ベンチャービジネスを起業し拡大し上場させるに至るまでの経営者の心得について語る本。
起業家の資質について、「成功者」としてもてはやされる起業家と「詐欺師」と面罵される人物は紙一重(日本語版序文:朝倉祐介、9ページ)、これから10年間仕事しかしなくていいと思えなければこの道を進むのは考え直した方がいい(41ページ)などと書かれていて、自分も自営業者である身には考え込まされます。
企業文化について、最近の企業の大半がコアバリューを策定するが、最も重要なのは経営者が有言実行しなくてはならないことだ、社員はあなたが掲げたことではなくあなたの行動を見ている(160~161ページ)というのも、なるほどです。労働者側の弁護士としての経験では、ご立派な社是等を掲げながら労働者(従業員)に対して全然違うことをしている経営者をよく見ます。
第13章まであるのですが、一番長いのが「資金調達」の第4章で、さらに「大失敗」の第9章で、ビジネスにおける唯一の許されざる罪は資金の枯渇である(241~242ページ)と追い打ちをかけています。経営者としてもっとも厳しく苦しいのはやはりそこですよね。
読んで一番有益だったのは第7章の「リーダーシップ」かなと思います。「宛先」が2つ以上あるメールだけでなく自分がCCに入っているメールもすべて消す、午前と午後に各1時間ほどメールを遮断する、そうすれば受信箱でどんな問題が持ち上がっていたとしても自分がメールを見る頃にはたいていすでに解決している(182~183ページ)って、素晴らしい。個人自営業者の私にはマネできないことではありますが。

原題:Zero to IPO
フレデリック・ケレスト 訳:酒井章文
翔泳社 2023年4月17日発行(原書は2022年)

起業家の資質について、「成功者」としてもてはやされる起業家と「詐欺師」と面罵される人物は紙一重(日本語版序文:朝倉祐介、9ページ)、これから10年間仕事しかしなくていいと思えなければこの道を進むのは考え直した方がいい(41ページ)などと書かれていて、自分も自営業者である身には考え込まされます。
企業文化について、最近の企業の大半がコアバリューを策定するが、最も重要なのは経営者が有言実行しなくてはならないことだ、社員はあなたが掲げたことではなくあなたの行動を見ている(160~161ページ)というのも、なるほどです。労働者側の弁護士としての経験では、ご立派な社是等を掲げながら労働者(従業員)に対して全然違うことをしている経営者をよく見ます。
第13章まであるのですが、一番長いのが「資金調達」の第4章で、さらに「大失敗」の第9章で、ビジネスにおける唯一の許されざる罪は資金の枯渇である(241~242ページ)と追い打ちをかけています。経営者としてもっとも厳しく苦しいのはやはりそこですよね。
読んで一番有益だったのは第7章の「リーダーシップ」かなと思います。「宛先」が2つ以上あるメールだけでなく自分がCCに入っているメールもすべて消す、午前と午後に各1時間ほどメールを遮断する、そうすれば受信箱でどんな問題が持ち上がっていたとしても自分がメールを見る頃にはたいていすでに解決している(182~183ページ)って、素晴らしい。個人自営業者の私にはマネできないことではありますが。

原題:Zero to IPO
フレデリック・ケレスト 訳:酒井章文
翔泳社 2023年4月17日発行(原書は2022年)
