さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

アラン島上陸

2011年04月24日 | アイルランド



 ヨーロッパの離れ島国である英国のロンドンからアイルランドへ渡り、東海岸の首都ダブリンから大西洋側のゴールウェイへやってきた。そしてそこから小型飛行機でついにアラン島へ渡ってきた。今回の旅の、いよいよ最果ての地である。

  ただの空き地のような空港(?)から、宿のある村落まではだいぶ距離があるようだ。雑草がボソボソと生えただけの岩場が広がるこの島で、道に迷うことはありえない。これも風情と考え、とぼとぼと一本道を歩くことにした。

 途中で後ろからワゴン車が追いついた。飛行機に同乗した重量級のおばさま達を乗せている。運転手はいくらかの料金をもちかけて乗せようとしたが、断った。急ぐことは全くないし、疲れるような道のりではない。

 宿はゴールウェイで予約をすませてある。同行していた当時貧乏学生の友人がインフォメーションで交渉したのだ。しかしいきなり「一番安いとこで」と言ったのには絶句した。それもなんとひとり一泊700円である
w(゜゜)w ど・どれほどヒドイところだらうか・・・。

 到着してみると、別に汚いことはなかった。ユースホステルみたいな所だ。カップルだろうが有無を言わせず男女別になって4人部屋。さびれたシャワーとトイレは共同。おとなになってからこういうところはなー。シャワーはほとんど水で出が悪く、寒かった。トイレに入ると、入れ違いに出てきたドイツ人がばつの悪い顔をした。すると・・・

 なっ・流れてなひっ・・・ w(T益T)w 

 とにかく前のやつが置き去りにしたものを流そうとボタンを押すと、コップ一杯分ぐらいの水が出た。ひどく流れが悪い上に、タンクへの水の供給がチョロチョロチョロ・・・なのだよ。というわけで、ふたたびタンクが一杯になるのを待てばしばらくかかる。ドイツ人の後始末をするのに、なぜ私がこんなところにカンヅメにならなければいけないのだ・・・w

 英国やアイルランドのトイレは、だいたい流すときにタンクの上についたボタンを押し下げる。これがタンクの中のフタに直接連動しているのだ。つまりゆっくり押せばチョロチョロ流れるので、一気に押さないと水は勢いよく流れない。何度も使っているうちに慣れてくるが、「だるま落とし」のようなコツがいるのだ。せーの、ヒュッ!!!という感じでやらんといけんのだ。

 ドイツ人はわかっていなかったのだろう…。しかし出ていきたいのは山々だが、数少ない共同トイレのため、戻ってきたときにすぐに入れるかどうかわからない。事態は急を要する状況になっていたのだよ。。。

 水が一杯になるまで、少なくともじっくり待たないといけない(涙)。あせって失敗したらまた最初からになってしまうぢゃないかよ。待っている間にトイレちゃんの声が聞こえてくるようではないか。

 あなたったら、いつもそわそわと私のところにやってきて、こっちが他の男に忙しいときには涙ながらに懇願してくるわよね。
 そしてふたりきりになった途端にいきなりパンツを下ろして乗っかってくるけど、そのくせやるだけやったら汚いものでも見るように、いつもさっさと行ってしまうわね。
 汚いのはあなたが出したものよっ!私じゃないわっ!!! 簡単に水に流せると思ったら大間違いよっ。責任とりなさいよっ!!!

・・・って、これわ俺の責任ぢゃなくて、ドイツ人のやつなんだけど・・・(゜゜)

 さて部屋。こちら3人組なので、4人部屋を占領できるかとあまい期待をしていたが、後ほどひとり入ってきた。西洋人だが国籍は不明。東洋人3人の部屋に入ってきたときには絶句した様子だった。気味が悪いかもね^^;

 かなり緊張しているようだったので、英語で話しかけるとホッとしていた。握手をかわし、若干の世間話を交わすことになった。そいつは旅先で知り合った女性の連れがいるのだが、あいにく男女別の相部屋システム。少し金を払って違うところに泊まればいいのになあ。こういった宿に泊まる連中は、驚くほど貧乏なのである。