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ピルゴスのバスステーションに到着。
だだっぴろい。すぐにコリントス行きのバスの時間を確かめると、約2時間半後に
あるという。とりあえず今日中に到着できる~~w
さすがに長い時間待合所に座っているのも疲れるので、街を散策しようと出てゆくが
昨日の大雨でこのありさまだ。どうにかこうにか街の中心部へ向かうのだが・・・。
線路を渡るところでこうなっており、これ以上進むのは断念。ひどすぎる。
列車も動けるのか?ホームに人がいるけど?
バスは定刻通りに出発。5時間くらいはかかりそう。ちなみに今まで乗ったバスは、
長距離バスでも街中を通り、いろんなところで客を乗り降りさせていた。コリントス
では街中を通るのか?ホテルの近くを通るのなら、適当なところで降ろしてもらいたい
のだが、と乗務員に尋ねてみるが、英語がわからないのか情報を知らないのか、
とにかく要領を得なくてわからない。まいるなぁ。。。
バスはペロポネソス半島の北端を海岸沿いに走る。山越えを通ってきたのに比べ、
今回は高速道路をひた走るので乗り心地は快適。
ギリシャを旅していてやたらに見たのがコレ。なんだと思いますよねえ。どうも建設中
ってわけでもなさそう。どうして骨組みだけなの?中古住宅を売るときは、こうやって
手放すものなの?
パトラの町を通過。ここで海峡を渡る大橋があるのです。これを渡って北からデルフィに
向かうというルートも考えたのですが、バスの乗り換えが複雑になるのでやめておき
ました。この先の読めないバスのシステム、やめておいてよかったよ。。。
途中でバスはサービスエリアで休憩。ちゃんとアナウンスしないので、運転手に聞く。
出発時間くらい確認しないとね。しかし英語があまり通じない。すると運転手は俺の
腕時計を指さし、15時10分のところを示した。そのとき15時5分だったので、たったの
5分?すぐに一服(-。-)y-゜゜゜
しかし15時10分を過ぎても運転手は来ない。10分のところを指さしたので、「10分
休憩」で、15時15分出発という意味だったのか?
しかし20分を過ぎても戻ってくる気配はない。ご覧の通り、他の乗客たちも集まって
くるが、ドアも開かないので待つしかない。結局15時30頃になって運転手はいろいろ
と買い物袋を手にさげて悠々戻ってきたのであった。ギリシャだぜー。
というわけで、コリントスへ到着しましたー。こちらは南側の海です。
ご覧ください。南側の海が見えたとき、「おお、ついに一周してきたかー」と思う
わけなのです。
バスは高速の停車場に着きました。どうやら街中には行かずに、そのまま高速で
アテネに向かう様子。なので止まっていたタクシーをつかまえてホテルまで行って
もらうことに。
このタクシーがくせ者で、ギリシャではメーターを使った明朗会計と、メーターを
使わない不明朗会計があるのです。どうしてなんだ?メーターがないほうは、
だいたい少し高いようです。まあ日本よりだいぶ安い感じだし、ぼられるという程
悪質なのはいませんでしたが。でも10~15分くらい乗って、メーターでは数百円
から千円、メーターがないと1500円という感じが多かったです。
オデュッセイア 2
トロイ戦争はギリシャ側の勝利に終わり、戦士たちは帰国していたが、オデュッセウスは愛する妻子のもとに帰ることを望みつつも、気高き仙女、麗しの女神カリュプソの岩屋に7年も引き止められていた。夫になってずっといてほしい、と望まれていたのである。(それも悪くない気がするが)
ゼウスを中心とする神々はどうしたものかと協議。海の王ポセイドンは助力に反対。ゼウスの娘、女神アテネはオデュッセウスを憐れんでゼウスに嘆願。彼女は彼が帰国を果たしハッピーエンドになるまで、ずっと彼を導いてやることになります。
ゼウスの使者ヘルメスはカリュプソのところへやってきて、オデュッセウスを返してやるのはゼウスの命であると伝える。カリュプソは「女神が人間の男に抱かれるのを嫉妬してるのですね」と恨んで可哀想に泣き出す。しかし最後にはあきらめて、彼を出立させてやる決心をするのだった。
しかたなくカリュプソと夜のお勤めをしていたオデュッセウスは(相手は美貌を誇る女神だってのになあ)、昼間は海辺でひとりため息をついて帰国を願っていた。そこにカリュプソが現れ、「筏で返してやる」と伝える。彼は「この荒波にコロス気でしょ!」と疑いますが、「誓って企みはナイ」と女神は受け合う。
筏で大海に乗り出したオデュッセウスであるが、海神ポセイドンの怒りによって筏は砕け散り、三日三晩荒波に翻弄されるが、女神アテネの導きで、ズタボロになりながらパイエケス国の海岸に流れ着く。オデュッセウスはオリーブ畑の茂みのなかに入ってゆき、落ち葉を集めてその中で永い眠りにつくのであった。