山野草の楽しみは、季節折々に変化する姿に心が癒やされるからである。瑞々しい幼芽をのぞかせ、やがて緑葉を茂らせ、花茎を伸ばし素朴な花を付けるとその時々が愛おしい。今、ニホンサクラソウ、エンレイソウ、岩ジャシン、エビネなど続々と芽だし始めている宿根草の仲間である。
今日アップしたのは、一足早く花を付けたイカリソウである。イカリソウの仲間で一番小さい花を付ける種で取り分け花の色が鮮やかであるのが特徴である。
「これは母からです」と同僚のUさんから度々頂いた山野草たちも多い。花を愛でる度、若くして夭逝したUさんを偲ぶのである。