ちょっと前のことですが、ぶらり横浜にいったら、なかなか芸達者な大道芸人の青年がいました。だいぶ訓練を積んでいるらしく、次々に見せる技はかなりのもの。トークも面白かったよ。同世代の友人が次々に就職してゆくのに、少し不安を感じながらも自分は好きな芸人を続けているんだってさ。生活も大変(^^)w
だから、「おひねりは折りたたんで帽子に入れて下さい」、と笑いを誘っていました。わたしは折りたたみようもない100円玉を入れてやりました。のぞくと何枚かは紙幣も入っていましたよ。
好青年なので若い女の子はもちろん、子連れの親子なども帽子に小銭を入れていました。をぢさん、をばちゃんたちはしっかり見て楽しんでも財布の口は堅い様子^^;しかたない、これは入場料じゃないんだもの(^益^;
そこで思い出したのが子供の頃に見た公園での紙芝居でした。漫画の「三丁目の夕日」を読んでいたら、1960年代には激減したと書いてありましたけど、それでもわたしは何度か見た記憶がありますなぁ^^;
自転車の後ろについた大きな箱にはいくつも引き出しがあって、初老のおじさんはそこから取り出したアメなどを売っていました。お金はなかったので、駄菓子を買っている子供たちを遠巻きに、少しうらやましく思いながら、でも買い食いができるなんて別世界のことだと眺めていました。
そのうち紙芝居が始まります。見物料?を払っていないので、思いきって前のほうには出られませんが、やはり見たくてじりじりと前進し、しまいには輪のなかに入って物語に夢中になっていたようです。
そして紙芝居が終わったとき、突然おじさんは「さあアメ買ってねー」と商売人に早変わり。その衝撃に、わたしの小さなみかんほどもない心臓が飛び出そうになったんです。きっと見てしまった芝居の見物料が払えない気持ちになったのでしょうね。視点も定まらず、後ずさりしたような気がします。
いま思えば、紙芝居のおじさんは商売人なんかではなく、ただ子供たちを喜ばせたい人だったんじゃないかなぁ。
あんな仕事はいいなあ。アメなんか全部配っちゃう!やってみたいけど、わたしが扱う物語は大人の恋愛だったりするから、ちょっと違うかな(^益^)wエモヘタダシ