今月の建築講座でカトリック桂教会へ訪れてきた。
1965年に完成したカトリック桂教会は家具デザイナーで有名なジョージ・ナカシマの唯一の建築作品だそう。
円形の洗礼堂とエントランスをはさんで建つ礼拝堂。
礼拝堂は鉄筋コンクリートのシェル構造という造りになっていて、内部は柱がなく強度が保たれ広々とした空間が広がる。
礼拝堂内部にはジョージ・ナカシマオリジナルデザインの建具や照明、家具など、和モチーフの意匠がちりばめられている。
茶室やお寺をイメージした丸窓に障子がつけられた窓
アメリカ人から見た日本をイメージした意匠だからかなんだか不思議なデザイン。
行燈風の照明は本来は和紙が貼られていたそう。
天井の傾斜に沿ってだんだんに大きく映る影が幻想的できれい。
祭壇後方の幾何学模様のステンドグラスは当初は障子が貼られていたのだそう。
十字架のくり抜きデザインがかわいい説教台。
建物内外の打放しのコンクリート表面は木の肌合いをコンクリートに転写したという粗っぽい仕上げがなされている。
礼拝堂入口扉にも縦横同じ長さの十字が彫り込まれてる。
手裏剣?というかまきびし?のような小さな十字も。
洗礼堂内部。
洗礼堂の天井。
建築当初を再現した模型。
現在と違うのは洗礼堂の上の十字架と祭壇後方のステンドグラスのところに障子が入っているとこ。
礼拝堂に入った時も思ったけど、村野藤吾の宝塚カトリック教会に雰囲気が似てるなあ。