毎年８月のはじめ頃に東京の学会に参加しています。大学勤務の僕にとって学会参加は最新の研究に触れられる大事な活動です。ところがなぜか今年の学会は８月１７・１８日開催になりました。お盆休みの最終日、Ｕターンラッシュで大変そう～。それはともかく、空けておいたスケジュールにぽっかりと穴が。
穴が空いたままではもったいない。
で、夏に日にちが取れれば、取れれば、取れれば・・・ホッカイドー！でしょ。
と言うことで、「出張」を「有休」に切り替えて、飛行機とレンタルバイクを使って２泊３日で宗谷岬弾丸ツーリングを決行することにしました。過去に４回、長い休みが取れなかった年に行っているので行程に不安はありません。それよりも、決めてからの１か月半の長かったこと。
細い青色のラインが今回走ったコース・・・見えづらい～
＜８月１日＞
先週は期末定期試験の週で成績関係の仕事が忙しく、前日も９時近くに帰宅しました。しかし、それが終われば来たの大地が待ってます。朝は５時前に起き、５時半には中部空港に向かって出発しました。
この日の豊田の最高気温は３８℃。熱中症防止のための避難ツーリング？かも。
中部空港で親友のＴ先生と合流しました。今回は「一度、北海道を走ってみたい」と言っていた元同僚のＴ先生も同行します。
３人で羽田乗り継ぎ便の７時５５分発のＡＮＡに乗り、１１時１５分発のエアＤＯで旭川へ行きます。
ＡＮＡのボーイング７３７のシート、レカロじゃん。座り心地いいわあ。
羽田からのエアＤＯのDoのボーイング７６７、ラッピング飛行機だよ～。
なんか、テンション上がっちゃってる。
１２時５０分、旭川空港に到着しました。
あっつい～。北海道なのに気温３０℃！。北海道の３０℃は豊田の３５℃に匹敵するよ～。それに、雨降ってるし。
バスで旭川駅へ、そこからタクシーに乗ってレンタルバイク屋さんの「ハーレーダビッドソン旭川」へ行き、予約しておいたバイクを借りました。
と言いたいところですが、Ｔ先生が予約していたＣＢ２５０Ｒが、前に借りた人が転倒してドック入りになり、Ｔ先生が僕が予約しておいたNinja４００Ｒに、大型２輪免許のある僕はなななんとハーレーに乗ることになりました。７５０㏄の小型のハーレーですが、僕にとっては初ハーレー体験です。重いと言っても前に乗っていたＺＲＸ１２００ダエグとほぼ同じくらいの重さだし、シートは低いし、ポジションさえ慣れれば大丈夫・・・でしょう、きっと。
僕、常々
「ハーレーになんか乗るもんか」
「男ならカワサキだろっ」
と思っていたのに、急に
「バイク乗りなら一生に一度はハーレーに乗らなくちゃ」
になっちゃいました。
手続きを終え、Ｒ３９を道央道旭川北ＩＣに向けて走り始めました。
それにしてもやっぱりあっつい。久しぶりの大型バイクでアメリカンっぽいライディングポジションで気を遣って運転しているからか、よけいに暑く感じるのかも。それでも、しばらく走っているうちにまあまあ慣れてきました。走り出す時と止まる時は大きく足を外に上げるんだね、このバイクは。
妻もはじめてのアメリカンタイプのホンダレブル。足を前に出す姿勢に抵抗があったみたいだけど「足がべったり着くっていいなあ」なんて言ってました。
旭川市街を抜けて道央道に入ると、気持ちいいなんてもんじゃないね、ハーレーだよハーレー、７５０の小ハーレーだけどね。
比布大雪ＰＡでちょっとだけ休憩し、ひたすら北を目指しました。
剣淵士別ＩＣからＲ４０で更に北へ。士別市街を抜けると気温はどんどん下がり、推定２５℃。いい感じです。夏用ブルゾンでちょうどいい涼しさで更に更に北へ。
この時期だからこそぜひ行って見たかったのが、名寄智恵文のひまわり畑です。
少しうろうろ探していると、あったあった、一面ひまわりの花。
整列して、みんなこっち向いててかわいい～。「前へーならえ」「なおれ」みんなにこにこ顔でこっちを見てる。なんだかかつての職業を思い出してしまいます。僕、大学の先生になる前は小学校の先生をやってました。なんか、楽しい～。３人とも写真撮りまくり。僕は早速インスタをアップしちゃいました。
そうして、６時少し過ぎに名寄の北の美深町にあるホテル美深温泉に着きました。
北の大地をバイクで走り、美味しい晩ごはんに気持ちのいい温泉。
やっぱり北海道、好きだなあ。
明日はオホーツク海側から宗谷岬を目指します。
＊本日の走行 １１４km
＜８月２日＞
朝９時に宿の美深温泉を出て、まずは道の駅ピンネシリへ。雨がパラつきだし、カッパの準備をしたところで雨がやみ、ピンネシリではカッパを用意しただけで着ることなくホッとして浜頓別へ向かいました。もちろん目的は白鳥の湖クッチャロ湖のトイレです。ここのトイレ、好きなんです。扉を開けるとチャイコフスキーの白鳥の湖のメロディが流れてくるのです。
クッチャロ湖に着いて、まずはトイレへ。ん？音楽が流れてこない。まあ、有名な湖を眺めたからよしとして、浜頓別市街のＧＳへ行きました。すると、町は夏祭り。通りははっぴ姿の人たちでにぎわっていました。
給油を終え、更に北を目指します。次の目的地は農道エサヌカ線です。数kmにわたる直線路で、建物はおろか標識も看板も何もない平原の中の一本道だから見えるのは地平線だけ。前も後ろも地平線なんてこんなスゴい道はたぶんここだけでしょう。何度も訪れている僕も妻も「すげぇ」を連発。だから、初めて走るＴ先生はかなり興奮気味。バイクを停めて、ここでも写真撮りまくりです。ホントすごすぎるんです、農道エサヌカ線は。
そして更に北を目指します。宗谷岬が近づくと国道は海岸段丘の上へと登ります。すると、宗谷丘陵を眺めることができます。もこもこした丘が広がっていて、この世の風景とは思えないような絶景です。
そしていよいよ最北端宗谷岬。
なんとも言えない満足感。この満足感を感じたくて何度もここに来ているのかもしれません。三角の最北端の碑に間宮林蔵の像。今年もまたマミリンに会えました。しかも、ハーレーダビッドソンに乗って。
最北端の「最北端食堂」でホタテラーメンを食べました。これがまた肉厚のホタテにだしのよく効いた塩味のスープ。実にうまい。
最北端の店で僕だけ宗谷岬の旗を買ってリアシートバッグにくくりつけました。たった１本の旗でツーリング気分はさらに高まります。
ここからはＴ先生とは別行動です。豊富温泉で落ち合うことにして、僕たち夫婦は道道１２１～１１１９～１２１で豊富町を目指すことにしました。ツーリングマップルに大牧草地の中を走る道と記されていて、しかも僕たちが一度も走ったことのない道です。
しばらく走ると、おおお～っ、これはスゴいぞ～。時々本当に視界の全てが牧草地という風景になるのです。時には山ひとつぜーんぶ牧草地なんてところもあったりして、これは絶対に北海道でしか見られない風景です。しかも、牧草を運ぶトラックがたまに通るだけで、走りやすさも半端ない道。これはいいわあ。
豊富温泉に着いたのが３時ちょっと過ぎでした。Ｔ先生はいませんでした。４時頃ここを出れば６時くらいには宿の美深温泉に着けるはずということで、油田を採掘していて沸いたと言われる温泉、油温泉と称される豊富温泉に入りました。
これがまたいい温泉で、湯治温泉としても利用されている効能豊かな温泉なのです。油の香りがして肌はツルッツルになります。肌荒れやアトピーなどの皮膚病によく効くとのことで、温泉から出たら肌がすべすべになっていました。油田採掘で沸き出した温泉という珍しさもあって、僕たち夫婦は「入らなくちゃ損」とさえ思っているのです。
温泉から上がってもＴ先生は来ませんでした。メールが入っていました。「稚内からどこを走っているかわっかない」だって。彼、地図持ってたっけ？。
結局、落ち合うのをあきらめて道道１２１で幌延に出て、あとはＲ４０をひたすら走って音威子府を目指しました。何１０kmも天塩川に沿ってだらだらと走ります。僕は初めてのハーレー、妻は初めてのレブルです。腕を高く広く上げている姿勢にも飽きがきて、音威子府のセイコーマートで一休みです。アリナミンＶでパワー復活、ついでに近くのエネオスで燃料も補給。北海道では、いつＧＳの無い所を走ることになるか分からないので、早め早めに燃料補給をするのがこつの一つなのです。ちなみに、市街地の制限速度４０km/h・５０km/h区間はペースを落とすのも常識・・・ですよね。
音威子府から２０分ほど走って、連泊宿の美深温泉に戻りました。すでにＴ先生のレンタルNinjaは戻っていました。
それにしても道北は感動の風景の宝庫です。何度走っても愉快で愉快で愉快でたまりません。そういえば、いつの間にか初ハーレーのストリート７５０にも慣れ、ハーレーのおもしろさも分かる気がしてきました。
明日で北のパラダイスを離れます。う～ん、夕方には灼熱地獄かあ・・・。
＊本日の走行 ３２５km
＜８月３日＞
今日も９時に美深温泉を出ました。そしてすぐ近くにある道の駅「びふかアイランド」で羊乳のソフトクリームを食べました。美深に来たら、絶対に外せないのが「メリーさんの羊乳ソフトクリーム」です。ちょっと濃いめのアイスクリームのはずでしたが、なぜか今回は普通のバニラソフトクリームみたいに感じました。薄めたか！。気のせいかも。
ハーレーにまたがって、美深～名寄を無料区間のバイパスを、のろのろ運転の士別市街を抜けて剣淵士別ＩＣからは道央道を走り、旭川に向かいました。
比布大雪ＰＡで最後の休憩です。さすがにちょっと寂しくなってきます。
妻とＴ先生と３人でしばらくバイク談義。Ｔ先生は、「Ninja４００のポジションがすごくいい。高回転にした時の伸びはＣＢの４発の方がずっとよく回る」、妻は「レブルは両足がべったり着くから超安心。ハンドルが遠すぎる～」、僕は「ハーレーに乗ってるというだけで、なんかいい気分。ホイールベースが長すぎてコーナリングがおもしろくない」。
まあ、なんだかんだで、３台ともおもしろいバイクだったようです。
ここまでも、そしてここからも北海道の景色と雰囲気を味わうように、昨日までよりややペースを落とし、周囲をしっかり見渡しながら旭川に向かいました。
それにしても北海道なのにあっつい。
お昼頃、レンタル８１９旭川（ハーレーダビッドソン旭川）でレンタルバイクのハーレーストリート７５０を返却しました。なんだか寂しかったね、３日間の相棒と別れるのは。ハーレーとしては小型のナナハンとは言え、初めてハーレーと過ごした３日間はバイク乗りの僕にとってすごく貴重な経験になったと思いました。元々予約しておいたのはNinja400R。ちょっとしたハプニングで僕がハーレーに乗ることになったのです。最初は「運転、大丈夫かなあ」でしたが、すっかり愛着が湧いていました。
１５時３０分(１０分遅れの１５時４０分)発のＡＮＡでビューンと帰ってきました。佐渡って本当に地図と同じ形してる～なんて当たり前のことに感動しちゃったりして、中部空港に着くまでずっと気分はツーリング中と変わらずハイなままでした。
ハーレー初日の名寄のひまわり畑、２日目のクッチャロ湖に農道エサヌカ線の地平線、最北端の宗谷岬に道道１２１の大牧草地、油の香りの豊富温泉。そして最終日の美深の羊乳ソフトクリーム。思い出いっぱいの３日間でした。
僕のわがままに付き合ってくれた妻とＴ先生に感謝です。
＊本日の走行 １０５km
使用車種（レンタルバイク）
・ハーレーダビッドソン ストリート750 （hiro)
・ホンダレブル250 （相棒）
・カワサキNinja400 （T先生）
総走行距離
・５４４km
夢の中の出来事？
真夏の日の夢？
北海道から帰って家でくつろいでいると、昨日はハーレーに乗って宗谷岬にいたことが不思議に感じられます。カワサキNinja乗りの僕がハーレーで、しかも日本の最北端宗谷岬。翌日の夜は居間でテレビを見ている日常。夢の中の出来事のような気がしています。
またまた２２日の太平洋フェリーで苫小牧に行き、２４日から１週間、今度はNinjaとＶＴＲで北海道を走る予定です。だから、お盆もしっかり仕事です。イヤじゃないんだな、コレが。
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穴が空いたままではもったいない。
で、夏に日にちが取れれば、取れれば、取れれば・・・ホッカイドー！でしょ。
と言うことで、「出張」を「有休」に切り替えて、飛行機とレンタルバイクを使って２泊３日で宗谷岬弾丸ツーリングを決行することにしました。過去に４回、長い休みが取れなかった年に行っているので行程に不安はありません。それよりも、決めてからの１か月半の長かったこと。
細い青色のラインが今回走ったコース・・・見えづらい～
＜８月１日＞
先週は期末定期試験の週で成績関係の仕事が忙しく、前日も９時近くに帰宅しました。しかし、それが終われば来たの大地が待ってます。朝は５時前に起き、５時半には中部空港に向かって出発しました。
この日の豊田の最高気温は３８℃。熱中症防止のための避難ツーリング？かも。
中部空港で親友のＴ先生と合流しました。今回は「一度、北海道を走ってみたい」と言っていた元同僚のＴ先生も同行します。
３人で羽田乗り継ぎ便の７時５５分発のＡＮＡに乗り、１１時１５分発のエアＤＯで旭川へ行きます。
ＡＮＡのボーイング７３７のシート、レカロじゃん。座り心地いいわあ。
羽田からのエアＤＯのDoのボーイング７６７、ラッピング飛行機だよ～。
なんか、テンション上がっちゃってる。
１２時５０分、旭川空港に到着しました。
あっつい～。北海道なのに気温３０℃！。北海道の３０℃は豊田の３５℃に匹敵するよ～。それに、雨降ってるし。
バスで旭川駅へ、そこからタクシーに乗ってレンタルバイク屋さんの「ハーレーダビッドソン旭川」へ行き、予約しておいたバイクを借りました。
と言いたいところですが、Ｔ先生が予約していたＣＢ２５０Ｒが、前に借りた人が転倒してドック入りになり、Ｔ先生が僕が予約しておいたNinja４００Ｒに、大型２輪免許のある僕はなななんとハーレーに乗ることになりました。７５０㏄の小型のハーレーですが、僕にとっては初ハーレー体験です。重いと言っても前に乗っていたＺＲＸ１２００ダエグとほぼ同じくらいの重さだし、シートは低いし、ポジションさえ慣れれば大丈夫・・・でしょう、きっと。
僕、常々
「ハーレーになんか乗るもんか」
「男ならカワサキだろっ」
と思っていたのに、急に
「バイク乗りなら一生に一度はハーレーに乗らなくちゃ」
になっちゃいました。
手続きを終え、Ｒ３９を道央道旭川北ＩＣに向けて走り始めました。
それにしてもやっぱりあっつい。久しぶりの大型バイクでアメリカンっぽいライディングポジションで気を遣って運転しているからか、よけいに暑く感じるのかも。それでも、しばらく走っているうちにまあまあ慣れてきました。走り出す時と止まる時は大きく足を外に上げるんだね、このバイクは。
妻もはじめてのアメリカンタイプのホンダレブル。足を前に出す姿勢に抵抗があったみたいだけど「足がべったり着くっていいなあ」なんて言ってました。
旭川市街を抜けて道央道に入ると、気持ちいいなんてもんじゃないね、ハーレーだよハーレー、７５０の小ハーレーだけどね。
比布大雪ＰＡでちょっとだけ休憩し、ひたすら北を目指しました。
剣淵士別ＩＣからＲ４０で更に北へ。士別市街を抜けると気温はどんどん下がり、推定２５℃。いい感じです。夏用ブルゾンでちょうどいい涼しさで更に更に北へ。
この時期だからこそぜひ行って見たかったのが、名寄智恵文のひまわり畑です。
少しうろうろ探していると、あったあった、一面ひまわりの花。
整列して、みんなこっち向いててかわいい～。「前へーならえ」「なおれ」みんなにこにこ顔でこっちを見てる。なんだかかつての職業を思い出してしまいます。僕、大学の先生になる前は小学校の先生をやってました。なんか、楽しい～。３人とも写真撮りまくり。僕は早速インスタをアップしちゃいました。
そうして、６時少し過ぎに名寄の北の美深町にあるホテル美深温泉に着きました。
北の大地をバイクで走り、美味しい晩ごはんに気持ちのいい温泉。
やっぱり北海道、好きだなあ。
明日はオホーツク海側から宗谷岬を目指します。
＊本日の走行 １１４km
＜８月２日＞
朝９時に宿の美深温泉を出て、まずは道の駅ピンネシリへ。雨がパラつきだし、カッパの準備をしたところで雨がやみ、ピンネシリではカッパを用意しただけで着ることなくホッとして浜頓別へ向かいました。もちろん目的は白鳥の湖クッチャロ湖のトイレです。ここのトイレ、好きなんです。扉を開けるとチャイコフスキーの白鳥の湖のメロディが流れてくるのです。
クッチャロ湖に着いて、まずはトイレへ。ん？音楽が流れてこない。まあ、有名な湖を眺めたからよしとして、浜頓別市街のＧＳへ行きました。すると、町は夏祭り。通りははっぴ姿の人たちでにぎわっていました。
給油を終え、更に北を目指します。次の目的地は農道エサヌカ線です。数kmにわたる直線路で、建物はおろか標識も看板も何もない平原の中の一本道だから見えるのは地平線だけ。前も後ろも地平線なんてこんなスゴい道はたぶんここだけでしょう。何度も訪れている僕も妻も「すげぇ」を連発。だから、初めて走るＴ先生はかなり興奮気味。バイクを停めて、ここでも写真撮りまくりです。ホントすごすぎるんです、農道エサヌカ線は。
そして更に北を目指します。宗谷岬が近づくと国道は海岸段丘の上へと登ります。すると、宗谷丘陵を眺めることができます。もこもこした丘が広がっていて、この世の風景とは思えないような絶景です。
そしていよいよ最北端宗谷岬。
なんとも言えない満足感。この満足感を感じたくて何度もここに来ているのかもしれません。三角の最北端の碑に間宮林蔵の像。今年もまたマミリンに会えました。しかも、ハーレーダビッドソンに乗って。
最北端の「最北端食堂」でホタテラーメンを食べました。これがまた肉厚のホタテにだしのよく効いた塩味のスープ。実にうまい。
最北端の店で僕だけ宗谷岬の旗を買ってリアシートバッグにくくりつけました。たった１本の旗でツーリング気分はさらに高まります。
ここからはＴ先生とは別行動です。豊富温泉で落ち合うことにして、僕たち夫婦は道道１２１～１１１９～１２１で豊富町を目指すことにしました。ツーリングマップルに大牧草地の中を走る道と記されていて、しかも僕たちが一度も走ったことのない道です。
しばらく走ると、おおお～っ、これはスゴいぞ～。時々本当に視界の全てが牧草地という風景になるのです。時には山ひとつぜーんぶ牧草地なんてところもあったりして、これは絶対に北海道でしか見られない風景です。しかも、牧草を運ぶトラックがたまに通るだけで、走りやすさも半端ない道。これはいいわあ。
豊富温泉に着いたのが３時ちょっと過ぎでした。Ｔ先生はいませんでした。４時頃ここを出れば６時くらいには宿の美深温泉に着けるはずということで、油田を採掘していて沸いたと言われる温泉、油温泉と称される豊富温泉に入りました。
これがまたいい温泉で、湯治温泉としても利用されている効能豊かな温泉なのです。油の香りがして肌はツルッツルになります。肌荒れやアトピーなどの皮膚病によく効くとのことで、温泉から出たら肌がすべすべになっていました。油田採掘で沸き出した温泉という珍しさもあって、僕たち夫婦は「入らなくちゃ損」とさえ思っているのです。
温泉から上がってもＴ先生は来ませんでした。メールが入っていました。「稚内からどこを走っているかわっかない」だって。彼、地図持ってたっけ？。
結局、落ち合うのをあきらめて道道１２１で幌延に出て、あとはＲ４０をひたすら走って音威子府を目指しました。何１０kmも天塩川に沿ってだらだらと走ります。僕は初めてのハーレー、妻は初めてのレブルです。腕を高く広く上げている姿勢にも飽きがきて、音威子府のセイコーマートで一休みです。アリナミンＶでパワー復活、ついでに近くのエネオスで燃料も補給。北海道では、いつＧＳの無い所を走ることになるか分からないので、早め早めに燃料補給をするのがこつの一つなのです。ちなみに、市街地の制限速度４０km/h・５０km/h区間はペースを落とすのも常識・・・ですよね。
音威子府から２０分ほど走って、連泊宿の美深温泉に戻りました。すでにＴ先生のレンタルNinjaは戻っていました。
それにしても道北は感動の風景の宝庫です。何度走っても愉快で愉快で愉快でたまりません。そういえば、いつの間にか初ハーレーのストリート７５０にも慣れ、ハーレーのおもしろさも分かる気がしてきました。
明日で北のパラダイスを離れます。う～ん、夕方には灼熱地獄かあ・・・。
＊本日の走行 ３２５km
＜８月３日＞
今日も９時に美深温泉を出ました。そしてすぐ近くにある道の駅「びふかアイランド」で羊乳のソフトクリームを食べました。美深に来たら、絶対に外せないのが「メリーさんの羊乳ソフトクリーム」です。ちょっと濃いめのアイスクリームのはずでしたが、なぜか今回は普通のバニラソフトクリームみたいに感じました。薄めたか！。気のせいかも。
ハーレーにまたがって、美深～名寄を無料区間のバイパスを、のろのろ運転の士別市街を抜けて剣淵士別ＩＣからは道央道を走り、旭川に向かいました。
比布大雪ＰＡで最後の休憩です。さすがにちょっと寂しくなってきます。
妻とＴ先生と３人でしばらくバイク談義。Ｔ先生は、「Ninja４００のポジションがすごくいい。高回転にした時の伸びはＣＢの４発の方がずっとよく回る」、妻は「レブルは両足がべったり着くから超安心。ハンドルが遠すぎる～」、僕は「ハーレーに乗ってるというだけで、なんかいい気分。ホイールベースが長すぎてコーナリングがおもしろくない」。
まあ、なんだかんだで、３台ともおもしろいバイクだったようです。
ここまでも、そしてここからも北海道の景色と雰囲気を味わうように、昨日までよりややペースを落とし、周囲をしっかり見渡しながら旭川に向かいました。
それにしても北海道なのにあっつい。
お昼頃、レンタル８１９旭川（ハーレーダビッドソン旭川）でレンタルバイクのハーレーストリート７５０を返却しました。なんだか寂しかったね、３日間の相棒と別れるのは。ハーレーとしては小型のナナハンとは言え、初めてハーレーと過ごした３日間はバイク乗りの僕にとってすごく貴重な経験になったと思いました。元々予約しておいたのはNinja400R。ちょっとしたハプニングで僕がハーレーに乗ることになったのです。最初は「運転、大丈夫かなあ」でしたが、すっかり愛着が湧いていました。
１５時３０分(１０分遅れの１５時４０分)発のＡＮＡでビューンと帰ってきました。佐渡って本当に地図と同じ形してる～なんて当たり前のことに感動しちゃったりして、中部空港に着くまでずっと気分はツーリング中と変わらずハイなままでした。
ハーレー初日の名寄のひまわり畑、２日目のクッチャロ湖に農道エサヌカ線の地平線、最北端の宗谷岬に道道１２１の大牧草地、油の香りの豊富温泉。そして最終日の美深の羊乳ソフトクリーム。思い出いっぱいの３日間でした。
僕のわがままに付き合ってくれた妻とＴ先生に感謝です。
＊本日の走行 １０５km
使用車種（レンタルバイク）
・ハーレーダビッドソン ストリート750 （hiro)
・ホンダレブル250 （相棒）
・カワサキNinja400 （T先生）
総走行距離
・５４４km
夢の中の出来事？
真夏の日の夢？
北海道から帰って家でくつろいでいると、昨日はハーレーに乗って宗谷岬にいたことが不思議に感じられます。カワサキNinja乗りの僕がハーレーで、しかも日本の最北端宗谷岬。翌日の夜は居間でテレビを見ている日常。夢の中の出来事のような気がしています。
またまた２２日の太平洋フェリーで苫小牧に行き、２４日から１週間、今度はNinjaとＶＴＲで北海道を走る予定です。だから、お盆もしっかり仕事です。イヤじゃないんだな、コレが。
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