センター試験を受けている夢を見た。
いざ問題用紙を開いてみると、解けない問題ばかりである。まず問題文に何が書いてるのか分からない。「であるから」「そして」ぐらいは書いてあるから、日本語だとは思うが、まったく理解できない。そして問題文の最後が「である。」で終わっている。これは問なのか、何なのか。
最後のページから最初のページにかえってみると、白紙になっていた。めくっても白紙しかない。私はつい手を挙げてしまった。試験官が眉間にしわを寄せながらやってきたので、机の中をさぐると、なにか沢山入っているのだ。それが一気に足下にあふれ出してしまう。私は、それを必死にかき集めようとして、頭を机にぶつける。机の上を見ると、問題用紙も鉛筆も全てなくなっていた。
私は試験監督に腕を掴まれ廊下を歩いて行く。教室の窓から、学帽をかぶった大学生がこちらをみていた。教壇には袴姿の教官がドイツ語をしゃべっている。
階段を降りながらはやく躓かないかと思った。