先ごろのアカデミー作品賞に選ばれ、White Houseからの生中継でMishelle Obamaがプレゼンターの役割を務めたことや、イランが受賞非難し映画制作者を提訴すると息巻いている話題作「Argo」を見ようと、上映映画館を検索したところ、公開されてから時間がたつので、限られた映画館でしか上映されておらず、「三軒茶屋シネマ」なる映画館を訪ねた。
テレビで、ある食通のタレントがめちゃくちゃ美味しいホルモン焼きが三軒茶屋にあると紹介していたことから、三軒茶屋一度行ってみたいと気になっていたのがこの映画館を選んだ理由にすぎないのであるが、
こんな映画館が今もあるのかと思うぐらい、昔ながらのチケットの小さな窓口、受付の従業員、硬い椅子、階段を上っているうちに、不思議と戦後の昭和に戻っていくような気分になり、青春時代に映画を見る前にわくわくした気持ちまでが蘇って来る。
帰宅後、ネットでレトロな映画館で検索したところ、この種の映画館が数少ないが残っていることが分かった。ここをクリックするとそのブログが出てくるが下のほうに映画館名がリストアップされているので、そのうちに彼方此方の映画館に行っててみたいと思い、忘れないようにここに記録にとどめておくことにした。
違いの分かる映画館
個々の映画館の常連客に喜んでもらえるような魅力的な作品を独自に選び2本立てで割安に楽しんでもらえるように努力しているらしいとブログ「違いの分かる映画館」の著作者が述べている。 『アルゴ』(Argo)は、1979年のイランアメリカ大使館人質事件を題材とした、ベン・アフレック監督・主演による2012年のアメリカ合衆国の映画である。第85回アカデミー賞作品賞受賞作品。 ストリー:イラン革命真っ最中の1979年。イスラム過激派グループがテヘランのアメリカ大使館を占拠し、52人のアメリカ人外交官が人質に取られた。だが占拠される直前、6人のアメリカ人外交官は大使館から脱出し、カナダ大使公邸に匿われる。CIA工作本部技術部のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は6人をイランから救出するため、『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げて6人をそのロケハンのスタッフに身分偽変させるという作戦をたてる。
ハリウッドが初めて『アルゴ』の物語を知ったのは、映画の脚本からではなく、US版『WIRED』に掲載された、ジョシュア・ベアマンによる2007年の記事からだった。この救出劇にはカナダ政府も大きな役割を果たしたため「カナダの策謀」と呼ばれ、1980年の有名な出来事になっているが、CIAのニセ映画製作作戦を含む詳細は機密情報とされ、つい最近まで公にされていなかった。しかし事件から30年以上が経ったいま、ハリウッドがアメリカの安全に貢献するという信じられない物語自体が、ハリウッド映画になったのである。
詳しくはWired 記事を参考にされたい。
焼き鳥とり石で一杯:
映画を見た後近くをぶらーと歩いてみた。焼き鳥や、居酒屋、ホルモン焼きやが軒を連ねており、5時前から30人ぐらいは入れる焼き鳥屋へ、席が一席あったので座った。目の前で炭火で威勢のよさそうな鉢巻まいた江戸紫のはっぴを着た4人のおやじが焼いているのを見ながら、アツアツの焼き鳥を食らい、こぼれるぐらいに注いでくれた舛酒(久保田の冷酒)をぐいぐいと3杯。映画の余韻に幸せに浸たる。
この店を出た後、隣の店の窓越しから微笑む可愛い笑顔の女の子につられて入った店が、何ともまたよくて、そこの若主人が目の前で焼くお好み焼きに似たのを、食べながら、22歳の女の子と若主人にも酒を御馳走して、おしゃべりして恍惚のひと時を過ごした。
家に帰ったのが、深夜を過ぎており、久しぶりに家内からお小言を頂いた次第。
この町三軒茶屋にはまだまだ面白いところがありそうで、当分嵌りそうである。
映画の懲りようといい、お酒の飲み方や、振る舞いといい・・そう、青年の、あの大胆で、世界は自分が回してる・・みたいな気概など~ できれば見習いたいものです。
昨夜は早く寝たので、今朝は早めに目覚め、一服してブログを開いたら、この豪快な記事に接し、今日一日の過ごし方を教わったような気がしました。 映画とか屋台とかではなく、このような気持ちをここしばらく忘れてしまっていたように思えたので・・・
bonのコメントはまさに小生が言わんとすることを、うまく表現してくれております。
三軒茶屋がまさにそのような舞台と佇まいを提供してくれるのかもしれませんが、東京の下町を彼方此方散策して、おもしろい経験をしてみたいと思います。