先日は、今年で営業終了し、休館に入るという学士会館でのオフ会(宴会場での食事会)「もぐもぐ建築」にお声をかけて頂き、東京へやって来た。
もぐもぐ建築が始まる夕方までの間の建物巡り。
夜行バスで新宿駅に着いたので、西口のタイルを見に行く。
やきものの風合いがたっぷりで、
紅志野や鼠志野のようにぽってりとした釉薬のかかったタイルたち
単に壁面を覆う建材というより、
もはやタイルという次元を超え、一枚一枚が美術品のよう。
タイル鑑賞は、やきもの鑑賞。
いまではもうこんなタイルをこれほどの量、大量生産することは不可能だろうなあ。
再開発され、どれほどのタイルたちが失われてしまうんだろう?!
できる限り残して欲しい・・
この壁面は、新旧のタイルの境目が見える。
こちら、手摺の笠木的なところにも、大きなたっぷりとした厚みのある
タイルが贅沢に使われている。
アール部分も滑らかに弧を描く役物タイルが。
神保町駅のホームは、本をイメージしたかのようなタイルが貼られてる。
様々な幅のタイルは、本棚に立てられた本のよう。
とりあえず学士会館へ荷物を置きにやってきた。
宿泊はしないが、宴会場利用ということで預かってもらえた。
そこからまず渋谷の戸栗美術館へ向かうことに。
渋谷駅で見つけた犬のレリーフがいっぱいだった陶板。
ハチ公に家族がいたら?というコンセプトで造られたハチ公ファミリーを描いたもののよう。
犬の陶板の背景には、正方形のレリーフタイルが型押し陶板に埋め込まれてる。
サインが入っていた。原案は画家、北原龍太郎。
もうひとつ、銀座線渋谷駅構内にある陶板「Bright Time」原画 天津恵
とてもカラフルで鮮やかな陶板。
全体を見渡すというより、ついついタイルとして、一枚一枚を見てしまう。
駅から戸栗美術館へ向かう途中に出くわしたビル。
梵寿綱味が漂う。
壁面にはぶどうの蔓のようなものが細やかなレリーフで造られていた。
1階入口天井には、ぶどうの他様々な果実や鳥などが見える。
右手にはビル名の「Romanee80」とステンドグラスも。
設計は、羽深隆雄。
梵寿綱の弟子の作品のようだった。
そして戸栗美術館へやって来た。
年を取ったからか?若い頃、夢中になったものや訪れた場所へあらためて再訪したいと思うことが度々あり、
戸栗美術館も30年以上前、やきものの美術館巡りに精を出してた頃、
ここで初めて出会った鍋島焼のデザインの面白さに感動し、
その後鍋島焼の窯元、伊万里の大川内山へまで訪れるというくらいに
興味を持ったことがあった。
ここで再び、久しぶりに鍋島焼を大量に浴びたい・・とやって来たのだが、
企画展のみで、鍋島焼の展示は数点のみだった。
常設で鍋島焼の展示がある美術館だとばかり思ってた・・
ドアノブは有田焼。
ゆったりした休憩コーナー
2階の展示室への階段。
階段周りのタイル。
写真撮影は、決められた数点のみ可。
今回の企画展の、人間模様が描かれた器たちが集合。
鶴に乗った寿老人が妙にかわいい鉢。
南蛮人と南蛮船が描かれたきらびやかな蓋付碗。
トイレのサインも男女色違いのお花が描かれた有田焼。
美術館から駅へ向かう途中に出会ったタイル。
亀甲型で、色合いが美しいタイルだった。
火鍋専門店の建物がモザイクタイル尽くし。
その後、東京文化財ウィークの公開物件であるヴォーリズ建築のフレンズセンターへ訪れるも、入口から不穏な雰囲気・・
なんと、公開日は翌日で一日間違えてた~~
(翌日リベンジは果たす)
続く・・