蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

陽のあたる教室  (bon)

2024-10-12 | スポーツ、芸能、映画

      日本の「被団協」が今年のノーベル平和賞に輝きました。昨今の世情を反映して、唯一の被爆国である
    日本の長年にわたる活動が評価されたのでしょう。   MLB ドジャースとパドレスは、2勝2敗同士で 
       Petco Park を後に、今日 Dodger Stadiumで決勝戦があります。 先の試合で素晴らしい成績を上げた
    ベテラン ダルビッシュ有投手と若い 山本由伸投手の先発対決が組まれた好カードは楽しみです。

 

 

 BSで録画していた映画を観ました。この映画、とても感動しました。

 1965年制作のアメリカ映画です。原題は「Mr.Holland's Opus」 とあり、バンド
マンである主人公ホランドは作曲家を目指していたが、学校の音楽担当の先生となっ
て30年を教職で過ごすことになるのです。題名の『Opus』とは、「作曲家の一連の
作品」という意味ですが、この映画では、音楽を通じて生徒たちの人生における
教育ともいえる人間性を育み世に送り出した作品(生徒たち)を意味しているので
しょう。「ホランド先生の教え子たち」なんですね。

                 (ネット画像より)

 1965年から1995年にかけて、アメリカで起きたいろんな出来事、べトナム戦争、
ジョン・レノンの殺害、レーガン大統領などのニュース映像を交えながら、ニュー
ヨークのバンドマンであったグレン・ホランド(リチャード・ドレイファス)は、
作曲する時間を増やすためとの理由から高校の音楽教師になったが、教師という仕事
を誤解していて、とても作曲などをしている暇などはなく当てが外れた感覚でいまし
たが、そのうち生徒たちに音楽の素晴らしを教えることを決意し、放課後もマーチン
グバンド部の顧問を引き受け生徒の練習に力を注ぐのでした。
 音楽音痴、リズム音痴の生徒にも、威厳を持ちながらも生徒に合わせたやり方で
必死に教える姿がそこにありました。 教師として成長し、生徒たちから慕われる
教師になっていくのです。

         (ネット画像より)

 やがて、彼には息子が生まれますが、不幸にして息子は先天性の聴覚障害を持って
いて音楽を教えることは不可能で、一度は絶望感を味わう日々を送ります。しかし、
自分を必要としている生徒や学校のために一生懸命前向きに働き、音楽を通して生徒
を立ち直らせていくことや、夢を実現させる手伝いをすることに生きがいを感じて
いくようになるのです。 このことが息子にとっては、自分が見捨てられたと思い、
父との隙間が空いてしまいますが、そのうち誤解も解けて、両親も手話で話すように
なって絆は一層強くなります。

 ホランド先生は、古風な堅物の教師では決してありませんが、威厳を持ちながら
生徒に対しても深い愛情滲む対応をした好感度の高い人物として演じられていました。

         (ネット画像より)

 学校の演劇祭の出し物がガーシュインをテーマにしたレビューも成功裏に終わり、
さらには、聾唖者のためのコンサートでは、彼は息子のためにジョン・レノンの
『Beautiful Boy』を手話つきで歌い大喝さいを浴びます。

 しかし、教育予算の削減で芸術系の授業がカットされ、ホランド先生は退職します。
引退の当日、荷物を持って家族と共に教室を去ろうとしていた時、講堂のざわつきが
聞こえドアを開けると、講堂いっぱいに過去30年間の教え子たちが集まって先生を
祝福してくれ、舞台にはオーケストラが用意され、先生作の曲を先生の指揮で演奏
される用意がなされていたのです。
 60歳のホランド先生は、結局は「使い捨ての教師」と悲哀を感じていたところ、
自分が平凡な音楽教師でいるあいだにかけがえのない豊かな“作品”を世に送りだし
ていたことに気づくのです。

 以前に観た「チップス先生さようなら」も良かったです。

 

 

 

なつかしい淀川長治さんの解説がありました。

日曜洋画劇場 / 陽のあたる教室

 

 

 

 


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