一年間世話をしてきたサツキたち。今年はどの木も花芽をしっかりとつけている。これから開花まで芯喰い虫の発生に気をつけて見事に咲かせようと思っている。アップしたのは、株立ちで育てている晃山の花芽である。
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さて今日は1日15日、私どもの世代では成人の日であった。あの苦い想い出の日でもある。仕送りが滞りがちな苦学生、上野発の夜行列車に乗って帰省し成人式に参加などとは到底無理、汽車賃が勿体ない。学生寮で屯すること無くアルバイト三昧であった。当日は,今は無き神田青果市場の夜警を確かしていた。
今では想像も付かないが,当時は市場周辺では浮浪者がたむろしていて青果の箱をこじ開けて盗られる被害がありパトロールをしなければならなかったのである。夜警のバイト代は幾らだったか忘れたが,撮影所のバイト代(長時間勤務で800円)に次いで高かったように思う。魅力的だが,このパトロールは、寒さと睡魔との戦いでもあった。時に、高く積まれた箱に隠れて休んでいるとアルバイトを取り仕切る方が見回って来てしかられたりした。
着飾って将来を明るく語る若者を見る度に,爺は回想するシーンとなるのである。