ELEVEN HOUSE

北海道だ~い好き❤バイクはカワサキ☆クルマはレクサスCTとタウンエース(キャンカー)とジムニー☆キャンプと鉄道も好き

2018.9 秋の岐阜中濃~奥美濃ツーリング

2018-09-30 23:47:17 | ニンジャ650の部屋

 こえ~よ、この台風。ほとんど直撃じゃんか。今、クルマ飛んでっちゃうんじゃないかと思うくらいの暴風が吹き荒れてる。2階なんて揺れてたもん。家まで飛んでっちゃうんじゃないかと思ったね、今回は。で、スカパーでF1ロシアGPを観て怖さ紛らせていた。F1に夢中になっていれば怖さも半減。11時になって外が静かになったと思ったら、30分もしないうちにまた「こえーよ」になったから、きっと中心付近を僕んちの上を通ったのかも。ゲッ、また暴風が!。マジこええ~。
 先週はすっかり秋めいてきて、家の近くの小川の土手には彼岸花がきれいに咲いていた。特に理由はないけど、なんとなく好きなんです、彼岸花。曼珠沙華という言葉の響きもなんか素敵に思える。葉がなくて茎の上に真っ赤な細い線のような花びら。たまに白いのがあったりして・・・。艶やかな赤い色なのに、なぜか秋の憂いのようなものを感じます。すべて個人の感想です。

 金曜日は仕事がオフだった。このところ週末は自治区の何らかの予定が入ってるし、週末は台風の予報。オフの金曜日は朝から青空の広がるいい天気だったから、これはもうツーリングしかないと思い、Ninjaで走ることにした。
 コースはまずはちょっと前から気になっていた美濃へ行き、それからせせらぎ街道を走って奥美濃をぐるっと回ってこようということにした。
 金曜日がオフのはずのT先生を誘おうと電話をしたけど出ない。きっと一人で走ってるんだなと思い、9時20分に家を出た。暑い。朝いつもより寒かったから夏ブルゾンの下にトレーナーを1枚着てきたけど、豊田松平ICに入る前から汗が出てきた。インターに入ってすぐの鞍ヶ池PAに入ってトレーナーを脱ぐことにした。予想最高気温が29℃だから、いずれ脱ぐつもりだったけど。
 先客の岡崎ナンバーのSRの隣にバイクを停め、ブルゾンを脱ぎ、トレーナーを脱ぎ、Tシャツ1枚になったところでライダー風の若い女の子二人がこっちにやって来た。なんと、キック始動しかないマニアックなバイクは女性ライダーのだった。
「どちらへ行かれるんですか。」
 先に話しかけてきたのはSRの女性。さい先がいいぞ、今日は。
「美濃から郡上の方へ行ってせせらぎ街道を走ってこようかなあと思ってるけどね。」
「いいですねえ。私たちは中津川の方、保古湖。」
 彼女は5、6回キックをしてエンジンをかけ、パーキングを出ていった。
 僕は一応トイレに行き、それからTシャツの上にブルゾンを着て再スタートした。
 トレーナーを脱いだら秋の涼しい風が夏ブルゾンを通して体に当たって気持ちがいい。ツーリングには今が一番いい季節だ。
 ナビを名鉄旧美濃駅に設定するために美濃加茂SAにピットイン。スマホに着信ありの表示。T先生だった。電話をすると、御岳ロープウェイのてっぺんにいてこれから御嶽山の山頂を目指すとのこと。さすが体育系、僕には真似できません。
「西に向かいます」
 おおおっ、スマホがしゃべった。昨晩、悪戦苦闘してブルートゥースでスマホとヘルメットを繋いだ成果だ。おかげで美濃ICを出て名鉄旧美濃駅までまったく迷うことなく着くことができた。これってすごいことだと思った。なにしろ僕は美濃市の市街地など一度も来たことがないし、旧美濃駅がどこにあるかなんて調べてもない。これはいいわぁ。


 で、旧美濃駅。まず目についたのが3台の古い車両。古い、細い、小さい、でもちゃんと名鉄のカラー。しかもきれい。古い駅舎もそのままで出入は自由。隠れプチ鉄ちゃんの僕は30分以上釘付け状態になってしまった。

 バイクに戻ったところで、今度はお婆さんがやってきて、
「どっからいらっしゃったん?」
と声をかけられた。昔はコレに乗って関や岐阜に行ったものだと懐かしそうに話して下さった。
続いて、美濃と言えばうだつの上がる街並み。こちらもいい感じだった。




 時間は11時半を回っていた。長居しすぎたみたいだ。R156に出て、長良川に沿って郡上八幡へ。前回の富山高岡ツーリングでは先を急ぐため東海北陸道でワープした区間だが、今回は下道を選んだ。やっぱり清流を眺めながらのライディングは気持ちがいい。空は透き通るような青。山々は夏の緑を残している。長良川はそれを映すように深みは濃い緑、浅瀬は薄い緑でそのグラデーションに岩に当たる水しぶきの白が美しく光る。そして時々すれ違うライダーとピースサイン、いや今はヤエーか。R156を走るとつくづくツーリングっていいなあと思う。
 郡上八幡でナビに従って高山方面へと右折した。その後、せせらぎ街道R472に入ろうとして道を間違えたが、ナビが音声でくどいくらい教えてくれた。真夜中の悪戦苦闘は大正解だった。
 せせらぎ街道もしばらくの間は市街地を走る普通の国道で、市街地の終わり辺りに道の駅「明宝」があった。


 時間は12時40分。数台のバイクが止まっていた。お昼ご飯は迷わず鶏ちゃん焼き定食。ずっと前に食べたことがあるけど印象はあまりよくない。それでも迷わず鶏ちゃん焼きを選んだのは「奥美濃と言えば鶏鶏ちゃんでしょ」ということだから。

 野菜たっぷりで地の鶏肉もおいしくてよかったけど、斜め前の老夫婦のきのこカレーがちょっとだけうらやましかった。
 明宝からは真のせせらぎ街道。林のなかを適度なカーブを右へ左へとバイクを倒しながら快適な速度で走ることができる素敵な道だ。もちろんヤエーは100%。平日だからバイクは少ないけど。
 いい感じで道の駅「パスカル清見」に着いた。ここの道の駅には「ライダーの聖地」の看板がある。ちょうどその前が空いていたので、看板の前にバイクを停めた。

 平日なのに思ったよりたくさんのライダーがいた。中には、真新しいエストレアで一人で走る女性ライダーも。あまり時間も使えないのですぐに道の駅を出ようと思ったが、ちょっとぶらっとしたら飛騨牛コロッケののぼりが目に入った。コロッケ大好きな上に飛騨牛の文字。これは食べるしかない。


 道の駅「パスカル清見」を出てすぐの交差点で下呂方面へとバイクを進めた。R257は時々一車線になる超ローカル国道だ。交差点からしばらくは橋とトンネルが連続する道だった。いくつも谷があって橋を渡るたびに渓谷美を楽しむことができる。一車線の狭い道も対向車がいないのでいいペースを保ったまま走ることができる。途中で県道431で馬瀬方面へと山道に入った。先の豪雨で通行止めの箇所もあったが分かりやすい回り道の表示で楽々馬瀬の道の駅に着くことができた。


 目の前に美輝の湯の矢印。時刻は2時半。次の目的地は道の駅「平成」にしたいと思ってたけど、ナビて調べるとそこまで1時間20分ほど。と言うことは到着が4時になってしまう。温泉に入って平成をあきらめて美濃加茂ICから高速に乗るか、それとも温泉をあきらめて遠回りでも平成に行くか。今年が平成最後の年、温泉をあきらめてちょっと遠回りして関市平成へ行ってみようということにした。
 馬瀬の道の駅を出て気持ちのいいワインディングの坂道を登ると木々の間から湖が見えた。湖岸にはすすきの穂がなびき、最高の気分でコーナーを駆け抜ける。この時ばかりは年齢も職業も忘れさせてくれる。県道431は途中で県道86になる。ハチロク!。コーナリングを楽しむクルマの名前と同じだ。ダム湖の金山湖は湖岸がリアス海岸のようになっていて、細かなコーナーが連続しているため、常にシフトチェンジしている。左足がつりかけてきた。
 岩屋ダムで一休み。WEST とペットボトルのコーヒーとすすき越しに見える美しい秋の景色でクールダウン。

 再びバイクに跨がりのんびりペースで走り始めたところでサル出現。道路を横切ったところで2匹のサルがこっちを見てた。サルを見るとなぜか笑える。
 苦手な下り坂コーナーをのんびり走って金山でR41に合流し、すぐに富加方面へと右折した。そこから平成まではのどかな田舎道。予定どおり4時頃道の駅「平成」に着いた。「ありがとう平成時代」の大きな看板が目立つ。どうってことはないのだが、平成最後の年に来られたのはよかったと思った。

 4時半、西陽がまぶしい。出発直前に気づいてシールドをクリアーからミラースモークに換えてきたのが大正解だった。そのまま南に向かって走り、富加関ICから東海環状道に入った。あとはひたすら豊田までの高速走行。慣れた通勤路だけど仕事帰りとツーリング帰りでは気分は全然違う。本気で「バイクっておもしろい」と思う。

 全走行305km。今年は地域活動で土日に用事が多い年なので、平日のオフの日を有効に使おうと思う。
 満足~。

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2018.9 このところ地域活動三昧です

2018-09-25 23:22:16 | いろいろ思う部屋
 至る所に彼岸花が咲き、秋の気配が感じられるようになりました。


 振替休日の月曜日、母と僕たち夫婦の3人で豊田藤岡の川口やなへ鮎を食べに行って来ました。ふ~う・・・やっとゆっくりできるひとときがやってきた・・・そんな感じの外食でした。旧藤岡町の川口地区、御作地区は僕の思い出の地です。30年くらい前にこの地の小学校に勤務していました。地域の人たちが学校を大いに盛り上げてくださった素敵な地域なのです。「鮎、うま~い。」なんて言いながら食べていると、何人かの人が声をかけてくださいました。定期異動で去ってから30年くらい経っているのにまだ僕のことを覚えていてくれている人がいて本当に嬉しく思いました。


 さて、本題。
またまた、ふ~う。
 先週は月曜日が祝日で、火曜日と水曜日の2日働いただけで、木曜日からは4日連続の地域活動でした。有休が無くなっちゃいそうです。
 今年は10年ぶりに地域の役が回ってきて、野○山自治区の福祉部、美○地区の福祉部員として地域の活動に参加することになっています。
 金曜日が自治区の敬老会だったので、担当する福祉部のメンバーは前日の木曜日に会場作りをしました。市の福祉施設の豊○園に福祉部の4人に加えボランティアの人たちや老人クラブの有志の人たちが集まり、机を並べたり看板を立てたりして準備を進めました。
 そして金曜日。朝からバスの乗車から始まり、敬老会の進行です。お年寄りの人たちは、マジックを楽しんだり、踊りに大正琴、カラオケ、そしておしゃべりでたぶん楽しく過ごしていただけたことと思います。本当のところはよく分かりません。僕たちスタッフは飲み物を配ったりお弁当を配ったり、トイレに付き添ったり、裏方として動いていました。






 準備で最も骨を折って下さったのが、福祉部長の松○さんです。フットワークの軽い、積極的に活動する40歳くらいのお父さんです。すごく頼りになります。無事に終わることができたのは松○さんの力が大きかったと思います。
 老人クラブの会員として参加して下さった人の中に高校3年の時の担任のN先生がみえました。まだ30代だったバリバリの先生もたぶん80を過ぎていらっしゃると思います。でも、雰囲気はそのまんま。数学の先生です。数学はさっぱりダメだった上に内緒でバイクに乗って、それもバレて、先生には迷惑やら心配やら、いっぱいおかけしていたと思います。進学校だったので見捨てられても仕方がない僕を温かく見守っていて下さったことに生徒だった僕は気づいていました。大学卒業後教職に就いた僕はN先生のような先生を目標にして仕事に取り組んできました。N先生は、教員生活で一番うれしかったことや一番つらかったことなど、いろんな話を聞かせてくださいました。今の僕は大学の准教授です。心配をかけた僕の成長をすごく喜んで下さいました。安心してくださったと思います。僕は、少しはN先生に恩返しできたかなあと思いました。
 敬老会が終わったのは2時半でしたが、後片付けが終わったのは4時頃。さすがに疲れました。しかし、お年寄りの方々が嬉しそうに過ごして下さったことや、恩師の先生とお話ができたことで、疲れよりも充実感の方が上回っていました。
 土曜日は、来月の秋祭りの近隣3自治区合同の打合せ会がありました。ほとんど知らない人ばかりでした。僕は設営係になっていました。やる事の大筋はなんとなく分かりましたが、とにかく初めてのことです。でも、たぶんなんとかなると思います。
 そして日曜日。美○地区の福祉部研修会でした。
 実際に足が不自由で車椅子生活を送っている人の講話をお聞きし、その後は障がい者の体験です。まずは車椅子体験でした。父の生前、車椅子を押して父と歩いた経験があるので新しい発見はありませんでした。ただ、実際に交流感から近くの公園まで車椅子を使ってみて、まだまだ車椅子歩行者が歩きやすい環境を整えていく必要は感じました。次に実施された盲者体験は強烈なものがありました。アイマスクをして一歩歩くだけですごく怖くて歩けないのです。介助者の「××があります」の言葉の心強いこと。そして階段では手すりの頼もしいこと。障がいのある人の「どうしてほしいか」を考えて行動することの大切さを実感することができました。




 前の週の「敬老会打合せ会」「クリーン活動(清掃活動)」、その前の週の「防火機器点検」「自治区組長会」に引き続き、先週の4連チャンの地域活動・・・正直 ~めんどくせぇ~ という思いはありました。しかし、得るものはすごく大きかったと思います。充実感・達成感も感じられ、「めんどくせぇ~」と思いながらもこうした活動に参加することは少しもイヤではありません。それに、なによりもわたしたちは地域の一員なのです。・・・ただ、(小声で)(有休が無くなる~、休日くらい遊びた~い、休みた~い)という思いもあり、ちょっとだけイヤです・・・
 余談ですが、この4日間で大活躍したのがスーパーカブ70でした。他の自治区の区民会館や美○交流館など歩くには遠いけどクルマを使うほどではない距離の移動にカブは最適でした。僕のカブは98年式のオンボロです。20年前のカブです。新車が買えないわけではありません。好きで古いカブに乗っています。古いカブはなんだか味があって手放せないのです。


ふ~う。



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2018.9 初秋の富山高岡1泊ソロツーリング

2018-09-19 23:35:21 | ニンジャ650の部屋

<9月13日>
 休日出勤の振り替えなどで木金と休みが取れた。土曜日は自治区の福祉部の敬老会打合せが予定されていて、日曜日は市のクリーン活動で朝から公園の草取り。このように土日に予定が入っていたので、めったにない平日休みのこの連休はやりたいことをやらなくちゃと思った。そこで、キャンプツーリングができたらということで準備を進めてきたが、どうやら木曜日の夜から金曜日にかけて雨が降りそうな天気予報。キャンプができなくてもツーリングはできる。1泊だから、ちょっと足を伸ばして岐阜から富山まで行ってみることにした。
 僕は岐阜市周辺で前々から行ってみたかった所がある。一つは、名鉄美濃線の駅や線路跡。もう一つは、旧国鉄越美南線の古い駅舎。そこで、前者は僕の身近な駅の跡の旧東海女子大学前駅跡、そして後者は昭和初期の駅舎がそのまま使われているという現長良川鉄道の大矢駅にした。
 8時30分に家を出て、東海環状道豊田松平ICから東海環状道~東海北陸道を走って岐阜各務原インターへとむかった。僕の毎日の通勤路だ。毎日、岐阜各務原インターを出てから勤務する大学に向かう道に沿って、県道の左側に不自然な細長いスペースがずっと続いているのが気にかかっていた。それが旧名鉄美濃線の線路跡だ。


 岐阜バスの東海学院大学前バス停付近にバイクを停めた。そこだけ幅の広いスペースがある。かつてここに東海女子大学前駅があって、電車が停まると女子大生たちが大学に向かって歩いていたんだなあと想像すると、なんだかその頃を見てみたかったなあと思えてくる。今は共学となり「東海学院大学」と名を変え、多くの学生たちは大学のスクールバスで通学している。

 旧名鉄美濃線の駅の跡を出て、R156を長良川を見ながら走って美並の大矢駅まで行こうとしたら、「この先渋滞」の電光表示。まだツーリングは始まったばかりだ。すかさず関ICから東海北陸道を美並ICまで走った。南ICからR156を少し岐阜方面に戻って大矢駅へ行った。国道を外れると、まさに長良川のすぐ脇を通る狭い道。国道から眺めるよりずっとずっと美しい景色だ。
 「わあっ、レトロ~。」
 昭和初期の駅舎が現存しているだけでなく、まだまだ現役の駅舎として活躍している。





 再び、大矢駅から長良川に沿った狭い道を走って国道に戻った。長良川は四万十川とともに清流として知られている川です。ホント、メッチャ美しい川で、思わずバイクを停めて写真タイムにしました。

 美並から郡上八幡まではその美しい長良川を眺めながら国道を北に向かいました。でも、この辺りから荘川まではよくツーリングで走るコースです。そこで、今回はせっかく富山まで行くのだからということで、郡上八幡ICから東海北陸道を使って荘川ICまでワープしました。そして、途中のぎふ大和PAで高岡市内のα1ホテルを予約しました。宿が決まるとほっとします。
 荘川インターで出て、道の駅で昼食にした。道の駅「桜の郷荘川」にはレストランがなかったので、出店のような店で稲荷寿司のパックと五平餅と飛騨牛コロッケを買って外で食べた。こういう時は一人って本当につまらないと思う。



 道の駅「桜の郷荘川」を出て白川郷方面に走ると、わずか5kmほど走ったところで、7月の豪雨災害復旧のため通行止めになっていた。本当は日本屈指のロックフィルダムと言われる御母衣ダムが見たかったのです。100m以上の石積みのダムはそうそう見られるものではない。そう思うととても残念だけど仕方がないので、荘川ICに戻っだ。そして再び東海北陸道を白川郷ICまで走ったけど、粗末な昼メシのためだけにインターを出入りしたかと思うとすごく無駄なことをしてしまった気がした。
 お腹がいっぱいになるとどうしても睡魔に襲われる。眠気と戦いながら高速道路を走っていたが、ついに限界。白川郷ICで出て、インターのすぐ近くの道の駅「白川郷」で一休みすることにした。寝ながらの高速走行は危なすぎる。道の駅でコーヒーとCAMELで目を覚まし、五箇山に向かった。富山県との県境を越えると、ずいぶん遠くまで来たものだと思えてくる。すぐ脇の川は長良川とは違ってすごく濁っていた。それでも、川に沿って走るのは本当にいい気持ちだ。
 五箇山まで来たのだから合掌造りの集落を散策しないわけにはいかない。前に一度クルマで来たことはあるが、改めて散策してみると日本の原風景そのものの景色が広がっていてなんとなく郷愁を感じる。ただ、一人だけで歩いているのは僕だけのような気がした。










 五箇山を出て福光ICに向かうには、R156から離れてR305で峠越えをするこちになる。これがまた適度なコーナーが連続するおもしろい道で、右へ左へと体を傾けながら楽しく駆け上った。すると、峠を少し下った所に展望所があった。バイクを停めて眺めてみると遠くに散居村が見える。散居村・・・村でありながら集落がなく、広い農地に家がそれぞれ離れて建てられているこの辺り独特の農村です。聞いたことはあるが、見るのは初めて。いつか、もう少し近い所から眺めてみたいと思う。
 峠を下って福光インターの手前まで来たところで、雨がポツポツと降り出した。もともと雨が降る予報だったので、こういう時は早めにかっぱを着たほうがいい。ただ、雨の覚悟はできていたが、あと40分くらい持ってほしいとは思った。が、仕方がない。
 東海北陸道福光ICからは東海北陸道~能越自動車道で一気に高岡まで走った。能越?そんな高速道路があるなんて知らなかったなあ。
 高岡ICを出て市街地に入ったところで雨はとうとう本降りになってしまった。早めのかっぱでずぶ濡れにはなってないが、グローブが濡れて気持ちが悪い。だんだん靴の中も湿ってきた。予約しておいたα1ホテル高岡まであとちょっと、と思ったらホテルの出入口が工事中で、どこから入れば分からず通過。結局、同じ道を行ったり来たりしてずぶ濡れになっちゃった~。


 なんとかホテルの裏口を見つけ、チェックインすると、フロントの方がバイクを屋根のある玄関先に誘導してくれた。荷物を外すのに本当に助かる。


 ホテルは賑やかな繁華街にあるので、ぶらぶらと歩いて晩ごはんでも食べに行こうと思ったが、雨が降ってて面倒に思ったことと、健康も考えなくてはと思ったことで、近くのコンビニでおろしそばやらごぼうサラダなどヘルシーなメニューを選び、ホテルの部屋で食べることにした。


今日の走行は335km。久しぶりの300km超えだった。満足~。


<9月14日>
 ソロツーリング2日目。
 富山の天気の予報は曇り後雨。豊田は曇り時々雨。お昼までには富山を抜け出し岐阜県に入ればたぶん雨に降られる可能性は最小限に抑えられるはずと考えた。
 朝食は外の見える窓際の席にした。どんよりとした曇り空の下、自慢のNinja650を眺めながらカレーかけご飯を食べた。これが結構うまい。


 せっかく高岡にいるのだからということで、バイクをホテルに置かせてもらい、高岡大仏を観に街中を散策することにした。地元では奈良、鎌倉と並んで日本三大大仏の一つと言われている。
 歩くこと7、8分。三大大仏かどうかはともかく、確かにデカイ。眺めていると、観光バスが入って来て団体客がぞろぞろとやってきた。さっさと写真を撮り、手を合わせて お賽銭10円分のお願いをしてホテルに戻った。

 ホテルを出て、まずは日本海に出てみようと思い、朝の市街を北に向かった。ところが、曇り空で太陽の位置が分からず、方角がはっきりしない。なかなか市街地を抜け出せず、時には路面電車の通る道でUターンしたり、片側三車線の道路をウインカー一つで一気に左車線から右折車線まで進路変更したり、ソロでないとできないような不審な動きでなんとか伏木港付近の海岸の公園にたどり着いた。どこをどう走ったかぜ~んぜん分かりませ~ん。
 バイクを停め、海岸に出て目についたのが低い雲の上に頭を出した立山連峰の美しさだった。これぞ富山~。そんな感じがした。

 そしてまた、どこをどう走ったか分からないまま、北陸道の富山高岡スマートインターにたどり着き、富山インターに向けて100km走行。複雑な市街地をごちゃごちゃ走った後なので、爽快爽快。
 ところで、富山高岡スマートインターってどの辺りなのだろう・・・。さすがに朝から疲れた。高岡PAを見つけた時の嬉しかったこと。小岩井ミルクコーヒーで一休みした。
 富山に向かったのは、往路がR156だったので帰りも同じではつまらないと思い、R41で帰ろうと思ったからだ。
 昨日の能越道にしても富山県内の北陸道にしても、初めて走る道ばかりだから、疲れたと言っても楽しく楽しくててたまらない。
 富山ICを出てR41を岐阜方面に向かった。はじめは豊田のR248を思わせる賑やかな通りだった。両側の店に入るクルマ、出るクルマで走りにくいこと。県庁所在地の幹線道路を走っているのだろう。でも、神通川が見えるようになった辺りからは対向2車線のローカル国道になり、だんだんバイクツーリングにふさわしい素敵な道になってきました。春に妻と一緒に走った岐阜県縦断ツーリングの終着点の道の駅「細入」を通りすぎれば岐阜県境まではすぐそこ。富山を離れるちょっと寂しい気持ちと、お昼前になんとか富山を抜け出せるほっとした気持ちで県境を越えた。
 この辺りは渓谷の内側にあたるので、谷間を縫うように走る絶景の道だ。愛知県では味わえない楽しい道だと思う。さらに飛騨神岡から数河峠に向かう道は連続する高速コーナーが続く、バイクならではの楽しさを味わえる道。道幅は広く、交通量は少なく、年甲斐もなくバイクを左右に必要以上に倒してコーナーを駆け抜けるようにして走りました。ただ、たぶんスピードはそれほど出てない・・・と思う。もう、若い時のような走りはできません。
 数河高原には、スノーモービル場とその駐車場の脇の湧き水がある。10数年前まで冬はたま~に夫婦でスノーモービルを楽しんでいたのが、数河高原スノーモービル場だ。もちろんスノーモービル場の駐車場でピットインした。峠の麓からここまでコーナーを攻めるように気合いを入れて走ってきたので、ここで高まった気持ちを収めなければ危ないのだ。カワサキのタオルを首にかけ、湧き水を口に含み、その後で顔を洗った。冷たくていい気持ち。




 ここで気持ちを収めたのは、ここからは下り坂が続くから。僕、半世紀近くバイクに乗っているが、下り坂で攻めるような走りが怖くてできない・・・。
 のんびりと数河峠を下り、飛騨古川の道の駅でお昼ご飯にした。選んだのは朴葉味噌定食。朴葉味噌に五平餅、飛騨牛の佃煮に赤かぶの漬物。まさに飛騨を凝縮したようなおかずだった。味噌汁もついて、たったの700円は安い。

 その後、高山までR41を走り、高山から中部縦貫道を走って東海北陸道へ。そして、最後の目的地を長良川鉄道北濃駅に定めた。高速道路を選んだのは、日本の高速道路最高地パーキングに寄ってみたかったからだ。
 その松ノ木PAでトイレ休憩。何もないただのパーキングだったので最高地表示の写真を撮っただけですぐにパーキングを出た。


 高鷲ICを出てR156を南に向かってしばらく走ると右側にある北濃駅を見つけた。
 北濃駅は長良川鉄道の終着駅だ。そして、なんと蒸気機関車時代の転車台が残されている。しかも、人が押してぐるっと回す超レトロな転車台。これはどうやら珍しいらしい。往路の名鉄美濃線跡、旧国鉄越美南線大矢駅の駅舎・・・隠れプチ鉄ちゃんの僕にはかなりの興奮モノだった。「すげぇ~」と興奮が収まらず、バイク仲間の元同僚の、勝手に親友と思っているT先生に「すごいもん見てるよ~」と電話した。それからひとしきりバイクツーリングの話をして、来月あたりにまた一緒に走ろうということで、電話を切った。



 心配していた雨はまだ降り出していない。運がいいかも。とにかく、雨が降る前にとっとと帰ろうと思い、次の白鳥インターから東海北陸道に入ろうと決めて、再びR156を南に向かった。ここらのR156は清流長良川に沿って走る気持ちのいい道が続く。なんだか白鳥で入るのがもったいなくてぎふ大和ICへ。ぎふ大和IC辺りもまだまだ気持ちのいい道が続く。気分がのってきてしまい、ここもパス、そして次の郡上八幡ICもパスして東海環状道へのJCTぎりぎり手前の美並ICまで長良川を眺めながら走り続けてしまった。清流長良川は、ずっと見続けていたくなる川で、このままツーリングが終わってしまうのがもったいないくらいだった。R156とはずっと走り続けていたくなる道なのだと思った。心配していた雨も大丈夫そうだし、やっぱりバイクは楽しい。
 あとは家まで高速を一気に走るだけ。5時過ぎくらいには家に着きそう。
 美並ICから入ってすぐの関JCTで東海環状道へ。ツーリングの終わりも近いのにまだまだ快調快調。
 いい調子で走っていると、ほんのわずかだけどシールドに水滴が着くようになってきた。このローカルな高速道路はパーキングとパーキングの間隔が長いので、無駄かもしれないけどダメ元でかっぱを着ることにした。元々雨が降る予報だったのだから。
 美濃加茂SAに入り、完走の乾杯用のコーラを買い、かっぱを着て妻に電話をした。


「こっちはずっと雨が降ってるよ」
 妻の声を聞いて、バッグにもレインカバーを被せた。これが大正解。再び高速を走っているとポツポツの雨は瀬戸からは本降りになり、すっかり雨天走行。
 昨日も今日も、最後の40分ほどだけ雨に降られてしまったけど、走っている時の9割以上はかっぱを着ずに走れたのは本当に運が良かったと思う。
 午後5時半、家に着いた。すると、Ninjaのエンジン音を聞いた妻が出てきてくれた。数日前に「あと10年も乗れないんだろうなあ」という話をしてた時「どんどん乗っといでよ」と言ってくれた妻だが、やっぱり心配は心配なんだろうなあ。妻もライダーなので、バイクに乗らない人よりは僕のやることに理解を示してくれてはいると思う。それだけに、常に安全には気を配ってバイクライフを楽しまなくちゃ。
 荷物を片付けて・・・家で待っていた妻とコーラで「カンパーイ」。
 ・・・次は妻といっしょにどこ行こう。


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2018.9 北海道ツーリングから帰ってきました

2018-09-05 23:28:51 | ニンジャ650の部屋
 昨日は強烈な台風で、仕事中は暴風が荒れ狂い、帰りは高速(東海北陸道)が通行止めで、もう大変でした。

 今年も僕たち夫婦恒例の北海道ツーリングに行ってきました。帰ってきたのは9月2日。今回はいつもの道北でも道東でもなく、初めて道南・渡島半島ぐるっと1周のコースにしました。どこを走っても、やっぱり北海道はいいわあ。

 予約していた8月24日深夜(25日0時30分)敦賀発苫小牧東行きの新日本海フェリーが台風19号20号のダブル台風のせいで欠航となり、急遽翌日の舞鶴発小樽行きのフェリーに変更することになってしまいました。そのため、北海道で過ごす時間が1日減ってしまいましたが、それでも十分楽しむことができました。


ただ今、ツーリングレポートを執筆中です。

今回は、おおまかなコースだけ紹介します。
<8月25日>
 豊田から舞鶴まで東名~名神~北陸道~舞鶴若狭道と、ただひたすら高速道路を走り続けました。とにかく暑かった~。それに、舞鶴はずいぶん遠い。だって京都府だもん。

<8月26日>
 フェリーでの~んびり過ごして、小樽泊。

<8月27日>
 いよいよ北海道ツーリングのスタート。積丹半島1周~渡島半島西海岸へ。
 小樽~余市~積丹岬。青い海を見て神威岬でお昼ご飯のシーフードカレー。
 「オスコイ!かむえない」「いわない」で道の駅スタンプをゲットして寿都~「よってけ島牧」~せたな青少年旅行村キャンプ場泊。きれいなキャンプ場でした。

<8月28日>
 さらに渡島半島西海岸を南下し、函館へ。
 せたな~「てっくいランド大成」~親子熊岩を観て「ルート229元和台」~江差~「上ノ国もんじゅ」~「北前船松前」昼メシ食べそびれてハラペコで松前に。せっかくだから松前城を見学しました。

 松前~「しりうち」へ。知らなかったけど、知内は新幹線青函トンネルの出口?入り口?とにかくここから地下にもぐるということで、道の駅の展望塔からトンネルがよく見えました。
 知内~木古内。木古内で北海道新幹線の駅を見て函館へ。夜はスマホが壊れたからauショップへ。僕のスマホ・・・チーン。気を取り直して、おいしいお寿司をたらふく食べて函館駅近くのホテル泊。
<8月29日>
 函館から渡島半島の東海岸を北上して長万部へ。
 「なとわ・えさん」で美しい海岸を見て、鹿部の「しかべ間欠泉公園」でお昼ごはん。プレミアムたらこ定食のたらこと宗八ガレイのおいしかったこと。

 ちょっと内陸に入って大沼公園。森と湖のコントラスト、最高でした。周りはチャイニーズでいっぱいでした。
 鹿部に戻って再び海岸線を北上。今夜から明日はずっと雨の予報だったのでキャンプをあきらめ長万部温泉で泊まることに決定。「つどーる・プラザ・さわら」~森~道央道森IC~国縫IC~長万部温泉泊。横風が強くて、二人とも歯を食いしばって走りました。長万部温泉のさっぱりした感じのツルッツルのお湯はとってもいい気持ちでした。オシャマンベ・・・オシャマンベ・・・この言葉の響きが北海道を感じさせてくれます。
<8月30日>
 ただただ登別まで走っただけの日。
 朝から本格的な雨。昨日からの強風も吹き続けていた。予定では洞爺湖周辺の素敵な景色を見ながらぐるっと回り、室蘭チキウ岬に寄って真っ青な噴火湾を眺め、登別温泉で北海道最後の夜・・・ということにしていましたが、R5・R37を走っているうちに「なんにも見えんじゃん」「雨で前が見にくい」「急に横風が強くなったりして危ね~」と、ツーリングを楽しむ要素が何一つないことに気づき、「どっこも寄らずに登別に行って、早く温泉に入ろっ」ということになった。
 ということで、この日は長万部~室蘭で味噌ラーメン~午後3時前には登別温泉。もちろん登別泊。

<8月31日>
 あっという間に北海道最終日になってしまいました。この日は昨日行けなかった洞爺湖周辺をぶらぶらして苫小牧へ。
 登別~オロフレ峠~「そうべつ情報館」。オロフレ峠は30年ぶりでした。初北海道の、あの感動が蘇りました。
 壮瞥~昭和新山。こちらも30年ぶり。地球の息吹、奇跡、神秘さ・・・昭和新山は特別な山なのです。

 サイロ展望台~「とうや湖」でカレーを食べて~道道132で洞爺湖畔をぐるっと回って~壮瞥~支笏湖~千歳~苫小牧東港。23時30分発の敦賀行き新日本海フェリー泊。

<9月1日>

 フェリーでの~んびり過ごして、敦賀泊。

<9月2日>
 敦賀から名神高速~東海北陸道~東海環状道をひたすら走って豊田の自宅へ。


 ダブル台風で出発が一日遅れたものの、楽しく1週間を過ごせたのは本当によかったと思います。冠動脈の手術後わずか1か月だったので体調が心配でした。体調を崩すこともなく楽しく過ごせたのは気遣ってくれた妻のおかげかなあと思っています。


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コメント (4)
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