★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

囚人墓を訪ねる(香川の地蔵30)

2023-03-03 17:14:46 | 神社仏閣


詰田川。これは雨の時には水位上昇が心配だ。。



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わたくしの田舎にも近くに刑場や火葬場、牢屋などがあった。関所があったから、関所破りをした人間が逃げたところをどうした、みたいな場所もあったであろう。上の段地区なんて、山城の工夫なのか、関所破りで罪人が迷うようになにかわからんが、曲がりくねっており、待ち伏せして罪人を切り捨てたり捕縛する仕組みである。藤沢周平の小説なんかだとわが八沢地区はちゃんばらの舞台だ。

われわれの先祖たちは、罪人たちと死体と共存してきた。



案内板に曰く、

宝暦年間、役人が囚人を連れて刑場へ向かう途中宝蔵院渡し(高徳線鉄橋付近)を渡り対岸に着いた時囚人が逃げ出したので、役人が追いかけて切り捨てた。これを知った村人が囚人を哀れんで、お地蔵さんを建てて供養したものと伝えられている。

と。いまでも新開西地区の十五軒の人々が盆供養するという。

 

宝暦十一年辛巳 木太村 三界万㚑 念仏講中 十一月□日 
世話人 好太郎 与助 弥右衛門 恒次郎