相模原市南区当麻、当麻市場辺りの静かな住宅街の一画に相模原市内唯一の天満宮で当麻村の鎮守の「当麻天満宮」は鎮座している。天満宮は「天神」、「天神さま」、「天神さん」とも呼ばれる。社名は天満神社、祭神=菅原道真の生前の名前から菅原神社、天神を祀ることから天神社、また鎮座地の地名を冠していることもある。主な天満宮は「北野天満宮」、「太宰府天満宮」、「防府天満宮」、「弘前天満宮」がある。都内文京区の「湯島天満宮」は有名でり、町田には「町田天満宮」がある。当宮は近江国旧三井寺座主妙音が延久5(1073)に世を逃れて当地に隠棲、「天満宮」を勧請し、「山王権現社」として一宇を建立。江戸期には当麻村の鎮守として祀られ、明治期には村社に列格していた。当社には元別当寺だった「天満山明達院梅松寺」の本尊である不動明王像や古は「大日堂」にあった鎌倉後期の作の十一面観音菩薩坐像の懸仏が残されている。祭神は菅原道真公。厚木城山線508号の「当麻市場」信号奥に鎮座し構えられた「鳥居」から参道を進むと右側に「拝殿」がある。境内には「稲荷社」が合祀されており、周りは昔ながらの家並みを残し路地の脇には小川が流れる。神社の裏手にも湧水箇所があり、古の風情と緑豊かな自然に恵まれた地で神域は静寂そのものである。(2311)
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