こえ~よ、この台風。ほとんど直撃じゃんか。今、クルマ飛んでっちゃうんじゃないかと思うくらいの暴風が吹き荒れてる。2階なんて揺れてたもん。家まで飛んでっちゃうんじゃないかと思ったね、今回は。で、スカパーでF1ロシアGPを観て怖さ紛らせていた。F1に夢中になっていれば怖さも半減。11時になって外が静かになったと思ったら、30分もしないうちにまた「こえーよ」になったから、きっと中心付近を僕んちの上を通ったのかも。ゲッ、また暴風が!。マジこええ~。
先週はすっかり秋めいてきて、家の近くの小川の土手には彼岸花がきれいに咲いていた。特に理由はないけど、なんとなく好きなんです、彼岸花。曼珠沙華という言葉の響きもなんか素敵に思える。葉がなくて茎の上に真っ赤な細い線のような花びら。たまに白いのがあったりして・・・。艶やかな赤い色なのに、なぜか秋の憂いのようなものを感じます。すべて個人の感想です。
金曜日は仕事がオフだった。このところ週末は自治区の何らかの予定が入ってるし、週末は台風の予報。オフの金曜日は朝から青空の広がるいい天気だったから、これはもうツーリングしかないと思い、Ninjaで走ることにした。
コースはまずはちょっと前から気になっていた美濃へ行き、それからせせらぎ街道を走って奥美濃をぐるっと回ってこようということにした。
金曜日がオフのはずのT先生を誘おうと電話をしたけど出ない。きっと一人で走ってるんだなと思い、9時20分に家を出た。暑い。朝いつもより寒かったから夏ブルゾンの下にトレーナーを1枚着てきたけど、豊田松平ICに入る前から汗が出てきた。インターに入ってすぐの鞍ヶ池PAに入ってトレーナーを脱ぐことにした。予想最高気温が29℃だから、いずれ脱ぐつもりだったけど。
先客の岡崎ナンバーのSRの隣にバイクを停め、ブルゾンを脱ぎ、トレーナーを脱ぎ、Tシャツ1枚になったところでライダー風の若い女の子二人がこっちにやって来た。なんと、キック始動しかないマニアックなバイクは女性ライダーのだった。
「どちらへ行かれるんですか。」
先に話しかけてきたのはSRの女性。さい先がいいぞ、今日は。
「美濃から郡上の方へ行ってせせらぎ街道を走ってこようかなあと思ってるけどね。」
「いいですねえ。私たちは中津川の方、保古湖。」
彼女は5、6回キックをしてエンジンをかけ、パーキングを出ていった。
僕は一応トイレに行き、それからTシャツの上にブルゾンを着て再スタートした。
トレーナーを脱いだら秋の涼しい風が夏ブルゾンを通して体に当たって気持ちがいい。ツーリングには今が一番いい季節だ。
ナビを名鉄旧美濃駅に設定するために美濃加茂SAにピットイン。スマホに着信ありの表示。T先生だった。電話をすると、御岳ロープウェイのてっぺんにいてこれから御嶽山の山頂を目指すとのこと。さすが体育系、僕には真似できません。
「西に向かいます」
おおおっ、スマホがしゃべった。昨晩、悪戦苦闘してブルートゥースでスマホとヘルメットを繋いだ成果だ。おかげで美濃ICを出て名鉄旧美濃駅までまったく迷うことなく着くことができた。これってすごいことだと思った。なにしろ僕は美濃市の市街地など一度も来たことがないし、旧美濃駅がどこにあるかなんて調べてもない。これはいいわぁ。
で、旧美濃駅。まず目についたのが3台の古い車両。古い、細い、小さい、でもちゃんと名鉄のカラー。しかもきれい。古い駅舎もそのままで出入は自由。隠れプチ鉄ちゃんの僕は30分以上釘付け状態になってしまった。
バイクに戻ったところで、今度はお婆さんがやってきて、
「どっからいらっしゃったん?」
と声をかけられた。昔はコレに乗って関や岐阜に行ったものだと懐かしそうに話して下さった。
続いて、美濃と言えばうだつの上がる街並み。こちらもいい感じだった。
時間は11時半を回っていた。長居しすぎたみたいだ。R156に出て、長良川に沿って郡上八幡へ。前回の富山高岡ツーリングでは先を急ぐため東海北陸道でワープした区間だが、今回は下道を選んだ。やっぱり清流を眺めながらのライディングは気持ちがいい。空は透き通るような青。山々は夏の緑を残している。長良川はそれを映すように深みは濃い緑、浅瀬は薄い緑でそのグラデーションに岩に当たる水しぶきの白が美しく光る。そして時々すれ違うライダーとピースサイン、いや今はヤエーか。R156を走るとつくづくツーリングっていいなあと思う。
郡上八幡でナビに従って高山方面へと右折した。その後、せせらぎ街道R472に入ろうとして道を間違えたが、ナビが音声でくどいくらい教えてくれた。真夜中の悪戦苦闘は大正解だった。
せせらぎ街道もしばらくの間は市街地を走る普通の国道で、市街地の終わり辺りに道の駅「明宝」があった。
時間は12時40分。数台のバイクが止まっていた。お昼ご飯は迷わず鶏ちゃん焼き定食。ずっと前に食べたことがあるけど印象はあまりよくない。それでも迷わず鶏ちゃん焼きを選んだのは「奥美濃と言えば鶏鶏ちゃんでしょ」ということだから。
野菜たっぷりで地の鶏肉もおいしくてよかったけど、斜め前の老夫婦のきのこカレーがちょっとだけうらやましかった。
明宝からは真のせせらぎ街道。林のなかを適度なカーブを右へ左へとバイクを倒しながら快適な速度で走ることができる素敵な道だ。もちろんヤエーは100%。平日だからバイクは少ないけど。
いい感じで道の駅「パスカル清見」に着いた。ここの道の駅には「ライダーの聖地」の看板がある。ちょうどその前が空いていたので、看板の前にバイクを停めた。
平日なのに思ったよりたくさんのライダーがいた。中には、真新しいエストレアで一人で走る女性ライダーも。あまり時間も使えないのですぐに道の駅を出ようと思ったが、ちょっとぶらっとしたら飛騨牛コロッケののぼりが目に入った。コロッケ大好きな上に飛騨牛の文字。これは食べるしかない。
道の駅「パスカル清見」を出てすぐの交差点で下呂方面へとバイクを進めた。R257は時々一車線になる超ローカル国道だ。交差点からしばらくは橋とトンネルが連続する道だった。いくつも谷があって橋を渡るたびに渓谷美を楽しむことができる。一車線の狭い道も対向車がいないのでいいペースを保ったまま走ることができる。途中で県道431で馬瀬方面へと山道に入った。先の豪雨で通行止めの箇所もあったが分かりやすい回り道の表示で楽々馬瀬の道の駅に着くことができた。
目の前に美輝の湯の矢印。時刻は2時半。次の目的地は道の駅「平成」にしたいと思ってたけど、ナビて調べるとそこまで1時間20分ほど。と言うことは到着が4時になってしまう。温泉に入って平成をあきらめて美濃加茂ICから高速に乗るか、それとも温泉をあきらめて遠回りでも平成に行くか。今年が平成最後の年、温泉をあきらめてちょっと遠回りして関市平成へ行ってみようということにした。
馬瀬の道の駅を出て気持ちのいいワインディングの坂道を登ると木々の間から湖が見えた。湖岸にはすすきの穂がなびき、最高の気分でコーナーを駆け抜ける。この時ばかりは年齢も職業も忘れさせてくれる。県道431は途中で県道86になる。ハチロク!。コーナリングを楽しむクルマの名前と同じだ。ダム湖の金山湖は湖岸がリアス海岸のようになっていて、細かなコーナーが連続しているため、常にシフトチェンジしている。左足がつりかけてきた。
岩屋ダムで一休み。WEST とペットボトルのコーヒーとすすき越しに見える美しい秋の景色でクールダウン。
再びバイクに跨がりのんびりペースで走り始めたところでサル出現。道路を横切ったところで2匹のサルがこっちを見てた。サルを見るとなぜか笑える。
苦手な下り坂コーナーをのんびり走って金山でR41に合流し、すぐに富加方面へと右折した。そこから平成まではのどかな田舎道。予定どおり4時頃道の駅「平成」に着いた。「ありがとう平成時代」の大きな看板が目立つ。どうってことはないのだが、平成最後の年に来られたのはよかったと思った。
4時半、西陽がまぶしい。出発直前に気づいてシールドをクリアーからミラースモークに換えてきたのが大正解だった。そのまま南に向かって走り、富加関ICから東海環状道に入った。あとはひたすら豊田までの高速走行。慣れた通勤路だけど仕事帰りとツーリング帰りでは気分は全然違う。本気で「バイクっておもしろい」と思う。
全走行305km。今年は地域活動で土日に用事が多い年なので、平日のオフの日を有効に使おうと思う。
満足~。
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