酒乱の祖父は、晩年すっかり好々爺になって草花など愛していた。その一つがこのミセバヤである。玉造にして軒先につるして眺めていたのを覚えている。
当時は名など知る由もなかったが、我が家の庭の片隅で日高ミセバヤが咲きだした。この花を見ると祖父や、当時の隠居の佇まいまで想い出される。懐かしいな。
草花を見て、それに連なる思い出は誰しも持っている。草花の持っている力、50年以上も前に旅立った人まで想い出させるのである。
酒乱の祖父は、晩年すっかり好々爺になって草花など愛していた。その一つがこのミセバヤである。玉造にして軒先につるして眺めていたのを覚えている。
当時は名など知る由もなかったが、我が家の庭の片隅で日高ミセバヤが咲きだした。この花を見ると祖父や、当時の隠居の佇まいまで想い出される。懐かしいな。
草花を見て、それに連なる思い出は誰しも持っている。草花の持っている力、50年以上も前に旅立った人まで想い出させるのである。