公開されている。
現在エントランスとなっている菊のご門柱は明治9年に生野製鉱所が完成し、その正門としてフランス人技師のコワニエにより
築造されていたもの。
現在観光坑道の入り口となっている金香瀬坑は江戸時代から採掘されていて、
明治初期に正門と同じくコワニエによって石造りのフランス様式で造られた。
坑内へ入ったとたんひんやりした空気に包まれる。
坑内の気温は年間を通じて13度だそうで、半袖ではかなり寒く感じる。
坑内作業の様子をあちこちで生々しくマネキンが再現している。
江戸時代の採掘の様子。
近代の採掘
爆発物を仕掛けるマネキン。
鉱脈を深く掘り進んだ跡も見られた。
土留めもいろいろあって、こんな馬蹄型のものから丸太を組んだものなども。
近代の採掘で用いられた巨大な巻揚げ機とエレベーターも残されている。
出口へ。
約1kmの観光坑道を楽しんだ。
神子畑選鉱場から生野銀山へ向かう途中にお昼ご飯を食べることに。
播磨屋の茅葺屋根の本店へ向かっていたのだが、手前でそそられるたたずまいのお店を発見。
皆、ここでカレーを食べたい、ということになりUターンしてやってきた。
山小屋風の店内はいい感じ。
スマホで調べてみたら、やはり珈琲とカレーが有名なお店らしい。
カレー800円、カツカレー1300円。値段の差はかなりあるけど、カツはしっかりとボリュームがある。
旦那と息子はカツカレーにしたので味見させてもらった。
ルーは見た目さらっとしてて濃い茶色、濃厚な辛口。
美味しい~
レトルトでも売ってるみたい。
後ほど立ち寄ったお土産屋さんでも見た。
カレーのお昼を済ませた後、本来行く予定だった播磨屋総本店へも立ち寄った。
茅葺屋根の母屋はレストランになっていて、ここもよさそうだ。
門から玄関までのアプローチに敷き詰められていた石は重厚感があって素敵だなあ。
生野銀山のカラミ石が使われている。
こちらは売店の建物。
水車小屋もあった。
水車の動力で米が搗かれてた。
先日は異食文化の会でモロッコ料理をした。
モロッコ料理は皆初体験だったので各自本を読んだり、ネットで調べたりとモロッコ料理について調べ上げ、それぞれ作ったものを持ち寄った。
モロッコはヨーロッパとアフリカ、アラブの交わる国ということで地中海料理にイスラム文化が混ざりあった料理を味わうことができる。
これはハリラと呼ばれるスープ。
トマトベースのモロッコでは定番のスープで、各家庭の味があるという。
ラマダン明けの食卓には必ずのぼるスープだそう。
ケフタとグリーンピースのタジン。
ケフタはひき肉のこと。
こちらもケフタのタジン。
小さめのミートボールとトマトソースに卵を落とし、半熟卵を絡めて食べる。
時間が経って半熟が固まってるが・・
イワシの香草焼き。
ニンニク、パセリにクミン、パプリカ、レモン、そしてオリーブオイルがたっぷり。
タコとトマト煮込み。
ひよこ豆のモロッコ風サラダ。
モロッコ風というのはよく使われるスパイス、クミンにレモン、オリーブオイルの三点セット
で味付けされてるからだろうか。
なすとトマトのクミン風味。
これはモロッコでタジンに欠かせないというパン、ホブス。
素朴な味のパン。
これにイワシの香草焼きを挟んで食べたら最高~だった。
きっちり三角に包まれたモロッコの春巻きはチキンのブリワット。
コリアンダーが大量に入ってるそうだけど、熱を加えるとカメムシ臭さが抜けるのかいい感じに。
Kさんはこのモロッコ料理の会に合わせて、前から欲しかったというタジン鍋をゲットして持ってきてくれた。
信楽のものだそうだけど、色合いがかわいい。
この鍋でクスクスの仕上げをした。
食事の後はデザート編。
こちらはモロッコのパンケーキ、バグリール。
デュラムセモリナ粉を使って発酵させ片面だけを焼いたもの。
プツプツ開いた穴がポイント。
これにバター、はちみつをかけて食べる。
もっちりして冷めても美味しかった。
更にこちらもモロッコの伝統菓子、ゴリーバ。
くるみとアーモンド入りでサクサク。
食感、見た目は日本のマコロンに似てる。
そしてモロッコの国民的飲料である、ミントティー。
緑茶をベースにコップに山盛りのミント、そして熱湯を入れる。
これに向こうでは塊の砂糖が入れられるという。
砂糖!?って思ったけど、意外に美味しかった。
モロッコ風シナモンオレンジ。
モロッコとは関係ないが、いつも美味しいKさんのマンゴープリンと
自家製赤シソのゼリー。
モロッコ料理、皆初めて食べるので、これが合ってるのかどうなのかよくわからなかったけど
今回もみんなののおかげで多種多様な未知の料理を味わうことができた~ありがとう!
神子畑鉱山で選鉱された鉱石を生野の精錬所へ運ぶためにトロッコ専用道が整備され、
その時に架けられた5本の橋のうちのひとつ、神子畑鋳鉄橋。
明治18年に架けられ、日本最古の鋳鉄橋で鉄橋としても日本で三番目の古さを誇っている。
国重要文化財。
河原に下りて水遊びタイム・・
三連休の一日、ちょっと遠出。
兵庫県朝来市の天空の城、竹田城と生野銀山へ行こうと思ってやってきたけど、
竹田城に着く直前に問い合わせてみたら車で行くルートの駐車場はもうすでに満杯で
片道40分歩くルートをすすめられ、子供たちが歩くのイヤと言ったので竹田城はカットすることに;
生野銀山方面へ向かった。
その途中に立ち寄ったのは、神子畑選鉱場跡&ムーセ旧居。
神子畑選鉱場跡は明治11年から生野銀山の支山として稼働、大正6年で閉山した後、
明延鉱山で採鉱された鉱石の選鉱場となった。
最盛期には東洋一の規模を誇っていたのだそう。
選鉱場の傾斜面には物や人の移動が行われていたインクラインが残されている。
この円形の巨大な装置はシックナーと呼ばれるもの。
巨大な円はすり鉢状の水槽になっていて、回転させながら液体を除いて固体物を取り出す
非ろ過分離装置となっている。
脱水した後の不要物は坑道の足場などに再利用されたのだそう。
建屋が解体される前の神子畑選鉱場。
すぐそばに生野銀山開発に貢献したフランス人技師、ムーセの元住居が移築されている。
明治20年に移築されたもので事務舎として利用されていた。
現在、資料館となっている。
一円電車と呼ばれる、従業員やその家族の交通手段として使われていたもの。
貨物用トロッコと同じくらいの大きさだったため、車内は向かい合う人が座って膝が当たるくらいの
狭さだったという。
広島の帰り、娘が行きたいと言ってたうさぎの島、大久野島へ行くことに。
竹原市の忠海からフェリーに乗ること15分、大久野島へ到着。
大久野島へ着いた後はとりあえず送迎に来ていた国民休暇村のバスに乗って休暇村までやって来た。
ヤシの木が茂りリゾートムードが漂う。
早速うさぎ発見!
かわいい~
スーパーでゲットしてきてたサニーレタスをうさぎに与える娘。
2匹、3匹と次々集まってくるうさぎたち。
えさをねだるこのウサギの姿に萌え萌え
かわええ~
この島にはうさぎだけではなく旧日本軍の遺構が残されている。
昭和4年から昭和20年まで毒ガスの製造が極秘に行われていた。
毒ガス研究室跡。
毒ガス資料館へ入る。
さまざまな展示からは毒ガス製造の悲惨さが伝わってくる。
製造された毒ガスによって、又毒ガスの製造過程でも多くの犠牲者を出すことになったという。
その悲惨な歴史とは対照的に現在はのどかなうさぎの島に。
ちょっと歩けばうさぎに囲まれる・・
うさぎの耳オブジェ?!
これは耳をかたどった集音器だった。
8門の大砲が置かれていたという南部砲台跡。
火力発電所跡。
毒ガス製造のためには多くの電力を必要としたそう。
くつろぐうさぎのもふもふしっぽ・・
広島市江波山気象館へ行った後、10時に予約していた広島市環境局中工場へ訪れた。
ここは以前、子供の塾の先生(建築科の)にオススメと教えてもらったところでいつか広島へ
行ったら見に行こうと思ってた。
予約をすれば土日でも見学できるようになったみたい。
箱型のシンプルな外観を持つこのごみ焼却場は2004年、谷口吉生設計により建てられた。
一見、ごみ焼却場とは思えないようなすっきりと美しいデザイン。
案内人の方に付き添ってもらい、ひととおり施設内を案内していただいた。
建物は見学者を想定して、見せる造りとなっている。
美術館?!のように美しい工場内。
ガラスの歩行者通路、エコリウムを見下ろす。
ごみピットの中のごみを撹拌するクレーン。
ごみピットでは最大4200トンのごみを溜めることができるとか。
クレーンが目の前の焼却炉の上までごみを運んできた。
クレーンは一度に9トンのゴミをつかむことができるという。
ゴミを焼却炉に投下。
埃が舞い、ゴミが落ちてゆく様子は迫力いっぱい。
アトリウムへ降りてきた。
こちらはこの工場の真ん中を分断する形で通路が造られていて、ガラス越しに焼却施設を見ることができる。
メタリックな排ガス処理設備。
焼却炉でゴミを燃やす際に発生する排ガスに含まれる有毒物質を取り除くところ。
清掃車もアートっぽく展示されている。
エコリウムの先は海。
きもちのいいテラス。
テラスからエコリウムを見たところ。
外観は本当にシンプル。
以前に見た大阪のゴミ処理施設、有機的デザインの舞洲工場とは対照的↓
フンデルトヴァッサーの舞洲工場&舞洲スラッジセンター
異食文化の会のメンバーの旦那様が、タイ出張帰りに異食の皆にわざわざお土産を買ってきてくださった。
その中から、これは「ラペットゥ」
ビルマ料理の会で何度か登場したことのある、ミャンマーの伝統食でもあるお茶受け(タイのお土産だけど)
発酵させた茶葉(ラッペ)と、ピーナッツや揚げニンニク、豆、干しエビ、ゴマなどを合わせて塩をかけ、ピーナッツオイルで和えて食べるもの。
ナッツと発酵済み茶葉を頂いたので、後はこれにキャベツとトマトを千切りし、混ぜるだけ。
タイのお土産だからか唐辛子が効いて辛いから気をつけて、
と言われてたけど本当に辛い!
でもトマトとキャベツを多めに入れて調整するとちょっと病みつきの美味しさに。
ミャンマーの人たちはこれをお茶受けに、ご飯のお共にと日常的に食べているのだそう。
他にもお菓子や海苔、タマリンドの飴などなど渋いお土産をたくさんありがとうございました。
タイではパッケージに日本語表記が流行ってる?そうで、
これはふりかけなのだけど所々意味不明な日本語の羅列が見られて面白い・・
早朝散歩から帰り、家族と合流した後、訪れたのは広島市江波山気象台。
昭和9年に広島県立広島測候所として建築され、昭和20年には原子爆弾により被災、
その後も気象観測は続けられたのだそう。
現在、子供が楽しめそうな体験型展示も充実した気象と科学をテーマにした博物館となっている。
戦前の鉄筋コンクリート造りの建物としては最末期のものだそう。
ドイツ表現主義に影響を受けたデザインはモダンで斬新・・エントランスの特徴ある柱。
玄関上のバルコニー
入り口扉上部にはシンプルなステンドグラス。
入り口入って右手にはミュージアムショップがあった。
天井からの垂壁のデザインも面白くやわらかい曲線を描いてる。
ミュージアムショップ奥にはこんなかわいい受付?の小窓も。
階段周りのタイル。
屋上展望台へ。
観測塔
中の展示物も体験、実験コーナーがいろいろあって面白く、
しかしこの後工場見学の時間が迫ってたのでそうゆっくりもしてられず、次の目的地へ向かった。