横浜市の歴史的建造物の「山手資料館」

神奈川県横浜市中区山手町、山手十番館庭内に横浜市の歴史的建造物に指定されている「山手資料館」はある。山手資料館は明治42年に建造された横浜市内に残る唯一の「和洋併設型住宅」木造西洋館である。外観はミントグリーンの可愛らしいドールハウスのような木造2階建て半切妻屋根瓦葺きである。館内の一階部分には浮世絵、チャールズ・ワーグマンのポンチ絵やジェラールの西洋瓦等、ガラス製品、オルガンなど、二階部分には鉄道技師長を務めたモレルや日本最初のビール工場を建設したコープランド、ボーイスカウトの創設に携わったグリフィン、或は生麦事件の犠牲者であるリチャードソン、外国人墓地に眠る外国人たちのパネルも展示されている。屋外部分玄関前には復元されたガス灯やグリーンベンチ、古い乳母車などが展示されている。間もなくバラが咲きだすころであるが今、当館の前には赤いシャクナゲが満開となって彩りを添えている。(1904)