★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

恐怖のサヤエンドウ

2011-03-28 06:12:28 | 映画
 

右はがんばれ花束。

また地震後のやけくそ映画鑑賞であるが、油断してたら急に傑作に当たった(笑)昔これ見たはずなんだけど、いまみても面白かった。「ダーティ・ハリー」や「突破口」の監督のせいか、スピーディにためらいなく、人が宇宙人?にどんどんすり替わっていく。なにしろサヤエンドウの中にその人の複製ができて、本人が寝たらそれですり替わり完了なのである。こわいっ。サヤエンドウがぽんとはじけて、菌糸まみれの複製人間がでれんとでてくるところもこわいっ。この場面はほんの数分もないと想うが、こわいっ。今の映画だったら、ここら辺をだらだらと何回もCGをつかって描き、すり替わっていく人間の心理とか、宇宙人側の心理を細かく描いたあげく、観客が寝てしまい(←こわいっ)……ということになり、ある意味こわいっ。本人とサヤエンドウが物理的にどういう関係になっているのか……など説明が全くないところもこわいっ。主演の男優が、去年96歳で死んでいるところも、まだサヤエンドウから逃げてたんだ、あるいは、もう別人だったから長生きしたのかと無駄な憶測を呼ぶところもこわいっ。ヒロインが美しすぎてこわいっ。リメイクの「SF/ボディー・スナッチャー」の「SF」の文字がなぜかこわいっ。そこで主演をしているドナルド・サザーランドの顔がどの映画でもこわいっ。「ウルトラセブン」の「狙われた街」って、この映画のパロディかもしれないし、そこにでてくるメトロン星人をよくみたら、サヤエンドウの形しているのでこわいっ。

結論:こわいっ。