m's diary

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【リスボンの地下鉄駅構内のタイルその一】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-09-15 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
リスボンへは関空からフィンエアーにて、ヘルシンキ乗り継ぎでやって来た。
最初の恐るべき失敗はヘルシンキのトランジット時のセキュリティーチェックで
首から下げてたカメラをそのままトレイに残したまま立ち去ってしまったこと;
係員が追いかけてきて、首にぶら下げてくれた時、あまりの自分の耄碌ぶりに凍り付いてしまった・・
ここでカメラなくしてたら完全に終わってた・・
まだ現地にもついてないのに先が思いやられる;
係員に大感謝!



リスボン空港へはシャトルバスで着いた入口からモザイクタイルに迎えられた。
リスボンで最初に見たグリーンと白のグラデーションのモザイクタイル。


空港では他にはこの茶系のモザイクタイルくらいだったかなあ。


空港から地下鉄へのアプローチは黒と白のモザイクタイルが、エスカレーターのある大空間にびっしり貼られていた。


空港から通り過ぎる地下鉄の駅構内を見ているとなんだかただならない雰囲気に気付く。
ほとんどがタイルで装飾されたものではないのか?!と・・


乗り換えのアラメダ駅に下り立った時にも、タイル空間が広がっていて、ワクワク。


バスコダガマとバーソロミューディアスと名前が入っていたので、
その航海をテーマにしたタイル絵が描かれているようだった。



タイルだけでなく、大理石で作られたオブジェとの合わせ技?も見られる。





宿の最寄りの駅、ロシオ駅の階段付近にはこんな可愛い幾何学の花模様のタイルが広がる。



色合いもデザインも好みだなあ。


そうかと思うと駅の改札を出ると、
ちょっとシュールな雰囲気の陶板画が。
分厚めの黄色と紺のモールディングタイルも印象的。


地下鉄にはタイルだけでなく、大理石もまたふんだんに使われているのだ。


これはピンク色の大理石に黒ぽい色のラインが菱形の模様のように入ったもの。
この後はホテル(ゲストハウス)にチェックインして、大人しく翌朝に備えた。
その前にホテルに入れない!という恐怖の事態に陥ったが、偶然帰ってきた住人に救われてなんとか事なきを得た;



リスボンには3日滞在予定だったが、1日はシントラへ、もう1日はポルトへ日帰りする予定だったので、実質リスボン観光は移動日を含めて1.5日しかなかった。
この1.5日の間になんとしてもリスボンをコンプリートしなくては!
翌朝からは6時起きの6時半から7時の間にタイル巡りに出発。
意外に日が昇るのが遅いので、明るくなるまでの時間を地下鉄のタイル巡りに充てることにした。
この日はホテルからバイシャ・シアード駅へ向かった。
バイシャ・シアード駅の入口は白いタイルに金色のラインが描かれていて華やか。



ここの駅はとても深くまでエスカレーターが伸びている。
その空間の全てが白いタイルで埋め尽くされているのだ。
まさにこのタイルはサブウェイタイル。



なんの装飾もない真っ白なサブウェイタイルもかっこいい。


リスボンの地下鉄はブルー、イエロー、グリーン、レッドと4つのラインが走っていて、
とりあえず自分のホテルの駅があるグリーンラインの駅から先日に空港から通ってくるときに見たレッドラインを辿ってみよう。


インテンデンテ駅の構内は細かいグリーンのモザイクタイル。
ちょっとガラスっぽい質感で縁が波打ち、表面のざらざら感に雰囲気がある。


そこから駅の階段を上がる時に見えてきたこのタイルたち。


何!このデザインと色合い!
飴色と水色の組み合わせがめちゃめちゃきれい。




素敵すぎるやん?!


ややアバウトなタイルのラインは、全て同じ大きさの正方形のタイルに、
あえてフリーハンドで描かれたようなラインで、正方形なり、長方形が描かれてるのだ。


こういう表現は日本ではお目にかかったことがない・・
面白過ぎる~



タイルは階段付近だけ、などではなく、改札までびっしりと貼られていて、
しかもこの看板がある付近は白一色など変化がもたらされてる。


すでにこの駅でノックアウトされてしまった・・


そして、次のアンジョス駅。
こちらは水玉のような模様がベースに。



水玉模様の中にトゲトゲした植物的モチーフの模様が描かれている。






その植物的モチーフは時に荒々しく、水玉部分に侵食・・



エスカレーターのラインと水玉タイル。



そしてオライアス駅へやって来た。
ここの駅もインパクト大だった。
カラフルなパネルに、


存在感ある鉄柱が立ち並ぶ。





改札の方へ上がってみると、そこはとても地下鉄の駅とは思えないような空間が広がってた。


この駅で使われていたタイルはこれ。
こんな質感のタイルも今まで見たことのないもの。
プリントなのだろうか?
様々な色が混じり合うタイル、独特な色彩。



淡い色合いのタイルと原色のパネルとのコンビネーション。


階段の手すり?というか階段壁?も斬新すぎる


ドアも一枚一枚がカラフル。
取っ手の一つも手が抜かれていない。


ここは一体・・?!
現代アートの美術館なのか?
っていう感じのアートっぷり。





かと思うと、また純粋にタイルで構成された美しいベラ・ヴィスタ駅。






ここのタイルは一枚一枚がハッとさせられるような美しい工芸的なタイルが使われている。




このラインに入れられた深い紺色のタイル



緑や青、が入り混じった釉薬の変化が美しく、


目の覚めるようなオレンジがかった黄色のタイルとも好対照。


アクセントにいれられたこの透明感のあるブルーも素敵だなあ。


階段を上がって、タイル壁を見下ろす。





そのタイルアートは改札を出ても更に続く。
幾何学的な模様を描いていたタイルは、魚などの具象的なものへ変化したりも、



深いブルーとグリーンの組み合わせも最高。


もはやタイルアートはとどまるところを知らずあちこちの壁で爆発してる・・









どの壁もデザインが違うから写真を撮るのがやめられない止まらない状態・・







さすがに、もうこの辺でやめとこう;


更に次の駅、シェラス駅へ。
こちらも真っ赤な柱が印象的な原色カラーの配色が美しい駅。


タイルを貼った平面を立体的に組み合わせたような、これまた
見たことのないようなタイル使いのアートが出現。


タイル壁とタイル壁の間から間接照明がもれている。


赤い柱、ブルーの壁の改札周辺。





向かいのホームはまたデザインが全く違うのだ。




日が昇るまで、と巡ってきた地下鉄だけど、この時にはもう夢中になってしまって、
地下へ潜ったままもう地上へ出て来れない状態になっていた・・
このままではいけない!リスボンはたった一日しかないのだ。
地下鉄は日が沈んでからまた見ることにして、後ろ髪引かれながらも
地上へ出ることにした。



そして、最初の目的地のある駅、カイス・ド・ソレ駅へ。



ここには大胆に描かれた巨大なうさぎの絵が描かれたタイルがある。
その意味合いはちょっとわからないのだけど、また調べてみたいと思う。

とにかくリスボンの地下鉄を数時間巡っただけでも、今までの自分のタイル常識が覆されるような斬新なタイル、タイル使いに出会い、衝撃を受けたのだった。


コメント
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