ELEVEN HOUSE

北海道だ~い好き❤バイクはカワサキ☆クルマはレクサスCTとタウンエース(キャンカー)とジムニー☆キャンプと鉄道も好き

2016.5 木曽御岳・木曽温泉ソロツーリング

2016-05-24 23:26:15 | ニンジャ650の部屋
 5月21日の土曜日、久しぶりに300㎞超えのソロツーリングに行ってきた。目的地は、あの忌まわしい噴火以来行っていない木曽御嶽山。僕の好きな山の一つで、これまでにもよくツーリングの目的地として御嶽山界隈を選んできた。しかし、数年前の噴火で多くの犠牲者がでたため、観光目的で、しかも走りを目的の一つとして行くことをずっとためらっていた。
 心から尊敬していた父の初めての月命日も過ぎ、少し心も落ち着いてきている。そこで、「久しぶりに御嶽の雄姿でも見に行こうか」
と、そう思えたのだ。
 いつもいっしょに走っている妻は仕事のため、今回はソロ・ツーリングだ。まだ600㎞ほどしか走っていないNinja650にトップケースを取り付け、休憩用の折り畳み椅子と温泉に入るためのタオルを入れ、東海環状道豊田松平ICに向かった。
 東海環状道~中央道を乗り継ぎ、中津川ICでR19に入った。市街地を抜けた辺りにあるドライブイン元起(もとこし)でトイレ休憩をとり、北へ北へとバイクを走らせた。
 三留野宿にお気に入りの古い橋がある。国道と木曽川を跨ぐ木の橋だ。古くて長いからすぐに目に付く。
 河原から眺めようと脇道に入ったら、角の尖った小石が敷き詰められたダート路面の坂道。妻といっしょだったらきっと妻は固まってしまうだろう。固まるだけでテクはあるから「やだよ~」とでも言いながら僕の後ろをついてくるはずだ。僕も、ごろごろした石の上を走るのは好きではないが、中型バイクに替えたら、なんて気楽にダートコースに入れるのだろうと思った。正直、リッターバイク(前車ZRX1200ダエグ)に乗っていたら、体に力が入ったかもしれない。
 三留野の古い橋の下はちょっとした公園になっていて、地元の人がゲートボールなどを楽しんでいた。橋と並行して鯉のぼりが掲げられ、青い空に泳いでいた。いい雰囲気だ。
 しばらくお気に入りの古い橋を眺め、再びR19を北に向かって走り続けた。
 途中までは「一人ってつまらんなあ」と思っていたけど、木曽川のカーブに沿った緩やかなコーナーを気持ちよく走っているうちにだんだんソロ・ツーリングがおもしろくなってきた。ただ、橋とトンネルで直線的につなぐバイパス部分が増え、川沿いのワインディング部分が減ってしまったのはライダーとしては残念に思えた。もちろん、クルマで走るにはバイパスの方が断然いい 木曽町福島からR361で開田方面に向かった。新緑の中を抜ける気持ちのいい道だ。5月にしては暑い日になったが、新地蔵トンネルの中だけはひんやりしていた。白樺林が高原の雰囲気を盛り上げている。

 開田高原の賑わいを過ぎた辺りの蕎麦屋で、ざる蕎麦とミニいわな丼のセットで昼食にした。蕎麦どころの蕎麦は腰があってうまい。いわな丼は、いわなと夏野菜、山菜の天丼だった。もちろん、おいしくいただいた。
 御嶽山はR361の九蔵峠からの眺めが美しい。タイトなコーナーもNinja650ならひらひらと軽く重心を移動させるだけですうっと曲がってくれる。
 少し路肩が広くなっている九蔵峠にバイクを止めた。今日は天気はいいが御嶽には霞がかかっていてうっすらとしか見えない。それでもやっぱり霊峰と称されるだけあって木曽御嶽山は威厳があって堂々としていて存在感は抜群だ。見れば見るほど力が沸いてくるような気がする。
 御嶽の雄姿を目に焼き付けたら、あとは温泉で心と体をしっかりと癒やして帰ろう。
 R361を少し戻り、県道20号で三岳方面へとバイクを進めた。山あいのワインディングだ。新緑の中で御嶽山が見え隠れする。適度に楽しめるコーナーをいくつもクリアし、御嶽の麓にある木曽温泉へ。行き交うクルマはほとんどなく、まるで自分だけのようなコースは気持ち良すぎ。
 お気に入りの温泉は、御嶽ロープウェイスキー場への分岐点に建つ一軒宿の「ホテル木曽温泉」。開田や福島にある温泉は無色だが、ここ木曽温泉は茶色のお湯で、体の芯まで効能が効きそうな気がするばかりでなく、柔らかい感じがして気持ちよく長時間入っていられる。霞がかかってなければ、露天風呂から雄大な御嶽山を眺めながらお湯に浸かっていられる絶景の温泉でもある。しかも、あまり知られてないので、のんびりとした気分で温泉を楽しむことができる。こうして木曽の温泉に浸かっていると、つくづく「ライダーでよかった」と思えた。妻もこの温泉が好きなので、帰って話をするとすごくうらやましがることだろうと思った。
 ゆったりとした気分で木曽温泉を後にした。木曽町三岳でR19に出て、帰路についた。R19は今でも時々ピースサインを交わすことができる道だ。往路も合わせると、20回くらいはピースサインを交わしただろうか。木曽川を右手に見ながら、時折すれ違うライダーとピースサインを交わし、心地よさを感じながらNinjaを操る。
 道の駅「大桑」で晩ごはんになりそうなものを探すことにした。今日は、妻は仕事の打ち上げで晩ご飯を食べて帰る日だ。妻がうらやましがるようなものを見つけようと思ったが、なかなか見つからない。なんとか、長野県限定の信州みそラーメンのカップ麺と朴葉寿司のパックを買ったが、これなら料理をしなくても食べられるのでいい選択だったように思えた。
 道の駅「大桑」を出ると、ひたすら南に向かって走った。
 往路と同じように中央道~東海環状道と乗り継ぎ、鞍ケ池パーキングで最後の休憩をとった。バイクの駐車場は僕と3組のカップルライダーだった。今回は妻が仕事だったのでソロツーリングだが、カップルライダーを見ているとやっぱり二人で走った方がおもしろいだろうなあと思えた。
 鞍ケ池パーキングから家まではわずか6、7分ほどで着く。
 総走行距離318㎞。1200㏄のバイクから650㏄のバイクに買い換えたが、走りの感覚はほとんど同じ。高速安定性もコーナリング性能なども通常レベルでは何の不足も感じないし、400で感じたパワー不足も650なら十分だと感じている。しかも取り回しが1200とは比べものにならないほど楽なので、もっともっと走りたくなる。
 次は、妻といっしょにどこへ行こう。
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2016.5 中山道美濃路(瑞浪~可児)ツーリング

2016-05-13 23:25:21 | ニンジャ650の部屋
 GWの真ん中の5月3日のことです。
 久しぶりに妻とツーリングに出かけました。このところ父の入院、そして死と続き、ツーリングを楽しむどころではなかったのです。
 今回の目的地は中山道美濃路の瑞浪~可児。中山道と言えば木曽路ばかりが注目されていますが、実際には江戸から京までの街道なので木曽路の東西にも街道は続いているのです。もちろん、岐阜県南部の木曽路の入り口中津川(馬篭宿)以西も通っているのです。
 ちょっと遅めの午前10時に家を出て、豊田松平インターから東海環状道を走りました。さすがにGWの真ん中の日で、普段の東海環状道ではめったにない渋滞が発生していました。入って次の豊田勘八インター辺りからのろのろ運転で進み、高速走行を楽しむことなく瀬戸品野インターで出ました。
 新緑の山間を走るR363~農村風景の広がる県道66を走っていると、どんどんツーリング気分が盛り上がってきました。僕のバイクは3月に買ったばかりの新車のNinja650。またがっているだけでも幸せなのですから、こうしたのどかな風景を楽しみながら走るのは気分最高です。妻も去年の秋に買い替えたばかりのVTR250F。少し風も強く曇り空でしたが、2人で東濃の新緑の中を気持ちよく走りました
 瑞浪でR19に合流します。その交差点のコンビニでコーヒータイムにしました。中央道と並行して走るR19は交通量も少なく、混んだ高速道路を選んだ人が気の毒に思えてきます。ゆったりと流れる国道をながめながら温かいコーヒーを楽しみました。
 GWでこみ合った中央道を横目に、すいているR19は快適そのものでした。4㎞ほど西に進み、釜戸から旧中山道(県道65)に入って山道を登って行きました。すぐに大湫宿に着きました。
 本陣跡の小学校校庭の隅でお弁当です。僕はトップケースから折り畳み椅子2脚と小さなテーブルを、妻はリアシートバッグからおにぎりとゆで卵を出します。大湫宿の埤を眺めながら新緑の下でお昼ご飯にしました。走っている時はもちろん楽しくてたまりませんが、このひとときも大好きです。
 お腹を満たしたら、宿場町の通りの散策です。古い町並みや巨大な杉の木をゆったりとした気分で見て歩きました。駐車場の前の店でみみたらし団子を食べ、大湫宿を後にしました。
 その後、旧中山街道に沿ってバイクを走らせ、馬頭観音や一里塚、弁天池などを見て、細久手宿へと向かいました。


細久手宿は、1軒の古い旅籠・大黒屋が目立っていました。そこには昔ながらの立派な五月人形が飾られていて、独特の風情を醸し出しているように感じられ、それがひっそりとした旧街道ならではの味わいと言えるように思えました。


 細久手宿を過ぎると、県道はR21に接続し、そこから中央道土岐インターまではすぐ近くです。土岐インターから東海環状道へ、そして瀬戸赤津パーキングで一休みして帰りました。
 わずか200㎞足らずのショートツーリングでしたが、妻とインカムでおしゃべりしながら旧街道をぶらぶらと散策しながら走るツーリングはとても楽しいものでした。
コメント (6)
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2016.5 シュピーレンで思い出ドライブ ~岐阜県鬼岩温泉~

2016-05-03 23:39:30 | キャンピングカーの部屋
 GWに入って4月30日~5月1日に岐阜県の鬼岩温泉へ母と僕たち夫婦の3人で行ってきました。
 鬼岩温泉は、3年前の正月に家族4人で訪れた温泉です。それが父と一緒だった最後のドライブになってしまいました。
 前の週に父が他界し、金曜日に葬式をあげました。母とは、一段落したら温泉にでも行こうと話していました。そして、こうして父との最後の思い出の鬼岩温泉に行ってきたのです。
<4月30日>
 僕が昭和の日まで仕事だったので、午後からのんびりと家を出ました。クルマものんびりカーのシュピーレン(ライトエースバン・キャンピングカー仕様)。豊田松平インターから東海環状道に入って瀬戸品野インターで出ました。非力なバンも毎日の遠距離通勤で高速走行にも余裕が感じられるようになりました。コンチネンタルタイヤの乗り心地も安定性も上々です。後席に座っている母も、「乗り心地、悪くないよ」と言っていました。 インターを出て、R248を北に向けて走り、多治見の虎渓山永保寺に行きました。

 永保寺は室町時代開山の庭園の素敵なお寺です。東濃地方の中心都市多治見市街を抜けると、そこはまるで京都山科と錯覚しそうな空間になるのです。3人でお参りをし、ぶらぶらと美しい庭園を散策して駐車場に戻りました。
 駐車場ではキャンカーのシュピーレンはティールームになります。荷室部分の部屋でテーブルを囲み、お湯を沸かしてコーヒータイムです。
 多治見永保寺からR19で土岐に向かい、道の駅「志野織部」で父の仮仏壇にお供えストお菓子と美濃焼の食器を買ったりして、予約しておいた鬼岩温泉湯元館に行きました。
 まずは温泉です。天然ラジウム泉の温泉は、父の死からお葬式後の細々とした仕事までの疲れを癒してくれるような感じがしました。
 飛騨牛ステーキなどの晩ご飯もおいしくいただきました。母と久しぶりにたくさん話をしました。今までは話好きな父がいたので、母はほとんど聞く側の人でした。部屋でまったりと過ごした後、二度目の温泉にも入ってきました。
 父のいない初めてのドライブ初日の夜、母は気持ちよさそうに眠っていました。母の心労を少しでも取り除いてあげられればと思いました。

<5月1日>
 目覚めてすぐにラジウム泉のお湯で朝風呂。いい気持ちです。そして、おいしい朝ご飯。新緑に包まれた鬼岩温泉はマイナスイオンたっぷりの空気で、豊田に住む僕たちにとってはまさに別天地です。


 チェックアウトをすませ、鬼岩公園を散策しました。山から流れ落ちるいくつかの小さな滝と明るい緑の木々、そしておいしい空気。そんな素敵な世界でも、高齢の母は石段を登るのが少しつらそうでしたが、「私は丈夫いから大丈夫」と言いながら小さくてかわいい花を見つけてはうれしそうな顔をしていました。父が他界して一番つらかったのは母です。それでも、死ぬまで父に愛され続けた母は幸せな女性だと思います。

 鬼岩温泉から自宅までは高速道路を使えば小一時間で着きます。中央道土岐インターから豊田松平インターまで一気に走り、お昼前には家に着きました。
 また四十九日の法要が終わったら、家族3人で来ようと話をしています。

コメント (5)
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