「各組の空き家の草刈りは、道路に面した所だけでいいので、21日のクリーン活動の後で行うようにしてください。」
これが、前回の自治区の組長会での僕の指示でした。副区長の僕としては、区長の意を汲んで、そう指示をしたものの、僕の組にも空き家が1軒あります。僕よりも年配の人ばかりなのに、公園の草取りの後に、「○○組の人はこれから空き家の草刈りをしますから、移動してください」なんて、とても言えません。「そんなの組長がやればいい」と思われるに決まってます。僕は副区長なのですが、自分の組の組長も兼ねているのです。
そんな訳で、仕方なく台風が去った朝から、1人で空き家の周りの草刈りをしました。こういうときは、誰かが通って「組長さん、ごくろうさま」と思ってもらいたいものなのです。それどころか、「こんなことを副区長にやらせてはいけない」なんて思って、手伝ってくれる人がいたら・・・などと、どうしようもないくらいアホなことまで考えるものなのです。僕だけかもしれませんが。ところが、誰1人通ることもなく、草刈りが終わってしまいました。「まっ、いいか。刈った草は、明日みんなに手伝ってもらって片づけよう」と思いながら、わざわざ道具を見えるようにして持ち、遠回りをして帰ってきました。やっぱり、誰にも出会いませんでした。案外、僕の心はセコイなあと思いました。
「そうだ、久しぶりにサッカーを見に行こう。」今日1日の一番の思い出が誰にも気づかれない草刈りではつまらない。そう思い、妻を誘うとOKの返事。大好きなグランパスは現在首位です。毎年、優勝候補に挙げられながら最後は真ん中くらいで終わっていますが、今年は違います。僕がサッカー好きになったのは、ストイコビッチのプレーを生で見た時からでした。そのストイコビッチが監督となり、チームを率いて1年目。もう結果を出しつつあります。
前半は眠くなりそうなほど退屈な展開でしたが、後半はグランパスが本領発揮。小川のゴールに、終わり頃のとどめの杉本のシュートで対0でグランパスが勝ちました。これで、今節も首位を堅持しました。追いかけてくる鹿島は引き分けで、フロンターレは負け。大分だけが勝って、ピッタリとくっついてきています。たぶん、浦和も勝つと思います。ひょっとしたら、今年こそグランパスが優勝!なんてことになるように、また機会があったら瑞穂か豊田スタに応援に行きます。
いけいけ!グランパス。
草刈りでもやもやした気持ちも、どこかに吹っ飛んでしまいました。