ELEVEN HOUSE

北海道だ~い好き❤バイクはカワサキ☆クルマはレクサスCTとタウンエース(キャンカー)とジムニー☆キャンプと鉄道も好き

2018.11 秋色を求めて福井ソロツーリング

2018-11-30 23:59:01 | ニンジャ650の部屋
 秋色を求めて福井ソロツーリングに行ってきました。

まともなツーリングは、たぶんこれが今年最後かな、きっと。

<11月15日>
 ちょっと暖かくなった10時過ぎ、Ninjaにお泊まりセットを積んで家を出ました。いつもは妻と2台だけど、この日はソロ。
 豊田松平ICから東海環状道で美濃加茂JCTへ行き、東海北陸道を高山方面へ。ネットで九頭竜湖の紅葉が見ごろとの情報を得ていたので、まずは白鳥を目指しました。雲一つない青空。快適快適。気持ち良すぎです。
 家を出て約1時間、瓢ケ岳PAで最初のピットイン。ここで宿の予約をしました。
 武生か鯖江のビジネスホテルか、それとも芦原温泉か。で、いろいろ考えてあわらグランドホテルに決定。平日料金だからちょっと安い、でも一人だからちょっと高い。まあ、休日の二人一部屋よりは安かったので決めました。
 瓢ケ岳PAを出て白鳥から中部縦貫道でと思ってましたが、燃料がヤバそう。それで、白鳥ICで出て燃料補給。それから高速を使わずに旧国道で油坂峠を超えてみようと思いました。ウソです。道を間違えていつの間にか旧国道を走っていました。中部縦貫道の高~い、メッチャ高い橋のしたのループ橋を走りました。なんか、いい感じでした。
 ん?10数年ぶりの油坂峠。こんなに狭くてくねくねしてたっけ。バスも走ってたけど、よくこんな道を行き来したものだと感心してしまいます。今は・・・、誰も走ってなくてほぼ占有道路。だから自分の一番気持ちのいいペースで走れます。これはおもしろかったなあ。峠道の林は黄色と赤でまさに秋真っ盛り。しかもそれを一人占め。楽しかった~。

 R158に入ってしばらく走るとお目当ての九頭竜湖が見えました。ネット情報どおり最高の秋色。青い空に青い湖。そこに赤や黄色の山々。奥さんが今日休みだったらなあ。いっしょにこの素敵な景色を見ることができたのに。

 お昼はドライブイン九頭竜で九頭竜そば。大野市九頭竜地区は舞茸の産地らしく舞茸だらけのそばでした。

 おなかがいっぱいになったら、また福井方面を目指して走ります。しばらくの間、R158はレイクサイドのワインディング。たま~にライダーと出会います。もちろんお互いにピースサイン、今はヤエー。ライダーやっててよかった~。

 2つのダムを過ぎると下り坂。道の駅を横目に先を急ぎます。別に急がなくてもいいけど。
 大野までのローカル国道はダンプだらけでしたが、少し道幅が広くなると道を譲ってくれます。ありがとうと手で挨拶し、快適なペースに戻します。
 大野市街地から中部縦貫道が部分開通していて、ハイペース走行。今日の宿が芦原温泉ということで三国方面、とすれば東尋坊でしょ!
 部分開通はどこまでかなあと思いながら走っていたらなんと北陸道の福井JCTまでつながっていて、そのまま北陸道に入ることができました。速い速い!北陸道は通るたびに思うけど、ホントみんな速すぎ。免許証いくつあっても足りないじゃん!
 女形谷(おなだに)PAでトイレ休憩とコーヒータイム。バイクを停めるとすぐにカップルライダーが入ってきました。挨拶はしたけど話しかけにくいね~。僕たちが二人で走っていてもあまり話しかけられないのはこういうことか。
 金津ICで高速を降り、ナビに導かれるままに走って東尋坊へ。
 おおおっ、海だ~。いい感じ~。

 駐車場にバイクを停め、矢印に従って歩くこと数分、コレだコレだ、この景色だ~。

自殺の名所で怖いイメージがあったけど、今回は全然怖さが感じられないで気持ちのいい絶景が広がっていました。団体客がいっぱいいました。話す言葉はチャイニーズ。あちらにはもっとすごい絶景がたくさんありそうなのにね。
 東尋坊から芦原までは20分ほど。でっかいあわらグランドホテルはすぐに分かりました。ナビに頼ったけど。

 超豪華!ソロライダー には場違い。部屋は広いし、晩ごはんは豪華だし、お風呂は広くて僕が入ったのは一枚岩をくりぬいた岩風呂。贅沢三昧です。それも一人だけで。たまにはいいかあ。って、こういうの初めて。

もう一回一っ風呂浴びてこようかなあ。


<11月16日>
 ソロツーリング二日目。朝から芦原の気持ちのいいお湯に浸かり、おいしい朝食をいただき、たった一人で優雅なひとときを送りました。ニュースでは福井各地で今季最低気温を記録したと報じていましたが、日中は暖かくなるとのこと。バッチリです。
 9時半に、お世話になったあわらグランドホテルを後にしました。
 実は、あてのないソロツーリングですが、昨日の夜にツーリングマップルで北潟湖を一応チェックしておきました。紅葉を楽しむなら湖はいいはず。福井と石川の県境にある北潟湖は芦原温泉から近い。
 ナビを湖の最北の「鹿島の森」にセットし、バイクを走らせました。
 R305をものの10分も走ったら北潟湖の西側の湖畔を走っていました。どことなくこの夏に走った北海道大沼の北側湖岸道路に似た感じがしました。しかも、大沼より湖が近い。ただ、景色は・・・。北海道の国立公園と比べては酷です。比べてはいけません。それでも、やっぱり湖を横に見ながらのツーリングは気持ちがいいものです。湖の対岸に見える東側の湖岸道路は森の近くだからもっと気持ちよさそうでした。
 湖の最北の交差点を左に折れるとすぐに鹿島の森がありました。ありましたが、そこにあるのは鳥居と祠と薮だけ。駐車場はぬかるんでいて、リアタイヤは空転し、向きを変えようとハンドルを切ってクラッチをつなぐと前に進まずに空転するリアがずれるだけ。なんとか半クラッチで抜け出したけど、リッターバイクだったらヤバかったかも。タイヤはサイドまでどろどろ・・・。季節によってはいい森かもしれませんが、すぐに引き返すことにしました。ただ、引き返すだけではつまらないと思い、来た時の対岸の湖岸を走る県道で福井側は戻ることにしました。そして、景色のいい場所を見つけてコーヒーでも飲もう。
 北潟湖の東側の県道はひっそりとした道でした。時々狭くなったりすると、このまま行き止まりになるのではないかと不安になったりもしましたが、のどかな雰囲気の県道は西側の国道から見たように秋を感じる素敵な道でした。
 赤くてきれいな橋が見えてきました。あの辺りでバイクを停めてゆっくりくつろげる場所があればいいのになあと思いながら南に向かって走りました。
 「あった。北潟湖の看板と公園、そして広い駐車場。」
 駐車場は未舗装だけど固く締まっていて不安なく走れます。最も湖に近い場所にバイクを停め、おもむろにトップケースから折り畳み椅子を取り出し、湖を眺めます。いい感じです。UCCの缶コーヒーがやたらおいしく感じます。目の前には北潟湖と赤い橋。朝の寒ささえも心地よい・・・。

 次はどこへ行こう。勝山へ行って恐竜博物館、そのまま越前大仏に勝山城。いやいや、紅葉を楽しむなら博物館や大仏じゃないよな。そうだ、一乗谷。きっといい感じに紅葉しているだろう。
 最寄りの北陸道金津ICから福井ICまで高速道路を使い、福井ICから東にバイクを進めました。標識に従って南に入るといい感じに紅葉していました。しばらく走ると一帯が全て遺跡。これが一乗谷だ。

 大粒な砂利が敷き詰められた駐車場の端にバイクを停めました。時間は11時45分。お昼は近いが腹は減っていません。資料館にも食堂にも入らずに浅倉氏の遺跡を散策することにしました。真っ赤に染まる紅葉ではないものの所々に赤や黄色の木があり、自然に囲まれたいい雰囲気の遺跡です。
 20分ほど秋色を楽しんだ後、大野方面へとバイクを進めました。
 R258は、福井~大野間はのどかな農村や林の間を走り、九頭竜川やローカル鉄道が見え隠れする国道で、ツーリングしてる~をすごく感じる道です。そして大野のにぎやかな街並みを過ぎると谷の間を縫うように走るワインディング。いいわあ、この感じ。
 道の駅九頭竜でお昼ごはんにしました。ここには九頭竜名物舞茸の弁当が何種類も並んでいます。麺類の店もありますが、ここはやっぱり舞茸弁当で決まり。舞茸弁当を恐竜を眺めながら食べる。九頭竜ではこれが一番。数ある舞茸弁当の中から栗の入ったのをえらびました。秋ですから。



 栗入りの舞茸ごはんを吠える恐竜の前のベンチで食べ、バイクに戻ると僕のバイクの隣にカップルライダーがいました。女の子のバイクは現行型のNinja650。スリムになってなかなかカッコいい。恋人同士にみえましたが、二人と話をするとご夫婦で、2日間いっしょに休みが取れたので山中温泉までツーリングに出かけてきたとのことでした。僕もいつもは夫婦で走っているけれど、たまにはソロもいいぞ~とは口が裂けても言えません。まっ、ソロだと一言もしゃべらずに走っているからつまらないと言えばつまらないけど。

 午前中は青空が広がっていましたが、午後になってだんだん日が陰ってきました。日が陰るとなんだか寒い。
 往路と同じ九頭竜の素敵な秋色の景色を目に焼き付けながら右へ左へとバイクを傾けながら白鳥に向かいました。さすがに帰りは秋色を満喫できる旧道を走らず、中部縦貫道を走って先を急ぎました。そして、白鳥から東海北陸道に入り、あとは家まで高速道路をビューンです。
 時間は午後2時を回っていました。日が落ちると極端に寒くなるからできれば5時前には家に着きたい。距離にして100数十Km。先を急がなくちゃ。
 美濃の古城山PAでトイレ休憩です。スマホの着信履歴に友人のT先生からの電話がありました。T先生とは昨日メールのやり取りをしているので、彼は僕がツーリングに出ていることを知っています。電話をすると高山にいるとのこと。宮川のほとりだって。もう3時近いのにまだ高山にいるけど、明るいうちに帰れるかなあ」だって。帰れるわけないじゃん。相変わらずT先生パワフルだなあ。

 古城山PAを出て、いつもの通勤路の東海環状道を走り、豊田松平ICで出て、なんとか暗くなる前に帰ることができました。さすがに、ちょっと寒くなりましたが。
 このところ地域活動でバタバタしていた僕に「ツーリングに行っておいでよ」と言ってくれた妻に感謝です。一年のうちで最も素敵な季節に好きなことをして、おいしい料理を食べ、気持ちのいい温泉に入り、一人で贅沢な秋の二日間を過ごしました。


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2018.11 Ninjaに乗って奥三河の五平餅

2018-11-23 00:00:23 | ニンジャ650の部屋
 僕は普段、お昼ご飯は奥さんの作るお弁当です。駐車場のシュピーレンの中で「まんぷく」を観ながら食べています。ところが、たまに家で仕事をする日があります。そういう日は、お昼ご飯をどうしようか迷います。
11月上旬のある木曜日のことです。午前中は調べ物などの仕事を家でしていましたが、郵便局に用事があったのでついでにお昼を食べに行こうと思いました。行くなら・・・そうだ、新城作手まで行けば紅葉も楽しめそうだし、道の駅にある作手産のトマトを使ったハヤシライスもうまそうだ。天気もいいし、そうなったらもちろんNinjaの出番です。
 まずは郵便局で仕事関係の某会費の振り込み。郵便局にNinjaは似合いません。似合うのは赤いカブでしょう。そして、ここからが楽しみなひとときです。

 R301を松平方面に向かいます。まだ紅葉には早く、緑の多い風景でしたが、高度が上がり下山に入ると、ほぼ半分秋色。2週間前にも下山に五平餅を食べにNinjaで走ったなあと思いながら走り続けると、岡崎額田の狭い道のところだけは秋色のトンネルみたいになっていました。これはいいわあって感じです。
 作手の道の駅に着くと、クルマはまばらで、バイクも2台だけ。バイク駐車場の真ん前にはおっきな真っ赤な木。いかにも高原らしくていい感じ~。

 店に向かって歩いて行くと・・・あれっ、自動扉が開かない!
 お休みでした。
 仕事の途中だし、あんまりのんびりもしていられないのですぐに引き返し、下山の「しもやまの里」でまたまた五平餅定食。2週間前とおんなじ。好物だからこれでよし。それに、下山のもみじの木は本当に上半分が緑で下半分赤くなっていました。それで「ほぼ半分秋色」と思ったのでしょう。






 さてさてその週の土日のことです。
例によって自治区の活動でスケジュールはいっぱい。土曜日の午前中は区の50周年記念誌の発刊を祝う会、日曜日の午前中は防災訓練。夕方は三世代交流会の打ち合わせと、なかなか自分の時間が取れない週末でした。




天気はいいし、秋にしては暖かい。そこで、土曜日の50周年の会が終わった後、妻と二人でお昼ご飯&秋みつけプチツーリングに出かけることにしました。行き先は、妻のお気に入りの野原川です。木曜日のお昼と同じようにR301で下山へ。やっぱり一人でモノも言わずに走っているより二人でインカムでおしゃべりしながら走る方がずっと楽しいものです。

 半分秋色に染まった道を走り、野原川観光センターの駐車場に着くと、やけにクルマが多い・・・。???と思いながら店に入ったら人はまばらでした。よかった~。どうやら釣り客たちのクルマのようでした。

 食べたのはまたまた五平餅・・・。いいんです、好物ですから。
 食後は川原でのんびりと缶コーヒーを飲みながら秋のひとときを楽しみました。

 そんなこんなでちょいちょいとNinjaを走らせて楽しんでいます。つーか、寒くなる前にいっぱい乗っておかなくちゃ。


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北海道ツーリング2018道南<後編>

2018-11-18 23:16:18 | 北海道ツーリング2018道南

 前編(カテゴリー;北海道ツーリング2018道南)からの続きです。
 8月25日から9月2日までの北海道(道南)ツーリングの記録です。その前後も含め、かなりの長文になっています。そのため、一度に掲載することができず、前編と後編とに分けて掲載しました。

 今年のコースは地図の黄色のラインです。(ピンクは2017年)
 もしよろしければ、前編から読んでいただけるとうれしいです。

 前編では、積丹半島から渡島半島東側を走って函館にたどり着いたところまで掲載しました。後編は、函館から渡島半島西側を走って苫小牧へと向かいます。
 一気に読んでくれる人も、少しずつ分けて読んでくれる人も、さらっと流して読んでくれる人も、大歓迎です。


<8月29日> 大沼公園に長万部 〇函館~長万部(旅館泊)
 やや雲が広がっているものの、まずまずのいい天気だ。
 函館駅近くのホテルを出ると、真新しい欧州風の路面電車が走っていた。函館は間違いなく大都会だ。広い市街地を抜け、R278を東へとバイクを進める。すると、次第に漁村をつなぐローカルな道になる。右に見えるのが津軽海峡。白波を眺めながら走る気持ちのいい道だ。
 まずは恵山を目指したが、特に何もなかった。ただ、道の駅「なとわえさん」の海岸からの景色は美しかった。


 道の駅を出てしばらく森の中を走る。高速コーナーの続く快適なワインディングロードだ。そしてまた海岸に出る。
 道の駅「縄文ロマン南かやべ」でスタンプをゲットし、右に太平洋を望みながら渡島半島の東側を北に向かった。
 鹿部町市街に道の駅があるため、国道を外れると、北海道らしいおしゃれな家々の間に道の駅「しかべ間欠泉公園」があった。なんでも10分間間隔で間欠泉が吹き上がるということだが、諏訪湖で間欠泉を見ているので僕たちにとっては珍しくはない。それよりも、お昼ご飯だ。昨日昼食を食べ損ねているので、食べられる所で食べておかないと大変なことになることを学習している。
 メニューはプレミアムたらこ定食のみ。そして「たらこ」「たらこハーフ」「たらこなし」で料金が200円ずつ異なる。
「たらこなしのプレミアムたらこ定食・・・」ちょっと笑える。コレステロールを心配する僕は「ハーフ」で我慢した。これがまた超美味。たらこはもちろんのこと、おかずの宗八がれいの煮物のおいしかったこと。そのおいしさは感動モノだった。


 次に目指したのが、この日のメインの大沼公園だ。鹿部から道道43号を西に10数kmほど進むと美しい湖があった。なんとも美しくて神秘的な湖だ。そして、公園としてもきれいに整備されていてしばらく離れたくない思いにかられた。




 湖を眺めたあと、湖の見える公園のほとりの店でアイスコーヒーを飲んだ。いい感じだ。高校生の頃に初めて白樺湖を訪れた時の感動に似た感じがした。ただ、賑わう観光客から日本語をほとんど聞くことはなかった。


 鹿部に戻るのに、湖の北側の道道を選んだ。森と湖の道だ。おっと、カモのおチビがよちよちと出てきた。インカムで妻がケラケラ笑ってる。すると今度はキタキツネだ。こそこそと森に入っていった。「しっぽの先だけ白い」と言ってまた妻の笑い声。なんだか愉快でたまらない。観光地化された大沼公園より、こっちのひっそうりした森と湖の道の方が北海道らしくていいような気もした。
 森と湖の道を抜け、再び道道43に戻り、鹿部を目指した。小さな集落に入ると「なんだ、アレは」。今度は黒くて大きい物体が。「牛?ん?馬だ」「えええっ、馬の後ろにソリがついてる」。ソリにはおじいさんが乗っている。インカムからは「馬ゾリじゃん。」毎年北海道に来ているが、馬ゾリを見たのは初めてだ。北海道は本当におもしろい所だ。二人とも笑いっぱなしでR5に合流する森町の手前の道の駅「つどーるプラザさわら」まで走った。
 今はいい天気だが、今晩から明日一日中雨の予報だった。キャンプはできないだろう。そこで、長万部温泉で泊まることにした。大沼で時間を使いすぎたので、森町から高速道路で一気に長万部まで走ることにした。
 いつの間にか青空は消え、風も出てきた。
 風はだんだん強くなり、高速で走るのがつらくなるほどになってきた。それこそ、歯を食いしばって走らないと、風で流されそうになる。
 長万部インターの手前の国縫(くんぬい)インターで下りた時は正直ほっとした。
 インターから10分ほどで今夜の宿の丸金旅館に着いた。大雨になりそうだからと、玄関前の屋根のある場所にバイクを止めさせて下さった。


 そう言えば、北海道に来て一度も温泉に入っていない。


 長万部の温泉は、ぬめぬめ感のないつるっつるのお湯だった。あまりの気持ちよさに、運転の疲れがすうっと引いていく感じがした。美しい海岸や美しい森と湖、そして動物たちと出会い、丸金旅館のおいしい料理に気持ちのいいお湯。これだから北海道ツーリングはやめられない。

*本日の走行    237km
*本日のピースサイン  4発


<8月30日> 雨、雨、雨~ 〇長万部~登別(観光旅館泊)
 天気予報どおり朝から土砂降りだった。旅館の方が玄関の軒下にバイクを止めさせて下さったので濡れずにパッキングができた。本当にありがたい。
 長万部温泉の丸金旅館を出てR5を北に向かった。土砂降りの雨は降り続くし、しかも強い横風でバイクが振られる。幹線道路なので大型トラックが多い。荷物満載のバイクで走るにはかなりの悪条件だ。どこかに寄ればかっぱを脱がなければならなくなるし、この雨では脱いだり着たりも面倒になる。だから、ただひたすら走り続0るしかなかった。海岸から離れた静狩峠辺りは風も弱く少しは走りやすかったが、再び海岸線に出ると、横風でバイクが左右に振られて自然に体全体に力が入る。
 道の駅「とようら」で最初の休憩をとった。今日は洞爺湖一周と昭和新山や有珠山などを見て回ったり室蘭チキウ岬から太平洋を眺めたりして登別温泉に行く予定だった。ところが、長万部を出てからずっと激しい雨と強い風。雨で視界が悪い上に強風でバイクが振られてかなり危険だし、なんと言っても楽しくない。それに景色も見えない。
 そこで、二人で相談してどこにも寄らずに登別まで走り、とっとと温泉に入って温まろうということに決めた。
 室蘭市街は特に走りにくかった。交通量が多い上にペースが速い。信号も多い。僕たちバイクは視界が悪いから相当気を使う。
 市街地を抜けたところで、「ラーメン・カレー・コーヒー」の看板のある小さな店に入った。昭和のにおいがぷんぷんする店だった。狭い店内にはところ狭しと観葉植物が置かれ、なんとも不思議な雰囲気だ。しかし、昼食として食べた味噌ラーメンはうまかった。


 店を出て再び海岸に沿って走る国道を歯を食いしばって走った。楽しいとは言えないが、不思議なことに少しもイヤだとは思わない。悪条件の天候と交通事情でも、北海道を走っているだけで幸せだと思える。しかも、もうすぐ有名な登別の温泉に入れるのだ。
 登別東から北に折れ、立派な旅館が立ち並ぶ温泉街に入った。僕たちが予約した第一滝本館はちょっと尻込みしてしまいそうな立派な旅館だった。バイクも屋根付きのガレージに置かせて下さった。




 時間が早かったので、二人で温泉街を土産物屋を覗きながらぶらぶらした。雨の温泉街も風情があっていいものだ。
 旅館に戻り、夕食前に大浴場に入った。大浴場なんていう大きさどころではないくらい広ーいお風呂で、大大大浴場だ。どこに入ろうか迷うほどだった。塩泉に硫黄泉、ほかにも何かあったが、よく分からない。とにかく、広ーい湯船があっちにもこっちにも。結局露天風呂の硫黄泉を選んだが、これがまたちょうどいい湯加減で超満足。晩ごはんはバイキングでおいしそうなものがたくさんありすぎて・・・食べすぎた。
 食後もまた温泉。
 たまにはこんな高級旅館もいいけれど、食事に行くにもお風呂に行くにもとにかく遠すぎる。大雨と強風でバイクではあまり走れなかったが、自分の足では旅館街や旅館の中をいっぱい歩いたような気がした。


 たまにはこういう日もいいのかなあと思った。

*本日の走行    111km
*本日のピースサイン  7発

<8月31日> 北海道最終日 〇登別~苫小牧(フェリー泊)
 今日の最終目的地は敦賀行きのフェリーが出る苫小牧東港。北海道での最終日だ。昨日が一日中雨であまり走れなかったので、楽しく走れる最後のチャンスだ。
 今日の天気は予報では曇り。バイクツーリングはいつも天気が気にかかる。外を見ると薄日も射していて、これなら昨日パスした洞爺湖周辺を気持ちよく走ってリベンジできそうだ。
 第一滝本館の朝食バイキングは豪華だった。朝から贅沢なご馳走でお腹を満たし、登別温泉を後にした。
 まず向かったのがオロフレ峠。30年前に初めてバイクで北海道を訪れた時以来の峠だ。広大に広がる森林と遠くに見える洞爺湖と羊蹄山の大絶景に心が震えるほど感動したことを思い出した。
 高速コーナーを繋いだワインディングをどんどん駆け登る。薄雲が広がっていて、天気がよかった30年前の景色は期待できなかったが、高度が上がるにつれて左手に雄大な景色が見え隠れした。


 頂上付近のパーキングスペースにバイクを停め、景色を眺めた。蝦夷富士羊蹄山こそ雲に隠れていたが、一面に広がる森と、その向こうに見える洞爺湖。北海道だからこそ見られる雄大な景色だ。
 峠の壮瞥側は時々タイトなコーナーもあったが、ヘアピンというほどではなく気持ちよくバイクを傾けられるコーナーだ。
 走りと景色を楽しみながら壮瞥町の道の駅「そうべつ情報館」でスタンプをゲット。
 道道2号に入ると茶色い岩肌だけの山が目立っている。一目で昭和新山と分かる。標識に従って進むと、茶色い岩肌にどんどん近づいていく。
 昭和新山の駐車場にバイクを止め、目の前の水蒸気を上げる荒々しい山肌の昭和新山を30年ぶりに見上げる。すごすぎる。地球の息吹と神秘さと奇跡に感動を覚える。感動という言葉では言い表せないほど心に迫るものを感じる。


 資料館で昭和新山を含めた有珠山の歴史を見て、奇跡の山を後にした。
 次は洞爺湖一周だ。R230で時計回りに進むと突然雨が降りだした。天気予報では雨は降らないはずなのに・・・。JAの駐車場でかっぱを着てサイロ展望台に向かった。少し低いが美幌峠から眺める屈斜路湖のようだった。いい眺めだ。天気が良かったら、そしてもう少し高い所から眺めたら素晴らしい絶景だろう。


 さらに北に向かうと雨はますます激しくなってきた。
 道の駅「とうや湖」で昼食にした。バイクが2台停めてあった。建物の入り口にいたライダーが札幌からここまでずっと雨だったと伝えてくれた。
 昼食で選んだのは、妻がほたて御膳、僕はカレーライスとほたて汁。カレーもほたて汁もおいしくいただいた。


 洞爺湖周遊道路の道道132号に下り、森と湖の道を走った。大沼同様に神秘的な雰囲気が続く。それにしてもなんと大きなカルデラだろう。半周で20kmほど神秘的な雰囲気を味わって壮瞥に出た。これで洞爺湖を1周したことになる。
 壮瞥からはR453で支笏湖に向かった。いかにも北海道らしいローカルな道が続く。大滝で旧道の駅「フォーレスト276大滝」だった「きのこ王国」で一休み。雨は小降りになってきたがまだ降り続いていた。ぶらっと店を覗いて歩くと美味しそうな赤玉メロン「ようてい」が並べられていた。せっかくだから秀4玉を家に送った。帰ったらおいしいメロンが待っている。


 「きのこ王国」を出ると峠道にさしかかった。森の中の峠道もなかなかいい感じだ。
 支笏湖は北側の湖岸すぐ近くを走る道が好きだ。
 支笏湖温泉を左に折れ札幌方面に向かうと、湖面と道路がほぼ同じ高さになる所がある。天気がよければ湖の向こうに羊蹄山がそびえる美しい景色が広がっているはずだ。羊蹄山が雲にかかって見えなかったが、それでも十分すてきな景色だ。


 ここ支笏湖が今回のツーリング最後の寄り道だ。しっかりと支笏湖の景色を目に焼き付け、バイクをUターンさせ、道道16号で千歳に向かった。千歳で最後の燃料補給を済ませ、道央道千歳インターに入った。美沢PAでトイレ休憩、そして苫小牧東で日高自動車道へ、厚真インターで出て午後6時少し前に苫小牧東港に到着した。


 帰りのフェリーは23:30発の敦賀行き。時間はたっぷりあった。受付を済ませ、ターミナルのカフェでで牛丼を食べ、のんびりと乗船を待った。道の駅「とうや湖」で出会った滋賀の若者二人がやってきた。話を聞くと同じように支笏湖回りでやってきたそうだ。ただ、1台が125㏄のバイクのため高速を使わずに港まで来たようだ。また、僕のバイクの隣の多治見のおじさんはBMWに乗っているがフェリーにバイクを載せるのが苦手だと笑っていた。同じように苦手意識を持っている妻がすごく安心していた。


 そんなこんなで乗船時間になった。


 妻は苦手なはずのヘリ乗船をなんなくこなしていた。1日分のお泊まりセットを持って部屋に入り、荷物を整理したらすぐにお風呂だ。お風呂に入っている時にフェリーは出航した。
 こうして、僕たちの北海道ツーリングは一応幕を閉じた。

*本日の走行    240km
*本日のピースサイン  7発

<9月1日> フェリーでのんびり 〇苫小牧~敦賀(ホテル泊)
 日本海はとても穏やかで、適度な揺れが心地よく、船上で気持ちのいい朝を迎えた。船内アナウンスによると、昨日の23:30に苫小牧東港を出航した本船「すずらん」は順調に敦賀に向かっているとにことだった。
 朝食は軽く自販機のニチレイのホットドッグで済ませた。普通においしく、軽い食事にはこれで十分だ。


 10時からは往路と同じようにビンゴゲームに参加した。往路では討ち死に、二人ともいつもより気合いを入れて臨んだが帰りもさっぱりだ。そもそもビンゴに気合いなど通用しない。かつて1等賞に輝いた神通力はすっかり消え失せ、トリプルリーチの用紙を見ながらいそいそと会場を後にした。去年は行きも帰りも賞品をゲットしたのになあ・・・。
 お昼はいつもどおりカレーライス。新日本海フェリーの味噌汁はおいしいので、カレーと味噌汁のセットにした。これって、学食で食べる時のお昼のメニューと同じじゃん。よく学生に「カレーと味噌汁の組み合わせっておいしい?」と聞かれるが、おいしいから食べてるんです!。


 15時からはピアノとオーボエのコンサート。普段、目の前での生演奏を聴く機会もほとんどない。それに、いつもはオーケストラに組み込まれてしまっているオーボエだけの音を聴くことも初めてだった。結構聴き応えがあり、楽しいひとときになった。

 音楽を楽しんだ後はお風呂だ。これも毎年のルーティン。新日本海フェリーには露天風呂があり、大海原を眺めながらゆったりとお湯に浸かることができる。これがまたいい気持ちだ。極楽極楽・・・。
 18時からは夕食でレストランが開く。僕は、新日本海フェリーで食べる夕食はホエー豚のジンギスカン風と決めている。好きなんだなあ、ホエー豚のジンギスカン風。


 レストランで食事をしていると、日本海に沈む夕日と夕日の光で煌めく雲と海がとても美しく輝いていた。食べかけのフエー豚をテーブルに置いたまま、デッキに出た。夕日の輝きが実に美しかった。そして、日が沈みかけたところでまたテーブルに戻り、冷めたホエー豚を口にした。


 敦賀港到着の8:30が近づいてきた。いつもながら、下船の時間が近づくとそわそわする。
 フェリーは定刻どおりに敦賀港に着いた。バイクは乗用車やトラックが出てからの下船だ。荷物をくくりつけ、ヘルメットを被ってのんびりと待つ。
 バイクの向きを変え、係員の方の指示を確認してクラッチレバーをそっと離す。生暖かい空気を感じながら下船口を出た。夜の名神高速を走るのは怖いし危ないので敦賀で泊まることにしている。予約しておいたα1ホテルまでのわずか10数kmの暑いこと暑いこと。それほど気温は高くないはずのに汗だくになった。
「し、し、しまった!」
 ブルゾンの内側の秋冬用のインナーを取り外すのを忘れてたのだ。インナーを着けた僕のブルゾンは保温効果バツグンで、しかも風をほとんど通さない優れものですから、夏に着たらもう大変なんてのもではないのだ。Tシャツが汗でべったんこになってしまい、走行中はほとんど我慢大会のようなものだった。
 泊まったのはホテルα1敦賀バイパス。この1週間を振り返りながら眠りに就いた。ただ、フェリーの中では寝てばかりだったせいか、寝付きは悪かった。

*本日の走行     11km
*本日のピースサイン  0発


<9月2日> 無事帰宅 〇敦賀~豊田
 今日はただただ帰るだけの日。北海道ツーリングは終わっても夏のツーリングの終わりは家に着いた時だ。安全運転で締めくくらなくちゃ。


 α1ホテル敦賀バイパスを出て10分ほど走れば北陸道敦賀インターだ。
 森に囲まれた一本道は北海道を思い出させてくれる。長浜辺りの平野も家がなければ北海道っぽい。米原JTCから名神高速に入り、東に向かう。米原までは東側に見えた伊吹山が、名神に入ると北側に、そして左後方へと移って行く。青い空に頂上付近の白い雲がいい感じだ。木曽の御嶽山同様に、西濃から滋賀にかけての伊吹山は本当に存在感のある山で、つい見とれてしまう。
 伊吹PAで最初の休憩を取った。


 隣に停まったドゥカティ氏は、これから岐阜方面へツーリングに出かけると言う。僕は北海道ツーリングをまだ閉じてないのに、またすぐにでも岐阜か長野方面へツーリングに出かけたいと思えてきた。頭の中に9月の予定表が映る。来週はオープンキャンパスで出勤、再来週は市のクリーン活動、その次は・・・地域の福祉部会だったはず。そんなことを考えていたらなんだか悲しくなってきた。授業がないから、平日に休みを取ってソロで出かけるか、それとも二人でチョイ乗りくらいしかできないかもしれないなあ。
 伊吹PAを出て、一宮JCTから東海北陸道に入った。
 ここから先は僕の遠距離通勤路だ。毎日クルマで走る道も、休日にバイクで走るとご機嫌な道になる。いつも利用する岐阜各務原ICを過ぎると僕の職場の大学が見える。案外立派な建物に見えるものだ。
 美濃関JCTから東海環状道に入る。片側一車線の高速道路(法的には自動車専用道路)で、ほぼ森や林の中を走る。まるで北海道の一般道路だ。
 美濃加茂SAでお昼ご飯を食べることにした。ちょっとイヤな予感。前を走る観光バスも僕たちと同時にSAに入った。
 バイクを止め、ヘルメットを脱ぎ、ブルゾンも脱ぎ、そんなこんなしてレストランに入ると、悪い予感どおり食券の券売機の前にはバスから降りた人たちの長い行列。僕も妻も並ぶのが嫌いなので、すかさず外の出店に行き、五平餅とジャガ天でお昼にした。


 再び東海環状道を走り、鞍ヶ池PAで乾杯用のコーラを買い、次の豊田松平ICを出た。家まであと5分。あと5分で旅のすべてが終わってしまう。


 家に着くと留守番をしていた母がすっ飛んできた。やっぱり1週間の一人暮らしは退屈だったんだろう。いくつになっても親は親、高校生の頃と同じように、僕がバイクに乗って出かけると心配でしかたがないようだ。僕、半世紀近くもの間、親に心配をかけ続けている・・・。


 まずは家に入って居間のエアコンのスイッチ。それからまた外に出て、荷物を外してガレージや部屋に運び、ひと段落ついたところで「お疲れさま~」の乾杯。冷えたコーラがうまい。
 ダブル台風で出発が一日遅れたものの、楽しく1週間を過ごせたのは本当によかった。心配だった体調も大丈夫だったし、楽しく過ごせたのは気遣ってくれた妻のおかげかなあと思う。

*本日の走行    204km
*本日のピースサイン  6発
〇総走行距離   1534km
〇総ピースサイン数  49発



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2018.11 シュピーレンで小さな親孝行・・かなあ?

2018-11-07 23:32:46 | キャンピングカーの部屋
 今年は母の世話を考え、家でできる仕事は家でできるような勤務形態にしていただいています。母は89才。足腰は大丈夫ですが、クルマの運転をやめたため、僕か妻が母の足になったりしています。
 担当する講義も会議もなかった先週の木曜日のことです。部屋で調べ物などをしていると、母が、
「米を買いに行くからメグ○ア(生協のスーパー)まで乗せてって。」
と言うので、お昼前に出かけました。
 米などの食品を買ったついでにお昼の弁当も買ってスーパーを出ました。
 母は、僕が家にいるとすごくうれしいらしく、自分の部屋から出てはうろうろしています。今年の1月に次男、つまり僕のたった1人の弟が亡くなってからは僕が母にとってただ一人の子どもになってしまったのです。そこで僕は、なぜだか急に母と一緒にどこか景色のいい所で弁当を食べてみたいと思ったのでした。

 行った先は松平氏発祥の地の松平郷。自然の中に東照宮や松平氏の菩提寺だった高月院があります。まだ紅葉には早いものの、少しずつ秋めいた景色になっています。
 僕のクルマは小型キャンピングカーのシュピーレンです。ベースはトヨタのライトエースバン。その荷室部分が小さなリビングのようになっています。秋色の景色をおかずにしてシュピーレンの中で母と二人でお昼を食べました。

そして、食後はお湯を沸かしてテレビを観ながら熱いコーヒー。母は歳のせいか、歳のせいだけではありませんが、同じ話を何度も何度もしていました。僕は、「その話はさっき聞いた」という言葉が喉から出そうなのをぐっと我慢しながら聞き役になっていました。

 天気もいいし、暑くも寒くもない気持ちのいい午後のひとときです。母と高月院へと歩きました。母のペースに合わせてゆっくりゆっくり歩きました。

「お賽銭の10円、ちょうだい。」
 母に10円玉を渡すと、なんだか子どもの頃の反対だなあと笑えてきました。それに、半世紀に渡ってお賽銭の金額は値上げしてない・・・。

 手を合わせた後、お寺の掲示板に目をやると、???。

「おまえも死ぬぞ」
の文字。

 汚い言葉だけど、由緒あるお寺さんとなると・・・なんだか深い言葉だなあ。そうか、俺も死ぬんだ。そんなこと忘れてた。
 買い物や通院などの用事以外で母と二人だけで歩いたのはいつ以来だろう。なんだかちょっとだけ親孝行したようなお昼でした。
 晩ごはんの時、いつも以上に母がハイになっていて、口数の多い母でした。

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2018.11 初秋の阿寺渓谷(長野県大桑村)ツーリング&ハイキング

2018-11-01 15:32:04 | ニンジャ650の部屋
 29日の月曜日、阿寺渓谷へ妻と二人でおにぎりを持ってツーリング&ハイキングに出かけました。土曜日は大学祭で出勤、日曜日は車椅子体験のボランティアで、月曜日が休日出勤の振替休暇。ちょっと疲れぎみでしたが天気はいいし、気温もちょうどいい。こういう日はバイクで走らないと後悔しそう。
 少し暖かくなった10時頃に家を出て、東海環状道で土岐南多治見ICへ、そこから岐阜県道66で恵那へ、恵那から中津川までは中央道でビューン。県道66は森と農村をつなぐ原風景の中を走るローカルな道で、所々秋色に染まっていました

 中津川ICを出たらすぐに事故渋滞。ローギア半クラののろのろ走行が続くとだんだんフラついてくる。前も後ろも横も大型トラックだらけの国道。「ああっ、・・・あぶなっ」。インカムから妻の声。「どうした?」「フラついた」。事故の主はアメリカン・タイプのバイクでした。タンクが細かったからたぶんハーレー。気をつけなくちゃ。
 中津川市街を抜けて坂道を登った辺りからはいつもの爽やかなR19。左に木曽川を眺めて北に進みます。あれっ、急流が岩に当たって水しぶきを上げる荒々しい木曽川が、なぜかこの日は水量が少なく、白い大きな岩だけが目立っていました。
 大桑村から標識に従って西に折れ、橋を渡るとすぐに目的地の阿寺渓谷のアーチ看板がありました。そこから1車線半くらいの狭い道を渓流に沿って登ります。周りの木々は緑~黄色~オレンジ~赤の美しいグラデーション。紅葉真っ盛りの真っ赤な森よりいい感じかもしれません。
 渓谷の真ん中辺りに駐車場がありました。すでにお昼を過ぎています。
 駐車場端のベンチに腰を下ろし、二人でおにぎりを頬張りました。

上を見ると真っ青な空。

周りは秋色のグラデーション。美味しいお昼になりました。
食事がすんだらジェットボイルでお湯を沸かして熱いコーヒー。至福のひとときかも。来てよかった~。

 ここからは1.2kmの散策路。案内看板に従って遊歩道入り口の吊り橋を渡り、深い森の中へと入って行きました。膝を痛めてリハビリ中の僕ですが、1.2kmくらいなら大丈夫だろうと歩き始めました。

げっ、渓谷をナメてました。ひたすら狭い急坂を登ります。

相当登ったのにあと960mの看板。後悔しましたが、行くしかありません。神経系の疾患なので関節痛や筋肉痛と違って痛くはなりません。ただ、足が上がらなくなるのです。無理しないようにゆっくり歩き、なんとか最高地点の小さな橋までたどりつきました。記念に写真を1枚。妻は笑顔、ぼくは作り笑いのヘン顔。

そこからの下り坂もかなり急で、時々ヒノキの幹につかまりながら山を下りました。でも、なぜかいい気持ち。そうして無事に出口の吊り橋に出ることができました。かなりつらかったけど、自然の中を歩くって本当に気持ちがいいものです。
 それに、なんと言っても阿寺川の水のきれいなこと。これは感動モノです。とにかく、水が無いに等しいくらいの透明度なのです。川底の石がそのまま鮮明に見えるのです。

それに淵のように水が貯まっている所は美しいエメラルドグリーン。

所々に滝があり、それはそれは美しい渓谷でした。

 帰りのR19で、周囲の山々の秋色をもう一度楽しみ、あとは中津川から豊田松平ICまで高速道路をビューン。

 一足先に秋を楽しんだような気がして、なんだか得した気分です。



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