それぞれの作品ページ数の半分からへたをすると8割くらいがセックスシーンの、一応ミステリーの形で謎解きを付けた官能小説短編集。
装丁も内容も、通勤電車で読むとか、家人の目前で読むのはかなり憚られる、1人でこっそり系の本です。
雑誌(「オール讀物」等)掲載時は、数か月おきだし、そもそも単行本化も予定していなかったのかも知れませんが、単行本でまとめて読むと、別人なのにセックスシーンの行動や反応がほぼ同じパターンに見えて、もう少し工夫しろよと思ってしまいます。同じ作家では、経験にしても想像力にしても限界があるということか、そもそもそういうものなのか…
本来は殺人系のミステリーが好きな作家なのだと思うのですが、私は、事件・犯罪が絡まない表題作の「相互確証破壊」と最後の「男の子みたいに」がむしろきゅんと来ていいなと思いました。
石持浅海 文藝春秋 2014年7月25日発行
装丁も内容も、通勤電車で読むとか、家人の目前で読むのはかなり憚られる、1人でこっそり系の本です。
雑誌(「オール讀物」等)掲載時は、数か月おきだし、そもそも単行本化も予定していなかったのかも知れませんが、単行本でまとめて読むと、別人なのにセックスシーンの行動や反応がほぼ同じパターンに見えて、もう少し工夫しろよと思ってしまいます。同じ作家では、経験にしても想像力にしても限界があるということか、そもそもそういうものなのか…
本来は殺人系のミステリーが好きな作家なのだと思うのですが、私は、事件・犯罪が絡まない表題作の「相互確証破壊」と最後の「男の子みたいに」がむしろきゅんと来ていいなと思いました。
石持浅海 文藝春秋 2014年7月25日発行