15歳になった普通の少女ペギー・スーがテレパシー能力を持つ青い犬とともに冒険を続けるファンタジーシリーズの11巻。
9巻でアンカルタ星にあるアンカルタ王国の王女であることを知らされて10巻で青い犬とともにアンカルタ星に行きアンカルタ王国の危機を救いながらアンカルタ王国を事実上支配した貴族と妖精たちに追われるハメとなったペギー・スーが、隣国ニコヴォドに逃げ込み、そこで他の星から逃亡してサーカス団の動物たちを装っている神たちのテレパシーの助けで壁を抜けたりものを小さくする力を使えるようになり、あらゆるものを小さくして体内に吸い込む象「ダボー」を使ってニコヴォドを侵略してきたダザックス星人と戦うという展開になります。
10巻で繰り広げた貴族たちに抵抗する貧民たちという構図は消えますが、究極の兵器による「きれいな戦争」を皮肉っているところに社会派色を残しています。
11巻は10巻の続きの扱いですが、10巻で残したアンカルタ王国の問題やペギー・スーを助けようとして湖に消えピンチになったら復活すると誓った少年コランなどはそのまま放置され、決着がつけられません。しかも10巻からアンカルタ星の新シリーズの開始を予想させていたのに(シリーズタイトルも10巻から変えられましたし)、11巻の最後には7巻で狼になってそのまま出てこなくなったセバスチャンが突然現れて、ケイティーおばあちゃん(9巻で他人とわかったはずですが)が危ないと言い出して「つづく」とされていて、12巻は地球に戻るようです(原書の11巻が出てから2年経ちますが、まだ原書の12巻は発行されていないようです)。なんか、話の展開がかなり行き当たりばったりになっている感じ。

原題:PEGGY SUE ET LE CHIEN BLEU : Le Cirque maudit
セルジュ・ブリュソロ 訳:金子ゆき子
角川書店 2010年7月30日発行 (原書は2008年)
10巻は2009年3月25日の記事で紹介しています。
9巻でアンカルタ星にあるアンカルタ王国の王女であることを知らされて10巻で青い犬とともにアンカルタ星に行きアンカルタ王国の危機を救いながらアンカルタ王国を事実上支配した貴族と妖精たちに追われるハメとなったペギー・スーが、隣国ニコヴォドに逃げ込み、そこで他の星から逃亡してサーカス団の動物たちを装っている神たちのテレパシーの助けで壁を抜けたりものを小さくする力を使えるようになり、あらゆるものを小さくして体内に吸い込む象「ダボー」を使ってニコヴォドを侵略してきたダザックス星人と戦うという展開になります。
10巻で繰り広げた貴族たちに抵抗する貧民たちという構図は消えますが、究極の兵器による「きれいな戦争」を皮肉っているところに社会派色を残しています。
11巻は10巻の続きの扱いですが、10巻で残したアンカルタ王国の問題やペギー・スーを助けようとして湖に消えピンチになったら復活すると誓った少年コランなどはそのまま放置され、決着がつけられません。しかも10巻からアンカルタ星の新シリーズの開始を予想させていたのに(シリーズタイトルも10巻から変えられましたし)、11巻の最後には7巻で狼になってそのまま出てこなくなったセバスチャンが突然現れて、ケイティーおばあちゃん(9巻で他人とわかったはずですが)が危ないと言い出して「つづく」とされていて、12巻は地球に戻るようです(原書の11巻が出てから2年経ちますが、まだ原書の12巻は発行されていないようです)。なんか、話の展開がかなり行き当たりばったりになっている感じ。

原題:PEGGY SUE ET LE CHIEN BLEU : Le Cirque maudit
セルジュ・ブリュソロ 訳:金子ゆき子
角川書店 2010年7月30日発行 (原書は2008年)
10巻は2009年3月25日の記事で紹介しています。