この秋は東京行きが続いたのだけど、こだんさんの銀座での個展「タイル物語」は
ぜひ見に行かねば~と、再び東京へやって来た。
夜行バスで新宿に降り立ったので、前回も見た西口のタイルを再び・・
今回、この濃い赤のタイルのある壁面を発見。
赤とほんのりピンクのバランスが良いな~
手摺の笠木にはどっしりとした分厚い陶板。
この「く」の字の開口部のラインが好き。
新宿三丁目駅には、山本容子原画のアリスのティーパーティーのモザイク画
があった。
山本容子の銅板画がそのままモザイク画になったような、やわらかいラインのモザイク画。
個展は、12時からだったので、時間までにまず訪れたのは、
立教大学新座キャンパスにあるチャペル。
おすすめ、と教えてもらっていたので、やって来た。
ちょっと遠いな、と思っていたら埼玉へ進入していた。
立教学院聖パウロ礼拝堂は、1963年にアントニン・レーモンド設計により建築。
放物線を描くようなアーチが連なる外観。
各アーチの中にはステンドグラスが入れられ、
木をかたどったようなデザインに見える。
HPによると、ノアの箱舟を上下ひっくり返した形が基本デザインと伝えられてるそう。
聖堂内へ入ると、アーチが交差し、両側に入るステンドグラスから
光が差し込み明るい聖堂内。
外側からはわからない、色とりどりのステンドグラスが美しい。
ステンドグラスは、ロクレールのようだった。
この教会の雰囲気にぴったり。
厚みのあるガラスの塊を通す光
後方には、放物線のアーチに沿って設置されたブルーのパイプオルガンが存在感を放つ。
コンサートも度々開かれているそうで、この日も奏者の方が練習されていて、
礼拝堂内にパイプオルガンの音色が響き渡っていた。
チャペルからチャペル会館へは、五角形の回廊でつながっている。
その中庭には、ベルタワーが聳え立っていた。
新座キャンパスの聖パウロ礼拝堂を見学後は、一路銀座へ。
ひぐちゆうこさんの絵、GUCCIにも採用されてるんだ?
この世界観好き。
資生堂銀座ビルはアルミシェードがおしゃれ。
そして、「銀座画廊美の起源」で開催中のこだんみほさんの「タイル物語」へ
一番乗り。
今回の個展に繋がられた、前回の特別賞受賞作品「京極湯」
銭湯の床面に差す一筋の光。光と影の中に浮かび上がるモザイクタイルたちのリアルな世界、こだんさんのタイルへの情熱のこもった作品にうなってしまう。
鳳明館や森川別館のモチーフを取り入れた河童とモザイクタイルを描いた作品。木目がくっきり現れ、エイジング加工されたギザギザの額もおもしろいな。
作品にはひとつひとつ物語がつけられていて、お話に惹きこまれながら、
モチーフになったタイルの実物写真などと一緒に見れるのもうれしい。
横長の扉を額に見立てて描かれた「龍宮」
細かく描き込まれた水辺の生き物たちとモザイクタイルの競演が美しい。
扉の金具も素敵。
天水湯に使用されているという家をモチーフにしたフランス人、ロジャーキャプロンデザインのタイルが可愛く、額ともマッチしていて素敵。
キラキラと光っていたのは、蜘蛛の巣をイメージした糸。糸にレジンを初めて使用されたという作品。
箱ものは、外だけでなく、内側にもびっしりと描き込まれているという力作。
お花のモザイクタイルをモチーフにした体重計をイメージされた作品。
モザイクタイルの色やデザイン、額の雰囲気共々最も好きな作品。
作品は、まだまだあったがこれくらいに・・
長居させていただいて、こだんさんの作品をじっくりと堪能して、お話もでき、幸せ時間を共有させて頂けてとてもうれしかった。
この後は、新橋駅から千葉へ向かうことに。
この日はこだんさんの個展を言い訳?に大多喜の大屋旅館へ一泊することにしてた。
道すがらの窯変が美しいタイル。
新橋駅まで来たので、せっかくなのでニュー新橋ビのタイルを愛で、
ここでお昼ご飯にすることに。
階段ホールびっしりと凹凸感を出してタイルが貼られてる。
色違いの赤。
ブルーも。
エスカレーター付近のタイルは、ひし形と三角形の組み合わせ。
光沢があり、やや窯変がかったタイルが美しい。
壁面のコーナー部分は、粗めの重厚感のある役物タイルにうっとり。
ニュー新橋ビルで、むさしやという老舗洋食店のオムライスが食べたかったが
長蛇の列ができていて、断念・・
「肉めし岡もと」という店で、初めて肉めしなるものを食す。
大きな厚揚げもついていてボリュームたっぷりで美味しかった。
チェーン店のようだったが、大阪にはないお店。
千葉へ向かう新橋駅で、孔雀のステンドグラス。
明治5年に新橋~横浜間に日本で初めて開通した鉄道を記念して作られたものだそう。
つづく・・