今年のGWは高速道路1000円のためどこへ行っても混雑しそうでコースを考えるのにあれこれ迷ってしまった。とにかく、高速道路は激しい渋滞が予想される。無味乾燥の高速道路をのろのろ走るほどつまらないことはない。下道の渋滞なら脇道とか、どこかの店とか、何か考える余地もあるが、高速道路の渋滞は手の施しようがない。バイクでは音楽も聴けないし、タバコも吸えない。
そもそも、どこまで走っても1000円というのがおかしい。8000円の距離を往復すれば16000円。走った人が払うお金はたったの2000円。NEXCOが値下げしたわけではないので、残る14000円は国が払うということで、人の遊び代を遊んでない人が払うことになる。
国が決めたことにブーたれていても仕方がないので、渋滞の少なそうな下道中心のコースで、しかも1日で走る距離を200㎞程度に抑えて、それなりにツーリングを楽しもうということにした。信州は春真っ盛り。近くていい所はいっぱいありそうだ。
<5月2日>
コースは南信をぐるっと回ることにした。
9時40分、両親に見送られて、妻と2人、2台のバイクで豊田の自宅を出た。今日のコースはR153を北に向かって走り、上諏訪温泉まで行く予定だ。
最初の難関が豊田足助の追分交差点。予想どおりR153東行きのクルマが詰まってしまい、動けない状態になっていた。そこで、直進の山道へとバイクを走らせた。「つながってない道はない」が僕の信条。路肩にバイクを止め、地図で足助市街地を超えた辺りでR153に入る道を探した。くねくねした1.5車線の山道を20分ほど走り、予定どおりR153に合流することができた。
豊田足助を過ぎてからは、高速道路の渋滞情報がうそのようにすいていて、新緑に包まれた国道を快適に走ることができた。天気もよく、空気もおいしい。豊田稲武を抜ければ長野県に入る。さすがに稲武と平谷村の道の駅は混雑していたので、休憩することなく走り続けた。久しぶりのツーリングなので、走っている方が気持ちがいいのだ。
お昼を過ぎ、飯田の手前の阿智村で「阿智川うどん」の店を見つけた。うどんが食べたかったわけではないが、駐車場にクルマが少なく、すいていそうだったので入ることにした。食べたのは南信名物の「ソースかつ丼」。妻が味噌煮込みうどんを注文すると、若い店員さんは「温かいのでいいですか」と尋ねてきた。思わず2人で顔を見合わせ、心の中だけでくすくす笑った。冷たい味噌煮込みうどん・・・想像できない。「眠い」を連発していた妻も、このひとことで目が覚めたようだった。
再び、R153を快走。ただ、時々もみじマークを付けた軽自動車がペースを落としてくれるが、そこは我慢。それにしても、南信はもみじマークの軽自動車が多すぎる。それだけお年寄りが元気ということかもしれないが。
飯田の市街地はおそらく混むだろう。元善光寺の7年に1度のご開帳もあり、渋滞を避ける意味で飯田山本ICから松川までの2区間だけ、中央道を走ることにした。1000円の御利益にあやかろうということではない。2区間では1000円もしないし。
ところが、インター手前の情報表示で「駒ヶ根○㎞、伊那○㎞、岡谷○㎞・・・」と、次から次へと渋滞情報が現れた。これはマズイということで、インターに入るのをやめて、ひたすらR153を走ることにした。意外にも、市内はそれほど混んでなく、案外スムーズに飯田市街地を抜け ることができた。そして、市街地を抜けると、目の前には雪を被った駒ヶ岳が太陽の光を受けてきらきら光っている。実に美しい。その駒ヶ岳も、バイクが進むにつれて、左手に、そして後方へと移っていく。
R153を淡々と走り続けると国道は天竜川の堤防道路になる。伊那の街はおもしろい。天井川になっているのか、国道が市街地よりも一段高くなっていて、国道沿いの大型店舗の駐車場を見下ろしながら走ることになる。右下は天竜川、左下はスーパーなどの駐車場という異様な風景が展開される。
伊那からR153を離れ、高遠方面へと向かった。のどかな雰囲気から急に城下町風情に変わると、そこが高遠。城跡の手前の商店街から左に折れ、R152を北に向かった。どの家の庭にも芝桜が絨毯のように敷かれ、高遠は柔らかな緑と温かなピンクで春真っ盛りを感じる素敵な町だ。
徐々に高度が上がり、肌寒さを感じるくらいになってくると、杖突峠は近い。なだらかな長い上り坂をチャリダーたちがゆっくりの登っている。心の中で「がんばれ」と彼らを励ましながら、 僕たちは動力に頼って楽に進む。
杖突峠からの眺めは絶景だ。諏訪湖が一望できるばかりか、北には蓼科の山々が穏やかに並び、その右側には八ヶ岳の険しい頂が雪を抱えて切り立ってそびえている。まさに絵はがきの世界だ。缶コーヒーを飲みながら、マルボロに火を着ける。なんて気持ちがいいのだろう。
峠の北側は急勾配のヘアピンカーブで一気に下っていく。右へ左へとバイクを傾け、リズムよくコーナーを駆け抜ける。ミラーに映る妻もきれいなリーンウィズでコーナーを立ち上がっている。
坂を下り終えると、もう目的地は近い。諏訪大社上社を過ぎ、賑わいを見せる市街地を抜けると諏訪湖畔の道路に出る。そして、ヨットハーバーのすぐ前が予約しておいた上諏訪温泉のホテルだ。
ホテルの前には関東のナンバーのバイクが10台ほど並べられていた。しかも、八王子、横 浜C、練馬、所沢など全部種類が違っていたのがおもしろい。僕たちの2台も、僕のが三河で、妻のが豊田。2台加わっても、やっぱり1台として同じナンバーは無い。
食事の前に温泉に浸かり、おいしい晩ご飯の後にまた温泉。外を眺めると、諏訪湖に沿って夜景が続いている。いい気持ちで眠りに就いた。
*本日の走行 203㎞
*本日のピースサイン たったの3発・・・R153はなかなかピースを返してもらえない道だなあ。
<5月3日>
今日もいい天気だ。朝食をすませ、ちょっとのんびりして9時30分にホテルを出た。諏訪湖畔道路を南に進み、昨日走った県道16号を通って混雑したR20を横切り、R152で蓼科に向かった。そのままビーナスラインに入ると蓼科湖は近い。信州はまだ春。桜が咲き、ウグイスの鳴き声が聞こえる。
蓼科湖畔にバイクを止め、ひっそりとした高原の湖を眺める。すぐ隣の小さなレジャーランドの賑わいとは対称的に、湖にはつりを楽しむ人が数人と、白鳥のボートが1隻。バイクの脇でソフトクリームをなめながら白樺の木に囲まれた湖を眺めていると、なんだかずいぶん遠くに 来たような気がした。
蓼科湖を後にし、ビーナスラインを登っていく。路面はやや荒れぎみだが、木立の間を適度なカーブを楽しみながら走ると、眼下には緑一色の中に小さく蓼科湖が見える。僕は、この景色がたまらなく好きだ。景色を楽しむためにペースを落として走る。そして、蓼科湖が見えなくなると直線の下り坂となり、その先には白樺湖。湖の北側の湖畔は観光地化されていて趣に欠けるが、南側はひっそりとした高原の湖らしさを十分に残している。すぐ前の草地には群馬ナンバーのプラドの家族連れがレジャーシートを広げてお弁当の用意を始めている。おそらく激しい渋滞の高速道路を何時間もかけてやってきたのだろう。それでも、とても楽しそう。高原の空気をいっぱい吸 いながら食べるおにぎりは格別だと思う。
白樺湖を後にし、再びビーナスラインで西に向かう。野焼きをした後に芽吹いた草原の中を走る一筋の曲線。緩やかなカーブを心地よい速度で駆け抜ける。柔らかい新芽の緑と空の青さ、そして遠くの山々の白い頂がツーリング気分を盛り上げてくれる。
富士見パーキングにバイクを止め、南アルプス連山を眺める。遠くの空にはうっすらともやがかかり、富士山は見えなかったが目の前に広がり峰峰の美しさに目は釘付けになる。
すぐ隣に若いカップルがバイクを止めた。背の高い女性のバイクはNinja250R。今話題のニューマシンだ。展示車以外のニンジャを間近で見るのは初めてだったが、かっこいいし乗りやすそうだし、何よりもここビーナスラインの風景にとても似合っているように感じた。彼女のバイクのなナンバーは金沢で、彼氏のは石川。僕たちの三河と豊田のようなものだろう。そ れにしても、ツーリングに出ると、なぜかナンバーが気になって仕方がない。
パーキングを出て、更に西に進む。前方にグライダーが飛んでいる。霧ケ峰パーキングの近くにグライダーの滑走路が見えた。数機のグライダーが待機しているのが見えた。怖がりの僕には、あれに挑戦するのはとても無理だ。巨大な紙飛行機のように思えてしまう。でも、大空を自由に飛び回れたらどれだけ素敵だろう。
霧ケ峰を過ぎると、草原状の山を結ぶ高原道路も徐々に下り坂が多くなってくる。八島湿原では、駐車場に入ろうとするクルマが並んでいた。混雑する駐車場を横目に、僕たちはそのまま和田峠を目指した。草原から林の中の道へと風景は変わっても、ビーナスラインを走る壮快さは変わらない。緩やかなコーナーを右に左にリーンさせ、すれ違うライダーとピースサインを交わす。交わすと言っても、4、5人に1人くらいしか返してくれないが、それでも十分に楽しい。
和田峠からビーナスラインを離れ、狭い山道を下る。あまりいい道ではないが、交通量も少ないし、森に包まれた峠道もなかなかおもしろい。きついヘアピンでは、妻の動きが気にかかり、ついミラーに目がいってしまうが、上手にバイクを傾けてコーナーを立ち上がる妻の姿を確認するとほっとする。考えてみれば、妻ももうベテラン・ライダーなのだから、心配することもない。それでも、やっぱり気になるのは、ここでは僕が師匠だからだと思う。
山道を下り、R142に合流して岡谷に向かう。以前は諏訪大社の狭い道に入っていったものだが、新しいトンネルもでき岡谷ICまでほぼ一直線で行くことができる。岡谷からR20に入るが、やっぱり幹線道路は交通量も多い。中山道R19に合流する手前5㎞くらいの交差点で渋滞の最後尾についてしまった。すかさず、予定変更で、左に折れてR153に入ることにした。伊那まで行って、権兵衛峠を越えてR19に入れば、今日の目的地の開田高原に行くことができる。左折した道は知らない道だが、地図で見る限り南に向かえばR153と交差するはずだ。
思ったとおり、「右:塩尻・松本、左:飯田・豊田」の標識が現れた。まさしくR153だ。そしてすぐに「みどり湖」の看板が見えた。先週、飯田にドライブに行ったとき、妻が「水芭蕉が見たい」と言ったことを思い出した。みどり湖に行けば水芭蕉が見られる。ちょうどお昼だし、つい でに湖畔の店でお昼ご飯にすればいいと思い、みどり湖に行ってみた。
湖畔の一画に水芭蕉の群生地が保護されていて、しかも今が真っ盛りなのかめったに見ることのできない水芭蕉の花がたくさん咲いていた。淡い白色のかわいらしい花は、とても優しい感じがする。寄り道してよかったと、心からそう思えた。ただ、湖畔に店はあったものの戸が閉まっていて、お昼ご飯にはありつけなかった。
再びR153に戻り、なだらかな善知鳥峠を超えて分水嶺を過ぎ、辰野に入った。お腹がすいたわけではないが、どこかで何かを食べないと変な時間に腹がへる。そういうときに限って、なかなかご飯にありつけない。伊那の手前でやっとラーメン屋さんを見つけたのはすでに2時近かった。妻はエビチリ小丼、そして僕は南信名物のローメンを注文した。正直言って、あまりおいしいとは思わなかった。ソースの汁に浸かったベチョベチョの焼きそばという感じだが、めずらしさではマルかもしれない。
伊那からR361で権兵衛峠に向かった。ここも2年前に新しいトンネルができ、伊那路と木曽路を30分ほどで行くことができる便利な道になった。なだらかな上り坂を上り詰めると真新 しいトンネルに入る。そして、トンネルので出口のパーキングにバイクを止め、用意しておいた缶コーヒーで食後の一服。ウグイスの鳴き声が聞こえる。さわやかでいい気持ちだ。
峠を下り、R19に入ると、そこはツーリングのメッカ。木曽福島までの10㎞足らずの間に10人くらいとピースサインを交わし、気分も上々。バイクに乗っててよかったとつくづく感じた。
木曽福島からR361で開田高原へと向かう。開田の集落を過ぎたとたん、目の前にでっかく御嶽山が現れた。ヘルメットの中で思わず「わあー」と声が出てしまった。山頂付近にはまだ雪が積もり、霊峰と呼ぶにふさわしい存在感のある山だ。どれがどの山なのかなかなか見分けがつかないものだが、御岳はすぐに分かる。古くから神として崇められていた山、御岳。信仰心の薄い僕でも、神様が宿る山に見えてくるから不思議だ。
予約しておいた開田高原マイア・スキー場ペンション・ヴィレッジの「山のくじらや」に近づくにつれて、御岳は大きくなってくる。そして、ペンションにつくと、御嶽山しか見えないと言ってい いくらいに近づく。宿は、御嶽山の中腹にあるのだから。
ペンションの料理は、今ではめずらしいクジラ料理だ。ややくさみはあるがイメージしたよりずっと柔らかく、おいしくいただくことができた。
自覚症状はないものの、やっぱりバイクで走り続けるのは疲れるものなのか、食事を済ませてテレビを見ながら横になっていたら、いつの間にか寝てしまった。まずいことに、気づいたときは朝6時を回っていたのだ。お風呂にも入ってないし。ただ、疲れは完全に取れたような気はした。10時間くらい眠っていたのだから。
*本日の走行 218㎞
*本日のピースサイン 昨日よりちょっと増えて18発・・・R19から開田高原に入って3人に1人くらいはピースを返してもらえた。
<5月4日>
食事を済ませたら、まずは温泉だ。この近くの木曽温泉ホテルのお湯がお気に入りなので、何時から入れるか電話を入れてみた。残念なことに11時からという返事。こで、ペンションのオーナーに、近くで見つけた「やまゆりの湯」が開く時間を聞いてみると、10時くらいに開くとのこと。そこで、9時30分にチェックアウトをし、温泉に向かった。まだ10時にはなってな かったが、すでに開いていた。
褐色のつるつるしたお湯が木曽温泉の特徴かもしれない。朝から大勢のお客さんで賑わっ ていた。駐車場のクルマも関東のナンバーが多い。目の前には御嶽山。気持ちよすぎるくらいいい気持ちだ。朝からたまらないなあと思いながら露天風呂に入ったら、お湯がぬるくてすぐにやめた。もう一度温かいお湯に浸かり、極楽、極楽。
温泉に入ったあとの牛乳を一気に飲み干し、「やまゆりの湯」を出たのが11時過ぎだった。道路が混む夕方までには帰りたいという思いもあったが、温泉の気持ちよさに負けてしまった。少し遅めの出発になったが、それでも三岳に出る近道を走らずに、もう一度開田高原のR361を回って木曽福島に出ることにした。開田高原は何度走ってもいい気持ちになる道だ。帰り道は、ミラーに映る御岳が美しい。ミラーがまるで風景写真のようだ。
木曽川に沿って走るR19は、その雰囲気だけでも十分に楽しめる道だが、ピースサインがたくさん返ってくるから好きだ。家から北に向かう時には、僕は好んでR19を選ぶ。その中で見過ごしてしまうのが上松町寝覚めの床の南にある小野の滝だ。いつも、「あっ、ここだ」と思った時には通り過ぎてしまっている。僕は、去年の夏のソロツーリングで滝野下にバイクを止めたが、妻は一度も小野の滝を間近で見たことがない。今回は寝覚ノ床を過ぎてから注意深く探しながら走った。
一度立ち寄った所は意外としっかり覚えているもので、「この辺り」と思った所に滝はあった。JR中央本線の鉄橋が滝壺の上を横切っていて、森と鉄橋と滝がいい雰囲気を醸し出し ている。国道から見えるのもいい。
上松を過ぎれば南木曾は近い。大きな岩がいっぱいの荒々しい木曽川も徐々に川幅が広がり、ゆるやかな流れになる。川沿いのツーリング・ロードR19をピースサインを出しながら快調に走り続け、南木曾から左に折れる。中山道妻籠宿の賑わいを通り抜け、R256のつづら折りの峠道を行く。そして、清内路峠を越えるとなだらかな下り坂となり、鮮やかな新緑を背景にのどかな山村を走る。その坂道の途中に美しい花が咲き乱れる古いドライブインがある。清内路峠を走るときには必ず寄っていく店だ。めずらしく大型の観光バスが2台、狭い駐車場に入っている。今日もまた、遅めのお昼ご飯だ。ここの五平餅は高いけれどうまい。大きめだが、五平餅だけではお腹は満たされないので、中華そばも注文した。妻は信州名物のおやきと中華だ。
春の花の美しい清内路からさらに田舎道を走り、昼神温泉郷を少し過ぎた阿智村でR153に入った。ここからは往路と同じ道だ。寒原峠、治部坂峠、赤坂峠と、いくつかの峠を上り下りしながら高度を増していくが、根羽村からは専ら下り坂になる。すると、曇り空からぽつりぽつりと雨粒が落ちてきた。天気予報では南信も愛知県東部も曇りで降水確率は20%。雨の心配はほとんど無かったはずだがだんだん路面もウェットになってくる。こういうときは本降りになる前にレインスーツを着なければならない。早めに着るのが鉄則だ。
「愛知県豊田市」の標識が見える。県境まですぐそこという所の広い路肩にバイクを止め、レインスーツを着た。少し寒く感じていたので、防寒着にもなる。その後、豊田市稲武で本降りになり、さっと雨仕様に変身したのは大正解だった。雨の日のバイクはおもしろくないが、ツーリング中の雨はそれほどいやな気持ちにはならない。きっと、心のどこかで自然を楽しんでいるのだろう。「雨もまたツーリングのおもしろさのひとつ」と思えるから不思議だ。
ところが、稲武に入ったら、信号のたびにクルマの長い列ができる。走ってしまえば順調に走れるのだが、この調子だと足助がヤバイ。間違いなく渋滞する。雨もまたおもしろいとは言っても、雨の渋滞はおもしろくない。
途中の信号待ちで、隣に止まっている妻に向かって、
「オレには秘策がある」
と大声で言ったら、それが妻にはものすごくおもしろく聞こえたのか、大笑いしていた。秘策というのは、足助新盛交差点で榊野温泉方面に曲がり、県道で山越えをして豊田藤岡に抜けるコースのことだ。この秘策は大当たりで、誰に邪魔されることなく小川のせせらぎに合わせて快適な走りで東海環状道豊田藤岡ICにたどり着いた。高速道路が混むと言っても、豊田藤岡・豊田松平間が渋滞することはあり得ない。今回のツーリングで最初で最後の時速100㎞走行で家路についた。
*本日の走行 225㎞
*本日のピースサイン 昨日よりもさらに増えて23発・・・やっぱりR19はピースサインをよく返してもらえる素敵な道だ。
3日間で何度「いい気持ち」と感じたことだろう。新緑の山々の美しさ、素敵なワインディング・ロード、春の草花、湖のある風景、頂に雪を抱えた見事なまでの八ヶ岳に御嶽山、温泉のつるつるの湯、川沿いの国道、行き交うライダーとのピースサイン。数え上げればキリがないほど気持ちのいい思いを繰り返していた。バイクだからこそ、これだけ「気持ちいい」の連続だったのだと思う。常に自然に包まれ、空気を感じて走るバイク・ツーリングができる幸せを十分に感じることのできる3日間だった。
*総走行距離 646㎞
*総ピースサイン数 44発