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ローバーミニで行く南信州の秘境「遠山郷」と売木村間欠泉の出る温泉

2011-04-27 23:47:06 | ローバー・ミニの部屋

Dscf1175 4月24日>
 4月に入って、ハードな毎日が続いていました。26日の月曜日が妻も僕も同じように代休になったので、GW前に温泉にでも行ってのんびり体を癒したいと思いました。
 インターネットで、長野県南部の売木村に間欠泉の出る温泉があることを知りました。すぐ隣の平谷村までならバイクでぶらっと散歩に出かけています。だから、売木村はそれほど遠くには感じません。それから、少し前のテレビの旅番組で日本の秘境として飯田市遠山郷を紹介していました。地図で確かめると、そこも売木村からそれほど遠くではありませんでした。せっかくの臨時の休日ですから、のんびりと家で体を休めてGWに備えるという選択肢もあったのですが、「迷った。やる!」を信条としている僕ですから、先週の水曜日に間欠泉の出る温泉宿を予約してしまいました。
 金曜日は、10時過ぎまで仕事をしました。土曜日は、家でじっとしていました。
 そして日曜日、9時半頃に古いローバーミニのエンジンとミッションを十分に暖機し、豊田の自宅を出ました。R301に入ると、絶好の行楽日和だったせいか、かなり交通量が多かったのです。これでは足助の街で渋滞ぎみになるだろうと思い、東海環状道で豊田松平ICから豊田藤岡ICまで走り、足助の山越えコースで足助市街地の北でR153に出ました。藤岡御作地区では、自然の山桜の淡いピンクがすごく美しく、新緑に映えていました。スタートしてすぐに、今の季節のすばらしさが感じられたのです。ローバーミニは車体が小さく、それでいて固い足回りですからくねくねした狭い山道は得意です。足助の山越えも、美しい景色の中を気持ちよく走ることができました。
 長野県平谷村まで新緑の景色に包まれたR153のワインディング・ロードを一気に走ります。長野県に入り、根羽村を過ぎ、平谷からR418を南に下りました。宿泊する売木村をDscf1162 抜けて、阿南町の千石平の道の駅で最初の休憩です。
 R418の交通量は少なかったのですが、なぜか道の駅はとても混んでいました。そこで、道の駅スタンプをゲットするだけにして、さらにR418を南に向かって走りました。ところが、とても国道とは思えない狭い山道になり、石は転がっているわ、湧水は流れているわ、秘境と呼ばれている地に向かっていることを実感しました。途中の空き地で妻の手作りのおにぎりを頬張り、しDscf1168 ばらく2人で山また山の景色を眺めました。
「えらい所に来たもんだなあ。」
 家からそれほど遠くない所なのに、まさに秘境の景色が眼下に広がっているのです。
 お腹もいっぱいになり、再びMINIを走らせました。サスペンションなど無いに等しいクルマです。ゴツゴツヒョコヒョコとくねくね山道を走り続けましたが、なんと、その状況で助手席の妻は居眠りを始めたのです。ゴーカートのような乗り心地と評されることの多いMINIですが、一応コイル・スプリングに替えてあるせいか、これでも案外乗り心地はいいのかもしれません。
 20㎞以上も重ステを右に左に回し続けましたが、それもだんだん楽しくなってきました。山また山の天龍村を抜け、R152に入ると、濃いピンクと淡いピンクの花が咲き乱れるユートピアのような世界が広がっていました。家も、看板も、すべてが子どもの頃の風景と重なり、Dscf1174 まるで子どもの頃にタイムスリップしたような感じがしました。「千と千尋」の最初のトンネルの雰囲気とも重なりました。
 遠山川に沿った小径には赤やピンクの花が咲き乱れていました。思わずハンドルを切り、川縁へとMINIを進めました。
 道の駅「遠山郷」で2つ目のスタンプをゲットし、どこかでガソリンを入れDscf1176 て遠山郷を散策しようということにしました。案内所でパンフレットをいただき、そこに記された地図に従ってGSに行きました。すると、なんと地図上では村に一つのスタンドが休みだったのです。売木村まで戻るには、また険しい山道を走らなければなりません。それを考えると、ガソリンが足らないのです。仕方なく、秘境の雰囲気、、いや、むしろユートピアの雰囲気だけを味わって、R418の狭い山道を戻りました。
 千石平でガソリンを補給し、売木村の間欠泉の出る温泉「塩吹館」に向かいました。
 間欠泉は、宿の駐車場に近い山の斜面にありました。チェックインを終え、宿の人にDscf1181 間欠泉について話を聞きました。間欠泉は、毎時00分になると決まって40秒ほど温泉が吹出すそうです。部屋の入って時計を見ると、4時55分。急いでDscf1183 駐車場に走り、カメラを構えました。本当に5時ちょうどに、山の斜面からお湯が吹き上げたのです。それも、かなり勢いよく。写真を取りまくりましたが、しばらくするとピタッ止まりました。見ていて、なんだかとても愉快な気がしました。
 その後、気持ちのいい温泉でのんびりし、肉と野菜の蒸籠蒸しや串にさしたイワナの塩焼き、それに五平餅などの囲炉裏料理を楽しみました。うとうとしながらテレビを観て、寝る前にもう一度温泉に浸かって、いい気持ちで眠りに就きましDscf1184 た。

<4月25日>
 早起きして朝風呂に入るつもりでしたが、ついつい二度寝をしてしまい、8時の朝食の時間が近づいてしまいました。7時55分に部屋を出て、8時の間欠泉の吹き出しを眺めて大広間に行きました。
 朝食を終え、9時過ぎにチェックアウトしましたが、もう一度だけ間欠泉を見たくて、10Dscf1190 時を待ちました。間欠泉とは、それくらい楽しみになるものなのです。いきなり地面からピューッとお湯が吹き上がるのですからそれはそれは愉快なのです。
 10時の間欠泉の吹き出しをしっかりと眺めて、宿を出ました。のどかな県道を通ると、右手の山並には山桜などが満開で、豊田の住宅地に住む僕にはまるで違う世界をMINIで走っているような気がしました。なんだかMINIが似合う風景にも思えました。
 県道からR151に入ると、道は突然険しくなり、、例によって狭いくねくね山道になりました。R151の国道番号からは想像できないような道でしたが、愛知県境を越えたとたん、広くて走りやすいワインディング・ロードになりました。豊根村の道の駅に入り、今回4つ目のスタンプをゲットしました。
 豊根村の道の駅は小さな駅でしたが、ここでも周りの木々は美しい花を咲かせていて、いい雰囲気の道の駅でした。地元産の「飲むヨーグルト」は粘度が高く、2人で顔を見合わせて、
「バリウムを思い出しちゃった。」
 同時に言ったので、ヨーグルトを吹出しそうになってしまいました。胃検診のバリウムも、これくらいおいしかったらいいのに。
 ヨーグルトを飲んでいると、天気予報では晴れの予報でしたが、雨が降り出したのです。一時的な雨だろうと思い、またまた山道を通って茶臼山に行きました。豊根側から登る道もなかなか険しい道でした。コースは日光いろは坂の極狭版。右、左と10数mごとに交互にヘアピン・カーブが続きながら急坂を登ります。エアコンのないMINIは窓ガラスがどんどん曇ってきます。しだいに雨はみぞれになり、霧も出てきました。タオルでウィンドゥを拭き拭き、重スDscf1200 テを左右に切って登ります。大変な操作のようですが、体とガラスはかなり近いので、簡単に曇りを拭うことができます。そうこうしながら登り続けると、山頂付近でみぞれは雪に変わりました。すでに道路以外は真っ白で、山頂の駐車場さえ、どこにあるのか分からないほどでした。まさか、4月下旬に愛知Dscf1203 県で真っ白な景色を見るとは思いませんでした。
 結局、茶臼山は雪と霧で何も見えず、窓を拭き拭きそのまま茶臼山高原道路を走って長野県津具村の道の駅に行きました。この辺りは、長野と愛知の県境が複雑に入り組み、愛知だったり長野だったりします。津具村のDscf1204 道の駅は、平日だからかひっそりとしていました。キャンプ場などが併設された広々とした道の駅で、夏になったらぜひ来てみたい道の駅です。僕たちは、霧にむせぶ高原の景色を眺めながら温かいコーヒーを飲みました。
 津具村の道の駅を出ると、再び茶臼山高原道路をを走り、愛知県設楽町に出て、R257で豊田市稲武まで走りました。名倉川に沿って植えられている桜が満開になり、美しく列をなしているのが見えます。雨は一向にやむ気配はありませんでした。
 稲武の道の駅でみそ味の五平餅とミニうどんのセットでお昼ご飯にしました。時間は早いので、豊田界隈では有名な瑞龍寺のしだれ桜を見に行くことにしました。瑞龍寺の近くのR153の少し広めになった路肩にMINIを止め、雨の中を歩きました。樹齢360年とも言われDscf1206 るしだれ桜は満開を過ぎ、葉桜になっていましたが、雨に光るしだれ桜は美しいものでした。雨の平日だからこそ、こうして有名な瑞龍寺のしだれ桜を見ることができたのだと思います。
 稲武からはR153の快走路で家路に就きました、R153は僕のツーリング散歩道です。バイクで走っても、クラシックMINIで走っても、FRスポーツのCLKで走っても、気持ちのいい道です。
 GWを目前に、温泉ドライブでMINIを走らせましたが、今回ほど「MINIでよかった」と思Dscf1209 ったことはありません。狭い山道はMINIだからこそとっても楽しく走ることができたように思います。ただ、エアコンがないので、雪道でウィンドウが雲って雲って大変だったことだけは欠点と言えば欠点です。それでも、狭いクルマですから、車内のどこでも手が届くので、簡単に窓を拭きながら走れますから、大きな欠点ではありません。
 欠点さえ楽しく感じてしまうのがMINIなのかもしれません。

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「頑張れ東北!頑張ろう日本!」ステッカー

2011-04-18 23:41:33 | いろいろ思う部屋

 東日本大震災によって、つらい思いをされている方々がたくさんみえます。僕のページに来Dscf1155 てくれるcafeの友達のなかにも、ライフラインの復旧が遅れ、不便な生活を強いられておられる方がみえます。数多くの方々が、家を失い、仕事を失い、避難Dscf1154 所生活をされてみえます。
 僕の地域では、何年も前から東海地震が心配されています。学生時代を過ごした兵庫での大震災も僕の中ではまだ記憶に新しく、テレビの恐ろしい映像が今もはっきりと頭の中に映し出されます。それだけに、とても他人事とは思えないのです。
 にもかかわらず、僕がした事と言えば義援金だけ。それも微々たるものです。
 トヨタのお膝元に住む僕は、先週まで通勤がとても楽でした。通勤時間のクルマの流れがすDscf1156 ごくスムーズだったのです。震災以来、クルマの部品の一部が入荷しなくて、トヨタのほとんどの工場が稼働していませんでした。18日から、いくつかの車種で生産が再開されたとのことですが、まだ稼働率は5割程度とのことです。これでは、日本はますます元気を失ってしまいます。
 今の僕には、何もできません。できることと言ったら、自分の仕事に本気でDscf1159 取り組み、元気に過ごすことくらいです。こういうときですから、元気な人がもっと元気を出さなければ日本が元気になりません。何もできずにただ元気に過ごしているだけの僕ですが、気持ちだけはいつも「頑張れ東北!頑張ろう日本!」です。その気持ちを何かの形で表そうと、PCソフトのラベルマイティを使って「頑張れ東北!頑張ろう日本!」のオリジナル・マグネット・ステッカーを作り、クルマとバイクに付けて走ることにしました。なんの足しにもならないことは分かっています。おちDscf1158 ゃらけてるとお叱りを受けるかもしれません。でも、僕は本気で思っています。「頑張れ東北!頑張ろう日本!」と。
 一日も早い復興を願っています。そして、元気な日本に戻る日を心待ちにしています。

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初めての一泊ツーリング(岐阜西濃「道の駅」巡り:後編)

2011-04-10 23:50:05 | ローバー・ミニの部屋

<2011.3.29~3.30>
 29日に仕事を終え、夕方から東名三好ICから東名~名神で関ヶ原ICに向かいました。クラシック・MINIでも時速100㎞で巡航できますが、音と振動が激しくなり、ラジオは聞こえないしダッシュボード上のカーナビは震えまくるし、少し速度を抑えめにして90㎞くらいで走りました。前車が遅すぎるときだけは追い越し車線をそれなりの速度で一気に走り抜け、すぐにDscf1092 走行車線に戻るようにしていましたが、そういう走りもありかなあと思えてきました。
 養老SAでコーヒー休憩をとり、関ヶ原ICから南に向かい、多良渓の景色を楽しんで、予約しておいた旧上石津町(大垣市)のペンションに行きましDscf1098 た。
 ペンション上石津は一棟一棟が独立したログハウスのコテージになっていて、なんだか別荘のような感じがしました。晩ご飯はなんとマタギ料理で、クマ、シカ、イノシシ、キジ、カモの肉の鍋料理でした。なんだかくせのある味がするだろうなあと思いながら口にすると、濃いめの味噌味とうDscf1102 まく合い、それぞれの食感を楽しみながら食べました。最後の味噌煮込みうどんと雑炊は肉の出汁がよく効いていて、ほっぺが落ちそうなほどおいしかったです。
 食後はコテージで、サッカー日本代表対Jリーグ選抜の復興支援試合を観て、カズのゴールに大喜びしていました。それから、妻と翌日のコースの相談をして眠りに就きました。
 翌30日、朝食を終え、コテージの前でコーヒーを飲んだりして過ごした後、9時少し過ぎに上石津を出ました。関ヶ原ICまで戻り、R21から県道53号を通ってR417に入りました。最初の目的地は揖斐川町の道の駅「夢さんさん谷汲」です。バイク・ツーリングで大好きなロDscf1109 ーカル国道は、MINIの得意分野の一つです。1時間あまりのドライブ時間がとても楽しく感じられました。
 平日の道の駅はとてもすいていました。一帯が自然公園になっていて、キャンプ場などが併設された自然豊かな道の駅でした。しばらくくつろいでいると、前の道を旧ミニ・カントリーが通り過ぎて行きました。実は、今回のMINIツーリングでは、後にも先にも出会ったのはこの1台だけでした。いっぱい出会えたら楽しいDscf1111 のになあと思いましたが、平日に有休をとって走っているのですから仕方がありません。
 道の駅のガイドブックを観ると、近くに801年建立の横蔵寺がおすすめDscf1113 ポイントとなっていたので、行ってみることにしました。
 横蔵寺は、道の駅「夢さんさん谷汲」の前の道を道なりに走って10分足らずの所にありました。本当に古い建物でした。奈良から平安京に移って数年後にできたお寺です。本堂も山門も三重の塔も、確かに1200年以上の歴史を感じさせる貴重な建物でした。一見の価値はあります。
 次に向かったのが、「織部の里もとす」と「富有柿の里いとぬき」です。この2つの道の駅は距離にして数㎞しか離れていません。そこで、県道40号からR157を走って本巣市に入り、「織部の里もとす」の前を通り過ぎて「富有柿の里いとぬき」に行きました。「もとす」を後にしたのは、薬膳料理と蕎麦がおいしいということで、ちょうどお昼時に「もとす」に行こうと思っDscf1118 たのです。
 「富有柿の里いとぬき」は、その名のとおり、柿だらけの道の駅でした。まず、駐車場で柿ジュースを飲んでみました。リンゴと柿のミックス・ジュースになっていて、柿風味のリンゴジュースという感じでさっぱりとした味でした。干し柿などを買い、2つ目の道の駅スタンプをゲットし、次の目的地の「織部の里もとす」に向かいました。
 道の駅「織部の里もとす」はお昼時だというのに広い駐車場に数台しか止まっていませんでした。それもそのはず、「定休日」の大きな看板。スタンプはゲットできないし、予定していたお昼ご飯も食べられないし、がっかりしてしまいました。
 そこで、次の目的地の道の駅「うすずみ桜の里・ねお」に行く途中にある有名な薄墨桜を見に行って、その周辺のどこかでお昼を食べようということにしました。
 本巣からR157を北に向けてMINIを走らせました。途中から根尾川に沿って走る谷あいの素敵な雰囲気の道になりました。30分も走らないうちに、大きな「薄墨桜」の案内看板があり、それに従って坂を登って行きました。毎年この時期は薄墨桜が美しく咲き誇る時期で、薄墨桜までの道は一方通行になっていました。ただ、今年は冬が長く、まだ咲いていません。駐車場には観光バスが2台だけで乗用車は1台もありませんでした。広い駐車場に小さな小さなMINIが1台ぽつんと止まっているだけになりました。クルマを置いて、歩いて坂を登ると、仮説の店が立ち並んでいました。もちろん、桜が咲いていないのですからほとんどの店は開いていませんでしたが、それでもいくつかの店は開いていました。そこで、一番手前の店にDscf1119 入り、釜飯を注文しました。釜飯はなかなか家ではできる料理ではありません。好きなのですが、食べる機会がほとんどないのです。
 やっぱり炊きたての釜飯はおいしいものです。お茶碗2膳分の量でしたが、妻も全部たいらげてしまったほどです。
 そして、いよいよ薄墨桜とご対面です。咲いてないことは分かっていましDscf1123 たが、正直言って僕の目には巨大な老木としか映りませんでした。これが花を咲かせると、本当に美しく染まるのでしょう。咲いてなくても有名な薄墨桜を見たというだけで満足です。
 その後、山あいの道を通って道の駅「うすずみ桜の里・ねお」に行きまDscf1126 した。ここの道の駅には日帰り温泉があります。もちろん、入りました。お湯はぬるぬるすべすべでいい気持ちでした。外湯には桶の湯船もあり、入ってみましたがせまいからすぐに戻りました。やっぱり、広いお風呂で手足を思いっきり伸ばして入るのが一番です。
 ただ、この時心配だったのは妻の花粉症の症状がひどくなってきたことでした。僕も花粉症ですが、もう慢性化していて鼻ズルズル目チクチクが当たり前の状態なのDscf1128 で、今日が天気予報の「非常に多い」かどうかはそれほど問題ではなくなってます。ところが、妻はこのところずっと症状も出なくて調子がよかったのですが、泊まったコテージの周りが杉林だったせいか朝から苦しんでいました。一応、薬は飲んだのですが、症状はひどくなるばかりでした。それもそのはず、西濃の山の中は茶色っぽくなった杉だらけ。杉花粉から逃げ出すことができないのです。
 気にはなりましたが、道の駅「うすずみ桜の里・ねお」で3つ目のスタンプをゲットした後、僕はいい気持ちでR157からR418の山道をMINIを走らせました。途中からは「これが国道?」と思えるような狭い道になりましたが、そこはMINIです。今の軽よりの車幅が狭いのですから対向車があってもすいすいと進めることができます。家にあるCLKもVOXYも3ナンバーですが、MINIに乗っていると、日本の道路には軽自動車並みの大きさで十分と思えてきます。
 30分ほど狭い国道を楽しんだら、次は県道196号に入り、ちょっとした山岳路になりました。こういう道もMINIの得意な道です。杉林の中を軽快に走り抜けていきます。ただ、妻は花粉症の薬のせいか、うとうととしていました。MINIのひどい騒音と、ごつごつした乗り心地の中で居眠りするのは、かなり調子が悪いということです。そして、ちょっとしたカーブでサイド・ウィンドゥに思いっきり頭をぶつけ、「こんな
近くに窓がある」と、不機嫌そうにしていました。小さな小さなクルマですから、本当に頭のすぐ横にガラスがあるのです。洞戸まで来れば、もう山の中から抜け出すのも間近です。
 こうして、次の目的地の道の駅「ラステンほらど」に着きました。
 洞戸はキウイの産地ということで、店内はキウイづくしでした。店の外の自販機さえも、キDscf1129 ウイの絵が全面に描かれていました。妻は、「クルマの中にいる」と言って、外には出ません。一人で店内に入った僕は、キウイジャムとキウイを買いました。洞戸と言えばキウイと気づいた以上は買わなくてはいけないような衝動にかられたのです。そして、お金を払っている時に、キウイ・シャーベットを一人でMINIの中で待つ妻といっしょに食べようと思い、シャーベットも買ってクルマに戻りました。妻のつらそうな顔が少し和やかになり、ちょとだけほっとしました。
 そして、最後の目的地の旧武芸川町の道の駅「むげ川」に向けて、R256の山あいのワインディングからR418に入りました。旧根尾村界隈のR418は狭い山道でしたが、旧武芸川町のR418はきれいに整備されたりっぱな国道でした。街の中に入ると、やっとコンビニを見つけました。妻の花粉症用のマスクを買おうと探していたのです。
 道の駅「むげ川」は、東海環状道・関広見ICのすぐ近くです。小さな道の駅で、ここでは5つ目のスタンプをスタンプ帳に押しただけにしました。ここまでに柿やらキウイやら漬物やらをDscf1131 ちょっとずつ買ってきたこともあり、あまり購買意欲もなくなっていました。
 時間も午後5時近くになりました。関広見ICから東海環状道を一気に走ろうと思いましたが、なんとなくフランクフルトか何かを口にしたいと思えてきて、美濃加茂SAで小休止し、2人でフランクフルトを食べました。サービスエリアでちょっとしたものを食べると、なんとなく「旅」を感じます。
 東海環状道は、土岐JCまでは片側1車線の高速道路です。MINIにとってのそれなりの速度で走っていても、いつの間にか後続車が連なります。なんだかイヤな気持ちになりますが、ここは我慢です。ハイペースでも走ることはできますが、クラシック・ミニではあまりその気にはなりません。のんびり走る方が似合っているのです。
 6時頃、豊田松平ICを出て、その数分後には家に着きました。MINIでののんびりツーリングは、本当におもしろいと思いました。途中で同じMINIに出会えたら、もっと楽しかったかもしれません。それでも、今のクルマにはない魅力をいっぱい感じ、とっても愉快なツーリングになりました。
 「道の駅」巡りに温泉。すでに、次の予定を考え始めています。

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MINI道の駅巡り(岐阜西濃;前編)

2011-04-05 23:39:32 | ローバー・ミニの部屋

<2011.3.19>
 卒業式が行われた18日の金曜日の勤務が終わったら、その足で大垣から長浜にかけてのどこかまでクラシックMINIを走らせ、1泊して岐阜西濃の道の駅巡りをするつもりでした。地図を見て、5つくらいの道の駅を巡ることができるだろうと思っていました。しかし、1週間前に起きた東日本大震災で大変な思いをしている人がたくさんいる時に、MINIに乗って浮かれていていいのだろうかと自問自答しながらその日の勤務を終え、帰りのクルマの中で、やはりここは自粛した方がいいように思えてきました。それで、その計画を1泊コースから半日コースへと縮小することにしました。
 土曜日の昼に友達のT君とみよし市の某所で待ち合わせ、東名三好ICから大垣へとMINIを走らせました。途中の守山PAでパンを買って昼食とし、名神高速を時速80㎞から90㎞で走りました。MINIでの高速道路の長距離は初めてです。もちろん100㎞で走ることもできましたが、旧MINIはのんびり走っている方が楽しく感じられました。1.3Lインジェクション・エンジンの最終型旧MINIですから、性能的には100㎞巡航走行は十分できるのですが、空力など全く考慮されてないボディからは風切り音が車内に響き渡り、エンジンの音も大きく、しかも灰皿やら何やらからのビビリ音も重なり、とても快適な走行とは言えません。ただ、MINI好き、旧車好きにとっては、快適ではなくても、楽しさは今のクルマよりずっと上に感じられます。しかし、普段はスポーツタイプのCLKで走っているせいか、みよしから大垣までの距離がものすごく遠く感じました。
 混雑した大垣市街を北に抜け、R417で池田町を通り、揖斐川町でR303に入りましDscf1080_4 た。岐阜県は隣の県ですが、西濃地域は、大垣や関ヶ原以外には一度も訪れたことがありませんでした。当初の予定では、谷汲の道の駅にも行くつもりでしたが、1泊を半日に短縮したため次回(後編)に残しておくことにしました。それに、揖斐川の上流に沿って走るR303はまだまだ道の両側に雪が残り、自然の雰囲気がとてもいいのです。谷汲に寄り道するよりも、どんどん走りDscf1081 続けたかったのです。そして、藤橋村の道の駅「星のふる里ふじはし」まで一気に走りました。
 道の駅「星のふる里ふじはし」では、中年男2人で、おいしそうな飛騨牛コロッケを頬張り、土産物売り場で瓶詰めのブルーベリーはちみつを買ったり、道の駅スタンプを押したりして過ごしました。藤橋の道の駅には日帰り温泉もあり、ちょっと誘惑に誘われそうになりましたが、時間の関係であきらめました。
 次の目的地は、もう少し奥の道の駅「夜叉ケ池の里さかうち」です。横山ダムの上を渡り、ダム湖に沿って狭いワインディングが続きます。軽自動車よりも小さな車体のMINIには得意コースと言えます。重ステでハンドルを切るのに力はかかりますが、慣れればそれを「おもしろい」と感じられるようになってきます。短いサス・ストローク(コイル・スプリングに改造:改造登録済)、ダイレクトなハンドリングで、まるでゴーカートのような挙動で楽しくてたまりませんでした。
 一つ目の道の駅「星のふる里ふじはし」からはわずか10㎞ほどの距離でしたから、雪Dscf1082 渓と谷川を見ながらワインディングを軽快に走ると、あっと言う間に次の道の駅「夜叉ケ池の里さかうち」に着きました。
 切り立った山々には雪が残り、いつまでも見ていたくなるような景色でした。店の人は、「国道が木之本(滋賀)までつながってすごく便利になった。」
と、話していました。
 時間は午後4時を回っていました。もう帰る時間です。もう少し時間に余裕がある時に、次はバイクで木之本まで走ってみたくなりました。
 帰り道、谷川の景色のよい場所にMINIを止め、おじさん2人でコーヒーブレイク。心地Dscf1088 よい疲れもあり、おいしい空気が疲れを癒す栄養ドリンクのように感じました。
 あとは、ただただ往路と同じ道をたどって帰りました。R303のワインディングも、R417ののどかな国道も、大垣市内の市街地も、のんびりと走る名神高速も、MINIはどこを走っても楽しいクルマです。

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