
ベルギーとフィンランドの旅のきろく、まだ終わってなかった・・
とにかくやり遂げなければ・・
ヘルシンキ二日目夜、10時半くらいまでは、外は明るいのでついつい外歩きしてしまいがちだけど、この日は外歩きはそこそこに地下へ潜り、地下鉄巡りをすることに。

オレンジベースに赤やライトグリーンがカラフルな色彩の駅。
素材はパンチングメタルのよう。

向かいは、ライトグリーンがベース。


細かく穴の開いた鉄板をつなぎ合わせた壁面

七宝繋ぎ文様型の透かしカットも。

エスカレーターへ向かう通路もカラフル。


扉もグリーンで統一されてる。

こちらの駅の天井は、紙に切れ目を入れて、開いた時に立体になる
あの状態(どの?!)によく似た感じのデザイン。

もちろん素材は、紙ではなく、こちらもパンチングメタル。

この装飾の間から照明が見える。

そしてエスカレーターに沿ってマルチカラーな壁面。
カラフルながら落ち着いた配色で、フィンランドらしい感じがする。

通路の壁面は、ダークな色味に。

次の駅は、切り絵風。

ベースのグラデーションのある壁面の上に、切り絵のような模様が重なる。
デザインは、主に植物文様のようだった。

向かいの壁面は、まるでオーロラのよう。
カーテンのようなひだがブルーの照明の中に浮かび上がる。



木の根のようなひび割れ模様が、壁面いっぱいに広がる駅。

メタリックな赤紫色。



お次の駅は、シンプルな照明が天井全体に散りばめられているのだけど、
天井全体が波打つように動きがあって、まるで星空に包まれたような感覚を覚える駅。

シンプルだけど、素敵な演出だなあ。

横からみたところ。

更にエスカレーターへと続く通路。
少し控え目な照明と落ち着いた色調の壁面。


そしてエスカレーターに乗ると、天井は、夜空に浮かぶ星座のような演出が。

美しい~
やはりこの駅は、星がテーマだったんだなあ。


次の駅、こちらはまた雰囲気がガラッと変わって、天井のダークブルーのカラーが美しく、天井へ向かって、まるで氷をイメージするような壁面が現れる。


シルバーカラーの壁面は、ゆらゆらとゆらめいていて、クール。


床面は、きれいなブルーとイエローでアクセントがつけられている。
ヨーロッパへ来るといつも思ってしまうけど、
一つの色にも多種類の色味があって、その場に最適な色が選ばれていて
色使いのセンスの良さを感じる。
こちらも天井の濃紺に対して、鮮やか目なブルーに目が惹かれる。


ホームの中央にも、一本のブルーのラインが入る。

エスカレーターを上ると、天井面は、ホーム階でも使われていた
揺らめく氷のような天井に。

氷山のようでもあり、透明感があってとても素敵だ。

こちらの壁面も面白い素材が使われていた。

金属製の鎖がつながっているようなイメージ。




そして、終点の駅だったかな?!
ホームに降り立ち、あまりの美しさに呆然とした。

天井から降り注ぐ無数の光は、線香花火を思わせる形状。
地下鉄巡りのクライマックスにふさわしい駅と思えた。



エレベーターから改札階への天井は、大小無数のドット模様が描かれている。


最初は、穴かな?と思ったが、こんな感じで、白地に黒いドット模様が入ってるようだった。



最後にヘルシンキの地下鉄のトイレ。
ベルギーでは、地下鉄にはまずトイレはなく、
町中でもめったに見かけることなく、あったとしても有料と、トイレ事情はかなり厳しいものだったが、

ヘルシンキに来て、まず地下鉄駅にトイレがあることがすばらしいと思ったし、トイレのデザインもメタリックで、清潔感があっておしゃれ。

手洗いシンクは、エアータオルまで付いた一体型で機能的にも良い感じ。
もちろん日本のようにウォッシュレットまではついてないけど。
これにてヘルシンキの地下鉄巡りは終了。
各駅、シンプルな素材、シンプルな照明ながら、
アイディアがすばらしいのか、あっと驚かされ、感動させられることがしばしばあった。
それほどコストをかけずとも、アイディア次第で素敵なデザインというものは生み出すことができるのだなあと、ヘルシンキの地下鉄巡りで感じることができた。