<6月16日>
7年近く乗ったメルセデスCLKをCクラス・セダンに買い替えることにしたので、CLKのラスト・ランとして、土曜日に風光明媚な三河湾を展望する3つのドライブウェイをコースに入れた日帰りドライブをしてきました。ワインディングを多く入れたのは、CLKでの最後のドライブを FRクーペの心地よいコーナリングを思いっきり楽しんで幕を閉じようと思ったからです。
3つのドライブウェイとは、蒲郡オレンジ・ロード、三河湾スカイライン、三ヶ根山スカイラインの3つです。そこに、西浦温泉、三ヶ根山のアジサイ祭り、三河南部の道の駅を加え、最後の走りを楽しんできました。
9時30分に豊田の自宅を出ました。東海環状道豊田松平ICに入り、豊田JCTから東名 高速に入って音羽蒲郡ICで出ました。CLKの高速安定性はすばらしいものなのですが、岡崎界隈で事故渋滞に遭い、岡崎~音羽蒲郡間は通常数分で行けるところを30分以上もかかってしまいました。
音羽蒲郡ICから南に向かう道が蒲郡オレンジ・ロードです。丘陵地帯を走る快適な道路です。清田トンネルを通り過ぎると蒲郡市です。
みかん園の蒲郡オレンジ・パークに寄ってみました。駐車場も元みかん畑で、駐車場の奥には山の斜面に沿ってみかん畑が広がっていました。園内に入ると、ありとあらゆるみかん加工品が売られていて、さらに三河湾の海の幸も揃っていました。でも、比較的家から近いので、どれもそれほどめずらしいものでもなく、おいしそうに見えたアサリの炊き込みご飯 の具だけを買って外に出ました。海に近い丘陵地ということで、遠くに蒲郡の海が見えました。
オレンジ・ロードで蒲郡市街地近くまで行った後、次は三河湾スカイラインです。何年も前に有料道路が無料化され、名前こそ三河湾スカイラインとなっていますが、今はただの県道です。
かつての蒲郡側の入り口から入ると、急カーブの続く上り坂で一気に山に登ります。三河湾北側の国坂峠、五井山、遠望峰(とぼね)山を結ぶ景色バツグンの道路・・・だったはずが海側の木々が生い茂り、さらに枝が道路にはみ出し、その上アスファルトは所々ひび割れ、枯れ葉は積もり放題で、景色も走りも楽しめない道になっていました。元々ドライブウェイなので生活道路になどなりません。カップルたちに人気のあった遠望峰(とぼね)展望台パーキングは、荒れ果ててしまっていました。入り口はバリケードで封鎖され、バリケード越しにちらっと見えた駐車場は黒いタイヤ痕で幾重にも円が描かれ、見るに耐えられない状態でした。以前は、ここからの展望がピカイチだったのです。
20代の頃、彼女ができるとドライブに誘い、この道をスポーツ・クーペで気持ちよく走り、ドライビング・テクニックを披露し、三河湾が一望できる遠望峰(とぼね)展望台にクルマを停め、美しい夜景を眺めながら「ひょっとしてひょっとするとイイコトがあるかも」とヘンな期待を込めたりして、いろいろ思い出のあるコースでした。車内のBGMにも気を遣い、相手によってユーミンとツイストを使い分け、いい雰囲気になったところで外国の映画音楽・・・。リクライニングを少し倒して×××。すべて聞いた話です。
そんな思い出のワインディング・ロードが、見るも無惨なコースになってしまいました。有料道路の無料化はもちろん良いことなのですが、管理体制がしっかりしていないとせっかくの 素敵な道も台無しになってしまいます。対向車線を走る軽トラの後ろの86(ハチロク)もかわいそうでした。ちょくちょくバイクも走っていましたが、荒れた路面と道路上に積もった腐った落ち葉で、やっぱりかわいそうでした。整備されていればコースも景色もとても素敵な道だけに、すごくすごくすごくもったいないと思いました。
幸田町に出て、蒲郡市内を南に抜けて西浦温泉に行きました。昨夜、西浦半島の急坂 の中腹にある老舗旅館「富士見荘」さんに問い合わせたところ、日帰り入浴ができるということで、予約を入れておきました。フロントで「昨日電話でお願いした豊田のhiroです。」
と言うと、従業員のおじさんが何かメモ書きのようなものを見ながら「お2人様ですね。伺っております。」ということで、お風呂に案内していただきました。お昼頃の温泉旅館はひっそりとしていて、客室の掃除機の音だけが廊下に響いていました。土曜日ということで、玄関にはずらっと宿泊客の名前が書かれていました。館内はなんとなく嵐の前の静けさという感じがしました。坂の中腹の玄関が5Fで、お風呂は1Fにありました。さすが老舗温泉旅館です。外はガラス張りで、三河湾を一望するすてきな景色を楽しみながらのお風呂です。男湯に入っているのは僕一人だけ。広い湯船で気持ちのいいお湯に浸かり、芯まで温まったところで露天風呂へ。ややぬるめのお湯が心地よく、眠ってしまいそうなくらい気持ちよくなっていました。お湯はヌルヌルとキュッキュッの感じが5分5分の絶妙なバランスで、ほんのりと温泉の香りが漂い、ずっと入っていたいくらいでした。
5Fフロントに戻り、従業員の方にお礼を言って外に出ましたが、ひとつ不思議なことがありました。それは、料金です。三河湾西浦温泉といえば有名は温泉地です。料金は西浦温泉のHPで1人1000円となっていましたが、いつ更新したかも分からず、豊田にある某温泉旅館の1人1500円くらいを覚悟していました。無名の温泉地の1500円は高すぎるので、僕たちは1回行っただけで行かなくなりました。今回は西浦温泉の大きな旅館ですから高くても仕方がないと思っていたのですが、なんとたったの500円。ワンコインです。二人で野口英世1枚です。実は、富士見荘さんは僕の遠い親戚です。でも、顔パスみたいなことはしたくなかったので、電話で申し込みのときも「豊田のhiro(もちろん本名で言いましたよ)」とだけ伝えました。ひょっとしたら、エライ人に気づかれたのかもしれません。どう考えても、そこらの日帰り温泉より安いわけがないのです。
ちょっと不思議さを残しながら小さな半島をぐるっと回ってみました。スパ西浦サーキットを覗いてみたら、二輪車のレーサーが練習走行をしていました。見学だけでも料金がいるので、駐車場にクルマを停めることなくサーキットを後にしまし た。
ゆったりと温泉に浸かったあとは、お昼ご飯です。西浦から通称幡豆街道の県道を、CLKを西に向けて走らせました。
おいしそうな店を探しながらクルマを走らせていると、やたらと「がん封じ、ぼけ封じ、無量寺」の看板が目につきました。案外有名なお寺かもしれないと思い、寄って行くことにしました。看板の矢印に従って走ると、名鉄西浦駅の近くの無量寺はありました。僕たちはあまり信心深い方ではないので、一応お賽銭10円を 投げ入れ、本堂に向かって手を合わせました。これでたぶん癌にもボケにもならないはずです。10円分ですが。
無量寺を出て、再び食事のできる店を探しながら幡豆方面に向かいました。和食の店「喜多」があったので入ると、外観は「飲み屋?」と思える装い でしたが、中はしっかり「和食の店」でした。筍の釜飯とミックスフライの定食を食べたのですが、これがまた美味。特に、蒲郡メヒカリのフライは特筆モノでした。もちろん、他のフライも釜飯もおいしくいただきました。
西尾市西幡豆(旧幡豆町)から三ヶ根山スカイラインに入りました。ちょうどアジサイの季節で、山全体でアジサイ祭りが行われており、スカイラインの 両側にきれいなアジサイが並ぶように咲きほこっていました。パンフレットでは、70000株ものアジサイが植えられているとのことで、とても見事でした。やっぱり、季節の花というのはいいものです。
道路に沿った小さなパーキングはどこもいっぱいだったので、三ヶ根観 音の広めのパーキングにクルマを停めました。そこから眺める三河湾の景色は、まさにパンフレットの写真そのもの。眼下には、お昼に入った温泉のある西浦半島がくっきりと見え、三河湾に浮かぶ島々がいい雰囲気で点在しています。そして、すぐ目の前には季節の花アジサイが咲き 乱れ、この景色を見ただけでも「来てよかった」と思えます。
天気が良かったせいか、数人のツーリングライダーもいました。三ヶ根山スカイラインは、道路もよく整備されていて、気持ちよく走ることができます。戦没者の慰霊碑があるため、お年寄りのいる家族連れも多く、快適ワインディングの割には走り屋系のクルマやバイクは少なく、かと言ってのろのろ走る荷物を積んだ軽トラや大型車両もほとんどいないため、ほぼ快適なペースで走ることができます。今回はCLKラスト・ランということでFRドライビングを楽しみましたが、ZRX1200ダエグとCB400SBで来ても楽しめたような気がしました。
途中の喫茶「ゆうとぴあ三ヶ根」でコーヒータイムにしました。海側の席から三河湾の景色 を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしました。戦没者慰霊の山の喫茶店で、店内には、多くの太平洋戦争当時の遺留品が展示されていました。当時の日本軍の帽子や制服に混じって手榴弾までも置かれていました。
コーヒーを飲んでいると、三ヶ根観音のパーキングで見かけた横浜ナンバーのCB1300SBのライダーが入って来て、「こんにちは」の挨拶をいただきました。中年の男性と、若い外国人女性のカップルでした。たまたまそこに居合わせただけの人同士の挨拶っていいものだなあと思います。ライダー同士や、山歩きではよくあることですが、僕はこういうのは大好きです。思わず、
「横浜ナンバーのCBの方ですよね。」
と、話しかけました。僕は外向的な性格ではないのですが、ライダーしてる時だけはなぜか性格が変わります。この時ばかりは、相手がライダーということで、二重人格の副の方に変わってしまったのです。CB氏は、アメリカにいた時に世話になった女性が名古屋で日本語講師をしているということで、今回いっしょにタンデム・ツーリングをしているとのことでした。
CB氏と別れ、再び三ヶ根山スカイラインのワインディングを楽しんで山のふもとの形原温泉郷に出て、しばらく県道322を北に向かって走りました。幸田町からR248でそのまま豊田に帰ることもできますが、いくつかの道の駅巡りをしたくて岡崎バイパス~知立バイパスに入りました。
まずは新しくできた道の駅「筆柿の里・幸田」に寄ってみました。道の駅スタンプノートを 持っていると、どうしてもスタンプを集めたくなるものです。ただ、僕の古いスタンプ・ノートには幸田の道の駅は載ってないので、欄外にスタンプを押しました。
いちご大福がおいしそうだったので、それだけを買って、またバイパスを走りました。地図には道の駅「にしお西ノ山」が載っていましたが、対向車線からしか入ることができない道の駅でした。迷うことなくパスして、次の道の駅「安城デンパーク」に向かいました。「にしお西ノ山」も新しい道の駅なので、僕のスタンプ・ノートには載っていないのです。だから、通過してもいいのです。
岡崎バイパスから知立バイパスに名を変えた辺りから渋滞が始まりました。知立バイパスは伊勢湾岸道、東名高速、東海環状道、名古屋高速などの道路とつながっているため、休日の夕方はいつも混んでいるようです。
安城西尾ICで降りて県道を北に走って道の駅「安城デンパーク」に行きました。植物のテーマパーク「デンパーク」に併設された道の駅で、テーマパークの売店という感じの道の駅でした。お目当てのスタンプを押すと、僕のノートの愛知の欄は残すところあと一つになりました。ほとんど行くことのない旧立田村(愛西市)だけになったので、クラシック・ミニを駆りだして そのうちぶらっと行って、愛知の道の駅を制覇しちゃおうかなあと思いました。
安城は豊田の隣町です。こうしてメルセデスCLKのラストランが閉じられようとしていた矢先、びっくりする出来事がありました。な、な、なんと、トヨタ 上郷工場の西側の県道で幻の名車トヨタ2000GTに出会ったのです。今はもう博物館でしか見られない名車をナマで見られたなんて超感激です。
こうして、7年近く僕たち夫婦の足として活躍してくれたCLKでの最後のドライブを終えました。日曜日にAMGのホイールを純正品に戻しました。255-18サイズが205-16となり、ずいぶんおとなしい雰囲気になりました。タイヤが細くなったからなのか、ローダウン・サスがとても不自然な感じになりました。なんだかそれだけで僕たちのクルマではなくなったような気がして寂しくなりました。
しかし、日帰りドライブとしては、地元の愛知三河の良さをいっぱいいっぱい感じられるド ライブになりました。若い頃は時々訪れていた場所なのですが、いつの間にか行くこともなくなっていました。三河湾界隈もドライブ・コースとしていい所がいっぱいなのです。
お盆休みまであと2か月を切りました。北海道の魅力に見せられてしまっている僕たち夫婦は、今年の夏も北海道をキャンプしながらバイクでツーリングで す。
フェリ-の予約が2か月前からなので、さっそくインターネットで往復の便の切符を確保しました。そして、それに合わせておおまかな予定を立ててみました。
8月12日(日)の深夜1:00の敦賀発苫小牧東行きの新日本海フェリーで北海道入りします。深夜に出航したフェリーは、夜8:30苫小牧東港に着きます。その日は苫小牧のビジネスホテルに泊まり、翌8月13日から北海道ツーリングのスタートです。ここまでは、すでに決定しています。
北海道ツーリング初日の13日はひたすら北に向かって走り、士別~名寄~美深あたりでキャンプです。美深の羊乳アイスが楽しみです。14日は、日本海側に出て道道102オロロンライ ンを走ってツーリング・ライダーの聖地・宗谷岬へ行きます。数年に一度は宗谷岬を訪れる僕たちにとっては、世界三大宗教の某教徒たちのメッカ巡礼のようなものです。最北端の碑に向かって拝んじゃったりしそうです。巡礼(?)が済んだら、オホーツク海に沿って少し南下し、猿払あたりで泊まろうと思います。夕食は妻のリクエストでホタテづくし~のつもりです。15日は、音威子府から北海道の真ん中を通って南に向かい美瑛か富良野あたりでキャンプか、それとも日本海側に抜けて小平~留萌~増毛あたりでキャンプしようか迷っています。16日は、美瑛か富良野のA案なら夕張を抜けて千歳から支笏湖あたり、日本海側のB案ならそのまま日本海に沿って南に走り、 積丹半島をぐるっと回った岩内あたりで泊まることになりそうです。最終日の17日はどちらのコースを辿ったとしても、ニセコ、洞爺湖、室蘭チキウ岬、登別・白老を通って夕方4時くらいまでに苫小牧西港に行きます。そして、19時発の名古屋港行きの太平洋フェリーに乗って帰ります。
だいたいおおまかには計画を立てましたが、2人ではっきりと決めているのは北に向かって宗谷岬を目指すということだけです。妻は、コースについて はいつも僕におまかせなので、経路は僕のこだわりで決めることができます。オロロンラインは、ここ数年、僕たちが行った時に限って事故で通行止めになって迂回させられたり、局地的な集中豪雨で道路が寸断され通行止めになっていたりして、つきに見放されているので、今年こそという思いでコースに入れてみました。帰りの洞爺湖あたりは、20年以上前に、2人で初めて北海道を走った時から一度も行ってないので、ちょっと思い出に浸ってみようかなあと思って計画に入れました。初めての北海道は青森からフェリーに乗って早朝に室蘭港に着き、最初に行ったのがチキウ岬だったのです。僕たちにとっては思い出の岬なのです。当時はカワサ キGPZ600RとGPZ250Rでした。ほとんど今は絶滅しています。今年はZRX1200ダエグとCB400SBです。どんな風景が広がっているかとっても楽しみです。
なお、写真は去年の北海道ツーリング(道東)の時のものです。
7年目のCLKが消耗部品の交換等で維持費が大変になり、買い換えを検討してきました。年収を超えるとんでもないほど背伸びをして買ったCLKは僕たち夫婦の足として7年近く共にしてきましたが、今後さらに費用がかさむと思うと、値が付くうちに手放したほうがいいと思えてきたのです。
僕の年代で多く乗られているのがV6のアルファードやヴェルファイアか、セダンならクラウン・アスリートです。これは、クルマの町豊田に住む特異性かもしれません。今回買い換えようと思うクルマは、国産上級車くらいの価格で、あまり大きくないサイズのクルマです。V6の3.5Lなんてとんでもないです。排気量は2.0L程度で十分です。しかし、我が家のファーストカーですから、それなりに上質なクーペかセダンにしたいと思いました。そこで、最終的にメルセデスCクラスクーペ、メルセデスCクラスセダン、レクサスIS、BMW320を候補に挙げて検討してきました。下取り車のメルセデスCLKは7年落ちですが、それなりの下取り価格にはなるので、比較的高価なクルマでも追い金の支払いはなんとかなるだろうと思います。それに、かなりの円高の今、輸入車ならひょっとして車両価格の1割分くらいの値引きがあるかも・・・という期待もありました。
そして決まったのが、
「メルセデスCクラスセダンC200AMGスポーツパッケージ」
です。今乗っているCLKよりひとつ下のクラスにしたため、車両価格は当時のCLKの値段 より160万円くらい安いクルマです。排気量はカローラ・フィールダーと同じ1.8L、長さもプレミオ(旧コロナ)より4.5㎝長いだけのサイズで、比較的コンパクトなクルマです。安くはありませんが、値引き額が期待値に近いセンになったので、ハンコを押しちゃいました。正規ディーラーのヤナセでベンツを買っても、国産車のようにちゃんとそれなりに値引きをしてくれるのです。僕のような勤め人でも、無理して無理してさらに無理をすればなんとか手が届くくらいの小さなベンツだからかもしれませんが。
メルセデスCクラスセダンに決めた一番の理由は車幅の狭さです。ガレージが狭いということもありますが、僕と妻にとって「使いやすいサイズ」というのはクルマ選びの大事な要素です。レクサスISの車幅が1795㎜、BMW3シリーズが1800㎜に対し、Cクラスは1770㎜です。小型車のVWゴルフよりも狭い車幅です。わずか3㎝ほどの差ですが、扱いやすさという点こそ今回の決定の一番の理由になりました。ちなみに最小回転半径(小回り性)もメルセデスが一番です。見かけやイメージと違って、ずいぶん乗り手に優しいクルマです。
次に、メルセデス車に乗り慣れているということも大きな理由になっています。担当のAさんも今までよく診てくださっていました。気軽に相談もできますし、「さすがヤナセ」と思える対 応も経験しています。また、メルセデスのクルマそのものの良さも十分実感しています。ただ、レクサスの「おもてなし」にはかなり心が動きました。レクサスに乗っている人から「いいよ、レクサスのおもてなしは。至れり尽くせりだよ」という話を聞いています。豊田市に住んでいるという点でも、大好きなトヨタ車に心が揺れました。
そこで迷ったのが流麗なスタイルのクーペか、実用的なセダンかということでした。これまでFRクーペにこだわってきましたが、Cセダンの実車を見て、「なかなかいいじゃん」と思えたのです。現行のCクーペはCLKのような独立したモデルではなく、あくまでもセダン・ベースのモデルで、フロントもリアも運転席周りも意匠がセダンとほとんど同じです。極端に言えば、ドアが2枚か4枚かの違いと言っていいくらいの差です。それでも、Cクーペの流麗なデザインは十分魅力的です。ただ、市場の小さい2ドアクーペは、バリエーションとして廉価版のC180と高価なC250しか設定がありません。ベンツとしての装備を考えると、中間グレードのC200以上を選びたいところです。値段的にはクーペの廉価版C180と、セダンの中間グレードC200がほぼ同じくらいでした。クーペのデザインに後ろ髪を引かれながらも、「セダンもまずまずのデザイン」「前も後ろもほぼ同じ」「使い勝手はセダンの方が断然いい」「クーペにはちょうどいいグレードの設定がない」など、妻と話をしてセダンの下から2番目のグレードC20 0に決めました。
今、CLKでのラスト・ランとして、どこへ行こうか検討中です。7年前、妻の「これ、かっこいい」の言葉をきっかけに清水の舞台から飛び降りるつもりで買った分不相応なクルマメルセデスベンツCLKです。高かった分、消耗品の交換時期に入って維持費もかさんでいます。気持ちよ~く動く大人のおもちゃ(危ない?)ローバーミニ購入後のこの1年あまりは、CLKの出番はめっきり減ってしまいました。次期愛車に決まったCクラスセダンもトヨタプレミオ程度の大きさとは言え、まだまだ僕には分不相応かもしれません。セダンにすることで、クーペではできなかった楽しみ方もできるのではないかと楽しみにしています。
とりあえず、今計画しているのは、下取り車のCLKに着けている18インチAMGホイールがそのまま着くということなので、タイヤも今のミシュラン・パイロットスポーツ225/40(F)・255/35(R)をそっくりそのまま外して次のCセダンに着け替え(ちょっとセコイ)、例によって車検対応のローダウンサスでちょっとだけドレスアップしようと思っています。Cクラスセダンはオジン・グルマっぽい部分もあるので、こうしてちょっと手を加えて、スポーティコンパクトセダン圧倒的人気のBMW3シリーズに対抗しちゃおうと思っています。なんと言っても、3シリーズよりもコンパクトなのですから。そして、F1に参戦しているのも、BMWではなく、メルセデ スなのです。
なお、画像はネットで公開されているものの中から、僕が注文した黒メタリックのCクラスセダンを選びました。納車は7月頭とのこと。ランクを落とすこととクーペのある生活から離れることに多少の抵抗はありますが、ネットで画像を検索したりドレスアップの計画を立てたりしているうちにその抵抗も薄れてきました。
7年ぶりの新車、楽しみです。それに、エコカー補助金(えっベンツもエコカーなの?そうなんです。アイドリング・ストップなんかも付いちゃったりして)の10万円も楽しみです。
「よかった~、リッター8.5㎞。直ってる。」
この1か月で急激に燃費が落ち、燃料漏れの恐れがあるのではないかと心配していました。通常はリッターあたり10㎞くらいでしたが、先月から8㎞くらいに落ち、とうとう先週は7㎞を切ってしまったのです。走行中に燃料が漏れているとしたら、かなりヤバイと思い、日曜日にミニ専門店の中部オリエンタル自動車(岡崎市)に行ってみました。
若いメカニックさんがすぐに原因と思われる箇所を見つけてくれました。直径2.5㎜ほどで 長さがわずか10㎝くらいの小さなプラスチック製のパイプ(バキューム・パイプ)を2本持ってくると、その端の部分の亀裂を見せてくれました。インジェクションの部品で、この亀裂から空気が入ってしまい、コンピューターがエンジンに入る混合気を適正な混合比にするために、亀裂から多く入った空気に比例してガソリンの量も多くしていたとのことでした。恐るべしクラシック・ミニ最終モデル!キャブレターがインジェクションになり高性能なコンピューターによりエンジンを快調に保とうとエンジンに入るガソリンの量を増やしていたのです。4気筒中2気筒でガソリンを多く消費していたのですから、燃費は急激に低下します。
12年落ちの中古車を購入してから1年4か月目にして初めて修理をしました。かかった費用は修理代2000円と部品(バキューム・パイプ2本)代1700円の3700円でした。写 真では見えませんが、補機類でぎっしり詰まったエンジンルームのエアクリーナーの下あたりにある細くて小さなパイプ2本のことでしたが、これでまずは一安心。帰りはさらにエンジンが軽快になったような気がしました。
修理して最初の給油でのリッター8.5㎞は、約170㎞走って給油したガソリンが約20L。170㎞のうちの最初の60㎞あまりは修理前のリッター6㎞台での走行でしたから、あとの110㎞の好燃費で挽回したということです。つまり、修理後は元のようにリッター10㎞くらいに戻っていることになります。
コンピュータ制御で常にエンジンを適正な状態にしている旧ミニもすごいですが、すぐに原因を見つけてくれた中部オリエンタル自動車のメカニックさんもすごいと思いました。やはり旧車は専門店で買うべきだとつくづく思いました。
修理が終わるのを待っている時に、中古のヘッドライトを見つけました。レイブリッグのマルチリフレクターです。値段は1セット(2個)で9000円でした。配線加工等で工賃が3000 円ほどかかるとのことでしたが、新品の半額くらいの値段です。以前から安全のためにも明るいヘッドライトにしたいと思っていたので即決です。
レイブリッグと言えば、知る人ぞ知る信頼のブランドです。取り付けを終えたマイ・ミニを見てみると、かわいらしさの中に精悍な目つき・・・のはずでしたが、「ちょっとウルウル目のかわいいヤツ」って感じにちょっぴり変身してい ました。昔ながらのレンズが似合うミニですから、今風の超クリアーなレンズはミス・マッチに感じられます。でも、予想したよりはずっとずっと似合っていました。
夜になって、光の具合を知りたくて近くのコンビニにアイスクリームを食べに出かけました。車検対応ということで標準仕様と同じH4球ですが、明るさは雲泥の差と言っていいほどの違いがありました。さすがレイブリッグ。明るさだけでなく、クリアーなレンズもとてもきれいです。しかし、マニアの人に言わせれば邪道でしょうね、こういう のは。
旧車とは言え、安全・安心はクルマを走らせる上で大切な要素です。
心配した燃料系のトラブルも大事に至らずにすみ、完全復活しました。ライトも明るくなりました。再び快適で楽しいクラシックミニ・ライフを楽しめます。
2011年2月末に中古(大古)で買ってからすでに10000㎞を超えています。
クラシック・ミニの燃料タンクはものすごく小さいです。わずか30Lあまりしか容量がないのです。あまりにも小さな燃料タンクなので、200㎞くらい走ると燃料補給をしています。だいたい1回あたり20Lくらい入るので、リッター10㎞程度の燃費ということです。今のエコ・エンジンの クルマからは考えられないくらい燃費は悪いです。しかもハイオク指定です。それでも、昔の1.3Lのエンジンですから、当時としては普通くらいなのでしょう。なんと言っても、50年以上前に誕生したエンジンがベースになっているのですから。それを考えれば、リッター10㎞なら僕としてはまあまあ納得していました。
ところが、先月半ばくらいから、約200㎞の走行に対して25~26Lくらいも燃料が入るのです。リッターあたり8㎞くらいです。しかも、ここ2回ほど続けて燃費が急激に落ちてしまっているばかりでなく、昨日はとうとうリッター7㎞まで落ちてしまいました。
はじめは、豊田から土岐に抜けるのに山道を調子に乗ってがんがん走ったからかもしれないと思いました。ほとんど2速・3速の走行で往復70㎞くらい走りました。だから、次の給油の時には、またリッター10㎞程度に戻るだろうと思っていました。
ところが、次の給油時も25Lくらい入ったのです。ほとんど通勤に使ったので、渋滞が多か ったからかもしれません。しかし、さすがに3度目が近づくと、だんだん心配になってきます。昨日の時点で、前回の給油から約160㎞の走行でした。燃料系の針はEの赤い線をはるかに下回っています。あてにならない燃料系ですから、あと40㎞くらいは大丈夫と思いながらも、かなり心配になってきてちょっと早めにスタンドに行ったのです。すると、23L以上も入りました。リッターあたり約7㎞です。
これは絶対に、どこか分からない箇所での燃料漏れが原因でしょう。ただ、ガレージにも職場の駐車場にもガソリンが漏れた形跡はありません。走行中の燃料漏れか、それともガソリンは揮発性が高いので漏れたガソリンが蒸発して形跡が消えたのか、とにかく何か原因があるはずです。しかも、走行中の燃料漏れの可能性が大きいと考えられます。
日常のオイルの点検でも、走行時にも、まったく異常は認められません。走りそのものも相 変わらず快調です。走りに関してはとてもスムーズで、ほぼ絶好調と言っていいくらいの状態を維持しています。
3000㎞毎に専門店で点検を受けていますが、今回はすぐにでも診てもらい、場合によっては即入院させようと思います。なんと言っても大事な大事な僕のおもちゃです。絶滅危惧種のクラシック・ミニです。重傷でなければいいのですが。