蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

血圧管理  (bon)

2020-09-14 | 日々雑感、散策、旅行

      土曜日(9/12)の3候補討論会を見ている限り、次期総理としてやらせたい人物は、
    この3人の中では、行司は石破氏に軍配を上げるところだと思います。が、派閥の
    流れから、何も考えずともリーダシップに不安を感じながらもソツのない菅氏になる
    のでしょう。今日この後、午後2時からの自民党総裁選をテレビで見ることにします。

 

 血圧のことにあまり関心がなかった・・などといえば、この年になって、そんな
悠長なことを言っているなんて、何と幸せに過ごして来た御仁かと思われるか、
“ぼーっと生きて・・” と、チコちゃんに叱られるところかもしれません。

 私の若い頃の血圧は、健康診断などで測定するだけですが、上が100に届かない
ことがあったりと、かなり低めだったと記憶しています。 後期高齢者になって、
それでも130くらいになった記憶もありますが、ほとんど血圧を測っていないので
す。 そのクセ、自宅には、家庭用の血圧測定器が2台もあるのです。

        (ネット画像より)

 手元にある会報記事の、『高血圧:血圧高めから始める血圧管理』(楽木宏美氏、
大阪大学大学院教授)を見て、すでに傘寿を過ぎた身としては、やはり血圧管理
は必要なんだと思った次第なのですが、まだ、測っていません。

 ネットを繰っていましたら、厚労省HPの生活習慣病のところに血圧の記事が
あり、現在日本の高血圧者は約4000万人とあり、日本高血圧学会資料では高血圧
有病者数は4300万とありました。

 日本高血圧学会は、1978年に設立され(東京都文京区本郷)、国際高血圧学会
とも連携し広く活動を展開しています。2022年の国際高血圧学会は日本で開催の
予定だとありました。 で、日本高血圧学会(学会)は昨年(2019年)高血圧に
関するガイドラインを全面見直し、以下のように改定統一されています。
 「高血圧基準は、世界も日本も 140/90mmHgです。」とあります。 
 高血圧は、原因をひとつに定めることのできない本態性高血圧と、原因が明ら
かな二次性高血圧に分けられ、日本人の高血圧の約8~9割が本態性高血圧で、遺
伝的素因(体質)や食塩の過剰摂取、肥満などさまざまな要因が組み合わさって
起こるとあります。 中年以降にみられ、親が高血圧の場合に起こりやすい高血
圧といえ、食生活を中心とした生活習慣の修正が予防・治療にきわめて大切だと
あります。

 これに対し、二次性高血圧は、①腎臓の働きが悪くなって塩分と水が排出され
にくくなる場合、②副腎など内分泌腺の病気によって血圧を上げるホルモンが増
える場合や、③血管の病気が原因、④他の病気のために使っている薬が原因とあ
ります。原因を取り除くことが できれば、血圧の正常化は期待できます。一般
に、二次性高血圧は、本態性高血圧とくらべると若い人に多くみられるとありました。

 で、現在の高血圧の基準は、下表のように定められています。

    血圧基準表 (日本高血圧学会より)
     

 ここで、会報記事に、次のようにあります。すなわち、H30年の調査で、日本
人20代の平均は、男性116.8/74.1、女性109.5/69.1、50代では、男性134.1/86.8、
女性126.9/80.6で、男女とも血圧の正常値を大きく超えています。“みんな超え
ているからいいや!”と思うのは大きな間違いだと指摘されています。
 脳心血管病での死亡危険度は、(日本人7万人の長期フォローデータから)40~
64歳の血圧120~139/80~89未満の人と比較した場合、

 120~139/80~89で2倍、140~159/90~99で3倍、160~179/100~109で5倍、
180/110以上で9倍に上昇するとあります。
 130台だからと安心は禁物だということなんですね。

 130~139/80~89のいわゆる“血圧高め”の人はどうすればよいか? 先ずは
生活習慣修正をして130/80未満を目指すことだといっています。

 家庭血圧計が普及していますが、この家庭血圧は、一般に診察室血圧よりも低
い場合が多いので、家庭血圧での高血圧基準は135/85以上と診察室血圧より5低く
されています。なので、家庭で血圧を測って、135だから(基準の140より低いか
ら)安心だとはならないのです。すでに高血圧の域にあるわけですね。 診察室
で急に血圧が上がる人の場合、白衣高血圧とよんだり、逆に診察室では正常なの
に、家庭では高血圧の人は、仮面高血圧と呼んでいるのだそうです。

 で、上述の治療の第1歩は生活習慣の見直しなんですね。高血圧の原因の半分は、
遺伝的な因子による場合で、半分は不適切な生活習慣であるといわれ、そのうち
の重要部分は「食塩の過剰摂取」が問題だとあります。日本人の平均食塩摂取量
はH30年の調査で、1日あたり男性11.0g、女性9.3gだそうで、これを6g未満に
減塩するのだそうです。

 蓼科の畑のメンバーの中にも、お医者の指示で減塩中の人がいて、食パンには
何g、肉には何g、ラーメンは何gなどと塩分に大変詳しい人がいて、食事には
気を配っていました。

        

 昨年改定されたガイドラインには、降圧目標が示されていて、74歳以下では。
130/80未満、75歳以上では140/90未満を降圧目標とすることが推奨されています。
 この目標は2014年のガイドラインよりもより低い値に設定されたそうですが、
これは重要な臨床研究の結果だそうです。

 日本では、年間約10万人が高血圧により死亡いるいわゆる「サイレントキラー」
とも呼ばれる疾患で、危険の近くであっても症状が出ないため、治療が妨げられ
る結果となっているのだそうです。 だから、予防の意味でも血圧を測定して
“自分の血圧を知る”ことが大事であると結ばれています。
 家庭血圧が125/75を超えてきたら血圧高めの危険信号なんだそうです。
さっそく私も血圧を測ってみます。

 

  ZEROEVENTSの記事からいかに要点だけ引用しました。

     日本の高血圧有病者等(2017年)のグラフです。

         (ZEROEVENTSより)

 ここで、約4,300万の高血圧者のうち、適切に血圧コントロールされているのは
1,200万人で、残りの3,100万人が管理不良で、そのうち1,400万人が自らの高血圧
を認識していないということであり、450万人が高血圧を自覚していながら未治療、
1,250万人は薬物治療を受けているがきちんと管理されていないという状況が示さ
れているのです。 管理不良の高血圧者を減らす対策が、課題だと・・。

 ちなみに、世界各国の高血圧の割合について、WHOによると、18歳以上で高血圧
の人の割合は、日本では男性21.4%、女性12.7%で、ドイツの男性:24.2%、女
性:14.9% やフランス 男性:26.3%、女性:16.0% よりもやや低いですが、ア
メリカの男性:15.9%、女性:11.1% やイギリスの
男性:18.0%、女性:12.5%、
韓国の男性:13.2%、女性:8.4% に比べると高いですね。
 そして、世界的にも高血圧は急増しているそうで、WHOは高血圧の早期予防を呼
びかけているとありました。

    <ご参考> (日本高血圧学会より)
   

 

 

Pink Martini - Splendor in the Grass | Live from Washington 2011

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« グリーンレモン’20  (bon) | トップ | 現金な  (bon) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々雑感、散策、旅行」カテゴリの最新記事