やけくそレンタル映画第二弾は「アウター・ゾーン」である。はいそうですか、頭文字でOZですね。「オズの魔法使い」です。原題は、「Tin Man」(ブリキ男)……。また邦題をつくった人はつまらないことを……。
したがって、だいたい「オズの魔法使い」みたいな話であった。田舎町でウェイトレスをいやいややっている職業差別主義者の少女(DG)は、ときどき妙な夢を見る。というか、「私はこんなところにいる人間じゃないの」と思っている
勘違い夢見る少女である。ある夜、竜巻にさらわれ夢とそっくりなアウター・ゾーン(OZの国)へ。この国が彼女の本当のふるさとであった。
(妄想を現実と取り違えました。もうこいつはおしまいです。)そこでは世界征服をたくらむ
勘違い女王がいて、実はこいつ、DGの姉。昔、妹が冒険と称して洞窟に入っていったのに無理矢理付き合わされたら、そこに魔女がいて、妹は要領よく逃げたのに、一緒にいたやや鈍くさそうな長女の彼女は魔女にとりつかれてしまったのである。つまり全ての発端はこの
勘違い妹DG。DGはブリキ(の中に閉じこめられていた)男や、脳を抜かれても生きている男や、ライオンみたいな超能力者を勝手に従え、なんかの鉱物を探しにでかける。この鉱物は姉も狙っており、これを日食の夜持っているとなんかいいことがあるらしいのだ。たぶん世界制服
(永遠の闇とかなんとか説明があったみたいだが、わたくし、たぶん5分間ぐらい寝ていたのでよく分からなかった)。で、いろいろあってついには、妹が姉に妙な歌を歌いながら「ごめんごめん。私もう逃げない」と、あやまってんのか、ナルッてるのかよくわからないが、とにかく魔女に勝つ。で、最後は一家揃って万歳!終劇直前のDGのせりふ「わたしこの風景観たことあるわ。帰ってきたのね!」。お前は今頃気づいたのかっ。というか、はやく夢から覚めて下さい。蝉蛻してください。お願いします。
で、「オズの魔法使い」ってどういう話だったっけ
よくみていたら、「未知との遭遇」の最後に宇宙船に乗ってどこかに行っちゃったドレイファスという俳優が、
シャブ中の魔法使いとしてアウター・ゾーンに行き着いていたことが判明。今回の主人公も「自分のいる場所はここではない」という
勘違いタイプだから当然だろうね。アメリカでは現実逃避するとOZの国に行くらしい。
というわけで、また一生懸命よいところを探しているのである。
あっ、いいところを見つけたぞ。
……DGのお母さん役が美人だった。
(追記)なんの映画をみても、大震災や原発事故を譬えたもののように見えてきてしまうのはいやであった。