座間市入谷に座間の地名にもなっている臨済宗建長寺派寺院「座間山心岩寺」はある。山号と寺名は初め「久光山心願寺」、後に「座間山心巌寺」から江戸時代に現在の「座間山心岩寺」と改められた。座間7村の地頭「白井織部是房」(文明元年1469年没)が開基、白井氏の持仏堂を室町時代中期、建長第75世悦岩興惟禅師の法弟成英玉禅師が寛正元年(1461)開山、創建。本尊は運慶作の釈迦如来立像。51号線座間入谷のメガドンキ前にある。「寺号標」(寺門)から50mほど参道の先に「山門」が構えられている。山門を抜けると正面に「本堂」、右に「庫裏」がある。本堂左側に池中央に不動明王を安置する「不動池」がある。座間湧水の一つで「心岩寺湧水」にあたる。境内には「薬師堂」、「岩城常隆供養五輪塔」、「鐘楼」、「弁天社」がある。寺の東側台地に縄文時代中期の遺跡が分布し南方約100mにある鈴鹿横穴群、先史時代からの生活用水であったと考えられる。根下の神井戸の水、谷戸山の水とあわせて「天水」として入谷地区の水田の灌漑にも利用された。(2012)
心岩寺湧水と不動池
心岩寺湧水と不動池
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます